あらすじ
何百年も生き残る世界のみんなの宝物。それは『世界の名作物語』。その物語をひとりじめしたがる魔物があらわれたら、あなたならどう守る?
あなたの知らない世界のどこかで、この世界のすべての物語を守っているのは、ふしぎな世界の図書館司書=ストーリーマスターたち。
魔王グライモンが、世界の図書館から、どんどん物語の大事なパーツを盗んでる!
物語の世界を救うために、物語から盗まれた「キーパーツ」を探しだそう!
本好きならだれでもあこがれる、名作の世界に飛び込めると大評判シリーズの第3巻。
ある日クラスに、なんだか秘密がありそうな転校生がやってきた!
「みんなとなかよし」「明るく」「元気いっぱい」がとりえの人気者・ひなたは、自分をこわがる転校生が気になってしまい……。
転校生が読んでいた『アンデルセン童話』がきっかけで、アンデルセンワールドの修復を頼まれたひなた。
著者であるアンデルセンと、物語に入り込めるなんて! とワクワクするけれど、じつはこのアンデルセン、じつはなかなかやっかいな人物で……。
読むだけで、なんだか本が好きになる!
第3回「こどもの本総選挙」第1位『銭天堂シリーズ』の廣嶋玲子が贈る新シリーズ。
挿絵は、「鬼灯の冷徹」の江口夏実という豪華タッグが、世界の名作を紹介していく最強シリーズです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
何回も読んだけどとても良い話!
僕もハッピーエンドが好きだったけどそれだけじゃだめなんだと思わされた。毎回主人公が違うのも読み飽きなくて良い!
Posted by ブクログ
アンデルセンの童話が侵食される。
すぐに傷つく、泣く、ネガティヴ思考にウンザリさせられるがその思考に付き合う事で成長する。
悲しみの真珠がテーマになっていて人魚姫の涙、マッチ売りの少女、片足の兵隊、結末は救いようのない話だけど、たくさん出版されてきたさまざまな作家の作品でいまでも残っているということは心に突き刺さる後世に残したい話なんだと実感。
今まで現実逃避だけのために読んでいた本を深く考察して読むことをしていなかったので読書は大切の意味がわからなかったけどこの本で学ぶ。
もったいない時間を過ごしていたと思うけど、こういう風にものごとを考えることを教えてくれる大人がいなかったので子どもが理解するまで本の大切さを教える必要があると思った
Posted by ブクログ
アンデルセン童話とグリム童話の違いなんて考えたことは無かったけれど、作品のラインナップを見て納得。確かにアンデルセン童話は悲しいお話多いかも。作中の《寂しかったり悲しかったりする物語であってもそこには「何か」がある》という1文に、物語を描く人の想いが込められているように感じた。
Posted by ブクログ
明るくて前向きな女の子の押しつけがましさを真っ正面から言葉にしてもらえたことが、まずありがたい。
メンドクサイ性格のアンデルセンをきっちり肯定してくれたのも、ありがたい。
その二つができないから、今の学校は苦しいのだと思う。
この本を読んだ子どもは、一度立ち止まって考える瞬間をもらえるかもしれない。そうだといいな。
Posted by ブクログ
今回の主人公は底抜けに明るく、クラス全員と仲良くなりたい最強陽キャのひなたです。
相棒はアンデルセンw真逆ですね。
私もアンデルセンは暗い童話を書く人で、失恋したのが影響してる?みたいなことしか知りませんでした。
ひなたがマッチ売りの少女を改変したのは、正直それもありだなと思いました。
あまりバットエンド好きではないので…。物語の中くらい幸せに終わってもいいじゃんと思ってます。
でも人魚姫の終わり方は結構好きだなと思いました。
物語すべてがハッピーエンドじゃ面白くないですもんね。