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深川おせっかい長屋 約束の両国橋
裸足で駆け抜けたその先に-- 長屋の絆が、奇跡を呼ぶ! 「おいらはぜってぇ、死んだりしない。 お前を守ってみせる」 シリーズ最高潮、涙と希望の江戸人情物語! 人生山あり、谷あり! 感動の江戸人情物語!! 長年、天秤棒を担いできた権助は、 妻の出産を前に、悩みを抱えていた。 ある日、長屋連中との船遊びで喧嘩になり……。 大家代行として長屋を切り盛りするお花は、 南町同心・阿部寛三に届いた 「婿養子」の噂に心をかき乱される。 納涼仕舞いの花火が夜空を彩るなか、 お花は裸足で両国橋へと走り出し--。 長屋の絆が奇跡を呼ぶ、 シリーズ最高潮の第四弾! 【目次】 序話 籤引き 第一話 川開き 第二話 万押し 第三話 花相撲 第四話 婿養子 -
女形と修羅
芸の道は修羅の道。歌舞伎役者の華麗な死。 直木賞作家・永井紗耶子氏推薦! 「芝居を愛する人々が抱く光と影の狭間に引きずり込まれる力作」 かつては絶大な人気を誇っていた、女形の歌舞伎役者・二代目瀬川路京。 しかし、落ち目の今は、低迷する評判にあえいでいる。 年老いたか、芸が衰えたか、天に授けられた舞の拍子、「神の音」が聞こえなくなってしまったのだ。 以来、「若いときの美貌だのみが抜けない」「そこに突っ立ってるだけ」などという、皮肉が頭にこびりついて離れない。 汚名すすぎに焦りがつのる中、座元と帳元に無理やり口説かれた路京は、因縁の演目に手を着けることに。 師匠である初代路京が本番中に毒殺、瀬川家離散となったため、長年封印されていた「母子月」だ。 子役として舞台に上がった芝居の再演、しかも今回は主役を張らねばならない二代目路京の心は千々に乱れる。 そしていつしか、初代殺しを疑われた者たちが小屋に会しはじめ……。 真の下手人は誰なのか? 初代路京が殺された事情とは一体? 厳しい芸の道を描いた珠玉の時代小説。すべてが明かされたとき感動の波が押し寄せる! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『母子月 ~神の音に翔ぶ~』を加筆修正し改題した文庫版です。 -
密命はみだし新番士
「決して油断はならぬ!」 父の言葉を胸に秘め、見習い新番士が闘う! 若き将軍家斉に募るのは、台頭する松平定信への不信。 家斉からの密命を受けて、探索を始めた壱之介だが、思わぬ事件に遭遇して……。 十八歳の不二倉壱之介は、将軍や世嗣の警護を担う新番組の見習い新番士。家治の逝去によって十五歳で将軍の座に就いた家斉からの信頼は篤く、老中首座に就き権勢を握る松平定信の隠密と闘うことに。市中に放たれた壱之介は定信の政策を見張り、町の治安も守ろうと奔走する。そんななか、田沼家に仕官していた秋川友之進とその妹・紫乃と知り合うが、紫乃を不運が見舞う。 将軍家斉15歳、壱之介18歲 新シリーズ第1弾 -
漢方医・有安
江戸の人々の病と心を癒す医師――「漢方医・有安」シリーズ2カ月連続刊行! 「面白くって、やめられない。あっという間に読み終えてしまった」(解説より) 作家 坂井希久子 「金は天下の回りもの。貯め込んだって仕方がないわさ」日本橋の米沢町で貧しい者から薬料も取らず、みずからも貧乏所帯の漢方医・有安。料理や裁縫といった家事が不得意で、剣術に精を出す娘のお雪とのふたり暮らしだったが、有安は元士(さむらい)で、お雪とは血のつながらないわけありの親子だった。ある時、病気がちな千代と美知の親子を診療していたが、千代を付け狙う若い武士の存在に気付く……。江戸の人情と優しさ溢れる時代小説! -
幕末時代小説
医者を志した青年は、幕末の動乱の中で、その道を断たれ、己の進むべき道に揺れ動いていた。あてのない旅の途中に助けられた女医により、医者である自分を取り戻そうとするも、時代は再び二人を引き裂く。医者であること、志士というのも。新たな時代で、青年の見つけた道とは?…… ※本作は鞍馬榊音の個人誌作品の電子書籍版となります。【309ページ】 -
中世ヨーロッパダークファンタジー
人々が魔女狩りに怯え、ペストに逃げ回るしかなかった、絶望の時代を生きた日々の物語。 錬金術の歯車の中で、何度も繰り返される生と死のクロニクル。 ※本作は鞍馬榊音の個人誌作品の電子書籍版となります。【209ページ】 -
我拶もん
寛保二年。大名や旗本の駕籠を担ぐことを生業とする陸尺(ろくしゃく)の桐生は売れっ子として江戸で人気を誇っていたが、ある日、芝居小屋で木戸番と陸尺の大乱闘が勃発。相方の龍太が巻き込まれ、騒ぎを収めようとした桐生も仕事を干されてしまう。暇を持て余していたある日、江戸で大洪水が発生。桐生は辛うじて生き延びるも大怪我を負い、かつて恋仲だった娘・おみねも目の前で濁流に呑まれてしまう。何もかも失った桐生は玄蕃頭・有馬頼ゆき(「ゆき」はぎょうにんべんに童)に救われて世話になることになるが、頼ゆきの近習である真面目な坂西小弥太と反りが合わず、桐生は有馬家を去るのだが・・・・・・。とことんまで落ちた男の絶望から再生の物語。小説すばる新人賞受賞作。 -
天下無双の四股 松山屋人情世直し帖
