刑事事件作品一覧

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  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―
    3.8
    世間を震撼させた凶悪事件の殺人者たち――。臨床心理士として刑事事件の心理鑑定を数多く手掛けてきた著者が、犯人たちの「心の闇」に肉薄する。勾留施設を訪ねて面会を重ね、幾度も書簡をやりとりするうちに、これまで決して明かされなかった閉ざされし幼少期の記憶や凄絶な家庭環境が浮かび上がる。彼らが語った人格形成の過程をたどることで、事件の真相が初めて解き明かされる。
  • 99.9-刑事専門弁護士- 完全新作SP 新たな出会い篇
    -
    2021年12月29日(水)にTBS系で放送されるスペシャルドラマ『99.9-刑事専門弁護士- 完全新作SP 新たな出会い篇 ~映画公開前夜祭~』。 これは翌日の2021年12月30日(木)に全国公開される映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』とつながる物語となっています。 最高に痛快なリーガル・エンタテインメントとして多くのファンを獲得する『99.9』の世界に新たな息吹を吹き込む新作2作を、 新作スペシャルドラマと映画の公開から2週間後に、完全ノベライズ化して発売いたします。 映画につながるTVスペシャル版を完全ノベライズ! 深山大翔が横入りした下着泥棒事件から、建設業界の癒着が明るみに。 そんな深山の手腕に惚れ込んだ新米弁護士・河野穂乃果は、祖父のコネで斑目法律事務所に入り込み、刑事事件を担当する。 タッグを組むことになった二人が臨むのは、ある政治家の収賄事件。すでに贈賄側の裁判では有罪が確定している難題で、逆転無罪の前例はほぼない――。違和感だらけの関係者の動向から、深山は0.1%の事実にたどり着けるか!? ©TBS
  • 我が身を守る法律知識
    値引きあり
    3.8
    この一冊で、あらゆる法的トラブルを予防できる知識が身につく! 市民、ビジネスパースン、学生、実務家、訴訟当事者・関係者必携の一冊! 法的紛争・危険を防止するためには、個別的、断片的な知識・情報も必要ですが、より重要なのは、それらの基盤になる法的なものの考え方や感覚を身につけることです。それが身についていさえすれば、個別・断片的な知識・情報を超えた範囲の事柄についても、おおむね適切に対処することができるからです。  本書は、普通の日本人が一生の間に出あう可能性のある各分野の法的紛争を網羅し、そうした紛争に巻き込まれないための予防法、そして万一トラブルが起きたときの対処法となる法律知識・情報・基本的な法律論を、わかりやすく、正確に、かつ興味深く読めるようなかたちでまとめ上げた、コンパクトながら、実用性と密度の高い一冊です。著者は、33年にわたり膨大な民事訴訟を手がけてきた元裁判官・現大学教授で、民事訴訟法の権威でもあります。  具体的には、まず、第2章で、遭遇することが最も多く、結果も重大なものとなりがちな交通事故関係につき、損害賠償の実際と過失相殺、危険性の高い行為、保険の内容、事故対応、保険会社との交渉、訴訟等の事柄を、基本的な前提知識をも確認しつつ論じます。 第3章では、民事訴訟の数が非常に多い「不動産関連紛争」一般につき、使用貸借と賃貸借、土地・建物購入、建物新築と欠陥住宅紛争、競売物件、隣人間紛争等の各側面から説きます。 第4章では、痴漢冤罪を含め、刑事事件関係全般について、若者や子どもをも含めた普通の市民が注意しておくべき事項について述べます。 第5章では、親族法の領域につき、離婚事由や手続、これに伴う各種の給付・親権者指定、夫婦間の子の奪い合い、国際結婚、不貞慰謝料等の事柄を語ります。 第6章では、近年非常に紛争の増えている相続法の領域につき、相続人と相続分、相続放棄、各種の遺言、遺産分割、遺留分侵害額請求、相続税対策の落とし穴等の事柄を、いずれも、できる限り詳しく、わかりやすく、また、正確に解説します。ことに第6章は本書の大きな目玉であり、具体的な例についてのかなり突っ込んだ記述をも含みます。相続法は近年大改正された分野の一つであり、また、読者にとっての必要性も高いと思われるからです。 第7章と第8章では、それ以外の多様な紛争・危険防止策について、前者では、雇用、投資、保証といった経済取引の、後者では、医療、日常事故、いじめ、海外旅行、高齢者をねらった犯罪といった日常生活上の紛争・危険の各観点からくくった上で、重要と思われる事項をピックアップしてゆきます。
  • 東京ゼロ地裁 執行 1
    -
    1~2巻770~792円 (税込)
    東京地裁民事部の山代忠雄は派手な刑事裁判とは無縁の中年判事。だが、誰にも言えぬ裏の顔があった。その正体は霞が関「東京ゼロ地裁」裁判長――刑事事件の被害者側が民事で勝ち取った賠償金を踏み倒す悪党を、同じ手口で100万倍返しのうえ取り立てる影の裁判所のボスなのだ。いじめの主犯格や極悪レイプ魔など許せぬ未払い人を追う山代は、部下の熱血執行官、歌舞伎町の凄腕美人女医らとともに、ターゲットの金も命も容赦なく強制執行していく。書き下ろしシリーズ第1弾!
  • アイアンスノー(1)
    -
    2年前、若雪春斗(わかゆきはると)は年上の少女にフラれ、空手をやめた。進学で上京した、その失恋の相手・沙羅(さら)先輩が刑事事件に巻き込まれた!? 現在はバツイチの居酒屋女将・瑠璃(るり)との年の差恋愛に悩む春斗だが、帰省した沙羅が漂わせる危険な雰囲気にあっちへフラフラ、こっちへフラフラ!? 瑠璃とのセックスに溺れ、沙羅の謎に迷い、真実の愛に悩む。セックスってなんだ!? 強さってなんだ!?
  • 悪の条件~牛尾刑事・事件簿~
    -
    1巻715円 (税込)
    警視庁捜査一課刑事・山科正人には誰にも話せない秘密がある。休暇先で強盗グループに遭遇した女性を助け、一度きりの秘めた関係を持ったのだ。帰京して殺人事件の捜査本部に加わった山科は新宿署の牛尾刑事とペアを組む。捜査が進展し、自身の秘密と事件との関わりに気づき、「悪の本性」に目覚めたことを自覚した山科。彼を疑い始め苦悩する牛尾――。迫真の傑作推理!
  • 一方通行 夜明日出夫の事件簿
    -
    アリバイを見事に崩していく夜明の推理が光る! 妻が殺された時刻に、夫は夜明のタクシーの客だった。隠されたトリックを次々と暴き、元刑事のタクシー運転手が大活躍! ――東京から九州まで、何とタクシーで! そんなバカげたことをした男の妻が殺された。殺害時刻を考えれば、その男を乗せた運転手の夜明日出夫は、重要なアリバイ証言者となるはずだった。が、そこは、さすが切れ者の元刑事。事件の裏に隠されたトリックをひとつひとつ暴き、真犯人を見事、追いつめて行く!
  • 牛尾刑事・事件簿 殺人の債権
    1.0
    1巻440円 (税込)
    蜜月の幸福感に浸っていた鮎子を残して夫・家形圭介が突然失踪。相前後して、落合繁の新婚家庭から妻・朱美がやはり忽然と姿を消す。その上、落合の結婚披露宴に出席した友人二人が相次いで変死体で発見される。錯綜する謎と二転三転するストーリー。

