グーテンベルク21作品一覧

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  • 恐怖の谷
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    英国イングランドの跳ね橋と堀のある古い館で起きた奇怪な殺人事件……ホームズは見事にそれを解明するが、その裏にはアメリカ開拓時代の炭鉱町を舞台にした暗い暴力の歴史がこめられていた。シャーロック・ホームズもの最後の長編。

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  • 四つの署名
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    ある日ホームズのもとに美しい婦人が訪れる。インドに勤務していた彼女の父が消息を絶って十年になるのだが、ここ数年、高価な真珠が送られてくるという。ホームズたちが真珠の送り主を捜しあてたとき、巨万の富をもつその男は顔と手足を異様に歪ませた他殺体となって発見された。かたわらには「四つの署名」と走り書きされた紙切れが……インド王家の秘宝をめぐって繰り広げられる大活劇! ホームズもの2作目にあたる代表長編。

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  • 緋色の研究
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    文学、哲学、天文学の知識皆無。科学、毒物学、犯罪学に精通し、ヴァイオリンを巧みに弾きこなす特異な男シャーロック・ホームズ。その彼とひょんなことから同居することになった医師ワトスン。ホームズとワトスン博士が初めて登場し、怪異に満ちた事件を解決するドイルの出世作。空き家の中年男の死体は何者か? 壁には赤で「RACHE」という文字が。「毒殺です」ホームズはそっけなく言い放った。

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  • 変身
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    「ある朝のこと、落ちつけぬまどろみの夢からさめたとき、グレゴール・ザムザは寝床のなかで一匹のばかでかい毒虫に変わった自分に気がついた。かたい甲羅(こうら)のせなかを下にした寝姿だった。ちょっと頭をもたげてみると、せりあがったアーチ型の腹部が見えた。鳶(とび)色の、固い環節(かんせつ)でいく重にも仕切られている。そのお腹(なか)のてっぺんには、掛けた布団がいまにもずり落ちそうなかっこうで、やっとこふみとどまっているしまつ」……セールスマン、グレゴール・ザムザのへんてこりんな「変身」を通じて家族に引き起こされる悲喜劇。奇才カフカの面目躍如たる短編。

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  • グリム童話集(上)
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    1~2巻440円 (税込)
    グリム兄弟が集めた、ちょっと怖いところもあるドイツの童話。この巻には「蛙の王さま」「狼と七匹の子やぎ」「忠臣ヨハネス」「十二人の兄弟王子」「野ぢしゃ」「森のなかの三人の小人」「糸紡ぎの三人女」「ヘンゼルとグレーテル」「白い蛇」「漁夫とその妻の話」「灰かぶり(シンデレラ)」「赤ずきん」など代表作18編を収めた。

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  • アンデルセン童話集(上)
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    1~2巻440円 (税込)
    グリム兄弟がドイツの民話を集めたのに対し、少し遅れてデンマークに生まれたアンデルセンは長編小説「即興詩人」の世界的な成功のあと、当時の子供たちと大人たちのために数々の創作童話を書いて最も有名な童話作家となった。この第一集には、「飛行かばん」「イノシシの銅像」「ナイチンゲール」「みにくいアヒルの子」「モミの木」などの代表作と大作「雪の女王」など、16編を収めた。

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  • 失われた世界
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    頑固一徹の古生物学者チャレンジャー教授は、マスコミや学会の嘲笑をものともせず、アマゾン流域にむけて「失われた太古の生物」を探しに出発する。シャーロック・ホームズであまりにも有名な巨匠コナン・ドイルが、別の愛着をこめて書いたチャレンジャー教授もののSF名編。「ジュラシック・パーク」はこれをヒントにしている。原題「ロスト・ワールド」

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  • カーマ・スートラ
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    ヒンズー的伝統に支えられたインドの「愛の教典」。魅力的な自分を作る方法、素晴らしい伴侶を手に入れる方法、初夜で妻を喜ばせるテクニックなど、若い男女が夫婦生活にはいるにあたって必要な性知識を提供しようという意図で作られた「愛の教典」。性の知識は、幸せな人生を送るに当たって必要不可欠と考えた「人間行動の教科書」。