神田須田町の万屋『松山屋』主人にして茶人でもある甲子太郎は、一番弟子の小千代とともに浅草の非人頭・車善七を訪ねた折、甲子太郎と同郷で、『百鬼角力』という見世物に出ている力士・水吉の話を耳にする。翌日、見世物小屋へ出向いた甲子太郎が目にしたのは、病の母と姉のため、日々の稼ぎを必死に得ようと不自由な身体で土俵に立つ男の姿だった。水吉を不幸な境遇から救い出すべく、特別な「相撲興行」を開催しようと奔走する甲子太郎だったが……(「天下無双の四股」)。表題作をはじめ全五編、苦しみにあえぐ人々へ手を差し伸べる甲子太郎の活躍を描く人情時代小説第二弾! -
英雄たちの経営力 日本史を造った12人(文庫版)
信長か。家康か。秀吉か。 最強のリーダーは誰!? 佐々木紀彦氏(PIVOT CEO)対談、佐渡島庸平氏(コルクCEO)解説収録! 仕事や生き方の羅針盤となる画期的歴史エッセイ! 歴史小説の第一人者が〈経営〉で読み解く日本史! 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら三英傑をはじめ、古代から近代にかけて日本史上の卓越した指導者12人を決断力、組織力、リーダーシップなど様々な観点から評価する。ビジネス映像メディアPIVOT・佐々木紀彦氏と伊東氏の対談「英雄に学ぶビジネスの知恵」も必読。歴史ファンだけでなく、企業や組織に関わるすべての人の生き方に効く一冊。 〈本書で取り上げる12人の英雄〉 〇蘇我馬子 〇白河上皇 〇平清盛 〇源頼朝 〇日野富子 〇織田信長 〇豊臣秀吉 〇徳川家康 〇荻原重秀 〇田沼意次 〇大久保利通 〇大隈重信 -
我、鉄路を拓かん
「日本初の鉄道が、海の上を走る!」明治の初め、新橋~横浜間の鉄道開設は、新政府肝煎りの一大事業だった。用地取得ができず、海上を走らせる部分もある難工事。勝海舟からアメリカの蒸気車の話を聞き、政府の役人・井上勝から頼まれて、芝~品川間の海上に建設する「築堤」部分を請け負ったのが、本書の主人公・平野屋弥市である。工期は二年余りと短く、失敗は許されない。弥市が集めた仲間に井上勝、そしてイギリスからやって来た技師エドモンド・モレルも加わったチームが、至難のプロジェクトに挑んでいく。予想外の事故に翻弄されつつ、夢を実現していった男たちの姿を活き活きと描いた傑作長編。近代化に向けて一歩を踏み出した頃の日本を、庶民の目線から描いた物語である。 ※本書は、2022年9月に刊行された『我、鉄路を拓かん』を文庫化したものです。 -
首ざむらい 江戸妖かし綺譚
オール讀物新人賞受賞の怪作が文庫化! 第99回オール讀物新人賞受賞作「首侍」を含む デビュー作品集が待望の文庫化! (単行本『首ざむらい 世にも怪奇な江戸物語』を改題) 叔父を訪ねて江戸から大坂へ向かった池山小平太の前に、 突如空飛ぶ生首が現れる! この生首、名を斎之介(ときのすけ)といい、 武士として功名を立てたがったかと思えば、 縋る目で酒をねだる。 いつしか二人は戦のただ中に――。 風変りすぎる友情と若者の成長を描いた オール讀物新人賞受賞作ほか、 「よもぎの心」孤蝶の夢」「ねこまた」の 全四篇を収録。 怪異あり人情あり、笑いと涙が止まらない傑作集。 カバー画・三木謙次 文庫解説・大矢博子 単行本 2022年11月 文藝春秋刊 文庫版 2026年5月 文春文庫刊(文庫化にあたり改題) この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
同心孔明
文化三年の江戸。耳袋の著者として知られる南町の名奉行、根岸肥前守は、役宅にとある人物を迎えた。しかも客としてもてなすだけでなく、南町奉行の顧問として難事件の探索にあたらせるという。 なんとも不思議な話であったが、本当に奇妙なのはその当人の素性……諸葛亮太郎と名乗るその男は、みずからを天才軍師・諸葛孔明の生まれ変わりと称し、まさに三国志演義から抜け出てきたような人物だったのである。 だがこの自称孔明、口ばかりではなく実力も本物のようで、がさつな剛腕同心・関五右衛門と実力派の女岡っ引・八千代を配下とし、解決不可能に見えた事件をあざやかな推理力で紐解いていく。 期待の異色時代新シリーズ、いざ出陣! -
おてんば剣法ごめんあそばせ
妹は男まさりのお転婆、双子の兄は優しい性格。 誰も驚く妹の大変身! 父は双子兄妹の先を考え、剣術と踊りを習わせるが、入れ替わって妹が剣士に。 大名姫君の剣術指南に抜擢され奥女中となった妹は… 深川の道具屋の娘お光は男まさりのお転婆、双子の兄・清太郎はおとなしく引っ込み思案だった。悩んだ父親はお光に踊りを、清太郎には剣術を習わせるが、気が付いたら二人は入れ替わっていたのだった。剣に秀でたお光は大名家で奥女中として姫様に剣術指南をすることになり、姫様に竹刀を持たせようとするのだが…。ある夜、お光は、屋敷に入り込んだ盗っ人を捕縛して…。 -
松山屋人情世直し帖
下谷山崎町の三軒長屋の住人たちがこつこつ積み立てた金が盗まれた。みな、健康や生計にさまざまな悩みを持つものの、悪事をはたらきそうな者など誰ひとりない長屋で起きた盗難の真相とは──(「消えた薬代」)。生国・備中松山の名産品を扱う神田須田町『松山屋』主人にして、子供や貧しい者でもたしなむことのできる、格式張らない茶道の宗匠としての顔も持つ松山屋甲子太郎。人情に篤く、男女身分の分け隔てなく接する甲子太郎が、自身のもとに寄せられる悩み事や事件を、門人の少女・小千代とともに解決していく! 温かなまなざしと江戸情緒に包まれた、実力派時代作家による新シリーズ開幕! -
ぴりりと可楽!