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  • 牛尾刑事・事件簿 山の屍
    -
    1巻550円 (税込)
    カルチャースクールで小説の勉強を始めた川名純子は、受講生仲間の本村真美子から”取材をかねた売春”を勧められた。取材の後、純子は、客の高見友一から「自分は余命いくばくもない」という告白とともに「山の屍」と題された小説を託される。純子はそれを自分の作品として懸賞小説に応募し、新人賞を受賞してしまうが・・・・。お馴染み牛尾刑事シリーズの傑作長編ミステリー。

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  • 〈うそ〉を見抜く心理学「供述の世界」から NHKブックスセレクション
    -
    刑事事件の供述調書には様々な〈うそ〉が存在する。取調官に暗示・誘導された結果、被疑者が虚偽の自白をしたり、証人が無意識のうちに記憶を歪めてしまう。人はなぜ、このような〈うそ〉にだまされるのか? 人が過去と向きあう際に、陥りがちな錯誤を、多様な犯罪の供述を分析してきた著者が、明らかにする。

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  • 駅

    -
    さまざまな人生が交錯する巨大駅。歌舞伎町付近の公園で、浮浪者が撲殺された。新宿署の刑事・牛尾刑事が捜査を担当し、3人組の少年たちが少年院へ送られたが、それは連続殺人事件の序曲にすぎなかった――。一年後、新たな事件が起こる。ラブホテルで殺された女は、殺害された浮浪者や、失踪した牛尾刑事自身の息子ともつながりがあり!?
  • 駅

    -
    1巻495円 (税込)
    一人息子だった。新宿署刑事・牛尾の子は旅に出たまま、ついに戻らなかった。やがて管内で風俗嬢が殺害された。女とわが子、さらに先に殺されたホームレスとの意外な接点。慟哭を堪え捜査に没頭する牛尾だが、なおも狂気の殺人連鎖が……。

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  • エネミイ
    -
    社員に裏切られ自殺した社長の娘、婚約者を理由なく殺害された青年、愛娘が暴走族に撥ねられた男、幼い娘を流れ弾で失った父――。四人の犯罪被害者が喫茶店で運命的に出会い、犯人への怨恨の念を確認し合った。一方、かつての加害者が次々と殺害される事件が発生。棟居・牛尾刑事は、一連の事件の背景に被害者の復讐があると突き止める。私情と法の間で正義とは何かを問いかける、圧倒的スケールの社会派サスペンスロマン。
  • オウム真理教 偽りの救済
    3.8
    2018年7月、オウム真理教の教祖・麻原彰晃と幹部信者13人の死刑が執行された。「戦後最大の刑事事件」と言われたオウム真理教の数々の事件の背景には何があったのか? 実態はどうだったのか? 彼らが信じたものは何か? そして、何を残したのか? 1995年の地下鉄サリン事件以降、オウム報道にかかわり、元信者や裁判の取材を続け、死刑囚・無期懲役囚との面会や手紙のやり取りを続けてきた東京新聞社会部のベテラン記者による集大成。

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  • HONESTY~オネスティ~ 1巻
    -
    1巻649円 (税込)
    謎の男・不狼維斗。病院でも手に負えない特殊な精神病患者をも型破りな治療で救う天才カウンセラー!!しかし、誰にでもズケズケともの申し、世間ズレした性格もあって、多くの人に敵視されることも…。ひょんなことからボディガードとなった楠田遊具も、振り回されっぱなし。そんな二人が、治療のみならず心理学的知見から奇怪な刑事事件のプロファイリングまで行う!!人間の闇を射抜く“真実”のカルテがここに!!
  • 神より借りた砂漠
    -
    神奈川県警の刑事・朝枝の高校生の息子が単独でバイクツーリングに出た後、変わり果てた姿で発見された。愛する息子を無惨に殺害され、犯人逮捕に執念の炎を燃やす朝枝と同県警捜査一課の石井刑事。事件解決の糸口を探る二人の前に様々な謎が突きつけられる。著者渾身の長篇社会派ミステリー。

