廣嶋玲子のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ銭天堂への復讐をあきらめない六条教授が再登場。
しかし実際,銭天堂の駄菓子は邪悪に思える。副作用が苛烈なのだ。説明書をちゃんと読まないから自業自得で済むレベルではない。本作に登場する駄菓子は特にその傾向が強いように思う。中には説明書があるんだかないんだか,紅子の口頭での注意だけだったり,それも中途半端だったり。意図的に罠に嵌めようとしているとしか思えない。邪悪である。だとすると六条教授も一概に邪悪とは言い切れない気がしてきた。子供向けの本でもあると思うので,この設定はなかなか微妙である。
「ライバルバルーン」
「あまえん棒」
「相談だんご」
「六条教授の計画」
「ゴーストストロベリー」
「ごめ -
-
-
-
-
Posted by ブクログ
銭天堂シリーズの番外編だということで。
人々の前に,長身シルクハットの胡散臭い男が現れて,怪童と名乗り,「天獄園」という遊園地のお試しチケットをくれる,という。チケットでは乗り物でもお土産でも一つだけ無料で使えるという。
怪童が本編のどの辺りで登場したか全く覚えていないのだが,よどみがやってる土産物屋があったりしてそれだけでもよくない雰囲気だが,この遊園地はかなり邪悪だ。銭天堂の場合は利用者がおかしな目にあっても,そりゃちゃんと説明書を読まないのが悪いだろと思えるのだが,天獄園ではきちんとした説明がされない。そもそも,怪童が目をつけて招待するような人は,何かしら問題のある人のようなのだけど,そ -
-
-
-
Posted by ブクログ
銭天堂シリーズ初の紅子の昔語り。新作お菓子のアイデアに詰まった招き猫たちの参考にと紅子が昔作ったお菓子(しかしその後封印された)を紹介する。時代は戦国時代からバブル崩壊くらいまで。最後に墨丸との出会いと銭天堂の店舗を構えるところも描かれる。しかし,銭天堂の店舗は迷い家だったとは。なるほどね。
「妖刀糖」戦国時代,地方の鍛冶職人が名刀を打てるようになりたいと願っているところに紅子が訪れる。
「舌鼓」大名の若君の教育係を勤める男は毎日若君の我儘に振り回されっぱなし。特に食事をちゃんと食べないのが困る。カステイラを手に入れてこいと命じられ,それを食べたら食事をするというのだが,そんな珍しいお菓子は簡 -
-