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  • サロメ
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    ユダヤの副王ヘロデは後妻の娘サロメの怪しい魅力のとりことなって、みずからの誕生日の宴席でしつこく踊りをせがむ。何でも希望のものをとらせるというヘロデの約束に対して、踊り終わったサロメの望んだものは予言者ヨカナーンの生首であった。世紀末の怪奇幻想趣味あふれる一幕悲劇。

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  • 若きウェルテルの悩み
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    1巻440円 (税込)
    ドイツの生んだ最高の文豪のひとりであるゲーテが、25才のときにたった4週間で一気に書き上げた世界を代表する「青春の文学」。恋に悩み、傷つき、仕事に生きがいを見つけることもできず、多感な芸術家的資質をもった青年ウェルテルは、ついに破滅への道をたどる。

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  • 華麗なるギャツビー
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    ロングアイランドの小高い丘の上に豪奢な邸宅をかまえ、夜ごと大宴会を催す不思議な男。誰に対してもソツなく応対する気さくな男だが、その金は、資産は、いったいどこから? ときおり怪しげな電話がかかってきて席をはずすかと思えば、真夜中に一人、海を見つめてなにやら瞑想にふける……だがその謎もついに明るみに。「失われた世代」の作家の代表作。

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  • モロー博士の島
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    若い博物学者プレンディックはひょんな行きがかりから、各種の動物を載せて太平洋上の孤島にむかう変わった男と一緒に、その島に上陸するはめに。その島こそ、生体解剖でかつてスキャンダルを引き起こしたことのあるモロー博士が隠れ住む島だった。取り巻きの、異様な、奇形ともいってよい男たち…プレンディックは島での最初の日、ピューマがあげる苦悶のうめき声を耳にして愕然とする。ウェルズの怪奇SFの代表作。

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  • 宇宙戦争
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    イギリスのウィンチェスターの東方に緑色の尾をひいて隕石と思われるものが落下した。直径三マイルもの巨大な穴の中には、金属製とみられる円筒状の物体が発見された。やがて頭部が回転しているのがわかり、そこから醜悪な生き物が……火星人の地球侵略の、それが始まりだった。SFの祖H・G・ウェルズのアンチ・ユートピア小説の代表作であり、SF史に燦然とかがやく古典中の古典。

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  • 透明人間
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    二月の吹雪の朝、イギリスの田舎町の宿屋に一人の男があらわれる。宿のおかみは客の途絶えがちな季節にとびこんで来てくれたこの客に内心喜び、なにかと張り切ってサービスに努めようとする。だが、客の愛想はよくない。そして、予想外の出来事が起こり始める……ヴェルヌとならぶSFの開拓者H・G・ウェルズの代表作。

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  • ポー/ホラー・ミステリ傑作集「黒猫・黄金虫」
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    不気味な雰囲気をたたえた殺害と復讐の物語「黒猫」と「おしゃべり心臓」、ホームズとルパンの生みの親デュパンが数学と心理を駆使して謎を解く典型的なミステリーの名編「黄金虫」、鬼気せまる恐怖の物語「メールストロムの渦」ほかを収めるポーの怪奇ミステリ傑作集。

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  • 鉄仮面(上)
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    ルイ14世の治下に企てられた奇想天外な「王位簒奪」計画。その背後には元三銃士の一人で今はヴァンヌの司教にまで出世したアラミスがいた。陰謀はフーケの城館を舞台にまんまと成功する。だが……。「三銃士」プラス、ダルタニャンの四銃士の最後を描く陰謀と活劇の歴史絵巻。映画「仮面の男」の原作でもある。

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  • 黒いチューリップ
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    ルイ14世によって引き起こされたオランダ戦争の渦中、オランダ国内は政治的党派の争いも過熱していた。その一方で、ハルレムの町は「黒いチューリップ」を作り上げた者に10万フロリンの巨額の懸賞金を出すというイベントを企画する。資産家の息子で根っからの園芸好きのコルネリウスは、全力をあげて品種改良に取り組む。だが隣家には、コルネリウスに対抗心と嫉妬の炎を燃やす園芸家ボクステルの目があった。彼はコルネリウスが当時の政治リーダーの叔父から重要書類を託されたらしいのを目撃する。