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  • 関東大震災と民衆犯罪 ――立件された一一四件の記録から
    4.0
    1923年の関東大地震。その直後から自警団による、朝鮮人、中国人らに対する襲撃事件が多発し、日本人を含む多くの犠牲者をだしたが、その実態はいまだ明らかではない。誰が誰をなぜ殺したのか? 検察が立件、起訴した600人以上の被告、約90人の日本人被害者のプロフィールを分析するなどして、民衆犯罪の全貌に迫る。事件から100年、地域に根差した庶民が起こした史上最大最悪の惨事=ヘイトクライムをとらえなおす。 【目次】はじめに/第1部 関東大震災下の国家と民衆/1 軍・官・民一体のエスノサイド/2 自警団、その組織と活動実践/3 エスノサイドの背景/第2部 刑事事件化した民衆犯罪の動向/1 朝鮮人襲撃事件にみる自警団の情動/2 日本人襲撃事件の実態と被害者像/3 自警団員裁判の実態と加害者像の再検証/第3部 沖縄出身者と自警団/1 沖縄出身者襲撃伝承とその特徴/2 関東大震災、ふたつの体験記/3 沖縄出身製紙労働者の震災経験/4 沖縄における伝承の形成と定着/巻末資料/結びに代えて/索引
  • 奇妙な果実達 1巻
    完結
    -
    全1巻528円 (税込)
    刑事事件の精神鑑定を扱うローラ・ダーンのもとに送り込まれたシドニィ・Cは、自分はエドワード・Hという15歳の少年であると言いだした。記憶障害のため別の人格となっていたのだ。純粋なエドワードに魅かれ始めるローラ。だが、彼の犯した犯罪は…!表題作他2編を収録。
  • 逆転勝利を呼ぶ弁護
    -
    1巻2,860円 (税込)
    逆転はなぜ起こせた? 著者が実例を基に手の内を明かし、逆転のノウハウを紹介! 著者が受任した民事事件と刑事事件を題材に、逆転のポイントや教訓を解説する。 民事事件では、負け筋の事件から依頼者を救えた労働事件、一審敗訴から二審で逆転勝訴となった貸金請求事件等を、刑事事件では、憲法問題を最高裁まで争った事件、ちかん冤罪で無罪を勝ち取った事件を取り上げる。 事実のどこに目をつけたのか、裁判官をどう説得したのか、何を考えて事件に臨んでいたのか等、ノウハウを真率に語る。 不利な事件に向き合っている弁護士、依頼者を救うために悩んでいる弁護士にヒントを提示する1冊!

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  • ゲノム革命がはじまる DNA全解析とクリスパーの衝撃
    5.0
    「ゲノム技術」が当たり前になる時代。私たちの生活には、どんな影響があるのか? ゲノムとはDNAに記された全遺伝情報である。その解析と利用が今、急ピッチで進んでいる。遺伝子検査サービスに、がんゲノム医療、ゲノム編集食品、さらには刑事事件の捜査や生態系の改変まで……。それはまさに「ゲノム革命」とも呼べる劇的な展開だ。特にゲノム編集では、画期的な治療法の開発や農作物の品種改良が進む一方で、安全性や倫理問題など深刻な懸念も噴出している。本書は、その全貌を描き出し、生殖医療や食糧、環境問題など、さまざまな分野に波及するゲノム革命の光と影を論じる。
  • コリーニ事件
    4.2
    67歳のイタリア人、コリーニが殺人容疑で逮捕された。被害者は大金持ちの実業家で、事務所を開いたばかりの新米弁護士ライネンは国選弁護人を買ってでる。だが、殺されたのはライネンの亡くなった親友の祖父だったと判明する。知らずに引き受けたとはいえ、少年時代に世話になった恩人を殺した男を弁護しなければならない――。苦悩するライネンと、被害者遺族側の辣腕弁護士マッティンガーが法廷で繰り広げる緊迫の攻防戦。そして裁判で明かされた、事件の驚くべき背景とは。刑事事件弁護士の著者が研ぎ澄まされた筆致で描く、圧巻の法廷劇!/解説=瀧井朝世
  • こんなところでつまずかない! 刑事事件21のメソッド
    -
    先輩弁護士の経験談を通じて、「刑事事件」対応における、若手弁護士がつまずきやすい事柄を示唆し、事前に注意すべき事柄がわかることで、「刑事事件」対応への不安を軽減する一冊。

