無料作品一覧
-
-親友であるダルマヤ王国の国王夫妻から、代理出産の役目をうけおったサスキア。しかし出産の2か月前、国王夫妻が突然、事故で亡くなってしまう。その事実を伝えに来たのは、亡き王の従兄弟であり、かつて彼女の恋人だったイドリスだった。あまりの出来事に動揺するサスキアにイドリスは驚愕の提案をする。自分たちが結婚すれば、お腹のなかにいる子供が王位継承者になると言うのだ。判断がつかない彼女の心とは裏腹に、ふたりの結婚の準備は着々と進んでいき…。
-
-ルイーザは決意を胸にロンドンのとある屋敷にやって来た。両親亡きあと放蕩の限りを尽くし、毎夜賭け事に興じる兄を止めるために。けれど時すでに遅く兄は勝負に負け、ルイーザが生まれ育った美しい館が人手に渡ってしまっていた。手に入れたのはアリステア・ダンスタン卿…その美貌とは裏腹に悪魔のように相手を追いつめるという、社交界の重要人物。なんとかしようとルイーザは彼に近づくが「一晩5千ギニーで私と試してみないか?」とささやかれ、唇を奪われて…!?
-
-父との確執により家を離れ、ひとりバハマで子供を育てながらインテリアデザイナーをしているジア。つらい過去から解放され、やっと自分をとり戻すことができ平凡ながらも幸せな毎日を送っていた。ある日、ジアは自分の目を疑った…息子の父親であり4年前、一度だけ関係をともにした大富豪サントが目の前にいる。これは偶然のいたずら? サントに息子が彼の子だと知られてしまうと、彼はジアを一瞥して「結婚か子供を引き渡すかのどちらかだ」と冷たく言い放ち──。
-
-観葉植物のレイアウトや手入れをするプランツデザイナーとして働くテス。いつかは自分の店を持ちたい…そのためにはセレブの集まるパーティーに潜りこみ、人脈を広げなくちゃ! テスが張りきっていると、依頼先のペントハウスで思いもよらない提案を受ける。ハンサムな大富豪で天下のプレイボーイ、ダッシュ・ブラックがエスコートしてくれるですって!? さらにパーティー当日、ダッシュに恋人のように扱われ戸惑うテスに、彼は魔法をかけるような甘いキスをして…?
-
-イタリアの古城でウエディング・プランナーとして働くマディはある日、湖で泳ぐ美しい男性に目を奪われる。彼と目が合い恥ずかしさから思わず逃げ出してしまったマディを、さらに衝撃的な事実が襲った。雇い主である城主のファルコーネ伯爵として現れたのが先ほどの男性…ダンテだったのだ。ダンテは再婚を勧める姉をやりすごすため、マディに1週間恋人のふりをしてほしいと頼んできた。恋を知らない私が恋人役なんて!? 戸惑うマディだが彼の悲しい過去を知り…?
-
-「ハリエット、きみはいくらだ?」親友3人と人材派遣会社を設立したばかりのハリエットの元に、それまで勤めていた企業の社長デアンジェロが突然現れた。彼は海外出張に妻役としてハリエットに同行してほしいという。どうして私なの? 彼の秘書として働いた3年間、温かい言葉のひとつもなかったのに…。けれどひき受ければ、父の治療費に悩まなくても済むほどの破格な報酬を提示され、ハリエットは渋々承諾する。彼の本当の思惑など何も知らずに――…。
-
-医師フィッツギボンの診療所で働くためロンドンにやって来た看護師のフローレンス。有能な外科医として名高い彼は冷ややかでそっけなく、仕事以外の話をしようともしなかった。患者さんにとっていい先生なら、どんなに厳しくてもかまわないわ。仕事に打ちこむフローレンスだが、遅くまで働いた帰り道、知らない男性に絡まれてしまう。助けに現れたのはなんとフィッツギボンで…? さらに彼は、フローレンスがお腹を空かせていると知ると食事に誘ってくれて…。
-
-ベストセラー作家のモリーは、何者かに誘拐されるもプロの人命救助人デアに助けだされる。ボディガードとして彼を雇い、ふたりで誘拐犯の黒幕をつきとめることに。しかし、気丈に振る舞うも彼女は、毎夜恐ろしい夢にうなされ怯えていた。そんなモリーを、デアは優しく抱きとめてくれて…? 彼に縋りつきたい、けれども女として魅力を持たない私。それに彼とは、“雇用関係”。そう自分に言いきかせながらも別れのときが少しずつ近づいてくる。嫌、この手を離さないで――!
-
-ロンドンの高級アパートメントに住む、洗練されたエレガントな大人の女。そんなソレルがこの世で一番会いたくない相手が、エリスだった――その深い声、黒曜石のような瞳に、8年前、まだ17歳の少女だったソレルはひと目で恋に落ちた。けれど罪深いほどの魅力を振りまきながら、彼はソレルを残酷に拒絶したのだ。あれから人が怖くて、しばらく普通の生活すら送れなかった。なんとか立ち直った今も、二度と恋などするつもりはない。そんなエリスと、まさか再会するなんて…!?
-
-シカゴで旅行代理店を営むキャリーがひそかに憧れを抱いている顧客ダブリン。彼は国際的企業の社長で、理想の男性そのもの。でも、平凡で不器用な私が相手にされるわけないわ。自信がもてない彼女に友人が、新しい自分を見つける豪華リゾートの旅を手配してくれた。髪の色を変え、美しくドレスアップして乗船するも疲れたキャリーはキャビンで眠りこんでしまう。甘いキスで起こされ目を覚ますと目の前にいたのは半裸のダブリン!? 「僕のベッドで何をしている?」
-
-結婚記念日に夫ジェイクは家を出ていった…ベラが男性と一緒にいる姿を、浮気だと誤解して――。それから1年後のクリスマスイブを翌日に控えて憂鬱な気持ちを隠せないベラは、妹と静かに休暇を過ごそうとウェールズのコテージに向かっていた。ところが着くやいなや妹が姿を消し、かわりに現れたのはジェイク。互いに驚きつつも大雪のなか、ふたりは無言で見つめあう。今も胸にくすぶる憎しみと情熱を隠しながら…。聖夜に奇跡は起こるの?
-
-勤め先が世界的な企業に買収されたジョージーナは新社長に突然、呼び出される。まさかクビになるんじゃ…。ジョージーナには仕送りをする家族がいて、ぜったい仕事を失えないというのに。心配する彼女の前に現れた社長のタリスは、イギリスで知らぬ者などいないほどの有名人だ。厳しい顔つきだがセクシーで、ジョージーナは思わず胸を高鳴らせる。しかしタリスは、彼女が愛人をしているという告発を信じこんでいて、しかも、彼の秘書となって見張られることに!?
