大森望の作品一覧
「大森望」の「三体」「三体X 【観想之宙/かんそうのそら】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「大森望」の「三体」「三体X 【観想之宙/かんそうのそら】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
京都大学文学部英文科卒。『タイタンのゲームプレーヤー』(フィリップ・K・ディック)、『時間衝突』(バリントン・J・ベイリー)など数多くの翻訳を手がける。『ニュースの時間です』、『商人と錬金術師の門』の翻訳により、第36回、第40回星雲賞海外短編部門を受賞。
Posted by ブクログ
本屋では毎回ハヤカワSF文庫の棚を凝視している自分ですが、ちょっと厚めの本作「息吹」は毎回視界に入って印象に残って、しかし購入はしないというパターンが続いてました。
決して軽くはないボリュームですが、2日で一気に読んでしまいました。
SF小説の最高峰とネットのあちこちで書かれていますが、読んで納得。SF小説に求めるものが全部入っていると思います。
私がとりわけ感銘を受けたのは作品のラストを飾る中篇「不安は自由のめまい」です。
人生の選択によって分岐した別並行世界と通信できる装置が、この中篇の中心的なギミックです。誰しも思い描いたことのある「あの時こうしていれば自分の人生はこうなったんじゃな
Posted by ブクログ
誇張抜きで本編に負けず劣らず面白かった。正直、期待値を軽く超えてきた。『三体』三部作を読んだなら是非併せて読んで欲しい一冊。
内容は本編の補遺プラスアルファと言ったところか。無論、著者自身が明言するように、これは無数に存在する"有り得るかも知れない真実の一つ"に過ぎない。だが自分は本作の世界観を積極的に支持したい。少なくとも自分にとってこれ以上理想的な答え合わせは逆立ちしても想像し得ないだろう。
単純に小説作品としても完成度は高い。遥か悠久のヴェーダのようでもあり、一方でニーチェの永劫回帰の思想をも思わせる。本作それ自体が壮大な神話であり深遠な哲学でもある。