吉川永青のレビュー一覧

  • 決戦!関ヶ原

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    ありえないとも言い切れない設定、前提が面白い連作だった。冲方丁目当てで読んだが、どれも読み応え十分だった。

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    2017年09月19日
  • 決戦!関ヶ原

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    それぞれの関ヶ原。勝つものがいれば、当然負けるものもいる。領土への野心のため。天下のため。家を守るため。戦う理由はひとそれぞれ。

    怪僧恵瓊の毛利に対する態度。家康と三成との結託。面白かったけど、人間的に好きになったのは小早川秀秋。徳川と豊臣との間で揺れながら米のことを考える姿がよい。幼少より秀秋のことを考える家臣がいたなら世間の評価はまた変わったものになったかもと思う。

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    2017年07月26日
  • 闘鬼 斎藤一

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    斎藤一といえば、ついついアウトローで無口で…と少し実年齢より上を想像してしまうけれど、ここではまだ青く、フレッシュな印象で描かれている。沖田総司とは「総ちゃん」「一君」と呼び合うなど、お茶目な一面も。試衛館から会津戦争末期あたりまでを書かれているが、徐々に戦法が変化していき、「争い」ではなく、「闘い」にこだり続けたところがカッコいい!面白かった。

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    2017年05月08日
  • 戯史三國志 我が糸は誰を操る

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    2014.1.24
    若者?向けの表現でわかりやすく漫画みたいにサクサク読める、三国志の陳宮という軍師の物語。面白くて一気に読んだ。キャラの言動の表現が蒼天を彷彿させて小説版蒼天ぽいな〜と思ったら、あとがきに蒼天航路の4文字が。ライトノベルに近い印象。三国志はたくさんの作者に色んな媒体で、それぞれの表現で描かれているので興味が尽きないし作品に触れるごとに膨らむのでやめられない。
    三国志を一貫した小説をまだ読んでない(北方を2巻まで読んだけどハードボイルドなだけだった)ので吉川三国志をそのうち読みたい。

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    2014年01月24日
  • 義仲これにあり

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    勝てば官軍、負ければ賊軍…、
    世の歴史書の多くは、勝者の都合のよい内容で書かれており、
    これが平安時代ともなれば、それはその最たるものですが…、
    木曾義仲は、賊徒のレッテルを貼られた代表格の1人でそぅ。

    本作品では、義仲を、義の武将として主人公に置き、
    法皇と頼朝、それぞれの立場で覇権を窺ぅ二人の策略に陥り、
    もがき苦しみながら、賊徒として討たれるまでを描いており、
    都と鎌倉の魑魅魍魎が、物語として興味深く語られてました。

    ただ…、本作品の姉妹編の主人公となる弁慶を、
    異形・色物に描きすぎている点が、若干興醒めを誘ったかも。
    本作品の(悪い方の)キーマンとなった、源行家のその後は、
    引き続

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    2013年12月24日
  • 徳川か、豊臣か。

    購入済み

    歴史を知る立場から見て

    数正の離反は天下取りの障害にはなっていないようにみえる。ただ、どちらの立場でどこまで暗躍したのか? 秀吉を筆頭に錚々たる武将たちとの駆け引きが十分楽しめた。史実として納得できるところとできないところはあるが、それが歴史小説の醍醐味か。

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    2026年09月16日
  • 奪うは我なり 朝倉義景

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    人を蔑み皮肉屋の朝倉義景だが将軍家義輝には敬いの心を持つ。そして浅井家の
    幼い後継ぎ長政は捕えられていた明智光秀を密かに逃し浅井家と朝倉家の橋渡しとなる様光秀にいい含める。義景は将軍義輝を補佐する臣になる事を願うが松永久秀が義輝を暗殺してしまう。弟の義昭が生きている事がわかり彼を将軍に据える事を考えるが義昭は凡庸で欲が強い人間である事に嫌悪する。義昭は必ず信長と仲違いするとその時朝倉が起つべきだと考え義昭を信長の下に引き渡す。近畿を手中にした信長を取り囲む包囲網を作り上げるが武田信玄の死と共に包囲網も崩壊し勢いを得た信長は越前まで攻め入る。最期は従兄弟の景鏡に裏切られ人々から理解される事のなか