第3回細谷正充賞受賞作 江戸落語の立役者・三笑亭可楽の まっしぐら人生! 【三宅裕司さん、春風亭昇太さん、大絶賛!】 櫛職人の又五郎は「お笑い」好きの粋な旦那衆が揃う〈噺の会〉の下っ端ながら、 大坂からやって来たお笑い芸人を向こうに回し、ここでやらなきゃ江戸っ子の名折れとしゃしゃり出る。 が、急ごしらえの寄席はたった五日で店仕舞い。自分のあまりの不甲斐なさに江戸の街を飛び出した又五郎、 百戦錬磨の芸人たちが集う街道沿いの宿場町、越ヶ谷・松戸で揉まれて丸二年。 修業の末にようやく掴んだ前代未聞の即席芸〈三題噺〉で 一世一代の大勝負に打って出る! 「ただ洒落噺が好きだった櫛職人の又五郎が、紆余曲折の末に三題噺を創り上げる。 ベテラン芸人の才能に打ちのめされながら、オリジナルの芸を求めて足掻く姿は、 何かを創ろうとするすべての人の共感を呼ぶ。 真っすぐに自分の道を歩む又五郎に、惚れてしまった。」 (第3回細谷正充賞受賞の際の講評より) -
銀一匁の武士
日当わずか銀一匁。 農村から農村へ、 “八州廻り”の矜持を描いた、 抒情あふれる物語。 関東八州、一年でめぐる御用旅 「大人はみんな、嘘つきで意地悪だ」 幼い杉作の言葉に、竹本長吉はふと残してきた妻子を想った。上役の罪に連座し禄を失った長吉は、一年をかけて関東の農村を巡廻する関東取締出役の雇足軽の職を得て、無宿改めや博奕の取り締まりなど、治安を守る旅に出た。 めぐる土地で人々の心に触れ郷愁を募らせる長吉だったが、非道な押し込み強盗の捕縛を命じられ……。 「風の市兵衛」の著者による傑作長編! 【『雇足軽 八州御用』 改題作品】 -
公儀始末人 楠木兵馬
貧乏長屋に住む浪人の楠木兵馬。茶屋で貸本を読むのが唯一の楽しみという、まこと地味で平凡な暮らしを送っているが、じつのところ、この男には裏の顔がある。 かつて兵馬は、幕府の命令により数々の裏仕事をおこなった闇の始末人なのであった。だが最愛の妻と娘を亡くしたのをきっかけに引退、いまは市井で平穏に生きているのである。 そんななか兵馬は、若い遊女のおりんと出会い、いつしかふたりは親しい友人となっていく。だがある日、おりんがやくざ者に暴行されたことで、兵馬のなかで眠っていたかつての凶暴な力がついに目覚め、果てなき復讐がはじまっていくのだが……。 気鋭の作家が描く、とにかくおもしろい時代活劇・新シリーズ! -
ふうらい同心 日暮半睡
妻の病をきっかけに隠居を決めた、南町奉行所定町廻り同心の日暮慶一郎。だが、養子を迎えて家督を譲ったものの、ふたり寄り添う日々は短く、呆気なく妻の千代は亡くなってしまう。 養子の新之助との暮らしに気詰まりを覚えた慶一郎は、岡っ引きの亀次郎が営む船宿「大黒屋」に居候し、一日のうち半分眠っているようなのんびりした毎日を送ろうという思いから、名を「日暮半睡」と改めた。 今は勝手気ままに飄々と暮らす半睡だが、もとは新陰流の免許皆伝、難事件をいくつも解決してきた南町一の腕利き同心。そんな半睡と真面目一方の新之助、型破りの親子同心がさまざまな事件の裏に潜む悲哀を裁く。 気鋭が贈る書下ろし人情捕物時代小説。 -
ツタンカーメン 古代エジプトとファラオの黄金時代
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 エジプト史で最も有名な王の一人、ツタンカーメン王の生涯を、美しい写真を使ってひも解く。様々な遺跡を訪ねながら古代人の生き様を探る。 異端と混乱の時代に生まれたツタンカーメンは、幼くしてエジプトの王位を継承し、莫大な富と権力を手に入れた。そして10代でこの世を去り、想像を絶する財宝と共に埋葬された。それから3300年以上の後、彼の墓が発見され、世界中で古代エジプトブームが巻き起こり、彼は一躍有名になった。今日でも彼の類まれなスター性は衰えていない。 本書の前半「Part 1 古代の王、現代の偶像」は謎に包まれたツタンカーメン王の生涯を、美しい写真をふんだんに使ってひも解いていく。また、後半の「Part 2 エジプトの墓と財宝」では、ピラミッドや王家の谷などのエジプト遺跡を訪ねながら、ミイラと来世に執心した古代人たちの生き様を探る。 -
さんといちに おやこ相談屋雑記帳