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  • 裁判員Xの悲劇 最後に裁かれるのは誰か
    -
    司法改革の美名の下に着々と進む国民精神改造計画。画策したのは誰だったのか?――まったく新しい視点から、重大審判2000回傍聴の著者が、裁判員制度の恐るべき現実に斬り込む! ◎本文より抜粋 なぜ裁判員制度の対象が刑事裁判なのか。どうして重い罪を裁くものに限られるのか。まず、民事事件ではダメだ。複雑過ぎる。費用もかかる。裁判員の負担も大きい。経済事件や医療問題などとなると専門的過ぎて一般市民の手に負えない。行政訴訟となると、民意が行政に不利に作用するかもしれない。すると刑事事件だ。起訴された犯罪者を裁く。単純な構図でわかりやすいもの。罪と責任の所在のはっきりするもの。それもケチな犯罪ではダメだ。大きな事件でこそ人々の視線が注がれ、判決の行方が話題となろう。人を殺した犯罪者の裁判、死刑か否かの判断が迫られる重大審判。そこへの国民動員。加わった一般市民は、統治の主体者としての意識を強く持つだろう。同じ社会に生きる凶悪犯を裁くのだ。国家の一員として凶悪犯をどう裁く?  死刑か? 生かすか?  よく考えろ。自己責任の意味をよく噛み締めろ。統治者としての判断が求められる。それを日本中が見る。自分だったら、どんな判断を下すか、判決は正当だったかそれともおかしなものであったか。国民の意識を昂揚させる。そのための「見せしめ」裁判。裁判員によって裁かれる重大事犯は、意識改革のための国中への「見せしめ」の意味を持つのだ。
  • 先を見通す捜査弁護術
    -
    刑事事件の弁護活動において、捜査弁護段階で弁護士として押さえておくべき知識とノウハウをテーマ別に解説。捜査弁護に精通する弁護士らが蓄積してきた実務経験を参考に作成した事例を軸に、弁護士が事前に準備や確認しておくべき事項を具体的に示す。

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  • 砂漠の駅(ステーション)
    4.0
    二つの事件に死体はひとつ。牛尾刑事の推理が冴える! 人間の坩堝・新宿を通過はできても根は下ろせない――多様な人間が去来する新宿で、歌舞伎町スナック「止まり木」のママと、松本の骨董商が同時に消えた。失職と冷えた家庭による空虚を補う唯一のオアシスとして、スナックに通っていた蒔田俊男は、常連客仲間たちとママの行方を捜し始める。同様に骨董商の娘・有美子も父親を捜すべく松本から上京。蒔田、牛尾刑事らと合流し、二人の失踪を追求するが……。但馬・出石を経て舞台が再び新宿へ戻った時、二つの事件は交わり、やがて驚くべき真相が明らかに! 一度限りの人生を殺した邪悪に立ち向かう運命のミステリー。 解説/細谷正充
  • 罪悪
    4.0
    ふるさと祭りの最中に突発する、ブラスバンドの男たちによる集団暴行事件。秘密結社イルミナティにかぶれる男子寄宿学校生らの、“生け贄”の生徒へのいじめが引き起こす悲劇。何不自由のない暮らしを送る主婦が続けてしまう万引き。麻薬密売容疑で逮捕された孤独な老人が隠す真犯人。――弁護士の「私」は、さまざまな罪のかたちを静かに語り出す。刑事事件専門弁護士の著者が、現実の事件に材を得て描きあげた15の奇妙な物語。世界各国を驚嘆せしめ、2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に輝いた『犯罪』を凌駕する至高の連作短篇集!/解説=杉江松恋
  • 鹿洲公案
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 18世紀前半,清の雍正帝の時代,潮陽県の名知事藍鼎元(雅号を鹿洲)が在任中にあつかった民事,刑事事件の捜査と裁判の記録。旧中国社会の実態を伝え,小説以上のおもしろさ。

