検索結果

  • 金庫破りとスパイの鍵
    4.5
    第二次大戦下のロンドン。テムズ川で、鍵のかかったカメオ付きのブレスレットをつけた女性の遺体が発見された。金庫破りのエリーは、軍情報部のラムゼイ少佐の依頼でその鍵を解錠する。カメオから見つかったものと女性が毒殺されていたことから、彼女はスパイ活動にかかわっていたと判明。エリーは少佐に協力し、殺人事件の謎と、死んだ女性の背後にいると思しきドイツのスパイを探りだすことに。手がかりは、女性が隠し持っていた宝石と、小さな時計の巻き鍵だけ――。凄腕の金庫破りと堅物の青年少佐、正反対のふたりを描く人気シリーズ第2弾!/解説=大矢博子
  • 金庫破りときどきスパイ
    3.7
    第二次世界大戦下のロンドン。錠前師のおじを手伝うエリーは、生活のために裏の仕事として金庫破りをしている。だがある日、その現場を陸軍のラムゼイ少佐に押さえられてしまう。少佐は諜報作戦上の重要な文書を回収し別のものと入れ替えるため、投獄されたくなければ、ある屋敷の金庫を解錠しろと命令する。エリーが少佐と屋敷に侵入すると、金庫のそばには他殺体があり、文書が消えていた。エリーは少佐に協力して、殺人を犯し文書を持ち去った容疑者を探ることに。凄腕の女性金庫破りと堅物の青年将校、正反対のふたりの波瀾万丈な活躍譚!/解説=上條ひろみ
  • 侯爵と内気な壁の花
    3.0
    26歳の子爵令嬢イモジェンは、眼鏡を手放せない地味な壁の花。しかしあるパーティの夜、蔭口から逃れようと向かった庭園で、人違いのキスをされてしまう。相手は放蕩者と噂の侯爵ケレイブ。予定していた愛人とはまったく反応の違うキスに驚いたケレイブだったが、名前も告げず消えた淑女に強い興味を持つ。 ケレイブは彼女を探そうと決心するが、なんと翌日、思いがけない場所で出会う。付き合いで赴(おもむ)いた今季一番だと評判のデビュタント、マライア嬢の屋敷に彼女はいた。マライア嬢の姉こそ、消えた淑女イモジェンだったのだ。 これまでその存在すら気づかなかった壁の花の、意外な強さとユーモアに魅了されるケレイブ。イモジェンもまた、ケレイブがただの放蕩者ではないと知り、ふたりの間には友情が芽生える。 だが世間は侯爵と子爵令嬢の友情など認めない。結婚しなければ、令嬢がもてあそばれたと思われるだけだ。ケレイブは友情を失いたくないと考え、求婚するが、「誰かを愛することはない」という言葉にイモジェンは求婚を断ってしまう……。友情しか認めたくない侯爵と、本当の愛を求める壁の花。すれ違うふたりの恋は……? 2017年ゴールデンハート賞受賞&2019年リタ賞ファイナリスト作品!
  • 侯爵の愛人【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    3.5
    愛人契約は、一生に一度の無謀な冒険。永遠に続かなくてもかまわない。 エマの父は賭博で負け、地所を奪われたあげく非業の死を遂げた。弟は行方知れずになり、母も寝ついてしまった。災いの元凶はリザム侯爵……。けれど友人のコンパニオンとしてどうにか暮らせるめどがついたころ、エマの前に現れたリザム侯爵は、呪わしい悪党などではなく、とびきりハンサムで魅力的な人物だった。そんな彼に、愛人にならないかとからかわれ、エマは憤慨した。なんて恥知らずな人なの! ところが、友人がトラブルに見舞われ、エマは職も住まいも失うはめに。もはやどうすることもできず、侯爵の愛人になるほか道はなく―― ■父の死後、音をたてて崩れた幸せな日々。行き場をなくしたうら若き乙女に突きつけられたのは、あろうことか父の仇敵との愛人契約で……。 リージェンシーの名手アン・ヘリスが描く、清らかなヒロインを惑わす罪作りな放蕩侯爵との波瀾の恋をお楽しみください。 *本書は、初版ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ハイランドの野獣
    4.0