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  • 火星の交換頭脳
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    バローズの痛快火星シリーズ第6弾! フランス西部戦線で戦死した陸軍大尉パクストンは、ジョン・カーターのあとを追って火星に飛来する。そこは火星の外科医ラス・サヴァスの研究所で、この医師はファンダルの老女帝ザザと奴隷女ヴァラ・ディアの頭脳交換手術に成功したところだった…ヴァド・ヴァロと名を変えたパクストンは医師の助手となり、ヴァラ・ディアの肉体を取り戻し、元の頭脳と交換しようと決心する…。

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  • カラマーゾフの兄弟 1
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    1~3巻792~924円 (税込)
    フョードル・カラマーゾフは金と女にしか興味のないような悪魔的な男だったが、彼には3人の息子と1人の私生児があった。長男ドミートリイは27歳の退役士官で、婚約をむすんだ娘がありながら、妖婦グルーシェンカに恋慕して父親の恋敵になる。次男のイワンは合理主義者、無神論者である。三男のアリョーシャは幼いときから僧院に入って修業し、キリストの愛によって肉親を和解させようとする。私生児のスメルジャコーフは癲癇の発作もちで、悪がしこく、自分の出生に恨みを抱いて生きている。入り組んだ愛憎のもつれのなかで、フョードルが何者かによって殺害される。あらゆる証言からみて状況はドミートリイにとって不利なことばかりで、結局彼は起訴され裁判にかけられる……人間の獣性と神性をみごとに描きつくした大作。

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  • 白痴(上)
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    霧ふかいある冬の朝、ペテルブルグの終着駅へと、列車が疲れきったかっこうで物語を運んでくる。三等車の座席に三人の男がいる。色あせた包み一つをかかえてスイスから帰国途中のムィシキン公爵と、熱病やみの男で、着のみ着のままでプスコフからわが家へ帰るラゴージン、そして、赤鼻、吹き出物だらけで、何のために列車に乗っているのか見当もつかぬ、抜け目のないレーベジェフだ。列車の到着後、その日のうちに主人公はほとんどすべての登場人物と会う。…純真な子供のような眼をもつムィシキンを、ひとは「白痴」よばわりする。だが公爵は常にその曇りのない大きな空色の眼に微笑をたたえているのである。……「しんじつ美しい人物を描こうとした人は常に失敗しています。なぜなら、それは量り知れぬほど大きな仕事だからです」ドストエフスキーのこの決意が結実した傑作。

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  • 罪と罰(上)
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    「非凡人はあらゆる犯罪をなし、あらゆる方法で法律を犯す権利を持つ」――貧しい大学中退生ラスコーリニコフは、こんな犯罪哲学にもとづいて、金貸しの老婆を殺し、行きがかりから、その義理の妹まで殺してしまう……。なみの犯罪小説や推理小説には及びもつかない迫真性と迫力で、ぐいぐいと読者を引っ張っていく、ドストエフスキー、ロシア文学、世界文学の代表作。

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  • 阿Q正伝
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    1巻550円 (税込)
    阿Qは正式な呼び名も「阿キュウ」としか判らず、小さな村で麦狩りや米つきや船こぎなどの臨時の手伝いをして、その日その日を暮らす最下層の貧民だった。住まいも村の社(やしろ)をねぐらにしていた。だが、プライドは高かった。そして、いつの日か、偉くなって、自分を馬鹿にする連中を見返してやろうという野心を抱いてもいた。近代中国の庶民をはじめて描き、その目覚めと再生を希求した魯迅(ろじん)の代表作。他に「狂人日記」「藤野先生」など、短篇代表作7作を収めた。

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  • 放浪記
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    本書はちょっとでも読み始めるだけで、林芙美子の生き方にも、その個性にも、たちまちぐいぐい惹きつけられるはずである。当時の女性が書ける「心が生きた文章」なのだ。ぼくは母に薦められてこれを読んだのだが、たちまち魅了された。林芙美子が大好きにもなった。自分のことを書いてみたいと思っている女性は、ぜひともこの文章を読むといい。勇気も湧くだろうが、文章の訓練にもなる(松岡正剛)。新字現代仮名遣い。