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  • 終着駅
    -
    「成功」を夢見る人々の集う終着駅・新宿。美貌を頼りに上京した女性、野望を抱く若者、金策にあえぐ会社経営者たちの思惑が絡み合い、いくつもの犯罪が引き起こされる中、牛尾刑事が事件の謎を追う――。
  • 二重拘束のアリア~賞金稼ぎスリーサム!~
    4.1
    1巻1,683円 (税込)
    若い夫婦は、なぜ殺し合ったのか?  国際指名手配のテロリストを追い詰め、ルワンダ政府から一億円の報奨金を手に入れた藪下、淳太郎、一花の3人は、日本初の刑事事件専門調査会社「チーム・トラッカー」を立ち上げた。警察庁による捜査特別報奨金制度が適用された事件を独自に調査する。 早速噂を聞きつけ扉を叩いたのは、2年半前に起きたとある事件の遺族だ。吉祥寺のアパートで若い夫婦が死亡したという。死亡した男は警察官僚一族の息子で、事件は「殺し合い」ということで決着している。 仲が良かった夫婦が、なぜ殺し合わなくてはいけなかったのか? 現場に残された、おびただしい血痕と署名済みの離婚届。司法解剖鑑定書を決して開示しようとしない夫の遺族。警察が何かを隠している可能性もある。3人は現場へ向かった──。 江戸川乱歩賞作家・川瀬七緒の凸凹トリオシリーズ第2弾!
  • 少女の時間
    3.7
    月刊EYESの小高直海経由で、ある未解決事件を調べ始めた刑事事件専門のフリーライター・柚木草平。2年前、東南アジアからの留学生支援のボランティアをしていた女子高校生が殺害され、都内の神社で発見された事件だ。しかし、話を聞き始めた翌日に、ボランティア施設と同じビルにある雑貨店の店員が急死してしまう。事故か殺人か、2年前の事件との関連を疑う柚木だが……。当時から女子高校生殺害事件を追う所轄の女性刑事、ビルオーナーの母と娘など、調査で出会う女性は美女ばかり。二つの事件に隠された真実にたどりつけるのか――。“永遠の38歳”柚木草平の軽やかな推理。/解説=大矢博子
  • 清代モンゴルの裁判と裁判文書
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 清代モンゴルにおける刑事裁判制度をモンゴル文・満洲文の裁判文書原本の調査により解明する初の実証研究。実際に起きた刑事事件とその裁判文書を細かく検討し裁判制度の基本枠組を提示した上でモンゴル独自の法から清朝制定の法への変遷を辿るとともに、チベット大活仏の領民に適用された法の実態を解明し清末における民族自治の側面を指摘、更にはモンゴルにおける文書書式の特徴と来源を、中国史上を遡り探索する。清朝の国家構造や新疆・チベットとの関係を考える上でも意義深い業績。訳註篇からは遊牧民の日常生活が手にとるように伝わり、今後の社会史研究にも寄与しよう。 【目次より】 凡例 はじめに 目次 第1部 研究篇 第1章 清代モンゴルにおける裁判制度研究の意義と課題 第2章 刑事裁判の事例と清朝蒙古例の実効性 第3章 ハルハジロムから清朝蒙古例への推移 第4章 イフシャビに対する法律の適用 第5章 裁判文書の書式とその来源 終章 結論 付章 清代内蒙古帰化城トゥメト旗の公文書について 第2部 訳註篇 凡例 1 オンボフの事件に関する裁判文書 2 ダシジドの事件に関する裁判文書 3 ラマロプサンの事件に関する裁判文書 4 オドセルとナワーンの事件に関する裁判文書 5 ザガスター氏紹介の裁判文書 主要参考文献 清代モンゴルの概略図 清代モンゴルの法律関係年表 語彙索引 英文目次・要約 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 萩原 守 1957年生まれ。東洋史学者。神戸大学国際文化学部教授。大阪大学文学部卒業、同大学院博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門は、東洋史学、東洋法制史。 著書に、『清代モンゴルの裁判と裁判文書』『体感するモンゴル現代史』(『中国法制史-』(共著)などがある。
  • 新版 若手法律家のための法律相談入門
    -
    1巻2,970円 (税込)
    【法律相談の定本、帰ってきました!】 法律相談における若手法律家の不安に寄りそい、ときにイラストで笑いを添え、好評を博した『若手法律家のための法律相談入門』。さらに内容を充実させた待望の新版! ◎読者から要望の多かった「刑事事件の受任前の法律相談」のポイントを新章として新設。 ◎2020年4月施行の新民法等の改正に合わせ、法律相談前のチェックに最適な各資料「よく聞かれる法律相談のトピック」「注意すべき時効・除斥期間・出訴期間その他の制限」の内容をアップデート&大幅加筆。 ◎ほか、オンラインをはじめとした様々な法律相談の形式と注意点、セカンドオピニオンを受けたときや相談後のクレーム対応、緊急の事件の断り方など、新規項目を多数加筆! ◎もちろん、中村先生の描きおろしイラストも追加! → 詳しくは、目次をご覧ください!

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  • 事例から掴む保釈請求を通す技術
    -
    刑事事件の弁護活動経験が豊富な著者らが、保釈請求を通すためのポイントについて、①総論(保釈請求をするにあたって知っておくべき前提知識と現状)、②事例編(具体事例を基にした事件特性ごとの対応方法)の大きく2つに分けて解説する 。