-
-ゴージャスな実業家リオとグウェンの出会いは夜の摩天楼。強烈な情熱に衝き動かされるように、出会った夜にキスをして、翌日には肌を合わせていた。それまで男性経験のなかったグウェンは、彼にすべてを教わったのだ。幸福の絶頂も、破局の苦しみも――。あれから3年。ひそかに彼の子を産み育ててきたグウェンの前に、再び彼が現れた…!「その子は…僕の子供だな」死刑宣告のように彼の声が響く。まさか…リオは私からこの子を取り上げようというの? ※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。
-
-友人たちが幸せをつかんでいくなか自分の今後を考えようと休暇をとったイライザは、空港で意外な人物とはちあわせた。全世界の女性の憧れと名高い大富豪ジェイク。彼とは半年前、親友の結婚式で出会って意気投合し、あとで連絡すると言ってくれたのに、これまで音沙汰がなかったのだ。再会後、イライザは誘われるままに彼の別荘に行き、ジェイクとの甘い情事に身をゆだねてしまう。――悲しい過去のある我が身に、奇跡が起こるだなんて思いもせずに…。
-
-「ひと夏の間、子供の世話をしてほしい」──その言葉とともに現れたブレイクは、ベラが代理母として産んだ赤ん坊の父親だ。出産後も赤ん坊から離れたくなかったが、ブレイクの妻と交わした約束のせいで、ベラは彼らの前を立ち去らねばならなかった。だが、2か月前にブレイクたちは離婚したと聞かされた。それなら、赤ん坊の世話を引き受けてもいいのではないだろうか? けれど、ブレイクが結婚しているときには抑えておけた恋心を、隠しとおせる自信はなくて…。
-
-「君のような女性に馬の手当てをする力があるのか?」牧場に着くなり冷たくなじられ、獣医師アントニアはため息をついた。ダニエル・サットン…男らしい素敵なカウボーイだけど、男性優位主義者のようね。ところが患畜が助かると彼は、馬を心配するあまり、ひどいことを言ってしまったと非礼を詫びてきた。裏表のない少年のような彼に惹かれていくアントニア。けれどつらい過去の記憶と恐怖が彼女を苛んだ。もう二度と恋はしないと誓ったのに…どうしたらいいの?
-
-離婚と結婚をくり返す奔放な母親のせいで、愛なんて信じられないリバティー。恋人もいたけれど、浮気現場を目撃して別れたばかり。彼氏ナシの30歳でも寂しくなんてない、愛なんて気の迷いよ! そう思っていたのに、車の接触事故をきっかけに出会ったカーターは「ディナーにつきあってくれたら、事故のことは忘れよう」と大胆に誘ってくる。さらにリバティーに気持ちが通じたと思うやいなや、頭の中が真っ白になるような欲望をかき立てるキスで一途に求愛してきて…?
-
-真冬の深夜、別居中の夫カイルが突然シャノンの家に現れた。かつて激しく求めあって結婚したふたりだったが、若すぎたシャノンと、常に女性の影がまとわりつくカイルとの想いはすれ違い、離婚寸前の状況にあった。今さらなんの用? 戸惑うシャノンに、熱いキスとともにカイルが告げる。「君が欲しい。僕たちはやり直すべきなんだ」一瞬心が揺らいだが、理由を聞いたとたん、シャノンは体が凍りついた。彼は私を利用しようとしているだけ。そこに愛はないのだ…。
-
-深夜、タリーは兄が勤める会社に忍び込んだ。なんとしても、このお金を金庫に戻さなければ。軽率な兄が持ち逃げしようとしたものだが、誰にも見つからずに返せれば兄は犯罪者にならずにすむ…。けれど金庫を開けた途端、部屋の明かりがついた!「ずいぶんと可愛らしい強盗犯だ」見知らぬ男性が険しい目でタリーを見つめてくる。兄が最も恐れていた、社長のイェイト・ミーケムに違いない。兄をかばうため、タリーは自分がどうされようと受け入れる覚悟を決めるが?
-
-医師ベンがこの町に戻ってくる…!? 田舎町で看護師として働くエミリーは驚愕した。3年前、エミリーは彼と熱烈な恋に落ち子供を授かった。けれど妊娠を告げるとベンは彼女を嘘つきだと決めつけ、「他の男の子供を押しつけるな」となじったのだ。それなのに…いったいどんな顔で会うつもりなの? ところが再会したベンはエミリーの子供を見るなり顔色を変え、話を聞いてほしいと告げてきた。拒絶しようとするエミリーだが、思いがけない事実を打ち明けられ…?
-
-北欧の小国の第5王女エリカは、国を離れアメリカに渡った。海運会社の御曹司である大富豪ジェルヴェに、妊娠したことを告げるために。3か月前、エリカはイギリスで彼と出逢い、一夜をともにした。翌朝、そっと部屋を立ち去り二度と会うつもりもなかったのに…。彼に何かを求めるつもりはない。ただ、報告の義務を果たすだけ。ところが妊娠を伝えるとジェルヴェは予想外に喜び、プロポーズしてきた。王位もない、誰にも望まれない第5王女の私には価値などないのに…なぜ?
-
-私の子をつれて行かないで! 離婚申請中の夫から赤ん坊とともに逃げるアンドレアは、突然何者かに襲われ車を奪われてしまった。次に目覚めた時そこは病院で、そばにはフリンという男性が。彼はテキサス・レンジャーで子供を助けてくれたという。夫は凶悪犯を雇って私たちを追いかけてきたというの…? 怯える彼女に、フリンは保護のため自分の家に滞在しないかと提案。思わずすがるアンドレアだが、優しい彼もまた深い悲しみの中にいると知って…。
-
-「1年か2年…婚約したふりをしてくれないか?」エヴァは高級デパートの社長秘書。社長の息子ジョスに、末期がんの父に安心して引退してほしいと偽りの婚約を頼まれた。大好きな社長のためならとエヴァも快諾するが、ビジネスライクな関係と思っていたのに、ジョスは本物らしくみせるため同居するという。さらに偽りの婚約と知らない周囲は、ふたりを出張でスイートルームに泊まらせたり、婚約指輪を選ばせたり。否が応でも甘く濃密な新婚気分が高まって!?