    霧に煙るハイランドの古城。闇を切り裂く叫びを耳にし家臣らが駆けつけたそのとき、城主の妻ケンナは、長い石階段の下ですでに息絶えていた。子ができぬ妻を殺した“野獣”。コナー・マクレリーが残忍だという噂は村々を駆け巡り、近隣のあらゆる氏族は、娘を花嫁にと望まれることを恐れた……。三年後、傾きかけた氏族の娘ジョスリンが花嫁となるべくやってきた。「おれは族長で跡継ぎが必要だ。跡継ぎをもうけるには妻が必要だ」コナーは冷たく言い放った。誰が妻でも同じこと。もう二度と誰も愛せはしないのだ――ケンナを愛したようには。★妻の死後、野獣と呼ばれるようになった孤独な城主。次の花嫁となる心優しき乙女の愛は、凍りついた“野獣”の心を溶かすことができるのでしょうか。ロマンス界のオスカー賞といわれるRITA賞の最終選考に二年連続で勝ち残った実力派作家の力作をご堪能ください。★
  • 拝啓、子爵さま / レディ・ラブレスを探して【あとがき付き】
    完結
    -
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】子爵の称号をもつイヴリンは、壮麗な館に住み、何不自由ない暮らしをしながらもその心は晴れなかった。6年前に犯した過ち――まだ少女とも呼べる年頃の親友の妹、ラヴデイの無垢を、彼は奪ってしまったのだ! けれど身分の違うふたりに将来などあるはずもない。妹を弄んだと親友になじられ、そのまま彼らとは絶縁状態になった。だがある時、親友から手紙が送られてきて…(表題作「拝啓、 子爵さま」)。ほか「レディ・ラブレスを探して」収録。
  • 伯爵夫人の出自
    完結
    -
    「結婚式に煙突掃除人が来ると幸せになる」昔からある言い伝えにより、貴族の結婚式に呼ばれた煙突掃除人の娘ジェマイマ。彼女はそこで、セルボーン伯爵に幸せを運ぶキスを求められる。思わずときめいたけど、からかわれてるだけね…。そう思っていたのに数日後、突然プロポーズされてしまう。聞けば、遺産相続のためすぐに便宜結婚したいという。でも伯爵は、「報酬を払う」と言いながら同時に「僕が結婚したいのは君だけだ」「我が愛する妻」などと口説いてきて!?
  • 放蕩者の求婚
    4.0
    貧しい家を支えるシーアは、見かねた幼なじみから求婚を受けることに。すると彼の従兄の侯爵ジャックが、いっそのこと僕の愛人にしてやろうと申し出た。
  • 拝啓、子爵さま / レディ・ラブレスを探して【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    子爵の称号をもつイヴリンは、壮麗な館に住み、何不自由ない暮らしをしながらもその心は晴れなかった。6年前に犯した過ち――まだ少女とも呼べる年頃の親友の妹、ラヴデイの無垢を、彼は奪ってしまったのだ! けれど身分の違うふたりに将来などあるはずもない。妹を弄んだと親友になじられ、そのまま彼らとは絶縁状態になった。だがある時、親友から手紙が送られてきて…(表題作「拝啓、 子爵さま」)。ほか「レディ・ラブレスを探して」収録。

    試し読み

    フォロー
  • 放蕩者の求婚【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    シーアは没落貴族の娘。幼い弟妹を5人も抱え、生活に困っていた彼女に救いの手を差し伸べてくれたのが、友人バーティ。裕福な彼は、結婚を申し込んでくれたのだ! だが、シーアはどうしても財産目当ての結婚を受け入れられず、なんと祭壇にバーティを置き去りにして逃げ出してしまった。すると、バーティのいとこで侯爵のジャックが訪ねてきて信じられない提案をしてきた。「金目当ての結婚は良心がとがめたのか? ならば金ならある、僕の愛人にならないか?」と。

    試し読み

    フォロー
  • 女相続人に求婚を〈十九世紀の恋人たちⅠ〉【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    幼い頃に両親を亡くし、莫大な遺産の相続人となったカシー。年頃になると、彼女のもとには財産目当ての求婚者が列をなすようになった。放蕩者で実家は破産寸前と噂されるクインラン子爵もそのひとりだが、カシーの後見人である従兄のアンソニーなどは、彼を「信頼できる男だ」と言って一族のハウスパーティーに招く始末だ。結婚相手くらい自分でみつけたいと、カシーはなんとか彼を追い払おうとするが、男性経験のない彼女に彼のキスは強烈すぎて…!?