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  • 「正義の天秤」シリーズ【3冊合本版】
    5.0
    名門・師団坂法律事務所には刑事事件専門の部署がある。そこに所属する弁護士は元医師の経歴を持つ鷹野を筆頭に、元刑事の人情家、元ニートのゲーマーなど個性派揃い。ある日、彼らの元に無実を訴える男から弁護の依頼が入る。駅のホームから女性が転落死した事件で、検察に自白を誘導され殺人犯にされそうだというのだ。型破りな弁護士軍団が男を守るために授けた秘策とは何か? 疾走感抜群の新時代リーガル・ミステリ。 ※本書は2020年3月刊行の『正義の天秤』(角川文庫)、2022年8月刊行の『正義の天秤 アイギスの盾』(角川文庫)、2023年2月刊行の『正義の天秤 毒樹の果実』の3冊を収録した合本形式での配信となります。
  • 鮮血のマーダーゲーム
    完結
    5.0
    ホームセンターで働く海原凪は、熱愛中の男と犯したある犯罪によって服役した過去がある。現在は平凡な生活を送る凪は、生活安全課の刑事、事件オタクの天才少年に巻き込まれるように、過去の失踪事件を追うことに。そして、凪に忍び寄る黒い影--。奇跡のマジックストーリー『ファンタジウム』の杉本亜未が放つ、戦慄すぎるサスペンス・ホラー。
  • 中国仰天事件簿 欲望止まず やがて哀しき人々
    3.0
    これは近年の中国で起きた    「フツーの事件」です もし小説にしたら「作りすぎ」と酷評されそうな話の数々。 でもこれら刑事事件の顛末を読み進むうちに覚える 「中国社会の理不尽」とそれに振り回される中国人の切なさ。 芥川賞作家・楊逸が小説を超えた新ジャンルで浮き彫りにする「中国社会のリアル」。 事件1 「愛人職」を狙った女子大生の代償 事件2 俺は大富豪の息子のはずだ ! 事件3 車のナンバーのために繰り返された離婚、結婚 事件5 「夫人営業」の悲しき結末 事件7 「令嬢」は玉の輿を狙ったが・・・ 事件10 兄の愛人を妻にさせられて 事件11 シャトーマルゴーに壊された人生 ほか 人類史上初めての「一人っ子社会」中国では「もう欲望が止まらない!」 <著者より> 「中国人である自分は、自省するつもりで、長いこと同胞を鏡にして我が姿を映しては、 見つめ直す作業をしてきました。権力至上や拝金主義のはびこる中国に暮らす人々には、 詐欺や欺瞞であろうともどん底から這い上がろうとする以外道は残されていないのです。 私もその境遇にいたらと思うと、背筋に冷や汗が走ります。 私は逃れられました。幸運でした。でも幸運に胸をなで下ろすだけでいいのでしょうか? 外の世界の皆さんに、中国人の大変さ、切なさも知って欲しいのです」 <楊逸(ヤンイー)プロフィール> 1964年、中国ハルビン生まれ。87年、来日。95年、お茶の水女子大学文教育学部卒(地理学専攻)。2007年、『ワンちゃん』(文春文庫)で文學界新人賞受賞。08年、『時が滲む朝』(文春文庫)で日本語を母語としない作家として初めて芥川賞受賞。他の作品に『金魚生活』(文春文庫)、『すき・やき』(新潮文庫)、『あなたへの歌』(中央公論新社)他多数。共著に『中国の暴虐』(ワック、櫻井よしこ氏、楊海英氏)などがある。現在、日本大学芸術学部教授。
  • 日曜劇場99.9刑事専門弁護士SEASON I(上)
    -
    2016年、2018年にTBS日曜劇場で放送され、いずれも高視聴率を記録、熱烈な支持を集めたドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』。 日本の刑事事件の裁判有罪率が99.9%。 絶対逆転不可能な状況の中、残された0.1%の可能性にこだわり、事実を追求するのが刑事専門弁護士・深山大翔である。 そんな彼とは真逆のスタンスで生きてきた、佐田篤弘をはじめとする利益至上主義の個性派弁護士たちが交わったとき、チームに果たしてどんな化学反応が起こるのか。 次々と謎を解明し、事件の真相をひっくり返していく深山たちだが……。
  • 入門図解 最新 告訴・告発・刑事トラブル解決マニュアル
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    1巻1,320円 (税込)
    2018年6月、日本版「司法取引制度」スタート! 新しくなった刑事訴訟のしくみを平易に解説。 被害届・告訴・告発から捜査や刑事手続、 民事上の賠償請求までを1冊に集約。 刑事事件の当事者になった場合の相談事例と対処法も多数掲載。 ●刑事裁判のルールと手続きがわかる。 ●犯罪被害にまきこまれた場合にどうすればよいのかがわかる。 ●身に覚えのない容疑をかけられた場合の対処法を解説。 ●民事賠償の請求手続きも解説。最新の民法改正にも対応。 ●交通事故、少年事件、裁判員制度のこともわかる。
  • 犯罪
    3.9
    一生愛しつづけると誓った妻を殺めた老医師。兄を救うため法廷中を騙そうとする犯罪者一家の末っ子。彫像『棘を抜く少年』の棘に取り憑かれた博物館警備員。エチオピアの寒村を豊かにした、心やさしき銀行強盗。――魔に魅入られ、世界の不条理に翻弄される犯罪者たち。高名な刑事事件専門の弁護士である著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを鮮やかに描き上げた珠玉の連作短篇集。クライスト賞ほか文学賞三冠、2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に輝いた傑作。単行本より改訂増補された最新決定版!/解説=松山巖
  • 秘書に休養はない!? ~秘書のヒメヤカな反抗番外編~
    -
    刑事事件専門で腕のいい弁護士の暁成とその秘書の祐一は恋人同士。 ゴールデンウィークに休日返上で、たまりにたまった書類整理を続けていたが、 終わらない作業にウンザリした暁成が「デートしようぜ」と言い出して――!?
  • 一つだけのイアリング 黄昏ホテル
    -
    高校生の奈摘と、誠吾は「黄昏ホテル」と呼ばれる古びたホテルの庭で、時間をもてあましていた。そこへ、振って湧いた刑事事件。奈摘たちのすぐ近くのテーブルに座る女性は大富豪の未亡人で、彼女の財産が狙われているという。彼女を警護する刑事と親しくなった奈摘たちだったが…。あっと驚く結末が待ち受ける、変格ミステリー小説。(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 平気で冤罪をつくる人たち 誤判は必然的に生まれる
    3.0
    1巻660円 (税込)
    菅家利和さんの無実が確実になった足利事件。男性にとって決して他人事ではない痴漢冤罪。これらの悲劇はなぜ起こるのか。「起訴された刑事事件の有罪率――九九%」という驚くべき数字は、本当に妥当なものなのだろうか。実は日本の裁判所には、誤判を必然的に生んでしまうある心理傾向が存在する、と著者は指摘する。元裁判官だからこそ告発しうる冤罪の根源から、日本の司法の「建前」と「現実」の甚だしい乖離が見えてくる。冤罪は、誰もが巻き込まれる可能性がある人災なのだ。また本書は足利事件の判決を改めて検証する。マスコミは誤判の原因について、DNA鑑定の技術的進歩の結果、昔の鑑定の誤りが判明したと報道している。ならば、その鑑定に基づく判決を行わざるを得なかった当時の裁判官に非はないと考える方もいよう。しかし本書は、当時の判決は当時の水準からしても間違いであったことを、論理的に断定する。
  • 弁護士アイゼンベルク 突破口
    3.7
    刑事事件専門の女性弁護士アイゼンベルクは、映画プロデューサーのユーディットから弁護を依頼される。容疑は殺人。ログハウスにプラスチック爆弾を仕掛け、滞在していた恋人の実業家を遠隔操作で爆殺したというのだ。にわかには信じがたい話だが、ユーディットの自宅から爆薬の包装紙と起爆装置が発見される。アイゼンベルクは無実を主張する彼女の弁護を引き受けるが、ユーディットは何かを隠しているようで……。鋭い洞察力と行動力を武器に、依頼人を救うためなら手段は問わない敏腕弁護士の活躍を描いた疾走感溢れるエンターテインメント!
  • 法律の専門家たちが教える 今すぐはじめられる終活ナビ
    -
    「終活」。 人生の終わりを迎えるにあたって行う活動。 2012年の新語・流行語大賞で選出され、各雑誌に特集が組まれるなど、現在、終活が大きな潮流に。 本書では、類書と異なり、弁護士、相続診断士、税理士、不動産会社、終活カウンセラー、保険会社など各専門家が、相続の事前準備の重要性、相続税、エンディングノート、新しい供養の形、遺品整理、生命保険の活用法などを具体的なエピソードを出しながら解説し、終活や相続の話を身近に感じて頂くためのエッセンスを詰め込んだ「終活入門書」として最適な1冊となっております。 【著者プロフィール】 著者:レイ法律事務所 レイ法律事務所は、代表弁護士佐藤大和が2014年4月に設立。 メディア・エンターテインメント分野(芸能人・芸能事務所の法的トラブルなど)、学校事故、医道審議会、家事事件(相続、離婚、介護問題)、交通事故、労働事件、ママ友トラブル、刑事事件、企業法務など幅広い業務を取り扱う。 テレビ朝日「緊急取調室」、「グッドパートナー」、フジテレビ「リーガルハイ」など多くの人気ドラマの出演・監修も手掛け、『子どもたちを被害者にも加害者にもさせないために。』を信念に、CSRとして積極的に法教育にも力を入れている。

