廣嶋玲子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ銭天堂番外編2巻目。これは六条教授がスタッフに加わった事で、天獄園がどう変化したのか描かれた。テーマは「我が身から出た事はいずれ我が身に戻り来る」だろうか。「ビューティー・イン・ミラーハウス」の美依那は、引き立て役にしていたたまきが自信を得たのに腹を立てた、「ジ・エンド・ゴーカート」の陸斗は人からもの奪う事に罪悪感を覚えなかったのが、亡者に体を奪われた。「スーベニア・ベア」の正隆は娘の誕生日を忘れて飲みに行き、謝ろうともせずに拾ったぬいぐるみをプレゼントと偽って渡し、娘を奪われそうになったし、「天獄園のナイトパレード」の千佳は物を大切にせずに捨てて罪悪感も覚えずに更に欲張った事で、妖怪に変化し
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Posted by ブクログ
1時間もあれば読めてしまうがあたたかな気持ちになれる一冊。今まで読んだ作品の中で1番好きな内容だった。リューが生まれる話や婚約者が申し分のない男性なのに結婚に躊躇いを感じる女性が写真に婚約者ではない行きつけのマスターが写っていて婚約を解消した話は何故??と思ったが元婚約者が写真館を訪れた話で複数の女性の憎悪が写し出され彼女は両親に守られていたんだなと分かる。人間以外のお客様も写真館で撮ってもらい、代償に自分が大切、価値あるものを差し出すという、それぐらい同等の、持っている物以上の価値がある写真。日常においてもこの選択が今他のものを手放してでも得たいものなのか、貴重な時間をこれに費やしてもいいの
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Posted by ブクログ
ネタバレ妖怪子育てシリーズ第三弾。
弥吉、千吉、貸し道具屋の宗太郎、華蛇族の乳母萩乃太刀を主人公にした、
日々の暮らしのお話。
大きな事件は起こらず、だが、
小さな事件が起きたりしてちょっとだけすったもんだする。
猫好きとしては、
貸し道具屋の宗太郎が猫が彫り込まれた手鏡の中で女の子を救うお話が良かった。
心優しい宗太郎が、虐待を受けて縮こまっていた女の子の心を立ち直らせるのも良かったが、
猫の王、王蜜の君が宗太郎の願いをかなえて、
満月の夜に猫となった女の子とその母を宗太郎のもとに送り込んだのが良かった。
それと、月夜公が千吉の様子を知りたいために、
無理やりはじめて玉雪とのお茶会が
ほのぼの -
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Posted by ブクログ
マハーンは見た目だけで ナルマーン王国の王子だということにされてしまった。
シャンは 火を扱う力があったけど それは赤の王が本来もっていたはずの力だった。
サルジーンという狂気の王が現れたり
やっと最後に 死にかけたシャンから 赤の王の力が王に戻る。
マハーンに王は最後の望みを聞く
シャンが生き返ること
もう王座も頭になくなっている。
やっと本来の自分に帰れた。
赤の王が 人間の血に特別も凡庸もない。血は血にすぎない。
というのが なんかいいですね!
マハーンとシャンが 赤いサソリ号に乗せてもらえて ホッとしました。
幸せはここにある!よかったよかった!
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