    試し読み

    フォロー
  • 恋を忘れた公爵【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    クララは裕福な貴族の娘。キス1つ知らない世間知らずの箱入り娘だったが、年頃になり、財産目当ての求婚や貴族たちからの浮ついた誘惑にうんざりしていた。そこで彼女は、“ロンドンの偉大なる放蕩者“、セバスチャン・フリート公爵に、男性のあしらい方を教えてほしいと頼み込む。だがクララは考えてもみなかった。以前、世慣れた美青年のセバスチャンに熱をあげたこともあったけれど、まさかすべてを捧げてもいいと思えるほど、再び彼に惹かれてしまうとは・・・!

    試し読み

    フォロー
  • 胸騒ぎの舞踏会【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    自堕落で酒癖の悪い夫が亡くなり1年。アナベラは義母から執拗ないじめを受け、つらい毎日を過ごしていた。そんななか久しぶりに出席した舞踏会で、たくましく魅力的な紳士サー・ウィリアムから声をかけられる。「以前からお近づきになりたいと思っていました」…いったいなぜ? 義母に罵られ、召使いのようにこき使われるみじめな未亡人に関心をもつなんて信じられないわ。戸惑うアナベラだが、夏の海のような青く美しい彼の瞳に見つめられ、胸はときめいて――。

    試し読み

    フォロー
  • 愛がふたたび始まるならば
    -
    ヘイヴン公爵のマルコムと、平民の父親が爵位を買って貴族となった家の娘セラフィーナは、舞踏会で出会い、深く愛し合うようになった。身分違いの二人の仲は人目につき、社交界であらぬ噂をたてられる。名誉を失わないうちに離れるよう、彼女は家族に説得されるが、それでも愛する彼と結婚したいという願いを捨てられない。そこでセラフィーナの母は、マルコムが求婚せざるをえないように彼を追い込んだ。結ばれたものの、罠にかけられた思いのマルコムは彼女を拒絶する。不幸な出来事も重なり、義母から別れをうながされてセラフィーナは家を出た。 マルコムは後悔にさいなまれ、姿を消したセラフィーナをなんとしても取り戻したく捜索を続けた。そして3年が過ぎようとするころ、突然マルコムの前に現れた彼女が望んだことは……
  • 愛されぬ花嫁でも
    4.0
    「初めて会ったときから、あなたが欲しかった」天涯孤独となったカトリオーナに救いの手を差し伸べたのは、放蕩者と悪名高い次期伯爵ニール・シンクレア。カトリオーナは彼の瀟洒な邸宅に住み、美しいドレスと宝石で身を飾ってよいという。つまり愛人契約だ。ニールの官能的なほほえみに、カトリオーナの心は乱れたものの、評判を重んじ、おじと名乗る人物の屋敷に身を寄せることにした。だが、そこで彼女が一族の家系図を見つけたことから、予想もしなかった恐ろしい事件の幕が開いてしまう。■とんでもない事態に巻き込まれたヒロインと愛を信じないヒーロー。二人は無人島に辿り着きますが……。大人気作家ニコラ・コーニックが描く、とびきりロマンティックな物語をどうぞお楽しみください。
  • 愛人は叶わぬ夢を見る
    -
    時に切なく、時に波瀾に、時にエロティックに――人気ヒストリカル作家N・コーニックの公爵と愛人の波瀾物語。
  • 波濤を越えて 愛は華麗に I
    -
    エリザベスはある晩、きまぐれに訪れた仮面舞踏会で、思いがけない人物と出会った。彼女の実家、モスティン家と長年敵対してきたトレヴィシック家の現伯爵、マーカスだ。彼には積年の恨みがある。だがマーカスも、エリザベスとは別の理由で彼女に興味を持った。謎めいた仮面の美女を誘惑したいと思ったのだ。ふたりはそれぞれの思惑を胸に、ゲームで賭をすることにした。チャンスはたった一度だけ。勝てば、望むものはなんでも与えるという条件で……。
  • いたずらな運命 リージェンシー・ブライド I
    4.0