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  • ボーダー 負け弁・深町代言
    4.0
    テレビでも人気の若手弁護士・深町代言は、ある事件をきっかけに東京を去る。流れ着いた伊勢で所属したのは、志は高いが裁判で勝てない“負け弁”が集まる貧乏法律事務所。刑事事件への情熱を失った深町だが、ニート強殺事件の被告人の無罪を信じる同僚・実花の窮地に再び立ち上がる。

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  • 街

    4.0
    新宿で発生した殺人現場に到着した牛尾刑事は、思わず息を呑んだ。被害者はかつて彗星のごとく現れ、劇的に消えた歌手・蓼科由里。以前歌舞伎町で、上京したての彼女を危難から救ったことがあったのだ。彼女のネックチェーンが別件の殺人被害者の物と知り牛尾は執念の捜査を進めるが、浮上した容疑者は連続不審死を…。様々な人間模様に彩られた雑食の街・新宿の光と影。野望の狩人の悲劇を浮き彫りにした傑作長編ミステリ。
  • 街

    -
    「私のネックチェーンは悪夢の預り証」謎の言葉を遺し、ホステスが新宿中央公園で殺害された。かつて人気歌手だった彼女の悪夢とは? 牛尾刑事は、チェーンが別件殺人被害者の物と知り驚愕する。さらに浮上した容疑者らは次々不審な死を……。

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  • 窓

    -
    一流会社に就職が内定し、身辺を整理しておくようにと告げられた隅野(すみの)は、ガールフレンドと別れることにした。別れ話がもつれぬように、友人の竹井に彼女の部屋の鍵(キー)を渡し、“夜這い“をかけろと誘う。しかし、その翌日、彼女は死体となって発見された! それは複雑に錯綜する連続殺人の序曲だった。 新宿署・牛尾刑事の地道な追跡。社会派ミステリー傑作!