-
-ニーナは幼い息子と参加した体験型牧場で優しい笑顔の男性アレックスと出会い、かすかなときめきを感じる。甘いささやきとロマンチックなデートの誘い。冷酷な夫の死後、息子のためだけに生きてきた彼女はためらったすえに、人生を少しだけ楽しむことを自分に許した。ところが従業員だと思っていた彼が、驚くことに牧場のオーナーであり、御曹司だと知る。彼とは住む世界が違いすぎるわ…。しかも、アレックスは富豪一族の後継者問題を背負っていて――。
-
-観光客相手の画廊で店番をしていたテスは落ち着かなかった。店に似つかわしくない高級スーツ姿の男性が敵意のこもった目を向けてくるのだ。その彼――レイフが最初に口にした言葉は「息子を返してもらおうか」義妹に強引に頼まれ、数日前にイタリアに来たばかりのテスにはなんのことかわからない。どうやら自由奔放な義妹が、彼の16歳の息子を誘惑して、ふたりで逃避行したというのだ。狼狽するテスは、彼の目に敵意以外の光が浮かんだことには気づかなかった…。
-
-婚約者の裏切りにあったことから、もう誰にも恋をしないとベロニカは心に誓っていた。そんな彼女の前に現れたのは、実業家のレオナルドだ。彼の友人がカプリ島にある別荘をベロニカに遺したと言われるが心当たりがない。しかし、贈り主が母の元雇い主だとわかり、存在すら知らなかった父の正体を知ることに。亡き父が遺したものを見てきてほしい──母の願いで島へと向かうベロニカ。そこでレオナルドと再会した彼女は、抗いがたい彼の魅力を無視しようとするけど…。
-
-男性を遠ざけてきた私が、まさかシングルファザーの億万長者に振り回されるなんて――。元彼とひどい別れ方をして以来、ずっと私はおひとり様。今日は25歳の誕生日だけど、自分の城ともいえるコテージで愛犬サンディとゴキゲンに過ごすはずだった。なのにサンディが隣家の億万長者の敷地に迷い込んでしまい…。探しに入ったところで主のアントニオと遭遇、池でずぶ濡れになった彼にお姫様だっこされ屋敷に連れていかれ…キスしてしまうなんてどういうこと!?
-
-夫の浮気が原因で短い結婚生活に終止符を打ったルーシーは、レストランで野性的な魅力の男性に目を奪われた。離婚したばかりなのに見ず知らずの男性を意識してしまうなんて。恥じらいとともに店を出ると突然、先ほどの男性が乱暴に腕をつかんできた。まさか強盗!? なんとか振り切って家に逃げ帰ると、ふたたび彼が現れる。彼はザックという刑事でルーシーの元夫を捜査しており、危険が及ぶ可能性のある彼女を守ると言う。こんな危ない魅力の男性に守られるなんて!?
-
-不動産王の娘ターリアは、パーティーで出会ったルークとひと目で惹かれあい、一夜ともにした。絶対的な支配者である父の言いなりの人生を歩んできた彼女にとって夢のようなひとときだった。ところが帰宅中、父の会社が倒産したと報せを受ける。父は失踪し、屋敷も追われたターリアは、母のために別荘だけは残してほしいと会社を買収したギリシア富豪のもとへ懇願しに向かった。けれどそこに現れたのは、忘れもしない甘い一夜をともにしたルークで――!?
-
-パリで美術専門の鑑定士をしているグレースに、大富豪ハリスから依頼が舞いこんだ。彼の父が遺した美術コレクションを鑑定してほしいということだけれど…彼の父は悪徳事業家として恐れられていた人物。莫大なコレクションを鑑定するのは興奮するけれど、盗品もあるかもしれない。不安に駆られながらハリスに会いに行くグレース。ところが実際の彼は息をのむほどハンサムで優しい人だった。もう二度と男性に心を許すわけにはいかないのに…彼の魅力に抗えなくて!?
-
-ロンドンで看護師として働きながらつつましく暮らすエリザベスはある朝、自転車でひとりの男性とぶつかってしまう。彼は怒りもせずやさしく笑いかけ、許してくれた。ところが病院でその男性と再会したエリザベスは、驚愕する。彼は、ヨーロッパ屈指の著名な外科医アレクサンダーだったのだ。とても素敵な人だけど…住む世界が違いすぎるわ。そんな時、アレクサンダーの妹が入院してきた。エリザベスは彼から、住みこみで妹の子供たちの面倒をみてくれないかと頼まれ!?
-
-結婚式を目前に控え、花嫁姿のミーナは震えていた。これから私は女性に平気で暴力を振るうような男性と結婚する。借金を返すためには仕方ないとわかっていても、怖くてたまらない…。そんな彼女のもとに見覚えのある男性が訪れた。ナサニエル・ブランズウィック――ミーナが働くホテルで会った大富豪だ。事情を知った彼は、ミーナの家に伝わる指輪を譲り受けることを条件に「僕と結婚しないか」と告げてきた。恐怖から逃れたい一心で、ミーナは彼の手を取るが…!?
-
-新しく新生児治療室の研修医となったダニー。上司は義理の兄ジョシュだったが、彼は公私混同を避けるため、お互いに愛称では呼ばないようにと彼女にクギを刺す。しかし、ダニーは昔から義理の兄へ思いを寄せており、いまだに彼への恋心を募らせていた。ダニーが18歳の誕生日にとったある行動のせいで、ふたりには微妙な距離感が生まれていたが、それから9年――。美しく成長したダニーは、ジョシュとともに働く中で、気持ちが高まっていくのを感じていた…。
-
-突然の事故で亡くなった夫ピエタの葬儀に参列していたナターシャは、参列者のなかに形成外科医マッテオの姿を見つけ激しく動揺した。無理もなかった。7年前、彼女がピエタのプロポーズを受けるその直前まで、ふたりは恋人同士だったのだから。葬儀の夜、怒りに満ちたマッテオの来訪を許したナターシャは、抑えがたい衝動にのみ込まれ、気づけば彼に身を捧げていた。その後、妊娠の兆候が現れ彼女は心を決めた。すべてを彼に打ち明けよう、隠してきた結婚の秘密を…。
-
-父の葬儀に参列していたアレグラは打ちのめされていた。私は捨てられた娘、ここには知らない人しかいない。悲しみとやるせなさを抱えた彼女に唯一、声をかけてくれたのは富豪ラファエル。同じ孤独な色の瞳を持つ彼にひかれて刹那、肌を重ねる。しかし翌朝、彼はアレグラがヴァージンだったと気づくと態度を一変させ、「この関係は一夜限りだ」と冷たく言いはなつと部屋から追い出した。彼にとって、自分が憎い仇のひとりだと知った時には、すべてが遅すぎた…。
-
-妹の忘れ形見・ジョージを育てるアリーズは、ある日弁護士に呼び出された。待っていたのはギリシアの大富豪アレクシ・ステファーノス。彼は最近弟を亡くしたといい、傲慢にも、その弟の血を引くジョージは名家ステファーノス家のものだと言うのだ! 身ごもっていた妹を手ひどく捨てた男の親族に、愛する甥を渡すなんてできない。だが勝ち目はない。追いつめられたアリーズに彼は告げた。「この子と離れたくないなら、僕と結婚するんだ」と。
-
-この夏の目標は彼氏を作ること! ハンナはロッジの共同経営者である親友ふたりと賭けをした。24年間生きてきて男性経験のないハンナにはハードルが高かったが、そこへ14歳の頃に恋していたザックが現れる。刑事の彼は職務中に撃たれ、海沿いのロッジに静養に来たのだ。セクシーで危険な雰囲気の彼に、ハンナの胸は高鳴った。ヴァージンを捨てるなら彼しかないと。そうして彼女が深夜にザックの眠るベッドへもぐりこむと、その途端、力強い腕の中にひき寄せられて…?