将棋会所「駒形」の一周年を記念して始まった将棋大会も四回目を迎え、大胆な目玉企画を用意していた信吾。ところが、周知を始める前に瓦版書きの天眼に大々的に報じられてしまい、江戸中の腕自慢たちが集まることに。そして、常連客と遠方の客、少女ハツらが熱戦を繰り広げる最中、相談屋に持ちこまれた難儀な依頼事とは? しかも信吾が思うように動けない中、対局者同士の揉め事まで発生。彼のピンチを救うのは、頼りになる権六親分の計らいか、愛娘の笑顔か、それとも・・・・・・。遊び唄のしらべに乗せてお贈りするドキドキの展開! 定番人気時代小説!! -
「最後の幕臣」小栗忠順 挫けども、折れず
2027年 NHK大河ドラマ化決定で再注目!! 小栗忠順の生涯を圧倒的なボリュームで迫った渾身の小説が待望の登場! 小栗といえば、幕末の動乱期に江戸幕府の勘定奉行や外国奉行などを歴任した、極めて有能な幕臣です。文政10年(1827)に旗本の家に生まれ、万延元年(1860)の遣米使節として渡米。海軍工廠を見学し、ネジを一つ持ち帰ったエピソードに象徴される通り、欧米の産業技術にいち早く触れたことで、幕臣でありながら産業の近代化に着手するなど、いち早く日本の西洋文明の導入に積極的な人物として知られている。 その小栗の軸にあったのは、「刀(武士道)と螺子(西洋文明)」の邂逅により、新たな日本を築こうというビジョンであった。 その行動力たるや、ロシア軍艦対馬占拠事件に対処する一方、幕府の財政再建や株式会社組織の基礎となる「兵庫商社」の設立など、その先見性は非常に高かった。 だが、幕府崩壊が近づく中、徹底抗戦を主張し、徳川慶喜に軍事的な反撃を具申しましたが容れられず、辞職して現在の高崎市倉渕に隠棲した矢先、悲劇が襲います。 この文武両道を貫いた「最後の幕臣」の生涯を、活劇を描かせたら一級品の作家が、350ページにわたって描き切る最高傑作が遂に誕生!! -
流人侍・不破六郎太
不破六郎太が八年ぶりに八丈島から江戸へ帰ってきた! 流人としての過酷な島暮らしで肌は黒く灼けながら、鍛錬で筋骨隆々に。愛刀・斬馬刀〈梵天丸〉を手に、爛々と輝く目には強い意志が宿っていた。 「生類憐れみの令」は年々酷くなっていた。その濡れ衣を着せられ、御家断絶、父は切腹、六郎太は遠島、家族は離散した。誰が不破家を貶めたのか探り、必ず仇を討つと誓った。 だが帰還したのも束の間、荒れ果てた元不破家の屋敷前で、怪しい浪人らが斬りかかってきた! 二階堂流の遣い手である六郎太の斬馬刀が鞘走り、次々と薙ぎ斬っていく! 奇襲の裏に八年前との関わりが垣間見え、真実を暴くため六郎太が動き出す。 怒涛の剣戟に心を鷲掴みにされる剣客小説開幕! -
ジハードの風
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 とぼしい資料の中で記載されていた実在の人名がまちまちで、どれが本当であるか分らなかった。けれども英語読みと、アラビア語読みの原語無知である私の感覚で何度か書き直し決めた。 正式名であろうムハンマド・イブン・アブドゥッラーフが砂漠の荒野で苦難の末に武力を持ってイスラーム教を創起し、布教を指し示す小説です。 アイーシャの失態やクライザー族のおびただしい血液を流す惨殺シーンは簡素に表現し、敵対する者への暗殺行動は割愛した。それらはあくまでも作者の創作過程での本能に基づくインスピレーションである。 -
将軍側目付 暴れ隼人
三百石の俸禄を拝領する、小普請組配下の直参旗本、仙石隼人──。実はこの男には、密かに命じられている役職があった。 代々の仙石家当主が将軍家の耳目となって大名や旗本を監察し、疑惑があれば己の裁量で処断できる「将軍側目付」である。年に数度、城内の茶室に招かれ、将軍とふたりだけで数刻を過ごすことが定められていたのだ。 その隼人に、「御三家の尾張家に謀反の疑いあり、これを探索せよ」との将軍直々の密命が下る。消息を絶った父に代わり、尾州へ向かう隼人。しかし名古屋には、公儀を裏切ったと噂される父の姿が……。 果たしてその驚くべき真相とは。そして、尾張家に潜む恐るべき陰謀とは。小野派一刀流の隼人の剣が、将軍家に仇なす巨悪を一閃する──!! -
盗っ人から盗む盗っ人
町を騒がす盗賊一味を狐面の四人の男たちが音もなく眠らせる! 屈指の廻船問屋《井筒屋》が、盗賊に皆殺しの目に遭う。 一人息子と手代が生き延び、目立たぬ小間物屋を開くが、闇に紛れる彼らの正体は? 見事な連携で金箱を積んだ荷車を引く黒装東の男たちが、不意にバタバタと倒れ込んだ。一瞬後、同じ黒装束に夜市で売られる狐の面をつけた四人の男たちが現れ、引き手のいない荷車を誘導しつつ闇に消えていった。《唐狐》の仕業だった。盗賊に両親と奉公人を皆殺しにされ、生き残った廻船問屋の一人息子と手代が、小間物屋を表稼業に、新手の盗っ人稼業に手を染めたのだ。 -