    運命とは皮肉なものだ、とジェームズは思った。イギリスに戻って最初に会ったのが、よりによっていちばん会いたくない女性だとは。二台の馬車がすれ違い、あやうく衝突しそうになった。その相手の馬車に乗っていたのが、誰あろう、七年前に婚約しておきながら、彼を捨てて、父親ほども年の離れた金持ちと結婚したアリシアだったのだ。馬が暴れ、気絶した彼女は今も変わらず美しく、ジェームズはついときめいてしまった自分が許せなかった。彼は苦い思いを噛み殺し、そっと彼女を抱き起こした。★運命のいたずらで別れた恋人たちの麗しい再会を描きます。★
  • 一万ポンドの花婿
    -
    クラリッサは追いつめられていた。後見人であるおじが余命いくばくもないと宣告されたいま、すべては財産目当てに強引に結婚を迫ってくる腹黒いいとこに委ねられてしまうのだ。クラリッサは一計を案じ、小さいときから好きだったヒュー・リッチフィールドに話を持ちかけた。一万ポンドと引き換えに駆け落ちして、結婚式を挙げてもらえないか、と。
  • 偽りの駆け落ち
    -
    アイヴィーは兄とその恋人の壊れた仲を取り持つため、恋人の甥オリヴァーと偽の駆け落ち騒動を起こす。彼は真面目な紳士だから、自分の身は安全だと思っていたのに……。
  • 歌姫に薔薇の花を
    3.0
    オペラ歌手を夢見るローズは、ロンドンで初舞台を踏んで喝采を浴びた。早速さる高名な侯爵の秘書が家を訪れ、主が後援者になりたがっているとの知らせをもたらした。その瞬間、キューピッドの矢は間違った相手の心臓を射抜いた。ローズは侯爵の秘書フリンとひと目で恋におちてしまったのだ。けれど、舞台に立つ女性が後援者を得るとは、愛人契約を結ぶこと。強欲な後妻にたきつけられ、父は今にも契約書にサインしそうだ。歌は大好き。でも……真実の愛だって見つけたい。そこへ、サド侯爵の信望者と囁かれる放埒な伯爵が現れ、ローズの運命は思いもよらない方向へむかう。■お待たせいたしました。胸を打つクリスマス短編作で日本デビューを果たしたダイアン・ガストン、初の長編をお贈りします。スリリングかつシェイクスピア作品を彷彿させる独特の作風をご堪能ください。
  • 奪われた乙女
    4.0
    長年敵対関係にあるラ・ヴァロン家の次男バードに娘を傷物にされることを恐れたサー・ギランは、イゾルデを知人宅に預けることにした。そして、あろうことか、バードの妹フェリシアを誘拐した。一方、イゾルデは、居心地の悪い知人宅をこっそり逃げだした。タイミングよく現れたバードに続き、彼の兄サイラスもやってきた。自信たっぷりで傲慢なサイラスに反発しつつも、イゾルデは屋敷まで船で送ってもらうことにする。ところが、連れていかれたのは見知らぬ異国の地。なんとイゾルデもまた、誘拐されてしまった!★歴史上の人物たちが大勢登場し、美しく絵画的なシーンの数々はため息が出るほどです。まるで中世の宮廷にタイムスリップしたかのような華やいだ雰囲気を、どうぞご堪能ください。★
  • 運命の遺言状
    -
    没落した貴族の令嬢キャロラインは、女学校時代の友人に招かれ、スティープウッドにある屋敷へやってきた。旧友とまた楽しいおしゃべりができるわ――そんな軽い気持ちで訪れたキャロラインだったが、着いてみると友人には話し相手(コンパニオン)として使用人扱いされ、屋敷での日々は憂鬱そのものだった。そんなある日、気晴らしに華やかなドレスを身にまとい、散歩に出かけた彼女は、森で威厳に満ちた馬上の紳士を目にする。ひとり歩きを見咎められないように逃げ出すと、その男性にやすやすと捕らえられ、おもむろに唇を奪われた! 十九世紀初頭、女性が独りで生きていこうにも職業はごく限られていました。貴族の子弟の家庭教師か、未亡人のコンパニオンか……。本作のヒロインを待ち受けていたのは、後者の道でした。
  • 遅れ咲きの幼な妻
    -