-
-母の恋人に関係を迫られ、高級ホテル内のペントハウスに逃げこんだローレルは現れた男性に驚愕した。クリスティアーノ…! かつての継兄で初恋の人。まさかこんな所で再会するなんて…。破れたドレス姿を一瞥すると彼は、ローレルを金目当ての女と決めつけ、助ける代わりに“体だけの関係”を求めてきた! 私の初恋を踏みにじったあなたが今さらなぜ…? ずっとクリスティアーノを忘れられず、一度も男性経験がないというのに…。残酷な提案にローレルは──!?
-
-非行少年を更生するためのサマーキャンプを始めた弁護士のベリンダ。少年たちの悪行に手を焼かされる以上に、ある悩みを抱えていた。それは隣の土地で牧場を経営するルークが魅力的すぎるということ! どんなに素敵でも、キャンプに理解を示さない冷たいカウボーイに負けるわけにはいかないわ。ところが彼のつらい過去と隠されたやさしさを知り、惹かれる心を止められないベリンダ。ダメよ。私はもう二度と恋なんてしないと決めているのだから――。
-
-陶芸家のローウェンには、忘れたい過去があった。もう二度と情熱に身をまかせたりはしないと決め、陶芸に打ちこんできた。ところが、作品に興味があるという男性ウルフと出会ったとき、忘れたはずの熱い思いが湧きあがるのを感じた。初めて会ったのに、こんなにも惹かれるのはなぜ? 出会ったその日にウルフと一夜をともにし、戸惑いながらも彼との別れ際に再会を約束するローウェン。けれど、ウルフの正体が7年前に事故で失った元恋人の異父兄だと知って──…!?
-
-ポピーは、祖母が残してくれた屋敷に引っ越すと、やけに煌びやかな男性ラフェに心奪われた。しかし、彼は桁外れな財力を見せつけてポピーの屋敷を奪おうとする傲慢な男だった。彼の魂胆がわかり彼女は用心していたはずが、ある日激しい雷雨が襲い、館が破損してしまう。そんな時に、真っ先に駆けつけてくれたのはラフェだった…。騙されてはだめよ、彼のやさしさは館のためだけなんだから! ポピーは自分に言い聞かせるものの、心はラフェに乱されてしまい――!?
-
-「結婚をキャンセルしてくれ。君は僕を求めている」広告業界の大物グレンとの結婚式を明日に控えたキャットに、突然グレンの右腕であるニックが迫った。若い彼女が20も年上の男性と結婚するのは金が目的だと思われたのだ。キャットはきっぱりと断るが、6年後、夫と死別した彼女は遺産管財人のニックのもとを訪れる。急にお金が必要になり、財産の前借りを頼むためだ。だが、キャットが未亡人の気ままな生活を送っていると思うニックは、彼女の願いをあざわらった。
-
-大富豪マクニール家の三兄弟の末っ子であるキャメロンは、自らがオーナーを務めるカリブ海のリゾートホテルに、身分を隠し内情調査にやって来た。担当のコンシェルジュ、マリーサを見てキャメロンは息を呑んだ。なんてスタイル抜群な美女なんだろう。不本意ながらもキャメロンは、調査のため無理難題とも言えるような要求をするのだが、マリーサはそのすべてに見事な手腕で応えた。そうだ、彼女なら僕の結婚相手にふさわしいのでは…遺産相続のための一年だけの花嫁に。
-
-妊娠を告げたとたん、恋人は去っていった。それ以来、グウェンは大学に通いながら女手ひとつで生後3か月になる娘を育てている。クリスマスも間近に控えた頃、短期間だが秘書の仕事を得ることができた。それも、世界的大企業の取締役会長であるアンドリュー・ティーベリーの秘書。出勤初日、職場となる農場に現れた彼は黒い瞳と髪を持つ魅力的な男性で、グウェンは思わず見入ってしまう。もう夢はみないと決めたはずなのに、私の胸の鼓動は高鳴るばかりで──。
-
-時は1667年、王政復古下のイングランド――女優キャサリンは反逆罪に問われた弟の命を救うため、あるまじき役を引き受ける羽目になった。トム・トレンチャードという男の妻を演じ、政府の重要な任務を遂行するのだ。トムは荒々しく、海賊のような野蛮人。赤の他人の彼とふたりきり、仲睦まじい夫婦のフリをして海を渡るなんて! 一瞬も気を緩められないと思っていたのに、いつのまにか彼を頼りにしている自分に気がつく。これはお芝居で、恋なんてするわけないのに…。
-
-亡き大叔母が愛した地上の楽園のようなプライベートビーチ。サンチアはその自然を守ろうと決意した。ところが、土地開発も手がける大企業の社長ケイドに妨害される。彼は土地の権利は自分にあると、一歩も譲ろうとしない。3年前、この場所でふたりは激しく惹かれあい、唇を重ねた。けれどサンチアは悪夢のような過去から逃れられずケイドの前から姿を消したのだ。同じあやまちを繰り返したくはない。サンチアは切ない思いを封印して彼と向きあう覚悟を決めたが…?
-
-一夜の火遊びでもいい。映画のようなロマンスに出会い、自信を取り戻すのよ! 結婚の失敗で傷ついた心を癒すため、お堅い弁護士のサマンサは勇気を出して、ひとりでバーに入る。緊張しながらも初めての体験に胸を高鳴らせていると、声をかけてきたのは現実離れしてハンサムな男性ジャック。写真家だという彼は、モデルをしないかと誘ってきた。戸惑うサマンサだが、失敗を恐れていたら何もできないという彼の言葉に後押しされ、引き受けることに。運命が変わる予感?
-
-やっとつかんだ女優復帰のチャンス。なんとしてでも主演映画を成功させようと胸に誓ったテイラー。映画宣伝のためコレッティ家のパーティーに出向いた彼女は、偶然にも一族の問題児と有名なルカと出会う。彼はセクシーでハンサムだけど…悪名高い男性とかかわりあってスキャンダルになるのはごめんだわ! その場を離れようとするテイラーをルカは引き止め──いきなりキスを交わしてきた。熱い口づけに捕らわれた時はまだ、新聞の一面をその盗撮が飾るとも知らず──。
-
-ブレイク・ケンプはロンドン出身のエリート弁護士。片田舎には似つかわしくない、まるで法廷ドラマから抜け出てきたような有能な人物で、秘書のバイオレットは秘かにボスに恋していたが、ある日、来客中の彼の言葉を聞いてしまう。バイオレットのことを、「田舎丸出しの地味な女だ」と。さらに「糖分の摂りすぎじゃないのか!?」とも言われ、失意のままに退職してしまう。その3か月後、母の依頼によりクライアントとして、少し痩せた姿で彼に再会するとは思わずに…。
-
-領主の娘ながら家族と財産を失くして以来、宮殿の侍女としてひっそりと生きてきたマディ。ある日、猟犬に突如襲われ犬番らしき男ジャイレントに助けられる。不思議と安らぎを感じた彼ともう再会することはないはず…。そんな時、王の慈悲により亡き父の領地を継ぐことに。その代わりに王の忠臣と結婚するよう命じられる。その夫が新たな領主となり治めるというのだ。迎えた婚約式の日、マディの前に夫として現れたのは冷徹な表情をしたジャイレントで…!?
