廣嶋玲子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ7冊目。
今回はホラー。ドラキュラ伯爵、ドリアン・グレイが登場します。
登場はしませんが、クトゥフ神話もちょろっと出てきます。
メンバーはいつもの4人。葵ちゃんが主軸かな。表示のドリアンが怪しくて格好よくて癖になる…。
ドラキュラ伯爵とドリアン・グレイの本のあらすじも紹介されてました。
映画やゲームで吸血鬼の生態的なものは知ってましたが、元祖のドラキュラ伯爵の本は全く知らなかったので新鮮でした。
後、ドリアン・グレイはホラーなんですね。耽美小説だと思ってました。
葵ちゃんが最後に自分の言葉で誰かを追い詰めるのを楽しく感じてしまったと言ってて今問題になってることだなと感じました。
この本 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ3編収録されてました。
どれも満足です。上質なファンタジーでした。ダークファンタジーというより仄暗いファンタジーだと思いました。
表題にもなってる「銀獣の集い」あらすじにある通り富豪の老人が銀獣を1年育てて最も優れた銀獣を育てられた人に自分の遺産を渡すという。
選ばれたのは、24、5歳:野心家な男性。16歳:親の束縛が激しく大人しい女の子。43歳:奥さんもいるし、仕事も成功してる自立したちゃんとした大人の男性。20歳:何をやっても長続きしない伯爵家の息子。
28歳:一見美人でいい人そうだけど、中身は腐ってる。本人も自覚してる女性。の5人
どの人のエピソードも面白かったです。あと幻獣に名前を付け -
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Posted by ブクログ
型ぬき人魚グミの話は、一朝一夕で済まされない生々しい魔の味がする。不思議駄菓子屋という小宇宙に潜む紅子さんの態度ひとつで、ただのグミが異形の呪縛へと変わるのを目の当たりにする。泳げない少女が人魚のように泳げる奇跡は、一瞬の救済に過ぎず、その後の鱗の化身が背負う不安は逃れられない現実の重みだ。説明書の小さな文字に込められた呪文のような注意を軽んじる無頓着さが、まさに人間らしい失敗であり、そこに物語の真骨頂がある。紅子というキャラクターの存在感は圧倒的で、駄菓子の魔術師としての彼女にどこか畏怖を覚えつつ、物語全体が身近な寓話のように響く。
未就学児でも読んであげれば楽しめます。