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    2026年09月06日
  • 黒い肌のサムライ 信長との短き日々

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    信長にはロマンがある
    それを彩るエピソードの一つが黒人の従者がいたという謎めいた史実で、グローバルな考えを持つ英雄という信長の人物像を堪能できる戦国スピンオフとして読めた

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    2026年08月16日
  • 決戦!関ヶ原

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    怪僧恵瓊・安芸武田家を滅ぼした毛利家に復讐するために蜘蛛の巣の様に罠を張り巡らす。吉川広家は徳川家と内通し毛利家をなんとか戦闘に参加させない様に画策する。主君輝元は天下人の器も無いのに中途半端な欲に目が眩む

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    2026年08月13日
  • 闘鬼 斎藤一

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    新撰組の斉藤一を主役にした長編。解釈により描かれた方が変わる人物だが本作では史実に則り若い剣客としての一面が強いように見える。沖田総司を「総ちゃん」呼びしているのも最年少幹部という史実を基にしていると思われる。史実といえば近藤勇が増長し永倉新八らと弾劾した件も本書では取り扱っていた。その辺りを変に美化せずに描いたところは評価したい。
    話がつまらないとは言わないが史実に沿っている以上、新撰組に知識がある人だと既視感が強いかもしれぬ。それにエンタメとするなら逆にキャラが少し弱い気もする。漫画なので比較するのもおかしいが『るろうに剣心』の斉藤一の個性が強すぎる(しかも異常にカッコいい)。解釈の幅が広

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    2026年07月07日
  • 黒い肌のサムライ 信長との短き日々

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    これは思いもがけず良質な戦国ものに出会えた。織田信長に仕えたと言われる黒人の侍“弥助”を主人公に新たな信長像を描いている。その信長像は弥助という元黒人奴隷という立場に深く共鳴するもので、それはそれで物語としての納得感はある。本能寺に至る明智光秀の理由については多少強引さもあれど、多くの作家によって手垢のつきまくった信長×本能寺エピソードに、弥助というピースを使って新たなアプローチを試み、その上でエンタメ作品として仕上げられていて、後半ほぼ一気読みしてしまった。

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    2026年07月05日
  • 奪うは我なり 朝倉義景

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     実際のところはどうなのかと思うが、文中の義景に品がなく、ただただ腹黒い。そのせいか、なかなか感情移入しにくく、ページが進まなかった。他の歴史小説に見られる、行間からにじみ出てくるような古文的な情緒もないし、読んでいて不快指数も増してくる。
     それに歴史上の人物って漢字が読めない。この人なんて読むのかなぁ…と適当に自分でふり仮名つけて読んでいたら後からルビが振ってあったりして。そんな本はほかにもあるけど、これって出版社のせい? 読者に対して親切じゃないと思いけり。
     後半になって少しペースが上がったけれど、結構しんどい読書だった。それに腹黒い武将たちだらけで、武士道という凛々しさは最後の最後に

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    2025年11月10日
  • 華の蔦重

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    2025年大河ドラマで話題の蔦屋重三郎の一代記です。

    大火事のときに、人を注目させて導いた才覚は蔦重(蔦屋重三郎)が持っている天性のものだと思いました。天災や降りかかる災難にもめげず、常に民が求めるものを信じて突っ走った人生のようでした。

    版元となり、葛飾北斎、喜多川歌麿、山東京伝、曲亭馬琴、東洲斎写楽らを世に出し、ひとつの文化をつくった人物として興味深い人でした。

    当時の本や浮世絵にますます興味が増し、大河ドラマとはまた違った物語として楽しめた一冊でした。

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    2025年05月02日
  • 戦国・江戸 ポンコツ列伝

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     ポンコツどもが恥の跡…

     武士ってカッコいいだけじゃない。
     ポンコツな一面もある。
     だって人間だもの。

     ユーモア溢れる語り口で、戦国~江戸時代に生きたポンコツ著名人8人が紹介される。
     遊郭通いが過ぎて武士をやめて芸人として成功した者もいたり、千差万別だ。
     あの家康だって、政宗だって、英傑ながら英傑とは程遠いポンコツな部分があった。