-
-令嬢ダイアナは、気まぐれで立ち寄った美術館で出会った男性アダムにひと目惚れしてしまう。彼はダイアナとは住む世界の違う苦学生。それでも愛さえあれば、絶対にうまくやっていけるはず。無垢な心を捧げるダイアナにアダムも惹かれ、ふたりは結ばれる。未来には幸せしかないと信じて。ところがダイアナの妊娠で、事態は一変する。反対する両親を押しきり結婚したものの、育った環境の違いから摩擦を起こすようになり、やがてふたりを思いがけない悲劇が襲い…?
-
-創業者である父の死後、経営が悪化した会社を救うため、アンナは究極の賭けに出る。ベンチャービジネスの世界で大成功を収め、富豪となった投資家ジェイコブズのもとへ4年ぶりに会いに行くのだ。かつてジェイコブズは、アンナの捧げた愛を冷酷にも拒絶した相手。未だ傷心を胸に抱えたままアンナはマイアミの豪華ホテルのバーで勇気を振りしぼり、彼に仕事の話を持ちかけた。まさか、彼の別荘でふたりきりの甘美な時間を過ごすことになるとは予想もせずに──。
-
-ロンドンの金融街で働いていたシングルマザーのサラは、病弱な5歳の息子の静養のため、スコットランドに引っ越してきた。田舎生活を始めたサラを訪れたのは、隣接した土地に広大な屋敷を持つジェイムズ。ホテルを建設するため、サラがおじから相続した家をどうしても手に入れたいと考えていたジェイムズは彼女に近づいてきたのだ。しかし、サラは過去の苦い経験から男性不信に陥っており、彼に対してもそっけなく追い返してしまう。そんなサラの態度にジェイムズは興味を持って…!?
-
-ホリーは旅先のサントリーニ島で、世にも美しい男性――ギリシア海運業界の雄テオと出会った。ふたりはたちまち恋に落ちて電撃結婚するが、プレイボーイの夫にいつ捨てられるかと怯える生活に疲れ果てたホリーは、「他の人とベッドをともにした」と告白し、テオの元を去った。別居して4年たった今、ついに彼女はある目的のため離婚を申し入れた。すると、テオが思いがけない提案をしてきた。ふたりが熱いハネムーンを過ごしたバルセロナで再会したいと言うのだ…。
-
-人気急上昇中の女優、レイシーのもとに脅迫状が届いた。「雌狐め」という赤い文字のメッセージは、やがてファンの集いだけでなくレイシーの寝室にまで届くようになり、24時間の警護をされることに。華やかな世界で生きるレイシーは、職務に忠実すぎるボディガード、アレックに最初は反発したけれど、命の危機を救われるうちにその誠実さと逞しさに惹かれ恋に落ちてしまう。愛しあっても、生きる世界の違う人。いつかいなくなってしまう相手とわかっていたのに…。
-
-非情な現実にクレアの目の前は真っ暗になった。夫が不倫相手とともに事故死したうえ、不妊治療のすえ授かった大切な娘の父親が見知らぬ大富豪ルカ・モレッティだと判明したのだ。クリニックのミスで精子アンプルが取り違えられたという。娘まで失ったら生きていけない…この子は誰にも渡さないわ! 親権を要求するルカを拒絶するクレア。すると彼は、「お互いをよく知るため、島の別荘で1か月ともにバカンスを過ごさないか?」と信じられない提案をしてきて…!?
-
-仕事ひと筋で独身主義者の上司アンガスに公私ともに尽くす秘書ルシンダは将来を考え、彼への想いを断ち切り、ひとり息子の父親候補の男性とデートすることに決めた。しかしそれを知ったアンガスは邪魔をするように仕事を要求し、結果ルシンダはアンガスを優先したため父親候補にふられてしまう。すると、それを知ったアンガスは彼女にキスをしてきたうえ「子供のいる女性にこんなことをしてはいけない」と立ち去る。いたずらに私の心をかき乱して…どういうつもりなの!?
-
-姉夫婦が事故で亡くなり、残された甥ベンの母親になったテイラー。そこへ、亡くなった義兄の兄ダンテが甥を自分のもとで育てたいと現れた!! 彼は大富豪として名高い実業家で、ひそかに憧れていた。しかし、テイラーとはあまりにも住む世界が違い、財産、名誉すべてを持っている。ダンテの提案に従わなければ愛する甥を奪われてしまう…。テイラーはイタリアにある彼の屋敷に移り住むことになる。しかし、甥のためだと思っても、瞳は彼を追いかけてしまい――。
-
-PR会社を経営するビアンカは、病床の祖父からかつて手放してしまったブレスレットを探してほしいと懇願された。ところがオークションに出品されたその品は、彼女が落札する前に競り落とされてしまう。リーヴ・ドラグノフ――美しくも謎多きロシアの大富豪に。ブレスレットを譲ってほしいと頼むビアンカに彼は、自らの野望を打ちあける。「ニューヨークの社交界入りを果たしたい」その望みが叶うまでビアンカが婚約者のふりをすれば、ブレスレットは譲ると告げられて…!?
-
-ギデオン・マクラウドが生み出す物語に魅せられた作家エージェントのエイドリアン。晴れて彼の担当になるが、表舞台を嫌うギデオンとは一度も会ったことがない。ある日、締め切りを過ぎてもまったく連絡がとれない彼に痺れを切らし、エイドリアンはギデオンの自宅に押しかける。――なんて綺麗なグリーンの瞳。まさかギデオンが、こんなに若くハンサムな男性だったなんて! エイドリアンは悪天候を理由に彼の家に滞在し、さらにギデオンの妹の面倒をみることになり…!?
-
-セイディは海に落ちそうになっていたところを青年ザカリーに助けられた。端正な顔立ちの彼はセイディに故郷の美しい綿花畑の話をしてくれた。それから5年後…ザカリーの故郷を訪れ彼と再会したセイディは、彼の故郷がトラブルに見舞われ、綿花畑もなくなってしまったと知る。故郷と家族を守るため力を尽くすザカリーに心惹かれ、いつしか彼と愛しあうようになったセイディ。幸せになりたい…でも許されるはずがない。私は今、彼を欺いているのだから――。
-
-花嫁市場…それはサマルカラ国の美しき王オマールが、他国の才芸に秀でた美女を集め、王妃に足るひとりを見定める品評会。優秀な姉の代わりに参加したベスは、平凡な自分が選ばれるはずはないと確信していた。ある大事な目的のために参加費としてもらえる大金が欲しいだけ。しかしオマールは熱い視線でベスを値踏みすると予期せぬ告白をした。「ベス、僕には君が必要だ」と――。その言葉がベスの冴えない人生を大きく変える、波乱に満ちたロマンスの始まりだった!!