皇嫂と呼ばれるまで
名門の家が没落し、 一人の少女は国境へ逃れ、晋王の屋敷で下女として生きることになる。 身分は卑しく、命は軽い。 ――ただ、その美しさだけが、災いだった。 女に興味を示さぬ晋王を前に、太妃は焦っていた。 ある日、少女は大罪を犯し、処刑寸前まで追い込まれる。 命を救った太妃は、冷酷な条件を突きつけた。 「王爺を誘惑しなさい。 身を捧げれば、罪は許す」 生きるため、 少女は主君に近づくことを選ぶ。 二か月後、役目は果たされた。 命は繋がれた。 だが条件は、終わらなかった。 「世子を産めば、自由にしてやる」 一年後、男児が生まれる。 それでも解放はされない。 「もう一人。 娘を産めば、十万両で都を去らせてあげる」 三年―― 妾としての役目を終え、少女はすべてを捨てて姿を消す。 やがて家は雪冤され、 彼女は再び名門の令嬢として都へ戻る。 幼なじみである皇帝は、 「過去は問わない」と、彼女を皇后に迎えた。 ――すべてが終わったはずだった。 しかし三年後、 病弱な天子は急死し、天下は乱れる。 晋王が兵を挙げ、宮城を包囲する。 金鑾殿で再会する、 かつての主と、かつての妾。 今や彼女は、幼帝を支える皇太后。 「――皇嫂」 その一言に、すべてがよみがえる。 これは、 一人の女が“そう呼ばれる日”まで、 何度も身を差し出し、生き残ってきた物語。 -
白河大戦争
百日間の戦闘で千人の戦死者を出した戊辰戦争最大の戦い 新選組の「誠」、会津の「義」、そして、白河には「仁」の心があった。斎藤一隊長のもと、新選組も参戦した戊辰戦争最大の激戦・白河戦争で敗れ、奥羽越列藩同盟の敗戦が決定的となる。棚倉藩士(白河藩士)の子孫である著者が、戦いに翻弄されながら懸命に生きようとする武士と庶民の姿を描いた、歴史小説の力作。電子版あとがきを追加収録。 ●白川悠紀(しらかわ・ゆうき) 1956年生まれ。早稲田大学文学部卒業。高等学校教諭を定年退職。平成19年に小説「浪人」で福島県文学賞受賞。中山義秀記念文学館館長。退職後は中山義秀顕彰会理事。福島県文学賞企画委員。白河市議会議員。 -
遊女蛍
蛍の光に化身した五つの未練が、悲しみを美しく照らす。 丹波の行商人・吉佐が神崎川で出会ったのは、季節はずれの蛍の群れ。 そこから現れた五人の遊女たちが、それぞれの悲しき身の上を語り始める。 故郷を奪われ、身売りされ、男に騙された彼女たち。 法然上人のもとで成仏への道を得た彼女たちは、一夜だけこの世に舞い出で、旅人に恩返しをするという。 平安から室町へ向かう時代に、遊女たちが見つけた救いの光とは─ 年に一度だけ、光と化して川辺に現れる遊女たち。 色鮮やかに輝く光に込められた、それぞれの想いとは。 時代の流れに翻弄されながらも、懸命に生きた彼女たちの物語 -
深川おせっかい長屋 花芽吹き、福来たる
伴侶の見つけ方、仕事の辞めどき、夫婦円満の秘訣-- 生きるヒントは、長屋にあり! おせっかいは福を呼ぶ!!! 心がほっこりする、江戸人情物語 おせっかいはやめられない! 純情同心、恋のゆくえは!? お花、初めてのお見合いは桜の下で。その結末は--。 仲睦まじいご隠居夫婦、時納め箱に仕舞ったそれぞれの秘密。 絵師の辰信は、奥州街道で人助け。江戸の女衒から娘を救えるのか。 女盗人・夜桜お七、絶体絶命のピンチ。 日本橋へ里帰りしたお比呂、夫との冷めた関係は……。 おせっかい長屋の面々に、本当の春は来るのか。 人気シリーズ第三弾! 【目次】 第一話 思い出酒 第二話 北国の春 第三話 夜桜お七 第四話 花も嵐も、阿部も -
梅一輪 風烈廻り与力・青柳剣一郎[69] 風烈廻り与力・青柳剣一郎
捕まるわけにはいかぬ―― 一味の頭の執念の因とは? 偽の噂、嘘の手掛り、身代わりの盗賊まで仕立てる“天狗小僧”一味。 剣一郎の鋭利な読みと真摯な言葉が、賊の頭を追い詰める! 武士率いる押込み一味“天狗小僧”が箱根の関を越えた! 東海道を荒らす賊の報せを受けた風烈廻り与力青柳剣一郎だが、虚報を掴まされ、入念な仕込みで悪名高い一味の手玉に取られてしまう。 そんな折、剣一郎は浪人塩崎弥十郎と出会う。破落戸の足蹴を黙って受ける温順な男だった。塩崎の下宿する道具屋が相場の倍で買い取られていたと知り、剣一郎はある疑惑を抱く。 -
花あふれる大唐、乱れ咲き