     ポンコツたちの生涯に、何ものにも縛られずいろんな生き方があって良い、自分らしく生きて良いのだと教えられた。

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    2025年04月12日
  • 華の蔦重

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    今期の大河ドラマがなかなか面白い感じだったので、蔦重のお話を読んでみました。横浜流星の顔が浮かんでしまうのはやむなしとして、今後出てくる登場人物やエピソードの先取りができ、ドラマの方も大変期待が持てると感じました。

    ドラマとシナリオが違うところもあり、例えば、蔦重が最初に作った細見は、ドラマでは持ち運べるよう小さく薄くしていましたが、この本では版を大きくしていました。何が真実なのか、どこまで史実に基づくのかはわかりませんが、不思議な差分だと思います。
    同様に、『金々先生栄花夢』は、ドラマでは蔦重たちがいろんな人に聞きまわった話をベースにしていたはずが、この本でそういった逸話は全く出てこない。

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    2025年03月10日
  • 華の蔦重

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    ネタバレ

    華の蔦重

    著者:吉川永青(ながはる)
    発行:2024年12月10日
    集英社
    初出:
    集英社文庫web 2023年10月~2024年7月
    「本バカ一代記~花の版元・蔦屋重三郎」を改題、大幅加筆・修正

    とても読みやすく、学校の先生が書いたような優しい文章。もちろん、正しい日本語で決して格好つけてない。面白みがない文体かもしれないが、寝転んであっという間に読める。登場人物もそれなりにいるけれど、記憶から消えたり、こんがらがったりする展開ではないのでイージーに読める。著者は会社員から文学新人賞を経て小説家になったとあるが、文章構成というか、整理が上手い。

    蔦屋重三郎については、小説も何冊か読んだ

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    2025年01月14日
  • 毒牙 義昭と光秀

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    足利義昭を主人公にした物語。兄の足利義輝を討たれ義昭自身にも危機が迫るなか織田信長と言う庇護者の元将軍となるが義昭は将軍の名の下に統治を目論むが信長は義昭を信長の治世の道具として考えすぐに互いの齟齬を生む。物語では明智光秀は実直な武将として描かれており義昭の毒牙に少しずつ蝕まれてゆく

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    2024年08月16日
  • 虎と兎

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    幕末の頃のアメリカ。白虎隊で生き残った虎太郎と、シャイアンのルルの、冒険のお話。
    アメリカのインディアン戦争の事、詳しくないのでね、そこは興味深かった。ただ、まぁそこがメインではないので、なんとも。
    最後の戦いもスピード感あって良かったけど、如何せんそこまでが長い。
    結末はテンプレート通りで、まぁまぁ。

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    2024年08月13日
  • 虎と兎

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    なんだろうな、昨今の小説買って、文章の上手さとかこだわらないのかね。
    漫画で言うと、構成とかアイデアはいいが、絵が下手、線が汚いって言うそんなレベルじゃないかと感じることが多い。

    推敲とかしてんのかなあ。それとも、編集者も含めて、こんなもんでいいと思ってんのか。

    大した話じゃないんだから、引き込む筆力って必要だと思うのだけど、感じない。

    登場人物が記号。

    ストーリーが陳腐。
    臨場感がない。
    言いたいことがうざい。

    西部劇とサムライの組み合わせは飽きたし、修羅の刻を超えるものを見たことがない。

    多分ここが一番描きたかったろうと言う、ラストは悪くないなあ、と思ったのだが、そのために無駄

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    2024年07月15日
  • 悪名残すとも

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    ■陶隆房(晴賢)の興亡物語
    ■登場人物で人間らしく描かれているのは、陶隆房、毛利元就、弘中隆包。女性が登場人物として出てこない
    ■陶晴賢は最期に自分の首をこの人物に預けるものだろうかと疑う。そのように寂しい人物だったのだろうか
    ■毛利元就は優れた戦略家、謀略家、知略家として描写
    ■作者は悪名を残した人物にもその人物なりの大義があったといいたいのだろう だが理解が難しかった

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    2024年07月13日