廣嶋玲子のレビュー一覧
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ネタバレプロローグから不穏な空気の銭天堂。
自販機とガチャガチャが壊されて中身が盗まれてしまう。というシーンから始まっている。
いつもと違う感じがいいなと思った。
『新品ピン』
落とし物として拾った新品ピンをつける男の子の話。漢字が読めない6歳児なので注意文も読まずに使う。けれど、運よく誰も傷つかない物語。
物語はハッピーな感じなので、ほっとした。
そして、幼少期ほど『おさがり』が増える。だから6歳という年齢設定も絶妙だなと思ってしまった。
『おじょうさまココア』
裕福な恋人をゲットした女性が、恋人と親に会うために『おじょうさまココア』でお嬢様になる話。一万円で男に売りつけられる。
キャラクターがテンプレすぎるからかな。そしてこれ、お嬢様にならなかったら、結局親に反対されて、別れることになるのだろうし……どっちにしても『別れる』っていう選択肢しかないような物語なのも。うーん。モヤモヤする。
『バーチャルバッジ』
ゲームの世界に入るバーチャルバッチを偶然手にした男性が、ゲームの世界で死にかけて紅子に助けられる話。
このキャラもひきこもりのテンプレみたいな感じで、現実感がない。これ、ゲームの世界で死んでた方がリアルな気がする。ひきこもりが『ゲームをしたいからひきこもってるだけ』という世間のテンプレそのままなのはどうなのかな。
ゲームシーンは面白かったけど、子供向けの話としてはモヤっとする。
『暗がりの男』
プロローグとエピローグの間の話。よどみちゃんの画策話。全部書かれてないけどあのキャラかと思ったら、予想通りだった。
『イケ面』
落とし物が届けられて、うっかりそのお面をつけてしまい困ったことになるおまわりさんの話。
おまわりさん、落とし物を勝手に使うのはダメですよと言いたくなる。でも、子供向けの物語だし、そこを突っ込むのは野暮かな。
『スピーチジュース』
嫌がらせに買ったスピーチジュースだったのに、相手にとって良いことになる。それにさらに不満を募らせて新しく嫌がらせをしようとする女の子の話。最終的に嫌がらせを思いとどまる。
最後はジュースを売る不審な男と紅子の話になっている。物語のための物語だなと思って読む。
ひっかかる物語はいくつかある。
ごちそうさまでした。 -
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ネタバレよどみちゃんとの対決のお話……。対決というか、一方的な押し付け。銭天堂のお菓子にたたりめ堂のお菓子をぶつけてくるのは面白いなと思った。アニメだと映像優位でドロドロした感じに見えたけど、文章だと『チクチクする』という文章が多用されててそういう雰囲気だったのかと思った。
『ヤマ缶詰とずるずるあげもち』
テストでいい点数を取るためのお菓子対決。ずるをするだけのずるずるあげもちを選んだので、知識が身についていなくて後悔する話。
教訓の押し付けっぽくてもやっとする。
『ウルフまんじゅう』
いじめられっ子が力を得るためのまんじゅうを食べたけれど、その力で他人を傷つけるようになってしまう。最終的にまんじゅうの力を手放すお話。
こういう『虐められたら仕返ししよう』という物語はそろそろ絶滅して欲しい。
『眠り貯金箱と眠れませんべい』
仕事のために眠らない女性から眠り貯金箱の話を聞いて、銭天堂へと向かう。しかし、手にしたのはたたりめ堂の眠れませんべい。眠らないことで事故にあう話。
『ゴブリンチョコエッグ』
家来が欲しい女の子が買ったのはゴブリンチョコエッグ。でも、このゴブリンは少しひねくれ者で使いづらい。そこで、女の子は隣の家のおばあさんにゴブリンをひっそり渡す物語。
最初はちょっと嫌な感じのキャラクターかなと思ったけど、最後はほっこりした。『何も知らない方が上手く行く』というオチは好き。
『虫歯あられ』
歯磨きナッツをもう一度買いたくて銭天堂に入った男の子は、たたりめ堂で虫歯あられを貰う。人に虫歯をうつす虫歯あられを好きな子に渡した途端、たたりめ堂との契約が終了して、虫歯で歯を失う物語。
わかりやすい教訓と、わかりやすい嫌なキャラ。アニメそのままだなぁと思って読んでしまった。押し付けがましい部分はあるのだけど、わかりやすいせいか、そこまで嫌な感じがしない。なんでだろ。
『虹色水あめ』
突然デッサン力を付けた友人をねたむ心を持ってしまったけれど、それが嫌で『心が綺麗になるもの』として虹色水あめを買った少女。デッサン力を上げた友人がたたりめ堂の菓子でそうなったと知り、友人を助けるために虹色水あめを使う物語。
これ、アニメだと前後編の2話に分かれてて、ドキドキしながら見た。水あめの色が変わっていく部分が好き。
よどみと紅子の個人的(?)な争いが最後には一応『もうやめましょう』という紅子の提案で一段落な感じになっている。でも、よどみは不満そうなので、この後まだ何かあるんだろうなと……。アニメで見ているから先も知ってるけど、でも文章を読みたいので文章だとこうなるんだなと。
銭天堂キャラは年齢不詳が多すぎる。 -
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怖い怖い天獄園。
銭天堂のスピンオフなのに2冊目が出た!