    美しい、じつに美しい。伯爵は思った。それが我が妻とも気づかずに……。 「叔父さん、ぼくを猿と結婚させるなんてひどいよ!」紅顔の美少年が口にしたその言葉が、幼き花嫁ベスの心をえぐった。訳もわからず父に手を引かれて祭壇に連れてこられただけなのに……。少年の名はドルー。将来、高貴な伯爵家の跡を継ぐ、若き花婿だ。ベスは泣きながら結婚したくないと訴えたが、結局儀式は行われた。しかし、まもなくしてドルーは妻を置いて去っていった。歳月が過ぎ、ベスは外出先でばったり再会した――10年ぶりに、夫と。誰もが振り返るその美貌は以前と変わらず、すぐに彼とわかった。だがドルーのほうは、目の前にいるのが妻のベスとはわからぬ様子で、彼女のうなじに唇を寄せ、囁いた。「美しい妖精さん、きみの名は?」 ■かつて幼な妻を猿と吐き捨てた夫のドルーと再会したベス。花盛りを迎えた彼女を妻と思わず名を尋ねる夫に、彼女は「お教えするつもりはありません。ご自分で探し出してください」と、その場を去ります。ドルーは名残惜しさに思わず後をつけようとさえして……。【旧タイトル: 十年目の蜜月】
  • 夫の条件
    -
    惹かれてはいけない。そう思うほど、会いたくて……。■その日、修道院を取材に訪れた雑誌記者のフランが会ったのは、男性的で整った顔だちの、まだ三十代の修道士だった。彼は、フランが会うはずだった修道院長の体調が悪いため取材はまたにしてほしいとことづかってきたと言う。なのに、フランはなぜかそのまま帰ることができず、もっと話していたくなった。そんなフランに、彼は冷たく言った。「きみは修道士を女の魅力でからかいに来たのか?」フランは怒って修道院をあとにした。あんな人、二度と会いたくない。だが、しばらくしてその修道士から雑誌社に電話が入った。「取材に応じたい。いますぐ来てくれ」いったい何様のつもり? でも、どうしてしまったの?あんなに失礼な彼からの連絡に、わたしの心はときめいている。これは恋? だけど、彼は修道士。許されるはずがないのに……。
  • 女相続人に求婚を
    完結
    3.8
    幼い頃に両親を亡くし、莫大な遺産の相続人となったカシー。年頃になると、彼女のもとには財産目当ての求婚者が列をなすようになった。放蕩者で実家は破産寸前と噂されるクインラン子爵もそのひとりだが、カシーの後見人である従兄のアンソニーなどは、彼を「信頼できる男だ」と言って一族のハウスパーティーに招く始末だ。結婚相手くらい自分でみつけたいと、カシーはなんとか彼を追い払おうとするが、男性経験のない彼女に彼のキスは強烈すぎて…!?
  • 華麗なる一手
    4.0
    ギャンブル好きな父親のせいで、名門ベインブリッジ家は没落し、エイミーの社交界デビューはみじめな結果に終わった。日々節約に追われ、つましい生活を送っていたエイミーだったが、1枚の宝くじを拾ったことから運命は大きく動く。3万ポンドもの当たりくじ! でも落とし主はいったい誰?返すべき相手を見つけるため再び社交界に足を踏み入れた彼女は、兄の友人であり、放蕩者で知られるタラント伯爵と出会う。エイミーの本能は彼に近づくのは危険だと告げていたが、ひょんなことから伯爵と1週間過ごすことになってしまい……。
  • 華麗なる陰謀
    3.5
    ヴェリティは恋愛に興味を示さない、風変わりな貴族令嬢だ。そんな彼女を心配した伯母は、強引に彼女を連れ出し、社交シーズンで華やかなロンドンへやってきた。とある場所で初恋の人ブリンと再会したヴェリティは、5年前のほろ苦い失恋を思い出し、胸の痛みを感じた。私が恋愛を避けるようになったのは、やはり彼のせいなの?ブリンは相変わらず彼女を子供扱いし、からかってばかりだ。そんな折、偶然ある事件に巻き込まれたヴェリティは、覆面の男に助けられる。彼とは以前会ったような気がする……。
  • 華麗なる企て
    3.7
    頭の空っぽな貴族と結婚するくらいなら、身分は低くとも善良でりっぱな男性と結ばれたい――伯爵令嬢ソフィアは両親の反対をよそにそう公言している。そんなある日、新入りの馬番ベンと乗馬に出かけた彼女は、ユーモアあふれる彼との会話に思いがけない心地よさをおぼえた。ハンサムで謎めいたベンに、どこか気品さえ感じて。一方、ベンはソフィアに惹かれるほどに危機感を募らせていた。実は、彼は貴族――シャーンブルック公爵なのだ。彼女にひと目惚れしたものの、貴族嫌いという噂を聞き、一計を案じて伯爵家に潜り込んだのだが……。■来月は往年の名作家シルヴィア・アンドルーの作品をお届けします。第3話『予期せぬ求婚』で登場したへスター・パーシヴァルがヒロインとなる『社交界の評判』(HSS-7)をどうぞお楽しみに!
