安部龍太郎の作品一覧
「安部龍太郎」の「家康」「対決!日本史7 大東亜共栄圏の幻想篇」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「安部龍太郎」の「家康」「対決!日本史7 大東亜共栄圏の幻想篇」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
国立久留米工業高等専門学校機械工学科卒。『師直の恋』でデビュー。『血の日本史』、『関ヶ原連判状』、『彷徨える帝』、『信長燃ゆ』など数多くの作品を手がける。『等伯』で第148回直木賞受賞。
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Posted by ブクログ
小田原の北条氏を滅ぼし、天下統一の総仕上げとして奥州北端まで攻め込もうとする秀吉軍。中央に反抗し一揆を起こした土着民を平定するために行われた戦国最大の「奥州仕置き」であるが、秀吉(の歓心を得ようとする三成)の狙いは朝鮮出兵を間近に控え、寒さに強い武士と人足を確保する人攫いだった。この真の狙いを見抜き、奥州北端の九戸城で籠城作戦をとる九戸4兄弟の嫡男、政実。秀吉軍15万に対し、籠城方はたったの3千。伊達や蒲生、井伊、徳川などの連合軍に囲まれながらも知略で対抗する。安部龍太郎さんの小説は初めて。史実に基づきつつ一定のフィクションを織り交ぜた読みやすく、違和感のない内容。東北地方の歴史的背景や価値観が丹念に描かれ、奥州側の立場にめちゃくちゃ共感。「逆らえば滅ぼされ、従えば搾取される」。極端な言い方かもしれないが、北国の人々(南国も)はいつの時代も中央の権力者に搾取されてきた。価値あるものは奪われ、不要なもの、危険なものを押し付けられてきた。この状況が令和の今も残っていることを忘れないでおきたい。
加賀百万石は伊達ではなかった
信長、秀吉、そして家康の時代を生きぬいて前田家の礎を固めた利家、利長、利常。徳川の時代にも凄まじい暗闘があったという物語だが、それゆえに復興された城郭、今に残る文化に格段の輝きを見い出した。
納得の力作
作者の洞察力に改めて敬服した。現代史でも真実が闇に塗り込められているなか、この激動の時代を読み解ける出色の歴史小説のひとつでは。やや劇的な色合いもあるが真相にせまった作品で、前田利家、利長の見方も一変した。作品のタイトルに込められた作者の意図もわかった。