-
-3歳で親と死に別れた天涯孤独のお針子ハナ。高級紳士服店で働きつつ、いつか自分の店をと夢みていたが、ある日驚愕の事実を告げられる。ハナは大富豪の孫娘にして唯一の相続人だというのだ。まさか私が!? けれど遺産を受け取るには半年以内の妊娠が条件。恋人も男友達もいないハナは、以前から話の合う顧客のイェーガーに思い切って協力を仰いだ。彼は魅力的な実業家で女性にもモテる。精子提供にぴったりと思えたが、思いがけない3つの条件を彼が出してきて…?
-
-唸り声をあげる狼たちに囲まれ、メアリー=エレンは硬直した。婚約者に結婚式をすっぽかされ、ひとりで身を立てるためにミシガンにやって来たというのに…私、死んでしまうの!? 怯える彼女に男性の声が届いた。「動かないで」現れた彼…スティーヴは動物生態学者で狼の研究をしているといい、一緒に山を下りてくれた。自分の仕事に誇りをもつ彼に胸をときめかせるメアリー。男性なんてもうこりごりだと思っていたのに…戸惑う彼女に、スティーヴはキスしてきて?
-
-ワーカホリックが過ぎる社長のディンは、友人のドクターに命じられ10日間の休暇をとることに。そんなボスの不在を楽しんでいた秘書のキャスリンに、ディンから1本の電話が。「助けてくれ…君しか頼れない。双子の赤ちゃんが僕の別荘に置き去りにされている!」キャスリンが慌てて別荘に向かうと、可愛らしい赤ちゃんたちを慣れない手つきで懸命に世話するディンの姿があった。仕事ひと筋でつまらない男だと思っていたのに…彼の意外な一面を知るほどに心は惹かれ――!?
-
-大富豪のひとり娘として令嬢ルースは、何ひとつ不自由なく暮らしていた。だが、パーティーで感じた灼けつくような視線――相手は、不愛想な年上の男性パット。研究一筋の彼からは、他の人にはない予感がした。人生を捧げるだけの大切なものをもっている彼ならきっと、私が心のどこかで感じている、満たされない“何か”を与えてくれる。しかし、パットは冷たく意地悪な態度で子ども扱いしてくるかと思えば、次に会った時は優しく誘ってくる。いったい何を考えているの…?
-
-看護師アナはがんで姉を亡くし、天涯孤独になったばかり。でも新しい職場の医師ベンが何かと気にかけてくれ、寂しさもまぎれて想いはどんどん彼に傾いていた。医者として信頼でき、一緒にいるだけで幸せな気持ちになる…。そんな彼とついにキスしてしまったけど、この恋はあきらめなければいけない。なぜならアナのお腹には、亡き姉の忘れ形見が宿っているから。代理母としてこれからシングルマザーになるアナは、彼の重荷になりたくなくて身をひこうとするが?
-
-魅力的な実業家リードの秘書として働くダーシィ。面接の日、自分のおかしな癖を笑いとばしてくれた彼にひそかに思いを寄せていたけれど…リードの交際相手は、田舎からロンドンに出てきた私とは正反対の美人で洗練された女性ばかり。私は絶対、彼の恋人になんてなれないわ。ところがある日、フロリダの実家を訪ねるというリードは、ダーシィに恋人のふりをして同行してほしいと告げてきた! 仕事だとしても、少しは女性として見てもらえる? ダーシィの胸は高鳴って…。
-
-企画会社で働くジェマの前に、突然目もくらむほど美しい長身の男性が現れた。トリスタン・マルコ…最高級ホテルでのパーティーを依頼してきた謎の大富豪だわ! はるばる欧州のモントヴィア国から打ち合わせにやって来たという彼は、ジェマをクルージングへと誘ってきた。ひと目惚れは危険だと嫌というほど思い知ったのに、彼の魅力に抗えない。新たな恋の予感に戸惑いながらも心をときめかせるジェマ。トリスタンの正体が、モントヴィア国の皇太子だとは知らずに。
-
-アニーはどうしてもその屋敷、マンクス・ホールを手に入れたかった。幼い頃の、幸福だった家庭を思い出させてくれるから。婚約者のノーマンとの新婚生活は、絶対ここでスタートさせたい! ところが、そんなアニーの夢を粉々にしようとする男が現れた。ノーマンの従兄弟だというルークが、マンクス・ホールを競り落とそうとしているという。危険な香りを放つルークは不安なアニーをさらに追いつめ、強引にキスをして言い放つ。「本心では君も僕を求めてるんだ」
-
-社長に代わって契約するためにフランス出張にやって来たローラ。リュークと名乗る気品漂わせる男性がホテルの部屋に現れ、問題が起きたと言って車に乗せられる。だが、車は目的地を越え、郊外へと向かっていく。どういうこと? 彼は運転をしながら、明日の契約を無視してほしいと提案してきた。そうすれば、バカンスと少なくないお小遣いがもらえると言う。彼女が断固拒否すると唇を重ねられ、屋敷に閉じこめられてしまう。私、彼に誘拐されたの!? ふたりきり甘い檻にとらわれてしまい…。
-
-シングルマザーのアシュリーがこの世で一番会いたくなかった相手…ジェイク・マリオット。洗練された大人の彼が一瞬見せる子どものような無邪気さに、4年前、まだ世間知らずだったアシュリーはひと目で恋に落ちた。けれど、彼は結婚に興味がないと言い放ち、アシュリーの心を引き裂いたのだ。妊娠を告げられず、ひとりで息子を産んだアシュリーだったが、今、突然勤め先に現れたジェイクとの再会でアシュリーの心は恋をしていたあの頃のように揺さぶられ…!
-
-遺産相続争いに巻きこまれたホリーは、パリの雑踏に身を隠すように暮らしていたが、ついに義兄に見つかってしまう。このままでは、彼らが決めた相手と結婚させられる…。そんな時、仕事先で偶然知りあったジャックに窮地を救われたホリーは事情を知った彼から「俺と結婚しろ」と提案され! 女性なら誰でも彼の魅力を前に「No」は言えない。たとえ、あなたが詐欺師でも悪魔でもかまわない…ジャックに差しだされた手を握り返したホリーの運命はいかに…!?
-
-アメリアはコロソル国の王女。1年前、紛争地帯でボランティア中に傭兵ニックと出会った。長身で男らしいオーラをはなつ彼に、「親を亡くした幼い子らを助けたい」と頼まれ、子供を養子にするためだけに、彼と便宜結婚をした。そのあとすぐ帰国命令が出てしまい、身分も本当の名も彼には告げなかったけれど…。今、再会したニックの瞳はとても冷たかった。「僕たちを捨てたきみの正体を、新聞ではじめて知ったよ」そう言ってゴシップ記事をアメリアにつきつけて…?