もちろん大歓迎。
「ジ・エンド・ゴーカート」は楽しんだ男の子にとっては災厄。
でも、別の子にとっては待ち望んだ幸せ、かも?
自分だけが好きなように、欲張ってやっていると、しっぺ返しは来るもの。
まあ幸せの形はそれぞれ、かもね。
「ナイトパレード」に登場する女の子は物を大事にしない子。
欲しいものはなんでも手に入れ、すぐに飽きて捨てる。
そんなことをしているとバチが当たるよ…
ほーら、やってきたのは、誰かな?
恐ろしいのは「ハッピー・ファミリー・ハウス」に出てくる女の子の物語。
スリルが欲しい、それは若いうちはありがちな無謀さ。
他の話に比べれば、そこまで悪い子ってわけじゃない(まあ、よくしてくれている親に対して酷い態度はとっているけれど)。
なのに天獄園に引き寄せられてしまう。
獲物を狙うはあの人だ。
怖いのに、結末をしりたくなる。
天獄園は今日も休まずオープン中。
外から見るだけならイイけれど、チケットを渡されたら、捨てることをお勧めする。 -
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ネタバレ銭天堂のおかみに対して若々しいとか、老人という言葉は脳内で除外しながら読むことにした。それでもやっぱり……きついなと思う。
『獏ばくもなか』
呪われたわが子のために『悪夢を食べるお菓子』を買う父親の話。途中で、他のお菓子と迷うけど、獏を手にする。プロローグでライバルの『たたりめ堂 よどみちゃん』が出てくるので、本格的に出てくるのは3巻からなのねと思った。
『留守電でんシール』
自分の代わりに電話に出てくれたりメールの返信をしてくれる『留守電でんシール』の話。
小学生が携帯電話って時代だなぁと思うけど……こういうのって、ルールが必要だよねって言う話に犯罪を絡めて『物わかりのいい子供が一人納得する』のはモヤっとする。
『絵馬せんべい』
2人の願い事がかち合ってしまってどちらも叶えてもらえないので返金になる物語。
今までの物語とは少し違う。『アイテムによるしっぺ返し』や『アイテムのルール違反』ではなくて、『願ったことが叶わなかったから、本当の願い事ひとつにしておけばよかった』と後悔する。
でもこれも……なんていうか、なんだろ。コミュニケーションの問題で『お互いに嫌い合う』必要ってないのよね。「願いを一つにすればよかった」ではなくて、「お互いに別のクラスを望むほど嫌いではなかった」っていう結論だと思うのに、それは書いてない。
『しわとり梅干し』
孫に「しわしわ」だと言われて、しわをとりたいと思うお祖母ちゃんが銭天堂で『しわとり梅干し』を手にする物語。
どこから突っ込んでいいのか分からないくらい。突っ込みどころ満載だなと思った。
まず、『しわがあるからダメ』になってるのおかしい。年をとればしわも出来る。そして、『しわのない老人』は次の『しわのない老人』を作り出すので、この孫が年をとった時『しわがあってはダメだ』という恐怖に囚われるだけでは?と思う。
そして、物語の最後までその価値観は抜けてないし、『しわがない方がいい』で終わってる。それでいいの?