大唐へようこそ。それはただ中国古代の黄金時代というだけでなく、世界史が誇る文明の頂点です。空前の繁栄を誇る盛世の気象、輝かしい文化の成果、強大な軍事と外交、煌めく科技と革新、そして数々の伝説的人物と物語。そして、盛極必衰の儚さが織りなす、悲劇的な美しさがあります。 さあ、私と共に—— 李白と共に「黄河の水、天より来る」の豪邁な詩心を体感し、 懐素と共に酒を衣襟に撒き、筆を揮う狂草の痴狂に酔いしれ、 楊貴妃との密やかな情愫に胸をときめかせ、 盛唐という時代そのものと共に、燦然と輝く瞬間を共有しましょう。 大唐幻夢譚——絢爛たる盛世の詩篇 いざ、壮麗なる王朝の舞台へ。 -
妖刀同心 草薙剣士郎
北町奉行所同心の草薙剣士郎は、武芸がからっきしながら大の刀剣好き。今日も今日とて、馴染みの刀屋に寄って油を売っている。 八丁堀同心に似つかわしくない優男のうえ、頼りなげな雰囲気と相まって同僚たちからは馬鹿にされているが、じつはこの男……とんでもない異能を秘めていた。なんと世の名刀妖刀の声が聞こえ、しかも身体が操られるがごとく、ときに鬼神のごとき剣を振るうのである。 そんな剣士郎、普段はのらりくらりとしているが、いったん悪を見据えるや、内面に秘した凄腕同心の強面が垣間見える。そんなとき刀は決まって剣士郎の熱い魂にこたえ、おのれの力を貸し与えるのであった。 新たに生まれた江戸名物同心、新シリーズ開幕! -
殿様失格
浅草花川戸の船宿に居候している謎の侍・新之助…… なにやらいわくありげで、さる旗本の若殿であったが廃嫡され、市井にくだってきたという触れ込み。それが本当ならばとんだ無能だが、本人はどこ吹く風のご様子。着流しで唄を口ずさみながら、ふらふらと日々を暮らしていた。 だがこの男、じつは旗本どころではなく、九州肥前の大名・宇治島家の若さまで、御家騒動を嫌い、武家社会を飛びだした変わり者であった。 ようやく本領発揮とばかりに、新之助はあらたな地……江戸の町場で自由気ままな悪党退治へと乗りだす。そんな新之助の風格や人柄、そして無類の強さに触れ、次々と新たな仲間が集いだすのだが……。 破天荒な時代シリーズ・第一弾! -
公事宿まんぞく庵
行き場を失くした十七歳の少女・香乃は、ひょんなことから史郎と出会い、彼が手代をつとめる「公事宿まんぞく庵」で働くことに。公事宿とは訴訟を行う人々が逗留する宿で、史郎は訴訟の技術を伝授したり代筆したりしている。女たらしで昼行燈な史郎だが、ひとたび人の涙を見れば、切れ者へと豹変する。しかし、まんぞく庵に泊まる客は厄介な公事に加え、ワケアリなようで……!? -
忍び同心捕り物控1 橋場一之進登場
奉行しか出自を知らぬ謎の若手同心・一之進。 その手には棒手裏剣!! 人を殺め、奉行の娘を拐す、猫目源左の目的とは? 飛び苦無を自在に操る敵を追い詰めることができるか!? 鎖帷子を纏い一之進が疾る! 十三歳の丁稚・伊那が惨殺された。心の臓を一突きにした得物はいったい何なのか? 商家から武家屋敷へと魔の手を伸ばす盗賊を追い詰めるべく、橋場一之進の探索が始まる。昼は南町奉行所に繋がる一介の同心。しかし、その正体は…表に出してはならぬ掟に縛られた素破の生き残り。探索の最中、一味に拐かされた南町奉行の娘・久美を一之進は救うことができるか? 異色の同心が誕生した! 新シリーズ第1弾 -
昭和史発掘(偽)
満州事変を主導した山口三郎首相と、大正から昭和初期にかけて隆盛を誇った新興宗教三品教との、知られざる関係に迫った架空の歴史ドキュメント・フィクション。 -
青天の双帆
徳川時代の黎明期を駆け抜けた親友二人の波乱の人生を壮大なスケールで描く人間ドラマ。幼なじみの多聞と龍之進は関ヶ原の戦場で人買いに捕まるが、片や宣教師、片やポルトガル商人に拾われ、長崎で運命の再会を果たす。禁教令や陰謀に直面し、それぞれ日本の地を離れた二人は遠くマカオでまたも巡り会う。互いに苦難を乗り越え、成長し活躍するも、突如オランダ軍がマカオに侵攻。守るべきもののため二人は激戦の中へ――「手に汗握るとは、このことか」(書評家・細谷正充氏)と絶賛されたスペクタクル感動巨編、待望の文庫化。 ※本作品は2022年5月に刊行された単行本『南蛮の絆 多聞と龍之進』を文庫化に際し、加筆修正し改題したものです。 -
1866KYOTO最後の天皇
