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20年間、警視庁青梅警察署山岳救助隊を率いてきた著者が、実際に取り扱った遭難の実態と検証を綴る。安易な気持ちで奥多摩に登る登山者に警鐘を鳴らす書。
著者が救助活動で携わってきた遭難を大別すると「滑落」「道迷い」が圧倒的に多いが、行方不明や疲労、軽装備によるものも後を絶たない。
著者は総じてそこに「侮り」があると指摘する。
著者が手がけた『すぐそこにある遭難事故 奥多摩山岳救助隊員からの警鐘』(2015年、東京新聞出版局)『金副隊長の山岳救助隊日誌―山は本当に危険がいっぱい』(2007年、角川学芸出版)、『奥多摩登山考』(2002年、東京都公園協会)から顕著な事例を抽出し、新編としてまとめた一冊。
通常の山岳遭難のみならず、山中で発生した飲酒やドラッグ、強盗などの刑事事件についても解説する。
Posted by ブクログ 2024年02月22日
各遭難事案が短編ミステリのようでもあり読み応えがある。本著が登山家への警鐘と帯に書いてあるがエールのように感じる。奥多摩は御岳山ロープウェー→鋸尾根→奥多摩駅しか登ったことがないが同じ道筋での遭難事案が記載されており、全くもって他人事じゃないなと身を引き締めるとともになんだかウキウキした気持ちになる...続きを読む
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