  • 消えた乙女
    4.0
    名家の生まれながら話し相手(コンパニオン)として働くサラは、亡き兄に隠し子がおり、自分の助けを求めていることを知る。姪がいるはずの館は、毎夜堕落した宴が開かれることで悪名高い。足を踏み入れれば、私の評判は地に落ちてしまうだろう。それでも姪を救わなければ!サラは内密に館に赴くことにする。だが噂は瞬く間に広まり、大切な幼なじみのレンショー卿でさえ、軽蔑もあらわにサラを侮辱した──彼女の純潔まで疑って。淡い恋心を打ち砕かれ、サラは頬を涙に濡らして館へと旅立った。やがて、レンショー卿と苦い再会を果たすとは夢にも思わずに。
  • 貴公子と無垢なメイド【mirabooks版】
    -
    英国社交界の片隅、誰も目も留めない平凡なメイドに謎めいた紳士は告げた―― 「きみは伯爵の孫娘だ。ぼくは、きみを迎えに来たんだ」 キスから始まる、珠玉のシンデレラストーリー! 昼はレディ付きメイド、夜は娼館に手作り菓子を持ち込んで生計をたてるマージェリー。 ある夜、館を訪れた彼女は、謎めいた紳士ヘンリーと出会う。 驚いたことに彼は突然マージェリーの唇を奪い、姿を消した。 動揺と胸の高鳴りに混乱する彼女だったが、数日後、驚愕の真実が明らかになる。 彼は告げた――「無垢な君は伯爵家に迎えるのにふさわしい。僕は、伯爵の孫である君を迎えに来たんだ」 *本書は、mirabooksから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 貴公子と無垢なメイド
    完結
    -
    「君は伯爵の孫娘だ。君を迎えに来た」マージェリーは、昼は貴族の邸でメイド、夜はお菓子を焼いて娼館の女性たちに届けて生計を立てている。そんな自分が、幼い頃に誘拐された伯爵令嬢だなんて。突然の知らせに戸惑う彼女に、迎えに来たヘンリー卿は冷たく告げた。「ふしだらな女性では困るが…確かに君は無垢だった」そう、彼は初めて会った日の夜、娼館の片隅でマージェリーの唇を情熱的に奪ったのだ。彼は、私がどんな女か確かめるためだけに、あんなにも甘いキスをしたの!?
  • 貴公子と無垢なメイド
    -
    マージェリーは昼はレディ付きのメイドとして働き、夜は手作りのお菓子を娼館に持ち込み、女性たちのドレスと交換して生計をたてている。ある晩、彼女は館のホールで見知らぬ紳士とぶつかった。マージェリーの動揺を嘲笑うように、彼は突然彼女の唇を奪うと、悠然とその場を立ち去った。その紳士、ヘンリー・ウォードは蠱惑的な笑みをたたえ、それからもたびたびマージェリーの前に現れる。いったい彼は何者なの? 彼女の疑問はほどなくとけた。ヘンリーが驚愕の事実を告げたのだ。「きみは伯爵の孫娘だ。僕は迎えに来たんだ」

    試し読み

    フォロー
  • 騎士と修道女
    -
    アシュトン城の城主サースタン卿は思い悩んでいた。娘のベアトリスが修道院に行くと言ってきかないのだ。少女の頃から人を愛することを怖れ、特に母親を亡くしてからはいっそう心を閉ざすようになった。卿はじきにウェールズとの戦争に出陣しなければならず、娘をひとり城に置いていくのも忍びない。そこで大勢の護衛をつけて修道院へ送り出すことにした。一行のなかに若き騎士レミー・セントレジャーが加わっていたのは運命だったのだろう、誰にとっても思いがけない旅になったのだから。★本作で日本デビューのキャサリン・マーチは、ロンドン編集部お薦めの作家です。物語の舞台は1277年のイングランド国境地方、ヒロインの父サースタン卿が戦う相手は、“プリンス・オブ・ウェールズ”と称したケルト族の首長ルウェリンです。★
  • 求婚のゆくえ 読書会の秘密 III
    -
    レベッカの乗った馬車が一時停止したとき、半裸の若者が馬車に転がり込んできた。仲間と悪ふざけに興じた末に、売春宿から逃げ出してきたという。若者を家まで送り届けると、その兄のルーカスが現れて、冷ややかなまなざしで値踏みするようにレベッカを見た。そして、彼女が弟を誘惑し、金を巻き上げようとしたとなじった。こともあろうに、レベッカを売春婦と勘違いしたのだ!ルーカスのぶしつけな態度は我慢がならなかったが、その一方で、レベッカは不思議なときめきを覚えた。興奮と不安がないまぜになったこの気持ちは何かしら……。★放蕩貴族と淑女の恋のゆくえは?そして、イギリスの国家機密をフランスに売り渡していた人物の正体とは?★