開国か攘夷か、倒幕か佐幕か。動乱の幕末に京都最後の天皇は将軍・慶喜に平和の祈りを託す。語られることのなかった幕末史の“IF”に迫る物語。 1945年の終戦から80年、私たち日本人は幸いにも戦争を経験せず平和を享受することができた。一方で明治維新から終戦に至るまでの80年間は対照的に、日本は長く苦しい戦争の時代を送ってきた。幕末期、江戸の徳川幕府が急速に求心力を失っていくなかで、京都の朝廷の権威を後ろ盾にして長州や薩摩が台頭。そして樹立された明治新政府は武力で幕府を倒すと、列強をそのまま模倣した軍国主義・帝国主義による近代国家づくりへと傾倒した。その最大の理由は、不平等条約の改正と日本の国際的地位の向上が目的だったとされる。 つまり不平等条約の一つ「改税約書」が結ばれた1866年をターニングポイントとし、この前後に異なる政治的決断が下されていたら、日本は戦乱を避けることができたのでは?――という歴史の“IF”を日本人に考えさせようとした異色の歴史小説が本書だ。 主役に据えたのは、同年に病没することとなる孝明天皇。清国がイギリスの持ち込んだアヘンに蝕まれ大幅に国力を落とす様子に危機感を覚え、闇雲な開国には反対の立場を取った。しかし倒幕は望まず、過激な尊王攘夷派とは一線を画したこの人物がもし生きていたら、日本が諸外国から不当に低く扱われることも無謀な戦争に突入していくこともなかったのではという史観のもとで、その真の思惑へと迫る。物語は同年11月に、一橋慶喜が京都御所を参内する場面から始まる。その慶喜に孝明天皇は「上に立つものの務めは只一つ、下々の民の幸福のために尽くすこと。それが我が祖父光格天皇の教えだ。努々(ゆめゆめ)国を割ることのないように」と説いた。 その裏で京都では、様々な人間たちの思惑が渦巻く。幕府を倒すという野心を抱く薩摩藩の小松清廉(帯刀)に西郷吉之助、そして大久保利通。その彼らに接触し、まるでアヘンをちらつかせるかのように倒幕の誘惑を煽るイギリスの外交官たち。外交の失態や賠償金を幕府に押し付けようとする山口(長州)藩が尊王攘夷運動を過激化させれば、松平容保らの佐幕派の武士や賀陽宮朝彦親王らの公卿らは警戒を強めて討伐へと傾く。一方でかつて孝明天皇の実妹・和宮の将軍家への降嫁を進言し、公武合体を推進したはずの岩倉具視は、薩長を繋げて倒幕をなそうと暗躍する。 そんな中、幕府の14代将軍徳川家茂が急逝。15代の将軍に就任する覚悟を決めた一橋慶喜は、長州討伐への意思を固めていた佐幕派の間でも物議をかもすような決断を明かす。しかしその背後には孝明天皇の、さながら口伝の遺言として託された思いがあった ――。 運命の分かれ道はどこにあったのか、その場所に立っていたのは誰なのか。京都に生まれ育って歴史や文化を自然に学び、今はデジタル空間での文化財保存に関する研究・技術開発事業に勤しむ著者が、権謀術数が蠢く幕末に京都最後の天皇が思い描いた平和への祈りを描き出す。 -
一睡の夢 家康と淀殿(文庫版)
先に尽きるのは家康の寿命か、豊臣家の命脈か。 まったく新しい「家康像」を描き出した本格歴史小説! 時は「大坂の陣」の数年前――。いまだ盤石でない徳川幕府を案じる老齢の家康は、二代将軍である息子・秀忠を揺るぎない天下人にするための体制づくりを急いでいた。一方、豊臣家の威信凋落を肌身で感じる淀殿は、愛息・秀頼の復権に向けた効果的な打開策を見つけられず、焦燥感を募らせていた。宿命と因縁に翻弄され、矜持と野心の狭間で揺れ動く二人は、やがて雌雄を決する最期の戦いに、それぞれ活路を見出そうとするが……。 父であるが故の、母であるが故の苦悩と喜び。親が子に寄せる想いが時代を動かす――。 己の「死」の先に見出そうとした「希望」とはいったい何だったのか? -
甘蔓情話 蒼天有眼 雲ぞ見ゆ
時代小説の名手・山本一力が、 自身初となる中国の歴史を題材とした小説に挑み 話題となっている、月刊「潮」連載中の 小説『蒼天有眼──雲ぞ見ゆ』シリーズの単行本第二弾! 中国の歴史をモチーフとしたシリーズの今作は、 日本に饅頭(まんじゅう)を伝えた林浄因(りんじょういん)をめぐる物語──。 元代末期の至正五年(一三四五年)。 杭州・西湖に近い禅寺で寺男として働く林浄因は、 幼馴染の丹錘とともに日々を誠実に過ごしていた。 そんなある日、凍結した厳寒の西湖で修行のため 日本から渡来した禅師・龍山徳見と出会う。 氷の張った湖で転んだ幼い姉弟を救うその姿に 浄因は深く心を動かされる。 異国から来た僧との出会いは、 やがて林浄因の運命を大きく動かすことに。 浄因は禅師の故国帰国に従い、日本に渡ることを決意する。 元代の杭州・西湖湖畔から、室町時代・南北朝初期の奈良へ。 そこで林浄因を待っているものとは!? 海を越え、国境を越えて紡がれる、愛と哀しみの物語──。 -
蒼き海の涯に 琉球警察 II