『兄弟だんご』
長男が嫌だという願いを叶えるために『兄弟だんご』を食べて末っ子になる物語。
これもどこから突っ込んでいいの? アニメもモヤっとしたけど、文章にするともっとモヤっとする。まず、『お兄ちゃんだから』は現代ではアウト。でもこの本2014年かぁ。うーん。まだ、そういうの広がってない時期?
次に長子だからと言って、妹弟の世話をする義務はない。子どもの世話は親の役目。これ、ヤングケアラーの話になってる。
いろいろアウトな物語。
『ミイラムネ』
痩せたくて飲んだ『ミイラムネ』でミイラになってしまった姉を助けるために奮闘する妹の物語。
これもルッキズムだし、現代ではアウトでは?姉妹愛に変換されてるのどうなのかなぁ。
『面白くするため』なのかもしれないけど、将来的には『この時代の価値観はこうだった』という話になりそうだなとも思う。
いろいろ辛い三巻目。
巻数が進むごとにこういう差別表現が減ることを祈って……読んでみる。 -
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銭天堂第二シリーズ、と言って良い、よね?
プロローグでは誰かが新しい不動産、つまりお店となる物件を探しているようだ。
それは一体誰?
物語の構成は第一シリーズと同じ。
美味しそうな駄菓子。
だけど、ちゃんと注意書きを読まないと。
あれれ、せっかくかったのに食べない人もいる。
友人同士で力を合わせて、あえて注意書きでダメと言われていることをやる人も。
そして最後に出てきたのは、敵?味方?
この物語はどっちに転ぶのかとドキドキしながら、並行して大きな謎が出現する。
まだまだたくさんあるお菓子。
2024年9月には第二巻が発売。
ハイペースな出版に、大人としてはすごい!の一言だ。 -
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【2024年184冊目】
送り人。死者を黄泉の国まで導き、成仏させる役割を持つ人々。親族を皆殺しにされた後に生まれてきた少女・伊予は、送り人である真由良に育てられる。ある日、森の中で手負いの狼を見つけた伊予は、感情のままに動き、死者を蘇らせる禁忌である――「蘇り」をしてしまう。
急にオタクの片鱗を見せるんですけど、NL、BL、GL、ツンデレ、三角関係、近親相姦、いずれも匂わせと感じるか直接的と感じるかは読んだ人次第ですが、以上の要素が詰め込まれているファンタジー小説であると感じました。要素多くね?
知人Bに勧められた本としては4冊目なのですが、相変わらず私の琴線にはあんまり触れないので多分、本の趣味と読み方が全然違うんだと思います、面白いですね。
ちょっとネタバレですが、婚約パーティらへんが一番好きかなって感じでした。多くのキャラクターの狂気がわかりやすく見える感じ。どろどろとした欲望を描いてるのを読んでると「いいね!」ってなります。今作は欲望言うても、優しい内容だとは思うんですが。
ファンタジー系はなかなか刺さらなくて難しいですね。良い悪いではなく好みの問題です。でも読みたくないわけではないので、今後も眉間に皺を寄せながら、機会があればいろいろ読みたいと思います。 -
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ネタバレナルマーン年代記シリーズの外伝的短編集。青の奥関連の話が多めかな。なんともほっこりとした読後感の作品ばかり。もっといろいろな話が読みたい。
1. 絹の都の姫君
イシュトナール2世の統治下にあるナルマーンの都の一つ,絹の都ハタリース。その領主イフメドの後継者を巡るお家騒動
2. 小さな眷属の憂い
配偶者を得ず,子も成さずに長年過ごしてきた青の王ラジェイラを可愛そうだと思った青の眷属ワスラム。しかし幸いの虫アッハームから意外な秘密を教えられる。
3. 白の悪だくみ
白の王はある日,自分の目の一つを体に持つ少女アイシャの悲しみを知り力になってやりたいと考える。
4. 赤の贈り物
赤の王は,青の王に子供が生まれたのを知りなにか特別な贈り物をしたいと考えるが,アイデアが浮かばない。眷属の一人の勧めで,しばらく人間に混じって人間を学びその上で人間の作ったものを贈り物にしようということになる