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  • ミッドウェー海戦
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    日中戦争の時代から太平洋戦争の終結まで報道カメラマンとして多くの戦線を目撃してきた著者が、なんとしても正しい記録を残しておきたいという一念から書き上げた迫真のミッドウェー海戦記。淵田美津雄・奥宮正武氏の『ミッドウェー』が大局的な観点からの忠実な戦史であるとすれば、これは個の視点から見すえた「ナマの戦史」である。

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  • 神風特別攻撃隊
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    ミッドウェー海戦で4隻の空母を失い、じり貧となった日本艦隊機動部隊は、決死のマリアナ沖海戦で壊滅的打撃をうけて、実質的に「機動力」を完全に失った。太平洋戦域は徐々に後退し、フィリピンが南方の石油供給確保のための最後の砦となった。制空権を完全に奪われ、残存航空機も少なくなった日本軍には、米空母を主目標にした航空機による「体当たり攻撃」という選択肢しか残されていなかった。こうして結成されたのが「神風(しんぷう)隊」、すなわち神風特別攻撃隊であった。本書はこの作戦に最初からかかわり、多くの若者を「雲流るる果て」に送り出した指導者2人がつぶさに語る痛哭と鎮魂の戦記であり、各国語に翻訳されて大きな反響をよんだ。

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  • 帝国海軍の最後
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    著者は太平洋戦争開始時には駆逐艦「天津風(あまつかぜ)」艦長としてミンダナオ島(フィリピン)のダバオ攻略作戦に参加、以来多くの駆逐艦の司令として激闘百数十回をかぞえ、最後は巡洋艦「矢矧(やはぎ)」艦長として戦艦大和らとともに沖縄特攻作戦に参加し、その目で帝国海軍の最後をみた。苛烈な実戦の貴重な記録。

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  • ミッドウェー
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    ミッドウェー海戦は惨憺たる敗北であった。戦前、量よりも質をモットーとし、「寡(か)をもって衆を制する」ように訓練し、準備されてきた日本の連合艦隊が、「衆をもって寡に敗れた」のである。海戦の主導権は我にあった。参加兵力は米太平洋艦隊のそれに比して圧倒的に優勢であった。戦争の主役を果たした航空部隊の質は、必ずしも米軍のそれに比して劣ってはいなかった。しかもその敗戦は、近世の日本海軍が未だかつて経験したこともないほど決定的なものであった(初版まえがき)。……実際にこの作戦に参加し、つぶさに辛酸をなめた両著者が、この海戦に関するおおやけにされることのなかった詳細な報告文書と資料とをもとに書き上げた空前絶後の戦史! 本書は多くの言語に翻訳されて、世界的にも戦史の古典とみなされている。

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  • 真珠湾攻撃
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    旗艦の空母「赤城」の飛行隊長になり、真珠湾攻撃飛行機隊総指揮官としてみずから機上の人となり「真珠湾奇襲」を成功に導いた現場指揮官の手になる緊迫感あふれる迫真のドキュメント。太平洋戦争を知るための必読の一冊。著者淵田美津雄は戦後キリスト教に入信し、日米で伝道活動に従事したことでも知られる。

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  • 千曲川のスケッチ
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    藤村は1899年(明治32年)、長野県小諸町にあった小諸義塾の教師として赴任し、以後6年をそこに暮らした。「千曲川のスケッチ」はこのときの見聞・観察が生んだ写生文で、自然と人生への澄んだ目がひかる散文である。

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  • 古典落語 人情ばなし
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    「芝浜」「火事息子」「唐茄子(とうなす)屋政談」「景清(かげきよ)」「子別れ(上中下)」「梅若礼三郎(れいざぶろう)」「お若伊之助」「淀五郎」「紺屋高尾」「文七元結(ぶんしちもっとい)」「ちきり伊勢屋」の13編を収録した「人情ばなし」の傑作選。

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  • ヴィヨンの妻
    -
    1巻330円 (税込)
    表題作のほか、「親友交歓」「トカトントン」「父」「母」「おさん」「家庭の幸福」、絶筆となった「桜桃」を収録。太宰をしのぶ「桜桃忌」は6月19日。

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  • お伽草紙
    -
    1巻330円 (税込)
    民話「瘤(こぶ)取り」「浦島」「カチカチ山」「舌切雀」が見事な風刺文学に変身! 面白さ折り紙つきの「日本文学の傑作」!

