あらすじ
危ういところを助かったものの、なかなか体力が戻らない弥助を心配した兎の妖怪、玉雪は、弥助に食べさせる雪を探すうちに、鈴白山に棲む冬のあやかし、細雪丸に出会う。そこで玉雪が聞いた子守唄は……「玉雪の子守唄」。鈴白山をさまよう幼い姉妹の死霊が子供を守る妖怪、うぶめに出会う「うぶめの夜」。久蔵の女房、初音姫の出産を前に、心づくしの祝いの品を贈ろうと奔走するあやかしたち。萩乃が、津弓が、右京と左京が、王蜜の君が、そして弥助が考えに考えた末に選んだ贈り物は……「祝いの品」。全6編を収録した大人気シリーズ第9弾。
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Posted by ブクログ
今回は癒された!!
細雪丸とうぶめと千弥がつながっていたとは.....!
命を守りたいという温かい思いに心を打たれた。とくに細雪丸のキャラクターには心を掴まれた。
初音姫の出産も無事に終わって安心。雪山にいた双子ちゃん、素敵な両親の元へ会いに行けてよかった。これから、この上ない愛情をたっぷりと注がれるんだろうな。
Posted by ブクログ
中休み的な1冊。
最後の「祝いの品」を含めて、微笑ましい作品ばかりでほっとする。スピンオフ的にいろんな物語が読めたし。
妖って、なんであんなに親バカ揃いなんだかw
あ、久蔵は人間だけど輪をかけているか。
鈴白山の細雪丸。
いい子だね。
櫛の件は悲しい。でも、思いがけない友情が。ひどい目にはあったけど、災い転じて、ってことになるのかな。
この先に千弥と弥助に待っていること、辛いのは分かっているけど、進まずにはいられない。
先に行こう。
Posted by ブクログ
今回は、弥助はあまり出てこない短編が6つ。表題になっている祝いの品の話は、最後の一編。それはそれで微笑ましい話なのだけれど、それよりも、登場人物がリレーのようにつながっている最初の4編。特に『鈴白山の冬の客』が好き。
妖たちの物語です。
シリーズ通してこれが一番心にきました。
笑いあり涙あり読み終えるのがもったいなくて、読むのが切なくて、何度も手を置いてしまう。
そういう宝物みたいな作品でした。
愛情深く不器用な妖たちと人間の交流に心洗われます。
読み易いリズムを失わない、とても心地好い文章なので誰にもお勧めしたいです。
漫画化もされてるようですが、是非とも小説で読んで欲しいシリーズだと思います。
Posted by ブクログ
やっぱりとてもかわいいなぁ。
このシリーズは、いつも誰かが誰かを思いやる優しさや暖かさがとても伝わってくる。だからこそたまに切なくて、でも幸せな気持ちになる。(みんな親バカなのもとてもかわいい!)
優しいな。あたたかいな。みんな幸せでいてほしいな。
と、思いつつ次の最終巻に感じる不穏な気配にそわそわする…!
Posted by ブクログ
妖怪の子預かり屋シリーズ第九弾。
こぼれ話と言えば良いのだろうか。
弥助と千弥の旧知の遊び人と
華蛇族の姫に子供が生まれるお話。
あちこちの子供たちのお話。
弥助と千弥が雪山で冬を越すお話。
かわいらしいお話が詰め込まれていた。
前作の妖女との闘いの後とあっては、
血も滴るステーキの後の、甘いデザートというところか。
Posted by ブクログ
ラストの前の小休止という感じ。主人公を入れ替えながらの連作短編という感じ。8巻までの影はありつつ、大きな波乱もなく全体としてのんびりした巻になってます。
Posted by ブクログ
今回は本筋から離れて番外編。
でも、そこでそう繋げたか!って楽しかった。
最後に子供を産んだ初音姫。登場の頃とは全く別人格で、とても素敵な女性になってた。