-
-夫のアンドレアスが不倫したとの噂がたち、彼のことを信じきれなかったドミニクは傷心を抱き実家へ逃げ帰った。1年後、弱い自分と向かいあった彼女は勇気を出し、やり直しを申し出るため彼のもとへと向かった。ところが、そこには彼が不倫をしたと噂になった相手の女性がいた。しかも、その女性の腕には小さな赤ん坊が!? まさかアンドレアスの子なのかしら…。もう一度彼の腕に抱かれるためにやって来た私が愛される日は、もう二度と来ないというの──。
-
-ルイーザが秘書を勤める診療所に新しい医師、ギフォードがやって来た。有能でハンサムな彼はたちまち注目の的となったが、ルイーザは大柄な自分が相手にされるわけがないと浮かれはしなかった。ところがギフォード付きの秘書となり、ふたりで過ごす時間が増え、彼を知るうちに惹かれていく。だが彼には婚約者がいた。彼女は美しいけれどとても意地悪な人だった。ルイーザは、ギフォードのためにひと肌ぬぐことを誓う。彼が幸せな結婚をしますように――と。
-
-まさかここが彼の勤める病院だったなんて。交通事故に巻きこまれたローナは、搬送先の病院で元夫の医師ジェームズに再会した。子宮外妊娠で子供を失い、すれ違いから彼と離婚して10年。新しい人生に踏み出そうとしていた矢先、こんな偶然があるなんて。昔と変わらず優しいジェームズにローナの胸は締めつけられた。私はまだ彼を愛している。でも…。ジェームズはローナが仕事を探すために家を売り、行く所がないと知ると「僕の家で療養すればいい」と提案して?
-
-エーゲ海に浮かぶリオノス島の所有者でありながら、祖先の遺言のせいで貧しい生活に苦しむエリザベッタ。ある日、イタリアの億万長者チェザーレが彼女の前に現れプロポーズされる。彼の目的はリオノス島を取り戻し祖母の願いを叶えること。エリザベッタが彼と結婚し子供をもうければ、遺言の条件が満たされるという。お金のために愛のない結婚をするなんて。でも家族を救うためには…。迷いながらも結婚に応じた彼女だったが、チェザーレの魅力に身も心も翻弄され!?
-
-「なぜ僕の子を産んだことを黙っていたんだ」妹たちと身を寄せあって暮らすウィニーは、突然現れたギリシア人大富豪イロスの言葉に凍りついた。2年前、専属シェフとしてイロスの屋敷に雇われたウィニーはその魅力の虜となり、身も心も差しだしてしまった。けれど彼には妻がいると耳にし、裏切りに傷ついた彼女は黙って屋敷を去ったのだ…新しい命を宿しているとも知らず。戸惑う彼女にイロスは冷たく言い放った。「息子と暮らしたければ僕と結婚するんだ」
-
-優しい娘キャサリンは、イギリス郊外にある古い館の敷地内で小屋を借り、慎ましく暮らしていた。大家でよき友人でもあった老婦人が亡くなり、新しい相続人に期待と不安を抱いていたある日、ついに待ち人は現れた。「君は誰だ、誰の許しを得てここにいる!」ザックと名乗る男性は都会的で冷たく、慈悲の心などひとつもないように見える。きっと追い出されるに違いないわ…嘆くキャサリンはまだ知らない。この最悪の出会いが、ある幸福の企みの幕開けであることを…。
-
-イザベルはアレックスの言葉に唖然とした。「結婚してくれ。次の仕事には妻が必要なんだ」好きだけど愛していない友達を“妻”にするだなんて、彼は完全にどうかしている。受け入れてはだめよ…! 一方アレックスは必死だった。僕にはイザベルが必要だ。大好きな友達のイザベルなら信頼できるし、妻役も難なくこなしてくれるだろう。そもそも僕は愛なんて信じていない。友達が“妻”になったところで、なんの問題も生じないはずだ。そう思っていたのに…。
-
-看護師のフローは、異国の皇太子と結ばれた親友マギーの結婚式で、因縁の相手と再会を果たした。第二王子ハジーン…2か月前、もう不毛な恋はしないと誓った私をあっさりとベッドへ導き、最高の喜びを与えたあとで侮蔑の言葉を残して去ったひどい人。なのに彼を見たとたん、懲りずにまたときめいてしまうなんて…。ハジーンのおざなりな挨拶にフローの淡い望みは打ち砕かれ、彼女は傷を深めただけで帰国するかに思われた。ところがハジーンが驚くべき行動に出て…!?
-
-リリーは混乱の極致にあった。24時間前彼女は大富豪のローナンと、永遠の愛を誓った結婚式を挙げた。だが、次の日に彼女は夫から、この結婚は終わりだと告げられたからだった。しかもこの別れの原因は彼女にあると言う。去っていこうとする彼を必死で止め、その原因を話すよう説得するが、彼は今までに見たこともない冷ややかな眼を彼女に向けてきた。そして、彼の口から語られた事実は、リリーには余りにも信じられないことだった。私の愛に嘘があると言うの――?
-
-ソフィアは招待されたパーティー会場で火事に遭遇し、オリヴァーという給仕と一緒に、火傷を負った夫人を助けた。実はその給仕と思った男性はパーティーの主催者であるティークストン公爵だった。火事場での彼女の勇敢な行動に関心を示したオリヴァーは、次週に催すハウス・パーティーに彼女を招待する。実はこのパーティーは、彼の花嫁候補を選ぶのが目的だった。自分が花嫁候補に入っているとは夢にも思わないソフィアの関心は、ペットの犬のことばかりだったが…!?
-
-イアン・マクニール! 莫大な富を誇る一家の次男がなぜここに? リゾートホテルの改装の仕事でマイアミを訪れたリディアは、突然現れた彼を見て凍りついた。1年前、リディアはタヒチでイアンと出会い恋に落ち、情熱のときを過ごした。ところが、ある日、彼の不実の証拠を見つけ、数週間の濃密な関係に終止符を打ったのだった。再びリディアの目の前に現れたイアンは、彼女の弱みを利用し、耳を疑うような提案をする。「12か月間だけ僕の妻になってくれないか?」
-
-まさかマイケルが生きていたなんて…!事故死したはずの夫が現れ、タラは呆然とした。周囲の反対を押し切って結婚したものの幸せは長くは続かなかった。わかりあえるのはベッドのなかでだけ…そんな関係に耐えられず離婚したいと告げた矢先、出張先で夫が死んだと訃報が届いた。あれから2年…なぜ連絡をくれなかったの? 困惑するタラにマイケルは記憶喪失になっていたと言い、もう一度やり直したいと告げてきた。できるはずがないわ。私にはもう婚約者がいるのよ。
-
-看護師のクリスティは、夜勤明けでぐっすり眠っていた。その安息を突然破ったのは、軍服を着たとてもハンサムな男性。彼は裸同然のクリスティにヴィヴィアンと呼びかけ、いきなりベッドから抱えあげて車の助手席に放りこんだ。私を親友のヴィヴィアンと間違えているのね。誤解を解こうとしても、男性は任務を遂行するように態度を崩さない。さぞ経験豊富な軍人なのだろう。それでもセクシーな魅力は隠しきれていない。クリスティは怒りながらも彼に興味を覚え…?
