吉川永青のレビュー一覧

  • 虎と兎

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    なんだろうな、昨今の小説買って、文章の上手さとかこだわらないのかね。
    漫画で言うと、構成とかアイデアはいいが、絵が下手、線が汚いって言うそんなレベルじゃないかと感じることが多い。

    推敲とかしてんのかなあ。それとも、編集者も含めて、こんなもんでいいと思ってんのか。

    大した話じゃないんだから、引き込む筆力って必要だと思うのだけど、感じない。

    登場人物が記号。

    ストーリーが陳腐。
    臨場感がない。
    言いたいことがうざい。

    西部劇とサムライの組み合わせは飽きたし、修羅の刻を超えるものを見たことがない。

    多分ここが一番描きたかったろうと言う、ラストは悪くないなあ、と思ったのだが、そのために無駄

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    2024年07月15日
  • 悪名残すとも

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    ■陶隆房(晴賢)の興亡物語
    ■登場人物で人間らしく描かれているのは、陶隆房、毛利元就、弘中隆包。女性が登場人物として出てこない
    ■陶晴賢は最期に自分の首をこの人物に預けるものだろうかと疑う。そのように寂しい人物だったのだろうか
    ■毛利元就は優れた戦略家、謀略家、知略家として描写
    ■作者は悪名を残した人物にもその人物なりの大義があったといいたいのだろう だが理解が難しかった

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    2024年07月13日
  • 人斬り以蔵の道理

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    幕末の志士「人斬り以蔵」こと岡田以蔵がサイコパスだったという設定

    うーん、そうかー

    うーん、そうねー

    うーん、そうかー(何回言うねん)

    とっかかりの設定としては悪くないと思うんだけど、なんかこうすごい重厚なテーマを扱ってるわりに全体が緩いというか…
    結局なんかサイコパスの言うことにも一理あるみたいな危ない思想にいっちゃってるし
    でもって終わり方もちょっとフィクションが過ぎるというか

    歴史観みたいなんがゆるゆるなところに斬新な設定持って来て全体が崩れちゃってる
    軸がしっかりしてないから以蔵がサイコパスって設定を支えきれてないんよな
    なんか惜しい

    そして多分岡田以蔵好きの幕末オタには受

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    2024年06月09日
  • 虎と兎

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    正直であること
    私の持つ美徳のひとつである
    已で言うか?と思われるかもしれないが、これも正直であるが故である

    正直に言おう

    表紙を見て借りた

    えーだってサムライとインディアンの女の子だよー
    で、裏っ側にめっちゃガタイのいいガンマンいるんだよ
    そりゃあ借りるやんかー

    はい、西部劇の中にサムライ(白虎隊の生き残り)を放り込むという、ありがちすぎる設定
    いいの、いいの
    わい、ありがち設定大好物だからw

    そんでもってビリー・ザ・キッドまで出てきます
    いいの、いいの
    わい、そういうの大好物だから

    しっかーし!
    西部劇なのにアクションシーンの描写がちょっと軽かったかなーってところが残念
    あと敵

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    2024年04月09日
  • 虎と兎

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    少年マンガ風、アクション時代劇。サムライとインディアンが力を合わせて侵略者であるアメリカ白人と戦います。勧善懲悪的で、とにかく痛快なアクションを見たい人向け。白虎隊が出てくるけど、それはキャラ設定に使われているだけだった。

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    2024年03月14日
  • 乱世を看取った男 山名豊国

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    かつては日の本の6分の1を手に入れ六分の一殿と呼ばれていた山名家の再興を目指し、山名家庶流の因幡山名豊定の次男として生まれた山名豊国の一代記。毛利、織田、尼子の間で翻弄されながらも因幡の領土を守る為奮戦するも羽柴秀吉に攻められ降伏。所領を失い秀吉に御伽衆として仕えることとなる。その後、同じ新田系源氏である家康と懇意になり(山名家は新田家の本流、徳川家は庶流)、幕臣となり家光の代まで徳川家に仕える。名門の名を守るため戦い、苦悩する姿はいたいけで儚い。

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    2023年09月23日
  • 乱世を看取った男 山名豊国

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    物事は、いろいろな方向から見なければいけない、ということだろう。山名豊国という名前は知っていた。歴史上、言われている「日より見な武将」としか思ってなかった。結果的には、周りの情勢で態度を変えたのだから「日より見」であることは間違いないけれど、あの乱世の中で生き残ったということは、それなりの人物だったのだろう。

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    2023年08月28日
  • 老侍

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     タイトル通りの老侍を主役とした短編6編。特に好きなのは、最初の『意地の天寿』の龍造寺家兼。息子、孫が亡くなる中、曾孫を立て再興・下克上を果たす壮大な力作。それゆえ、その後の短編があまり唆られず。唯一、最後の『過ぎたるもの』は島清興(左近)を主題としながら短い話の中で石田三成との友情がよく描かれていて非常に良かった。作者の『治部の礎』の三成も気になる。
     全体的な感想としては、やはりいつの時代も「老兵は消え去るのみ」前線を退いて後進育成に努めるべきだと思う。『魂の檻』の武田信虎はまさにその典型で力を失ってもなお王様気取りは序盤から苦笑を続けざるを得なかった。その他の朝倉宗滴、長野業正、宇佐美定

