【感想・ネタバレ】銀嶺のかなた(三) みやびの楯のレビュー

あらすじ

第一人者による加賀前田家三代の決定版!
覇者となった徳川家から加賀藩前田家100万石を守り抜け!

戦国時代の勇将としてNHK大河「豊臣兄弟!」でも話題となっている、前田利家の跡を継ぎ、加賀藩主となった前田利長、さらに三代目を継いだ前田利常が本書の主人公。巨大な加賀国の領主として、豊臣家と石田三成が率いる豊臣家と徳川家が争う関ケ原の戦いを前に、利常は理想の国家づくりをめざす家康に与し、大坂の陣でも多大な犠牲者を出しながら、徳川家の勝利に貢献。外様大名としてはほかに類を見ない120万石を拝領する。

しかし、家康の跡を継いで二代目将軍となった秀忠は、もともとは秀吉の盟友であり、五大老のひとりにも任じられた前田家に対し、疑心の目をどうしてもぬぐえない。鉱山開発や城下町整備により、国元の安定を目指す利長は若くして弟の利常に金沢を託し、自身は隠居となる。それでも、隙あらば前田家を取り潰そうと策略をめぐらす秀忠は、互いに忍びを使った調略や情報戦の末、毒殺の魔の手を密かに差し向け……。

前田家を守り抜くために伝家の宝刀として、後事を託された利常が選び取ったのは、第三の勢力、天皇家と手を結ぶことだった。この「みやびの楯」作戦で、徳川家からの刃を受け止めることは果たしてできるのか――これまで数多くの戦国歴史小説の名作を著してきた安部龍太郎が、直木賞受賞作『等伯』と同じ北陸を舞台として描き、作家人生の到達点ともいえる「加賀前田家三代」の決定版。著者が心血を注いだ一大巨編がついに完結!

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Posted by ブクログ

待ちに待った第三巻。
前巻の利長の代の続きからで、利常へと繋がれていく。二人とも前田家を長く守っていくための大局観を持ち、苦悩しながらも力強く生きる姿に感動した。
全巻を通して、加賀百万石前田家三代の生き様を知ることができてとても面白かった。

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2026年09月05日

購入済み

加賀百万石は伊達ではなかった

信長、秀吉、そして家康の時代を生きぬいて前田家の礎を固めた利家、利長、利常。徳川の時代にも凄まじい暗闘があったという物語だが、それゆえに復興された城郭、今に残る文化に格段の輝きを見い出した。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

120万石を所領する外様大名の加賀前田家の、三代に渡る悪戦苦闘の生残りを描いた大河歴史小説。

特に本書「みやびの楯」は、家康を始めとする徳川家との政治闘争でもあり、徳川家の毒殺も厭わない所業に権力の横暴の怖さを知らしめた。
大藩でありながら、大藩であるがこそ、加賀藩の徳川幕府下での立ち位置の難しさを緻密に描いており、権力に抗う者の物語としても大変充実した小説であった。

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2026年07月02日

Posted by ブクログ

〇利家、利長、利常3代にわたる話で読み応えがありました。ただ、前2作以上に大胆な安部”陰謀”節がさく裂していた気がします。

〇個人的に思ったのは、利長の自殺について。前田家を守るために自ら死を選んだとありましたが、もし自殺したのならば、利長の死の理由は豊臣家の滅亡を見たくなかったからではないかと思いました。

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2026年09月29日

Posted by ブクログ

関ケ原の戦い後、外様最大の前田家は、覇者となった徳川家から理不尽な要求と恫喝、些細な落ち度を理由にした取潰しの危機や毒殺などの策略に晒される。
そんな中で、三代目藩主利常は、その策略を抑え込む伝家の宝刀として、第三の勢力である「天皇家」との縁組みや手を結ぶことで幕府に抗う道をつくる。
これが礎になり、幕末まで加賀藩を守ることが出来たのだろう。
しかし、同様に徳川家からの軋轢を糧に島津や毛利などの外様大藩が幕末で活躍したのに比べ、前田家からは倒幕の志士が生まれなかったのは、不思議で堪らない。

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2026年09月23日

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