廣嶋玲子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ待ちに待った最新刊。六条教授の新たな復讐が実行される。今巻は「向き合う」がテーマのようだ。「ライバルバルーン」「ごめんラーメン」の姫子や潤美は園児や自分の内面と向き合わずに自分本位だし「あまえん棒」を食べた人は自分さえ良ければいいと思っている。「相談だんご」の雪穂もただ話を聞いているだけで、本当の意味では相手と向き合っていなかったのだろう。「ゴーストロベリー」の辰夫は霊と向き合いすぎて、自滅しかけた。最後の「ドラマチックどら焼き」は…紅子さんが最後まで言わなかったのかな。全員に共通する事は、紅子さんの話をちゃんと聞いていなかった、理解していなかったと言う点だ。人と向き合って話をする、というのは
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Posted by ブクログ
ネタバレ銭天堂番外編という事だが、児童書として安心して読めるダークファンタジー。天獄園は文字通り、天国と地獄の隣り合わせなのだろう。「結びの観覧車」は彷徨える霊だった千紗が晴太と結びついて幸せになった。「マダム・デビーの占いテント」ではさくらが幸せな占い結果の人生を、永遠に繰り返している。己を顧みず、後悔も反省もせずに呑まれた「地獄コースター」「ミッシング・ゴー・ラウンド」、反対に、後悔と反省で現世に戻れた「夜風横丁劇場」、「闇憑きポップコーン」は、反省したかわからないが…。銭天堂もそうだが、人外の力を得た時は相当の自制心と判断力が必要になる。やはり人ならざる存在や力とは、一線を引いて棲み分けるべきな