-
-教会の控え室でサラは思い悩んでいた。幼なじみの婚約者との愛に不安を抱えたまま結婚式当日を迎えてしまったから。その時、いきなり見知らぬ男が乱入してきた。混乱と心労から気を失ったサラが次に目覚めたとき、彼女は高級車のなかにいた。ライアンと名乗った彼は、なぜかサラのことをジェシカと呼び「僕は君の婚約者だ」と告げた。なんてこと…私はきっと人違いで誘拐されたんだわ! 誤解を解けないまま、サラを乗せた車は彼の所有する山荘に向かっていった。
-
-ベスは窮地に立たされていた。亡父から引き継いだワイナリーがフランスの大企業に買収され、質の悪いワインの大量生産で利益を上げるよう迫られているのだ。要求をのめなければ経営者の座を奪われてしまう。しかもその判断を本社にまかされ、やって来たのがあの男…10年前、私を捨てたピエールだなんて! 彼は私を追い出そうとしているに違いないわ。ピエールへの忘れがたい想いを押しこめワイン作りに専心するベスだが、彼の置かれている思いがけない境遇を知り…?
-
-オリヴィアは仕事先の結婚式場で思いがけない人物と再会した。初恋の人ドミニク。10年前の無鉄砲な情熱がよみがえる。彼の熱い肌、唇、そして…。愛の行為について何も知らなかった私に、大人のドミニクは男性に愛されることのすべてを教えてくれた。でもその結末は惨めすぎた。今さら「愛してる」なんて言われても信じられるはずがない。強引なアプローチに心が折れそうになっても、絶対に受け入れてはだめ。プレイボーイと名高い彼の罠に落ちるだけなのだから!
-
-幼い娘が白血病にかかり、治療費に困ったマーラは亡き夫の旧友で資産家のファルコンのもとを訪れた。1年前、彼のおごりで夫は酒を飲み、運転中の事故で亡くなった。夫の死と関わりのあるファルコンには会いたくない…でも娘を助けるためには彼に頭を下げるしかない。どんなことでもするから治療費を貸してほしいと懇願するマーラを、ファルコンは金は渡すが出ていってくれと冷たく追い払う。ところが翌日、マーラの前に彼が現れ「僕と結婚するんだ」と告げてきて?
-
-継母が売り飛ばしてしまった愛馬・サンを取り戻すため、ハリントン家の厩舎に忍びこんだプレスリー。そこで出会ったのは厩舎のオーナーであるケイン・ハリントン。「サンを返してもらうにはどうすればいいの?」プレスリーの懸命な問いかけに、彼は「僕の恋人を演じてもらおうか」と驚きの交換条件を持ちかけてきた。その条件を受け入れてしまったプレスリーは、恋人として振る舞うたびに彼を好きになっていってしまう。彼が私を好きになるはずなんかないのに…。
-
-失業中でスコットランドの故郷に戻っていたアイラは、6週間前に起きた姉夫婦の事故死をたった今知った。ただ涙だけが流れていく…。そんな彼女のもとに、思いもよらぬ人物が訪ねてきた。アリッサンドル・ロセッティ。6年ぶりに会う姉の義兄は、挨拶もそこそこに冷たく言い放った。「君はいつから弟と寝ていた」と。アイラを弟の愛人と信じて疑わない彼に反発しつつも、その夜、家族の死を慰めあうように一夜をともにしてしまう。悪魔に純潔を捧げたとも思わずに――。
-
-カリブ海の島で慈善事業団の一員として働くエヴァは、たった二度しか会ったことのない大富豪ダニエレから求婚され、驚愕した。「先祖代々の土地を相続するため、妻が必要なんだ。交換条件として毎年300万ドルの寄付をしよう」愛のない結婚だなんてばかげているわ。だが被災地の悲惨な現状に日々心を痛めているエヴァは悩んだ末、この申し出を受けることに決めた。一緒に暮らしはじめ、エヴァは思いがけない真実に気づいて動揺する。私、彼を愛してしまっている……。
-
-エリーの経営するホテルに大富豪のダニエルがやってきた。彼はエリーを見るやいなや、眉をひそめた。初対面である彼の態度を不思議に思っていたが、ダニエルは滞在中も、何かとエリーに食ってかかってきた。そうかと思えば突然エリーの、唇を奪って翻弄していく。ダニエルの魅力に屈しそうになるたびに、エリーは自分に言い聞かせた。彼は婚約中の身でありながらこのホテルに別の女性を同伴するような人よ! いったい彼は何を考えているの――?
-
-ジュエリーデザイナーのセージは、芸術家タイスとの再会に動揺を隠せなかった。3年前、体だけの関係を断ち切りたくて別れたはずなのに、彼に求められるとどうしてもあらがえなくて…。彼と体を重ねてから3か月後、セージはタイスに彼の子を宿していると告白した。秘密にするのはフェアではないと思っただけで、彼に何かを求めるつもりはなかった。その後、タイスからの連絡を無視しつづけた彼女の前に突然現れた彼は、セージとその兄たちに衝撃の事実を明かして…!?
-
-ウエディングドレスデザイナーとしての成功を夢みるアンナの弱点は、ハンサムな男性に弱いこと。今まで失敗を繰り返してきたけど…もう間違ったりしないわ。そんな彼女にデザイナーとしてのチャンスが訪れる。が、撮影日直前になっても花嫁役のモデルが見つからない。マスコミに露出するのは危険だけど…自分でするしかない。ところが撮影当日、現れた花婿役ライアンはとてつもなくハンサムでアンナを魅了した。ダメ、惑わされては…何もかも台無しになってしまうわ!
-
-人気スタイリストのカーラは、夢叶ってテレビ番組の仕事を手に入れたが、スポンサーのアダムから口出しされる毎日。彼はワンマンな大企業の経営者で、番組も思いどおりにしたいらしい。成功報酬を得て住宅ローンを完済したいカーラは、なんとしてもこの強敵を克服したいのだが…。アダムの青い瞳に見つめられると、どんな要求にも従ってしまいそうになる。ダメよ、私は男性になびかない自立した女性になるの。その証しに買った赤い靴で、彼の誘惑を蹴り飛ばしてみせるわ!
-
-生真面目な秘書アビーの上司は、何十億ドルもの年商を叩きだすカリスマ社長ガブリエル。プレイボーイでもある彼が、とうとう結婚を決めたと聞き、アビーは驚いた。でも、これで彼の不意打ちにときめいたり、セクシーな瞳を無視する必要もなくなるわ。その安心も、彼の婚約者が別の男性とクラブで抱きあっているのを目撃してしまうまでのことだった。もちろん、婚約は解消。ガブリエルの祖母を安心させるため、かわりにアビーが婚約者のフリをすることになって…!?
-
-「結婚していただきたいのです」エドウィーナは自分の耳を疑った。ここはポルトガルの戦場で、自分は看護師。今にも息を引き取ろうとしてる重傷の患者と? この結婚は決して愛からではなく、ただ、その患者マイルズ・ハンプデン中尉の財産と遺族を守るための便宜的なもの。そう説得された彼女は、最期の願いを聞きとどける。安心したのかマイルズは、なんと命を取りとめた。兄の跡を継いで子爵となった彼に、エドウィーナは花嫁として領地へつれていかれることに…!?
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。