吉川永青のレビュー一覧
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ネタバレ
相良ってやつは本当アホだと思うし、ひいてはそんなやつを重用する大内義隆も馬鹿なんだと思う。まだ泰平の世でもなく、尼子も健在なのに、その現実から目を反らして連日宴ばかりって。おまけに自分が重用してたその家臣から裏切られてるとも知らず。おまけに相良って主君が危ないときさっさと真っ先に逃げるクズだしw そんなクズをもう1度呼び戻す義隆って本当アホだな。というかこんなどんなに諫めても言うこと聞かない主君なんか見限って出奔とかすればいいのにと思う。
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購入済み
書きつくされたテーマだけに
川中島の合戦はあまりにも有名で書きつくされたテーマだけに、これだけの気鋭の作家を並べても「どこかで見たこと読んだことのある視点」と思えてくるのが残念。各作者の中で乾緑郎の作品が印象に残った。
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Posted by ブクログ
写楽の正体については様々な説があるが、この作品では阿波徳島藩お抱えの能役者・斎藤十郎兵衛という最有力説を採っている。
その上で、なぜ写楽の活動期間がわずか十ヶ月程度なのか、なぜ初期の頃と末期の頃とで画風が変わったのかというその謎について一定の納得出来る筋となっている。
吉永さんと言えば戦国もののアンソロジーでしか読んだことがなかったが、こういう情に絡めた物語も書かれるとは意外だった。
十郎兵衛の心の内に溜め込む苦悩に対し、喜瀬の方は境遇が過酷で切ない。諦めと一筋の希望に縋る健気な喜瀬は、相手に嗜虐性と保護欲という相反する想いをを掻き立てさせながら、逆に母性も併せ持つという万能のキャラクター -
Posted by ブクログ
前作『義仲これにあり』の姉妹編…。
源平合戦の最終盤、平家滅亡~奥州藤原氏滅亡までを描く。
前作『義仲…』では、
悪名高く語られる木曾義仲を、義の哀将として描いており、
その続編的な位置付けとなる本作への期待感は高かったが、
各キャラクターの設定が、ちと酷過ぎたかもしれなぃな~。
物語は、世の歴史書をおおむねトレースしていましたが…、
義経やその郎党は、すべて偽者で、静も女海賊で…って…。
結果として、有名かつ大事なエピソードに皺寄せが生じ…、
平家滅亡以降の最後の盛り上がりに向けて失速したかも…。
作者は、お話自体は、とても丁寧に書かれているので…、
もぅ一人の義の哀将である義経の一代