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  • 津軽
    -
    1巻374円 (税込)
    1944年、太宰治は初めて故郷の津軽地方を一周する旅に出た。本書は紀行文でもあり、ユーモアをまじえた自伝的な小説ともとれる異色の代表作。

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  • ダス・ゲマイネ
    -
    1巻330円 (税込)
    最も初期の作品であるが、太宰の特色がよく発揮され今日でも前衛的な「ダス・ゲマイネ」、聖書のユダの心情をえぐった異色作「駈込み訴え」の2編と、作者の自伝的小説「東京八景」を収録。

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  • 走れメロス
    -
    1巻330円 (税込)
    力強く簡潔な文体で友情をうたいあげた「走れメロス」、女性独白体形式の傑作「女生徒」、「富士には、月見草がよく似合う」という名文句で名高い「富嶽百景」の3編を収めた太宰治の珠玉の短編集。

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  • 斜陽
    -
    1巻352円 (税込)
    人間は、恋と革命のために生まれて来たのだ…貴族的雰囲気の家庭を舞台に没落していく人間像を描いて、雑誌連載時から大反響を呼び、「斜陽族」という流行語まで生んだ太宰治の代表作。

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  • 人間失格
    -
    1巻330円 (税込)
    「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」…ありのままの自分をさらけ出すことができず、廃人みたいな暮らしを送る男を描いた太宰の代表作。太宰治の自伝的作品とも見られている。

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  • 死はひそやかに歩く
    -
    1巻440円 (税込)
    寄港する外国船に食料、雑貨、船具などを納入してマージンをとるシップ・チャンドラー。横浜に住む久須見健三は、そうした海のブローカーの一員だった。暗い過去を持ち、そのために部下と恋人と左脚を失った久須見のアパートには、時として様々なトラブルを背負った人間が迷い込み、そのたび彼は事件に巻き込まれる。荒々しい港街を背景に、人間の生きざまを生々しく描き上げた連作小説。
  • 蘭学事始
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    日本の蘭学(オランダ学)、ひいては洋学の先駆をなした「解体新書」の翻訳刊行。それから約40年後、玄白が83歳のときに著わしたこの回想録は、当時の若者の新しい学問へのあふれるような好奇心を、あますところなく活写する。緒方氏の三度目になるわかりやすい翻訳に、多数の珍しい図版資料をそえておくる。

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  • 赤い影法師
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    柴田錬三郎の代表作。最高傑作といってもよい。石田三成に雇われていた忍者「影」の三代を主人公に、柳生宗矩(むねのり)・小野忠常(ただつね)の2人を審判に将軍家光のまえで挙行された寛永御前試合をめぐって展開される謎また謎の出来事。母子「影」がもくろむのはいったい何なのか? 忍術と武術の秘儀が目くるめくばかりに展開されて飽くことがないファンタジー時代小説の傑作。

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  • 毒婦伝奇
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    柴錬立川文庫第7弾!「毒婦」「悪女」といわれた女たちを描いた連作。「遊女松笠」「千人於梅(おうめ)」「勇婦桜子」「側妾(そばめ)三代」「四谷怪談・お岩」「妲己(だっき)の於百(おひゃく)」「高橋お伝」など。そこには一般の伝承とは異なった、柴田錬三郎ならではの解釈が脈打っている。

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  • 裏返し忠臣蔵
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    柴錬立川文庫第6弾! 有名な忠臣蔵の物語が、大筋をそのまま踏襲しながら、もののみごとに《別物語》に変身! 「吉良上野介」「浅野内匠頭」「大石内蔵助」に始まり、「松の廊下」「お軽勘平」「討入」「切腹」と進んで、「高輪泉岳寺(せんがくじ)」の後日談まで。