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    2023年05月30日
  • 家康が最も恐れた男たち

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    家康をかたち作ったのは、家康が最も恐れた男たちだった、ということで、最も恐れた男たちとのエピソードを1人一章ずつ8人分の構成となっている。歴史認識的には非常にオーソドックスなため、戦国時代好きならよく見知ったエピソードが続くきらいはあるものの、ところどころ斬新な解釈もあり、なるほどと思わせられた。正直前半の武田信玄や織田信長より、後半の石田三成や黒田如水のほうが話として多くの気づきがあったと思う。

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    2023年02月18日
  • 治部の礎

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    日本の安寧をもたらす者が秀吉と信じ秀吉の汚名や失策を一身に受けて天下万民を想う石田三成。しかし三成の求める理想は秀吉の死と共に家康の手によって瓦解してゆく。

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    2022年11月11日
  • 決戦!賤ヶ岳

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    とても好きなシリーズだ。
    今回は登場人物が限定されていて各作家の描き方が違い過ぎて、本全体としては何となくしっくりとこなかった。
    でも歴史物に長けている作家の面々で個別としては面白い。

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    2022年11月05日
  • 化け札

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    老侍の方が面白いかな。昌幸のまさに化け札の生き方をよく示してはいると思う。ちょっと盛り上がりに欠けるかな

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    2022年03月06日
  • 闘鬼 斎藤一

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    新撰組のイメージの一つに、最後の剣客集団というものがあると思います。武士道を重んじ、剣と剣の勝負を挑む。そのため、時代の流れに取り残されて滅んでいった、というようなイメージ。
    そのイメージを研ぎ澄まして不純物をそぎ落とした先に、一人の人間として戦いだけを望む存在が出現します。それが今作の主人公、斎藤一です。

    近藤勇。土方歳三。沖田総司。山南敬助。芹沢鴨。伊東甲子太郎。
    多くの新撰組隊士との触れ合いを通じて、己の求める闘いについて、それぞれの人物が適合しているのかを見極めてゆきます。個の闘いを押しつぶしてゆく、多の争いが
    時代を作り出そうとしてゆく中で、己を燃やす場所を探しもがき続ける様は、哀

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    2022年01月06日
  • 第六天の魔王なり

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    信長の内面に焦点を当てた小説。天下を夢見る信長は情に厚く優しい性格だったが弟と思っていた浅井長政に裏切られる。それからは心を鬼にして第六天魔王を名乗り情けを殺し非情な信長へと変貌する。

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    2022年01月04日
  • 闘鬼 斎藤一

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    斎藤一を中心に淡々と…。と言うのが読んだ感想。
    近藤勇の人間像が少し?のような。
    もう少し踏み込んだ内容でも良かったような。

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    2021年10月17日
  • 天下、なんぼや。

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    豊臣から、徳川の時代へ動く時代。
    武士の息子ではあったが、たった一人の孤児として生きると決めた新六。
    大叔母を助けるために大鹿屋という酒蔵に
    丁稚として入るのが9歳。
    毎回殴る蹴るとどつかれ、ぼろぼろ。
    だが杜氏の以蔵は実は新六を高く評価していたのだった。

    無事に、杜氏となり、修行を経て大鹿屋から大叔母がいる鴻池村に。

    そこで酒蔵を始める。

    酒から始まりのちの「両替屋」となる。
    一大財閥となる鴻池財閥の始まりの物語。

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    2021年05月30日
  • 決戦!三國志

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    決戦シリーズって、それぞれの短編が関係しているのが面白いのに、これは全く関係なし。最初の2本は短編として面白かった。

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    2025年04月13日
  • 写楽とお喜瀬

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    人間の本質を突くような心理描写が良く描かれている。
    この作品は、好き嫌いというか、本質的(本能的?)に嫌悪感を抱いてしまう人もいるのかも。

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    2020年06月07日
  • 治部の礎

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    石田三成。
    感情よりも規律を優先する官僚。人間味は感じられず、冷徹で完璧主義者のイメージ。

    彼が、どうしてそのような行動原理を持つに至ったのか、なぜ最後まで家康と敵対し破滅に至ったのか。このなかでは、秀吉への忠義心があったからこそ、という形になっています。
    汚れ役は自分が請け負い、天下人たる秀吉には一点の曇りをも与えないという自己犠牲。

    理解者の少なさと、あえて理解を求めなかった三成の性格が孤立を深めていき、破滅へと繋がっていったのでしょう。
    徳川に対して協力してゆくべきだった、福島・加藤のような武将たちとも分かり合えなかったのが、辛いところですね。
    最初から生じていた隙間は、どこまでも埋

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    2020年05月11日
  • 悪名残すとも

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    室町の名家大内氏の重臣でありながら、止むを得ず主家を裏切り戦国の表舞台に出るも、かつては盟友であった毛利元就によって儚い命を散らした陶晴賢。
    主人であった大内義隆を討ちながらも、養子を立て大内の名の下にいるという、下克上の悪名を背負う事を回避したいというスタンスの陶晴賢と、安芸の国人から這い上がってきた毛利元就とでは、根本的な覚悟が違ったということか。
    しかし、クライマックスの厳島合戦が結構あっさりとしか描かれていなかったのが残念。

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    2020年05月07日