  • 金の星に願いを
    -
    放蕩子爵ジュリアンは父の希望で身を固める前に“遊びおさめ”を企てる。愛人を連れて親友の別荘へ行き、快楽のクリスマスを過ごすのだ。特定の相手がいない今、狙うは難攻不落と噂の踊り子ブランチ。彼女ならさぞや楽しい時を過ごさせてくれるはずと期待に胸をはずませる。まさか彼女が、病の妹の薬代を稼ぐために聖職者の娘という身分を隠して舞台に立っているとも知らず……。
  • 孔雀の貴婦人
    5.0
    次期侯爵のニックは悪名高いいとこの不品行を抑えるためにある仮装パーティにまぎれこみ、仮面の女性モリーと出会う。彼女のたぐいまれな瞳の色に魅了されるが、いとこが姿を現すと、二人は知りあいなのか連れだって外へ出ていってしまった。だが後を追うニックが見たのは、殺されたいとこの姿だった……。真相をつかむべく、彼は証拠品を頼りにある屋敷にたどりつき、そこにいた貴婦人の瞳を見て直感した――モリーにちがいない!ニックのなかで、あらゆる好奇心が頭をもたげた。さて、そしらぬ顔の彼女を、誘惑してじりじり追いつめてやろう。
  • クリスマス・ストーリー2010 四つの愛の物語
    -
    ◆『レディ・ラブレスを探して』― 十九歳でアレックスと結婚したものの、すぐにメリセントは夫が自分との結婚を望んでいなかったことに気づいた。一家の領地の運営に夢中で妻を顧みない夫とのよそよそしい結婚生活は二年あまり続いた。だが、メリセントはついに耐えかね、大喧嘩の末に飛びだしてしまい……。 ◆『いたずらな天使』― クリスマスイブなのに、キャリーは朝から不運続き。勤め先からは解雇を言い渡され、住居の管理人からは一カ月後の部屋の明け渡しを宣告されたのだ。さらに突然部屋を訪ねてきた老婦人が、玄関先に大きな箱を置いていく。なんと箱の中には生後三カ月くらいの赤ん坊がいた! ◆『聖夜は億万長者と』― カロは夫ジェイクの不貞を確信して身重のまま家を出ると、一人でマヨルカ島に渡って娘を産んだ。そして今、生後六カ月になる娘を連れて、唯一の肉親である弟とクリスマスを過ごすため、ヒースロー空港に降り立った。ところが、彼女を出迎えたのは、誰あろうジェイクだった。 ◆『恋に落ちた十二月』― 会議の開催されるホテルへ向かう途中、イモージェンは凍った道ですべり、泥まみれになった。着替えに提供された部屋へと急いだが、部屋の番号を間違えてしまう。部屋から途方もなく魅力的な男性が現れ、イモージェンは心を奪われた。その男性――ライアンが新しいボスだとは知りもせず。
  • クリスマス・ストーリー2008 愛と絆の季節
    3.0
    『かけがえのない贈り物』―ロージーは人気映画俳優ジョシュア・ホークレー――ホークの付き人を急遽つとめることになった。インフルエンザで寝込んでしまった父ドナルドの代役としてだ。ところが、ホークはロージーのことを自宅に押し入った熱狂的なファンだと勘違いし、彼女に厳しい警告を発する。 『億万長者とクリスマス』―コリーヌは会社経営者のアレックスと結婚して十二年になる。だが、今や億万長者となったというのに、彼は仕事一筋で家庭を顧みようとしない。このところは別居生活が続いている。明日のクリスマスイブさえ一緒に過ごせないと言ってきたら、彼女は離婚する覚悟だったが……。 『真夜中の情熱』―実家に連れていく恋人さえいないなんて。名門エリオット家の豪邸で開かれたパーティで、もうすぐ三十歳になるクロエは大きなため息をついた。そんな彼女の前に現れたのは、高校時代の上級生ライダー・マクフィー。同じく招待されたと言う彼を、クロエは急に意識してしまう。 『海賊のキス』―夫に先立たれたルシンダは、過去の苦い思い出を忘れ去り、分別のある女性として家庭教師をつとめている。ある日、滞在中の大きな屋敷の庭で、ルシンダは信じられないものを目撃してしまう。それは、かつて彼女を捨てて海賊になった婚約者ダニエル・ド・ランシーの姿だった。 *本書に収録されている「かけがえのない贈り物」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 結婚は復讐のために