5. 青の再会
遂に青の王ラジェイラの最期の時が近付いてきた。子供のいないラジェイラは後継者となる魔族を選ぶ必要があった。
6. 夜風と共に
絹の都の姫君の後日談 -
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シリーズ4作目。
本作も6遍の物語で構成されている。
ブラッドストーンの物語は、無駄と見える中にも大事なことが詰まっていることを教えてくれる。
想像力や、冒険は、将来の役に立たないと切り捨てられるべきものではない。
遊びが無駄なんて、立派な人間が言うことじゃない。
机の前のものだけしか見ない人間に、広い世界を知ったり新しいものをうみだすことは難しい。
アレキサンドライトは、プライドとは何かを考えさせる。
「嘲りすらも味方に変えられる強さを持て」と励ます言葉は時に辛い。
そんなに私は強くない、そう思う時もある。
けれども、強さは頑強さだけではない。
しなやかに、たおやかに、緩やかに、美しく。
自分ではマイナスと思っている部分だって私の力になる。
少しだけ視点を広げてみよう。
もうダメだ、と思っていたことが解決できるかもしれない。
邪悪なサファイアの話も面白い。
美しく魅力的なものが必ずしも正しく清らかではないことを示してくる。
人生は難しい。
今日正しいとか良いとか思ったものが明日には一転するかもしれない。
生きていれば一度ならず間違った選択肢を選ぶこともある。
それでもとんでもない間違いを回避するため、私たちはいろいろな物語を聞き、考えに触れ、想像しなければならない。
決めつけは厳禁。
自分の考えに対しても、相手の考えに対しても。 -
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今回も6つの物語。たたりめ堂のよどみが銭天堂の紅子にライバル心を燃やす。
テストの点数を上げたい雄太は銭天堂で「ヤマ缶詰」を買ったがその帰りにたたりめ堂に呼び込まれ「ずるずるあげもち」を食べさせられる。
いじめられている洋介は銭天堂で「ウルフまんじゅう」を食べるが・・・。
徹夜仕事をしている健司は、銭天堂の「眠り貯金箱」でいつも元気な紀子に秘訣を聞くが、手に入れたのはたたりめ堂の「眠れませんべい」だった。
夏美が買ったのは家来になってくれる「ゴブリンチョコチップ」だったが、思った通りになるのだろうか?
銭天堂で買った「歯磨きナッツ」がまた欲しくなった誠一はたたりめ堂の「虫歯あられ」を買ってしまう。
絵が描けなくなったのまどかは銭天堂の「虹色水あめ」に出会う。絵が描けなくなったのは親友の百合子が、たたりめ堂の「デッサン汁粉」のせいだった。
それぞれに人の欲望に応える駄菓子で面白いが、それを考えた廣嶋玲子さんはすごいなぁと感心した。 -
Posted by ブクログ
今回もプロローグとエピローグ以外に6つの物語。古銭にはあまり興味がないのだが、虹子さんは貴重な硬貨を集めているのだろうか?
やはり私には紅子さんが笑うセールスマンのように思えて仕方がない。
獏ばくもなか、留守電々シール、絵馬せんべい、しわとり梅干し、兄弟だんご、ミイラムネの6つの駄菓子がふしぎな物語を紡ぐ。この6つの中で私なら絵馬せんべいは試してみたいと思った。
それぞれ、人間の欲望を叶えるお菓子を買うのだが、真っ当な使い方が求められる。限りないものそれは欲望。たたりめ堂のよどみと紅子が相対するのも面白い。これからの展開が楽しみになる。 -
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シリーズ3作目。
6個の宝石、鉱石の物語。
アクアマリンの物語は、海賊が登場する。
悪役である海賊の船長の名は「血染めのウルジー」、副船長は「ベラミス」。
その名前に、漫画『ONE PIECE』を思い起こす。
奪われたアクアマリンはどのような力を発揮するのか。
強すぎる力は何をもたらすのか。
短編ながら夢中になる。
フローライトは暴君としてその名を残すネロ皇帝と、彫刻家ラミウスの物語。
暴君のために私を使わないで、と嘆く石の心と、皇帝の命に従わなければ死ぬことがわかっている彫刻家と。
さて、どうやってこの状況を打開するのだろう?
