妖怪の子、育てます

廣嶋玲子

江戸の片隅で妖怪の子預かり屋を営む一人の若者がいた。その名は弥助。妖怪に育てられたのだが、ある事件で育ての親を失い、かわりに授かった赤ん坊千吉を、今度は懸命に育てている。顔なじみの妖怪達は遊びにくるし、入れ替わり立ち替わり子供を預けに来る妖怪もいるしで、騒ぎの絶えない毎日だ。そんなある日、弥助の大家、久蔵の双子の娘が、不気味な黒い影にさらわれた。だがさらったのは妖怪ではないらしい。双子の捜索は、妖怪奉行所西の天宮の奉行で、犬神の長、朔ノ宮の手に託されることに……。大人気〈妖怪の子預かります〉第2部開幕。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: SF・ファンタジー / ファンタジー（国内）
• 出版社: 東京創元社
• 掲載誌・レーベル: 創元推理文庫
• ページ数: 214ページ
• 電子版発売日: 2021年12月09日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 11MB

[ブクログ · ★★★★★]

妖怪の子、預かりますのシリーズが終わり寂しかったのですが続きが出て本当に嬉しいです。弥助と千吉の関係が変わらず優しい気持ちになる作品でした。またシリーズが楽しみです。

[ブクログ · ★★★★☆]

新シリーズもかわいい。
千吉と双子の関係がとてもかわいい〜このシリーズはとにかく子どもがかわいくてみんな逞しい。
成長した弥助も成長したものの弥助のままで、そして千吉も根っこは変わらずで、だからこそさびしさもあって。この関係もどうなるのかなー。（相変わらず重過ぎる相思相愛が微笑ましい）

この作者さんらしい、心の弱さやずるさを隠すことなく描き、それを否定せず、けれど境界を踏み越えるか否かの結果まで示すところがほんとに好きだな。

[ブクログ · ★★★★☆]

弥助の弟として育つ千吉。さらわれた双子を取り戻すため弥助と千吉の捜索が始まる。
黒幕は御暗様……「やおよろず神異録」に出てきた闇神と通じるものがある……人の欲を取り入れて大きくなるもの。
助けてくれたのは……

[ブクログ · ★★★★☆]

妖怪の子預かりの第2シーズン。第１部の最後で赤子に戻ってしまった千弥を弥助が育てる決心をするところから始まります。
なじみのキャラも出しつつ、今後の軸になりそうな新キャラも出し、いい感じに新しいシリーズにつなげていると思います。この巻ではまだ弥助が物語の中心ですが、今後は千吉(千弥)が中心になっていくのかも。

[ブクログ · ★★★☆☆]

千吉も双子も6歳。
初音姫が普通のお母さんになってる。
みんな大きくなってこれからどうなるのかなぁ。

[ブクログ · ★★★☆☆]

【収録作品】妖怪の子、育てます／鼓丸の独り言
妖怪の子を預かる仕事をしている弥助を主人公にした第2シリーズ開幕。前シリーズとは立場が逆転し、弥助が弟として千吉を育てている。
己の出自を知らない千吉だが、弥助を慕う気持ちは変わらず、微笑ましい。前シリーズでは久蔵の扱いがひどすぎると思っていたのだが、このシリーズではこちらも成長しており、いい味を出している。滑り出し上々で、この先も楽しみ。

[ブクログ · ★★★☆☆]

妖怪の子預かりますからの新シリーズスタート。
まぁ確かに主人公君が大きくなっても千にいべったりだったら社会的にちょっとおかしいものなぁ。それにしても主人公君は人間社会よりも妖怪社会の方が、比率的に知り合いも活動領域も、社会貢献的に言っても大きいから妖怪世界にドボンでも良いような気がする。

双子のお姫さんが可愛いなぁ。続きも楽しみ。

[ブクログ · ★★★★★]

私の大好きなシリーズ！
始まりましたねw
今度は弥助が青年になって、元千弥の千吉が
6歳の子供に・・

他のメンバーは大概が妖怪なので、そのまま出てます！
半妖の双子の女の子が新しくお目見え
この子たちが攫われて事件が起きる

妖たちにまた会えて嬉しい⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾

[ブクログ · ★★★★★]

弥助が大人になったなぁ(*^^*)

相変わらず、厄介ごとにばかり縁ができてしまう弥助ですが、周囲を顧みる余裕が出てきたことにほっこり♪

そして、変わらない登場人物、新しい登場人物たちとどんな関係を築いていくのか、とっても楽しみです。

[ブクログ · ★★★★☆]

妖怪の子預かり屋シリーズの新シリーズ。

弥助を守るため赤ん坊となってしまった千弥。
千吉と名付け、弥助が育てていく。
それにあたっては、久蔵家族の下男となって物置小屋で暮らすことに。

久蔵の双子の娘たちと無事育っていくが、
三人で出かけている時にさらわれてしまう。
犯人は人間と判り、大妖朔の宮の力を借りることになり…。

前のシリーズに比べてさらに、さくさく進むような…。
話の展開上、仕方がないのかもしれないが、
江戸を離れてしまったのは残念。