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  • 日本男子物語
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    一読、やめられなくなる痛快読み物、柴錬立川文庫第5弾! 快人物、等々呂木神仙(とどろきしんせん)から作者が聞くという形で展開される、日本史をいろどった痛快無類の男たちの物語。「会津白虎隊」「上野彰義隊」「函館五稜郭」「水戸天狗党」「網走囚徒」「異変桜田門」「大和天誅組」「日本人苦学生」「カラフト隠密」「純情薩摩隼人」の10編を収録。

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  • 忍者からす
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    一読、やめられなくなる痛快読み物、柴錬立川文庫第4弾! 全国にひろがる熊野神社の末社を諜報網として、隠密行動をとる忍者の組織、熊野神鴉(みからす)党。初代「からす」は異邦の男と倭人の美女のあいだに生まれ、稀代の忍者に育てあげられる。…戦国時代から江戸時代にかけてをいろどった有名な人物を、奇想天外な発想でえがく伝奇小説。「忍者からす」「一休禅師」「山中鹿之介」「塚原卜伝」「丸目蔵人」「由比正雪」「幡随院長兵衛」「蜀山人」「国定忠治」の9編を収録。

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  • 柳生但馬守
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    柴錬立川文庫第3弾! 家康の命令で淀君の誘拐をたくらむ柳生但馬守、それを知った真田幸村は猿飛佐助に意外な策をさずける…この表題作のほか、「名古屋山三郎」「曽呂利新左衛門」「竹中半兵衛」「佐々木小次郎」「抜刀義太郎」「清酒日本之助」「伊藤一刀斎」の8編を収録。

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  • 真田幸村
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    一読、やめられなくなる痛快読み物、柴錬立川文庫第2弾! 真田幸村は終始、豊臣方の味方として家康に対して智謀をめぐらす。おなじみ「猿飛佐助」ほか、真田十勇士は死力を尽くして戦うが…。後藤叉兵衛、木村重成らも登場していよいよ大阪夏の陣へ! 「真田大助」「後藤又兵衛」「木村重成」「真田十勇士」「風魔鬼太郎」「山田長政」「徳川家康」「大阪夏の陣」の8編を収録。

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  • 猿飛佐助
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    「柴錬立川文庫」は、時代小説の第一人者が、数々の伝説上あるいは歴史上の有名人物を「あっと驚くような視点から」面白く再現した約50編からなる大好評シリーズ。一読、やめられなくなる痛快読み物! 「猿飛佐助」はその最初のシリーズ「真田十勇士」の巻頭の一編。佐助は武田勝頼の落し子で、戸沢白雲斎に育てられた忍者で、のちに真田幸村の家臣となって活躍したという、奇想天外・荒唐無稽の人物。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らが戦国の覇を競った時代が、虚実とりまぜて生き生きとよみがえる。本巻には他に「霧隠才蔵」「三好清海入道」」「柳生新三郎」「百々地三太夫」「豊臣小太郎」「淀君」「岩見重太郎」の7編を収めた。

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  • 戦艦武蔵
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    著者は戦艦武蔵に一兵曹として乗り組み、奇蹟的に生還した。「秘密のうちに生まれ、秘密のうちにシブヤン海に沈んだこの巨大戦艦は、500機の敵機来襲に、魚雷26発、直撃弾15発、至近弾20発以上を受け(これらは大和をはるかに凌駕する)、満身創痍となりながら、なお沈むまで数時間を生き延びた。その死闘を、そしてそれを戦った《兵の心》を知ってもらいたかった」…この著者の言葉がすべてを語る迫真の戦史!

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  • 牛肉と馬鈴薯
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    1巻330円 (税込)
    牛肉(現実)か馬鈴薯(理想)か、どちらを食うのがいいのか、という問題を提出する「牛肉と馬鈴薯」、人間の孤独を探求した「酒中日記」ほか、「富岡先生」「少年の悲哀」「空知川の岸辺」「運命論者」「春の鳥」「号外」「窮死」「竹の木戸」「二老人」…独歩中期の代表作11編を収めた。

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  • 武蔵野
    -
    武蔵野の雑木林の美をはじめて世にしらせた不朽の名作「武蔵野」ほか、「たき火」「星」「源叔父」「忘れえぬ人々」「河霧」「郊外」「初恋」の、抒情美あふれる独歩初期の名作8編を収めた。