石言葉や和名なども物語の最後に必ず記される。
図鑑や博物館で本物を確認しながら読むと理解が深まるかもしれない。
それにしても数多くの不思議な石を作り出す地球の力には驚かされる。 -
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めちゃくちゃ怖いぞ!
ほとんど全部の物語がバッドエンド!
「お試しチケット」を使って遊びに行こう、なんて、絶対にダメ!!
知らない人から物をもらっちゃだめーっ!
「地獄コースター」は自業自得、だよね。
だけど……。
走馬灯の中で見えたあの記憶は、心の中で引っかかっていること。
怖いな、と思った瞬間にちゃんとそれと向き合わないと。
さてさて、あなたがわくわくして並んでいるそのコースターは本当に乗っても大丈夫?
「ミッシングゴーラウンド」なんて、危ない危ない。
大人だって、いや、大人こそ気をつけなければ。
直らないあなたの性格、それのせいで大事なものがミッシング、消えていく。
人を呪わば穴二つ。
遊園地は楽しい。
でも、光の分だけ、影は大きく長く伸びる。
今夜の招待されるのはあなたかも 。 -
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六条教授が怪しげなものを開発したようだ。
前作登場の「相談だんご」の力を転用して、人工知能を作り出した。
それは人を依存させ、判断力を鈍らせる。
ほしい言葉を言ってくれて、間違いが起こらないように先回り。
とても素敵だが、それは、人間が人間らしくある何かを壊してはいないか?
銭天堂の駄菓子は、きちんと注意書きを読まないことで不幸になることもある。
でも、その注意書きを逆手に取って、あえて自分の進みたい道を進もうとする人もいる。
これは珍しい使い方!
しあわせも、ふしあわせも本当は自分次第。
人生って奥深い。
それはまだ、この本の主な対象者の子供達にはまだわからないかもしれないけれど、終わりよければすべてよし。
最後に大きなマルを自分につけてあげられたら、それで良いんじゃないかな。
私はなかなか自分に合格点を出せないけれど、その代わり向き合う相手にはいつも「はなまる」をあげたいな。 -
Posted by ブクログ
まだまだ六条教授は紅子のことを諦めない。
うーん、しつこい!
だからこそ悪役なのだけれど……。
今回の物語はは怖さ多め?
「相談だんご」は、悩みを聞くよと言いつつ、人の不幸話を楽しむ中学生の少女の物語。
大人になってもこういう人いる、気がする。
頼られるのは嬉しいが、いきすぎると…。
両親が忠告したように、人の気持ちに寄り添うのは簡単なことじゃない。
やっぱりやめる、ができないこともある。
「ごめんラーメン」は小学生のいじっぱりな女の子の物語。
ごめんごめん、じゃ済まないことも世の中にはたくさんあって。
加害者が謝ったんだから被害者は許さなければならない、というのはやってしまった側の傲慢。
許すか否かはやられた側が決めること。
人の忠告は聞いておかなきゃ。
子供の失敗に見えるけれど、大人の皆さん、自分にも心当たりはありませんか? -
Posted by ブクログ
今回も6つのショートストーリーとエピローグだ。紅子さんは喪黒福藏のようなイメージだ。やりすぎたり、調子に乗ると酷いしっぺ返しが待っている。しかし、ちゃんと努力したり、真面目に想いを持っていると、幸せになれる。
怪盗ロールパンでの泥棒の秀元は果たしてどっちだ。ドクターラムネキットでは、医者になる夢を持つ5歳の千里はどんな想いだろうか。お稲荷せんべいの目立ちたいがために占いをする早苗の結末はいかに。
ミュージックスナックでの響はなにを求め、どうするのだろうか?しっぺがえしメンコでは、探偵の大輝、その探偵に依頼してきたのは、前作でカリスマボンボンに登場した美容師北島だ。おもてなしティーにおいては、みどりの願いは叶うのだろうか?
なんとなく人にはその人に見合った運があり、それを先取りするような感じも受けた。
私は小学生向きとか中学生向きとか書かれていると無性に腹が立つ。誰が読んでも面白いものは面白いし、そんなちっぽけな枠で縛られたくないからだ。誰が読もうが、読んだ人の感性によって、その作品はさまざまな色形を見せてくれる。このシリーズのように。