小説 - 宮本輝作品一覧
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3.9板橋の商店街で、父の代から続く中華そば屋を営む康平は、一緒に店を切り盛りしてきた妻を急病で失って、長い間休業していた。ある日、分厚い本の間から、妻宛ての古いはがきを見つける。30年前の日付が記されたはがきには、海辺の地図らしい線画と数行の文章が添えられていた。差出人は大学生の小坂真砂雄。記憶をたどるうちに、当時30歳だった妻が「見知らぬ人からはがきが届いた」と言っていたことを思い出す。なぜ妻はこれを大事にとっていたのか、そしてなぜ康平の蔵書に挟んでおいたのか。妻の知られざる過去を探して、康平は旅に出る――。市井の人々の姿を通じて、人生の尊さを伝える傑作長編。
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5.0宮本輝の感動大長編『草原の椅子』上下巻が電子版限定で、合本になって登場! ※本書は、『草原の椅子(上)』『草原の椅子(下)』を1冊にまとめた電子書籍限定の合本版です。 『草原の椅子(上)』 2013年2月映画化作品。遠間憲太郎は長年連れ添った妻とも離婚し、五十歳になりさらに満たされぬ人生への思いを募らせていた。富樫重蔵は大不況に悪戦苦闘する経営者だが、愛人に灯油を浴びせられるという事件を発端に、それを助けた憲太郎と親友の契りを結ぶ。真摯に生きてきたつもりのふたりだが……。人間の使命とは? 答えを求めるふたりが始めた鮮やかな大冒険。 『草原の椅子(下)』 憲太郎が恋心を寄せる篠原貴志子。両親に捨てられた五歳の圭輔。行き場のない思いを抱えた人間たちが、不思議な縁で憲太郎と結ばれてゆく。しだいにこの国への怒りと絶望を深める憲太郎は、富樫と壮大な人生再生への旅を企てる。すべてを捨て、やり直すに値する新たな人生はみつかるのか? ひとりひとりの人生に熱く応える感動大長篇。
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3.6よき時、それはかつての栄光ではなく、光あふれる未来のこと。 いつか、愛する者たちを招いて晩餐会を―― 九十歳の記念に祖母が計画した、一流のフレンチシェフと一流の食材が織りなす、豪華絢爛な晩餐会。 子どもたち、孫たちはそれぞれの思いを胸にその日を迎える。 徳子おばあちゃんは、なぜ出征が決まった青年と結婚したのか? 夫の戦死後、なぜ数年間も婚家にとどまったのか? そしてなぜ、九十歳の記念に晩餐会を開くことにしたのか? 孫の綾乃は祖母の生涯を辿り、秘められた苦難と情熱を知る――。 一人の命が、今ここに在ることの奇跡が胸に響く感動長編!
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