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  • 神州纐纈城
    -
    1巻770円 (税込)
    武田信玄のお気に入りの家臣土屋庄三郎は、ふらりと思い立った夜桜見物で、老人から声をかけられ、見事な深紅の布を売りつけられた。これは、古く中国で人血で染められたという纐纈布だった! だがこの紅巾には、今は行方知れずの庄三郎の父の名が浮いて見え、ひらひらと飛ぶ紅巾に操られて、庄三郎はいつしか富士山麓をさまよっていた。そこには、仮面の城主が君臨する纐纈城があり、神秘的な宗教団、不思議な女能面作り師が隠れ棲み、毎日人を斬らずにはすまない陶器師がうろつき、まさに魑魅魍魎の跋扈する魔界だった。怪異と妖美の世界をめくるめく筆致で描いた、不滅の伝奇文学。

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  • 西遊記(上)
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    「きんとうん」に乗り、如意金箍棒《にょいきんこぼう》をふるい、七十二とおりの変化《へんげ》の術を使って大活躍をする孫悟空、通称八戒《はっかい》として知られ、大食漢で好色家で、少し知恵が足りない猪悟能、宝杖《ほうじょう》をふるって活躍する寡黙な沙悟浄、竜の化身であり、よく人語を解す白馬…これら4名が守護する三蔵法師。おなじみの中国四大奇書の一「西遊記」を、原本の雰囲気を巧みに生かしながら、冗長なところをカットした作家檀一雄の名訳本。古典ファンタジーの大傑作。

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  • 風の又三郎
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    1巻396円 (税込)
    どっどど どどうど どどうど どどう…青いくるみも吹きとばせ…山村の小学校に風のように現われた転校生が巻き起こす騒動を描く表題作のほか、賢治の童話10編。

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  • セロ弾きのゴーシュ
    -
    1巻396円 (税込)
    未熟な少年音楽家セロ弾きのゴーシュのもとに動物たちが訪れ、ゴーシュは突然、芸術に開眼する。感動的なこの表題作のほか、詩でも大人の読む童話でもある賢治の名編8編を収録。

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  • 銀河鉄道の夜
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    1巻418円 (税込)
    孤独な少年ジョバンニと親友カムパネラの夜空の旅を描いた未刊の最長編「銀河鉄道の夜」ほか、「よだかの星」「いちょうの実」「おきなぐさ」、異色作「雁の童子」など広大な賢治童話の世界にふれる9編を収録。

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  • 注文の多い料理店
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    1巻330円 (税込)
    賢治がみずからの手で編集し出版した生前唯一の童話集。表題作のほか、「どんぐりと山猫」「烏の北斗七星」「月夜のでんしんばしら」「鹿(しし)踊りのはじまり」など9編に、賢治自身の手になる「序」がついている。

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  • 檸檬 梶井基次郎傑作集
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    1巻330円 (税込)
    病魔と闘いながら、鋭敏な感受性を駆使してすくい取られた小品の数々。梶井基次郎の作品は日本近代文学史上に異彩をはなっている。ここには、「檸檬」「城のある町にて」「泥濘(でいねい)」「路上」ほか、15編の代表作を収めた。

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  • 侏儒の言葉
    -
    1巻308円 (税込)
    生来の警句好きを縦横に活かして、最晩年にまとめたアフォリズムの快作「侏儒の言葉」と、生涯の総決算と目される「西方の人」「続西方の人」を収録した短編第六集。

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  • 或阿呆の一生
    -
    1巻308円 (税込)
    生涯のさまざまな出来事と心情を印象記ふうにつづった芥川晩年の代表作「或阿呆の一生」のほか、同じく晩年の風刺詩といってもよい「河童」「歯車」を収録した短編第五集。

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  • 杜子春
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    1巻275円 (税込)
    童話風な作「杜子春(とししゅん)」「魔術」「蜜柑」のほか、「妖婆」「鼠小僧次郎吉」「舞踏会」「南京の基督(きりすと)」の7編を収録した短編第四集。

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  • 蜘蛛の糸
    -
    1巻275円 (税込)
    異常な天才絵師の執念を描いた「地獄変」、切支丹ものの代表作「奉教人の死」「きりしとほろ上人伝」のほか、「蜘蛛の糸」「開化の殺人」「枯野抄」の6編からなる短編第三集。