沖縄は私たちのものだ! 本土復帰直前の沖縄。 治安を守ろうとする者と真の独立を目指す者、それぞれの故郷への思いは徐々に激化し、激突していく。米軍の意向を受けて動く琉球警察員たちの意地と葛藤を、凄まじいほどの濃度で描く人間ドラマ。 戦後、本土復帰前の沖縄に、ある事件で九死に一生を得た東貞吉が帰ってきた。 再び琉球警察の公安部の一員として、そして米軍の意向を受けて動く者として。 その当時の沖縄はベトナム戦争の前線基地として、戦争の負の熱気に包まれていた。 米軍に対する反対派が過激さをましていくなか、公安警察の矜持と日本人の誇りに揺れる貞吉の運命は……。 -
ルーシー航海記(若きバイキングの冒険)
中世ヨーロッパへいざなう、臨場感あふれる冒険譚 時は9世紀、一人の若者がバイキング船の漕ぎ手として未知の航海に出た。 目指すは遥かなるルーシーの中心都市、キーウ。 17歳の彼にとって、旅は楽しくも驚くべき体験の連続だった。 フランクとの緊迫の交渉、商品として売られる娘への淡い想い、サラセンの海賊との戦い、東ローマの傭兵としての戦闘……。 不安定なフランク、イベリア半島の繁栄、荒廃するイタリアと影を落とす古都ローマ、黄金に輝く壮麗なコンスタンチノープル…… 帆は風をはらみ、北海から地中海、黒海へと進んでいく。 ある時は、初めて目にする異文化に心を奪われ。 異国の人々との交流を深め、共に命を懸けて戦い。 愛する人を守れない自分の無力さに涙する。 愛、勇気、憧れ、冒険航海の中で、若者はたくましく成長していく。 混沌とロマンに満ちた中世を生きる一人の若者の物語。 -
100%ムックシリーズ 完全ガイドシリーズ413 豊臣秀長完全ガイド
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2026年NHK大河『豊臣兄弟!』が千倍面白くなる 時代背景・新常識・出来事・合戦・人物etc.を全方位まるわかり! 2026年NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』時代考証・柴 裕之氏 監修! 「全方位」完全ガイドで主人公・豊臣秀長が千倍面白くなる!! 【主な企画】 ◆[関連人物・生没年年表][戦歴&居城変遷MAP]から [家系図][出世チャート][必勝法]まで── 10分でわかる!豊臣秀長が生きた時代 ◆大河ファン・松村邦洋氏が語る妄想劇場 「秀長は家康に天下を託していた!?」 ◆スッパッとわかる!まんが豊臣秀長の裏方力ベスト5 [軍略・兵站][調整][対人・人心掌握][判断・抑制][内政]── ◆時代背景・勢力図・人物・出来事・合戦・対立関係・新常識がすべてまるわかり! 豊臣秀長の真実100 ◆戦国時代の新常識 ほか -
湯船
明暦の大火で灰燼に帰した江戸―― 焼け出された人々に、癒しの湯をとどけたい! すべてを失った湯屋の娘ぎん。自らの再生と町の復興のため、舟で江戸じゅうをめぐる! 人情の“ぬくもり”が胸に沁みる時代小説。 舟に、生きる希望をのせて漕ぐ―― 所は神田駿河台・上柳原の寿々喜湯。江戸では珍しい湯女を置かぬ湯屋だが、良質な湧水と絶妙な湯加減で、多くの町人に親しまれていた。 跡継ぎの娘ぎんは、父・儀兵衛と折り合いが悪く、孤独を抱えながらも懸命に働いていた。しかし明暦三年(一六五七)一月十八日、本郷丸山から広がった猛火はあっという間に駿河台を呑み込み、江戸の大半を焼き尽くした。 家族と湯屋、無二の友を失くして絶望の淵に立つぎんは、偶然出会った羽州浪人・茅島の力添えで、寿々喜湯の再建を決意。さらには江戸じゅうの人々を湯で癒すために前代未聞の策に出る……。 -
幕末時そば伝 新装版
井伊大老就任も、公武合体も、大政奉還も!? 熊さん、八つぁんが大活躍!? 粗忽長屋の面々が 歴史を変える!? 爆笑の落語&日本史ミステリ! 公武合体から大政奉還まで 歴史は長屋で作られる!? 藩主の嫡男・熊川吉右衛門は跡継ぎ問題で争う一派から襲われ崖から落下。一命は取り留めたが、着物も奪われ記憶を無くし、江戸の粗忽長屋に流れ着く。 一方、帝の忍びが暗躍する影の組織は、井伊直弼の大老就任を止めようと画策、飛鳥山へ向かうが… 熊公や八五郎ら粗忽長屋の面々が、なぜか幕末の歴史を大逆転、爆笑必至の落語&日本史ミステリー。 目次 第一部 殿と熊 異譚・粗忽長屋 異譚・千早振る 異譚・湯屋番 第二部 陰の符合 異譚・長屋の花見 異譚・まんじゅう怖い 異譚・道具屋 異譚・目黒のさんま 異譚・時そば 解説 有栖川有栖・関根亨