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  • 霧笛の余韻
    -
    霧笛が呼ぶ襟裳岬ですれちがった謎の美女千鶴子は、新進作家白沢に死の影を落とし、朝里川温泉のホテル火災で消息を絶つ。社長秘書の彼女には五億円着服の噂がまつわり、同社の幹部が墜落死した。両事件の関連を牛尾刑事は疑い、白沢は瓜二つの妹志鶴子と共に姉の足跡を追う。終着地で見た天地が逆転するほどの人間の暗黒とは? (講談社文庫)
  • ヤマケイ文庫 侮るな東京の山 新編奥多摩山岳救助隊日誌
    5.0
    20年間、警視庁青梅警察署山岳救助隊を率いてきた著者が、実際に取り扱った遭難の実態と検証を綴る。安易な気持ちで奥多摩に登る登山者に警鐘を鳴らす書。 著者が救助活動で携わってきた遭難を大別すると「滑落」「道迷い」が圧倒的に多いが、行方不明や疲労、軽装備によるものも後を絶たない。 著者は総じてそこに「侮り」があると指摘する。 著者が手がけた『すぐそこにある遭難事故 奥多摩山岳救助隊員からの警鐘』(2015年、東京新聞出版局)『金副隊長の山岳救助隊日誌―山は本当に危険がいっぱい』(2007年、角川学芸出版)、『奥多摩登山考』(2002年、東京都公園協会)から顕著な事例を抽出し、新編としてまとめた一冊。 通常の山岳遭難のみならず、山中で発生した飲酒やドラッグ、強盗などの刑事事件についても解説する。
  • 山の屍
    3.5
    カルチャースクールで小説の勉強を始めた純子は、受講生仲間から“取材をかねた売春”を勧められた。好奇心に負け、指定された新宿のホテルに行くと、高見友一が待っていた。情事の後、金銭を拒否する純子に高見は自分が書いた「山の屍」という小説を託す。純子はこの小説を自分の作品として懸賞小説に応募し、新人賞を受賞してしまう。ある日、純子を仰天させる電話がかかってきた。それは高見が登山中に転落死し、純子を「一億円の保険金」の受取人に指定しているという内容だった。
  • スティール・キス 上
    4.0
    名探偵リンカーン・ライムが刑事事件の捜査から撤退。 連続殺人鬼「未詳40号」をアメリア・サックスは単身追うが―― 殺人犯を追跡中のアメリア・サックスの目の前で、エスカレーターが通行人を巻き込んだ!アメリアの必死の救助活動もむなしく男は死亡、殺人犯「未詳40号」も逃走してしまった。 ある事件をキッカケにリンカーン・ライムがニューヨーク市警の顧問を退いた今、アメリアはライムの助力を得られず、その教えに沿って捜査をつづけるほかなかった。 一方ライムは、エスカレーターで死亡した男の妻から民事訴訟のために事故を調査してほしいとの依頼を受ける。ライムの弟子として働き始めた車椅子の元疫学研究者ジュリエット・アーチャーを交え、調査が開始される。なぜエスカレーターは不具合を起こしたのか。そもそもこれは事故なのか。犯人追跡のさなかに事故が起きたのは偶然なのか? そして「未詳40号」ことヴァーノンが物陰からそっと眼を光らせる。自分を追う女刑事アメリア――殺人計画を完遂するためには、あの女刑事を阻止しなくてはならない……。 日常の道具を凶器に変える殺人者。鉄壁のパートナーシップが揺らぐ中、名探偵ライムと刑事アメリアは犯人を捕らえることができるのか。 ドンデン返しの魔術師の名シリーズ、第12作。 ※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 歴史民俗学資料叢書 第二期 II 犯罪と猟奇の民俗学
    NEW
    -
    殺生と流血、犯罪と猟奇にみる日本の基層文化を解読する! 「殺生の快楽は酒色の快楽の比ではなかった」。柳田國男は日本民俗学研究の嚆矢『後狩詞記』(1909)の中で、そう語っている。この大胆な言葉は、柳田のモチーフが「犯罪と猟奇」―狩猟、殺生、神隠し、妖怪、犯罪など人間存在の実相にかかわる非日常性―にあったことを暗示している。 尾佐竹猛、中山太郎、田中香涯らによる〈犯罪と猟奇の民俗学〉を通して、日本文化の深層に迫る資料集。 目次 ●解説篇 柳田國男と流血の民俗学(礫川全次) ●資料篇 「如何にして泥棒を防除すべき乎」矢崎亥八 『日本農業雑誌』(一九〇九)より 「伊豆諸島の流囚」尾佐竹猛 『刑事法評論』(一九一〇)より 「犯罪隠語」山田一隆 『犯罪科学ノ研究』(一九一五)より 「社会暗翳としての私娼」鷲尾浩 『風俗問題』(一九二一)より 「凶行者は何故凶器を逆手に持つか」高田義一郎 『犯罪鑑定夜話』(一九二一)より 「池袋の女」松居松翁 『彗星』(一九二七)より 「「池袋の女」に就て」飯島花月 『彗星』(一九二七)より 「江戸時代の性的犯罪」田中香涯 『変態風俗の研究』(一九二七)より 「不良少年にしてもらはざる権利」(抄)西山哲治 『子供の為めに』(一九二八)より 「迷信と猥褻罪」田中香涯 『耽奇猥談』(一九二九)より 「江戸時代に於ける性的犯罪の刑」田中香涯 『耽奇猥談』(一九二九)より 「犯人検挙と鬼定めの法(上・下)」島袋源七 『旅と伝説』(一九三一)より 「雑手口の詐欺」大西輝一 『犯罪手口の研究』(一九三三)より 「迷信からグロ犯罪」(他)後藤道雄 『迷信の犯罪打診』(一九三四)より 「其の他の習俗」井出季和太 『支那の奇習と異聞』(一九三五)より 「強盗に襲はれた時の家人の心得」平山喜久松 『盗難防止の研究』(一九三五)より 「屍体愛重の古俗」田中香涯 『史実の種々相』(一九三六)より 「屍好」高田義一郎 『変態医話』(一九三六)より 「窃視症」高田義一郎 『変態医話』(一九三六)より 「秘密記号」(他)宝来正芳 『犯罪捜査と第六感の研究』(一九三八)より 「破壊器具の痕跡」宝来正芳 『犯罪捜査と第六感の研究』(一九三八)より 「池袋の女怪」田中香涯 『奇。珍。怪』(一九四〇)より 「遺留品と地方色」宝来正芳 『犯罪捜査技術論』(一九四〇)より 「神や仏を盗む話」中山太郎 『伝統と民俗』(一九四一)より 「殺人 渡辺乙松 お艶殺し」小泉輝三朗 『著名刑事事件記録解説』(一九四一)より 「火と法律」瀧川政次郎 『法史零篇』(一九四三)より 「梟首」瀧川政次郎 『法史零篇』(一九四三)より 「姦」瀧川政次郎 『法史零篇』(一九四三)より 「性的愛着者又は性的崇物症者の犯罪」黒澤長登 『風俗犯捜査要領』(一九四七)より 「帝銀毒殺魔を追う三週間」中曽根宇一郎 『裏の裏』(一九四八)より 「局部とその所有権の帰属」細谷啓次郎 『どてら裁判』(一九五六)より 「おいどまくり」瀧川政次郎 『池塘春草』(一九五八)より

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  • 鹿洲公案
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 18世紀前半,清の雍正帝の時代,潮陽県の名知事藍鼎元(雅号を鹿洲)が在任中にあつかった民事,刑事事件の捜査と裁判の記録。旧中国社会の実態を伝え,小説以上のおもしろさ。

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