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  • 戯作三昧
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    1巻275円 (税込)
    馬琴に託して自分を語った「戯作三昧」のほか、「偸盗(ちゅうとう)」「或日の大石内蔵助」「首が落ちた話」「世之助の話」「袈裟(けさ)と盛遠(もりとお)」の6編を収録した短編第二集。

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  • 羅生門・鼻
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    1巻275円 (税込)
    処女作「老年」にはじまり、今昔物語に想をえた「羅生門」「鼻」「芋粥(いもがゆ)」などのほか、「手巾(ハンケチ)」「煙草(たばこ)と悪魔」「煙管(きせる)」「運」「忠義」の9編を収録した短編第一集。

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  • チベット旅行記(上)
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    1~2巻990円 (税込)
    仏僧河口慧海(かわぐち・えかい)は明治30年(1897)、31歳のときにチベット旅行に出発した。この6年(!)にわたった旅行について口述した旅行談が本書である。チベットは当時、他国人の入国を禁ずる国であった。慧海は中国の僧侶に変装し、平均6、7千メートル級の山が無数に連なるヒマラヤの道なき道を苦心の末にたどり、日本人として初めてこの「秘密の国」に潜入した。しかもその目的は「我が国未伝の経典を得る」ためであった。なお、本書には明治37年博文館刊行本に収められた挿し絵を挿入した。

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  • 草枕
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    1巻330円 (税込)
    智に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される…青年画家の前にあらわれる謎めいた美女。「非人情の美学」を具象化した初期の名作。

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  • こころ
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    1巻330円 (税込)
    親友を裏切っての恋の勝利は、親友の自殺によって、主人公の「先生」に極度の罪悪感をもたらす。そうして「先生」が行き着いた先は? 漱石のひとつの到達点をしめす代表作。

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  • 門

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    1巻330円 (税込)
    「三四郎」「それから」につづく3部作の最終編。「それから」で親友を裏切りその妻と結ばれた二人は、この作では宗助とお米という名に変わっている。罪を意識する宗助は宗教に救いを求めるが…

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  • それから
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    1巻330円 (税込)
    主人公代助は友人の妻に懸想し、社会を相手に戦わざるをえなくなる。前作「三四郎」の続編で、次作「門」へとつづく漱石の三部作の第二編。

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  • 三四郎
    -
    1巻352円 (税込)
    田舎(熊本)出身の大学生三四郎は、東京育ちの美禰子(みねこ)に思慕の情をおぼえるが、なかなか本気にしてもらえない。明治の青春を鮮やかに描いた傑作。三四郎と美禰子が出会った東京大学の心字池は、のちに「三四郎池」と呼ばれるようになった。

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  • 吾輩は猫である(上)
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    1~2巻330円 (税込)
    苦沙弥(くしゃみ)先生の家に迷いこみ飼われるようになった猫が、人間社会を観察し、その不可思議さをかいまみて記録するという筋立てからなる、諷刺文学の傑作。全編にみなぎる洒脱さが爽快感を呼び起こす漱石の処女作。

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  • 坊っちゃん
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    1巻330円 (税込)
    東京の学校を出て四国松山の中学校に数学教師として赴任した江戸っ子の「坊っちゃん」は、同僚の教師たち、教え子の生徒たちの愚劣さに憤り、まどわされ、敢然と反抗する。ユーモアと情が巧みにないあわされた不滅の名作。

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  • 中国怪奇小説集
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    1巻660円 (税込)
    中国の怪奇物語を無類に好んだ岡本綺堂が、六朝・唐・五代・宋・金・元・明・清の膨大な小説筆記の類から二百二十種の怪奇ばなし選んで、みずから訳したもの。 ただし、全体の構成は14人の男と1人の女が、次々と語るという得意の物語形式をとっている。巻頭の「開会の辞」には、「この一巻を成したのは、単に編者の猟奇趣味ばかりでなく、支那小説の輪郭と、古くは『今昔物語』以降、それが我が文学や伝説に及ぼした影響とを、いささかなりともお伝えしたい」からである、と、その意欲が語られている。

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