    -
    イザベラは家族の経済的困窮を救うためカシリス公妃となったが、12年後、カシリス公は莫大な借金を残して亡くなった。その返済義務から一時免れようと、彼女は囚人との結婚を思い立つ。すでに多額の借金を抱える男性と夫婦となり、返済を請け負ってもらったあと、すぐに離婚すればいい。だが牢番が連れてきた男性を見て、イザベラはその場に凍りついた。マーカス!かつて私が心から愛していた男性……。マーカスはイザベラの思いがけない申し出に激高した。結婚式の当日、花嫁だったイザベラは式をすっぽかしたのだ。だが怒りを抑え、彼はにこやかに結婚に同意した――今でも忘れられない女性への復讐のために。★大人気の作家ニコラ・コーニックが描く、時を経た男女の大人のラブストーリーです。
  • 今度こそ、逃がさない 恋を大捜査 I
    -
    アナベルは探偵事務所の所長に呼ばれて彼のオフィスに向かった。今日は憂鬱な日で、仕事の忙しさで気が紛れるのがありがたい。ところが、彼女がオフィスで目にしたのは紛れもないその憂鬱の種、一年前の今日別れた元婚約者のランド・ダンバートンだった。アナベルは生涯でただ一度経験したつらい恋を思い返した。何もかもが崩れ落ちたあの夜から、生活を立て直すために努力を重ね、ようやく痛手が癒え始めたばかりなのに。めまいに襲われたアナベルに、追い討ちをかけるように所長が言った。「ランドは問題を抱えていて、きみに助けてほしいそうだ」これは単なる捜査の依頼? それともよりを戻そうとする口実?かつてあれほど彼女を危険な仕事から遠ざけようとした、やさしい彼の面影を、アナベルは今のランドに探そうとしていた……。
  • 恋を忘れた公爵
    4.0
    クララは身分も財産もある家の娘。年ごろだからといって、浮ついた貴族たちにちょっかいを出されるのが悩みの種だ。そこで彼女はある人物に助けを求める手紙を出す。その相手とは、かつて結婚を断られたことがあるロンドン随一の放蕩者の公爵、セバスチャン・フリートだった。終わったはずの恋が、思いがけずふたたび燃えあがるとは知りもせず。
  • 恋を忘れた公爵
    完結
    5.0
    クララは裕福な貴族の娘。キス1つ知らない世間知らずの箱入り娘だったが、年頃になり、財産目当ての求婚や貴族たちからの浮ついた誘惑にうんざりしていた。そこで彼女は、“ロンドンの偉大なる放蕩者“、セバスチャン・フリート公爵に、男性のあしらい方を教えてほしいと頼み込む。だがクララは考えてもみなかった。以前、世慣れた美青年のセバスチャンに熱をあげたこともあったけれど、まさかすべてを捧げてもいいと思えるほど、再び彼に惹かれてしまうとは…!
  • 公爵と忘れられた美女
    -
    望んでもいなかった公爵位を継いだスコットランド人のアレックは、ずっと避けていたイングランドへ不本意にも出かける羽目になった。醜聞を起こした被後見人を救うためだ。そんな人物がいることすら初耳だったが、自分の庇護下にある者を見捨てるわけにはいかない。 被後見人のリリアンは、少女の頃に両親を亡くして公爵家の後見をうけており、住まいや生活は保障され不自由なかったが、誰にもかえりみられず忘れられて、ずっと孤独に暮らしていた。 しかしイングランド一の美女と名高い彼女は、有名な画家から絵画のモデルを頼まれた。やがて彼と恋に落ち、求婚を待っていたが、誰にも見せないと約束していた裸体画を展覧会に出すと宣言され、突き放される。アレックは失意の底にいる彼女を救えるのか?
  • 侯爵の愛人
    -
    エマの父は賭博で負け、地所を奪われたあげく非業の死を遂げた。弟は行方知れずになった。災いの元凶はリザム侯爵……。友人のコンパニオンとしてどうにか暮らせるめどがついたころ、エマの前に現れたリザム侯爵は、呪わしい悪党などではなく、とびきりハンサムで魅力的な人物だった。そんな彼に、愛人にならないかとからかわれ、エマは憤慨した。なんて恥知らずな人なの!ところが、友人がトラブルに見舞われ、エマは職も住まいも失うはめになった。悩んだ末、エマは侯爵と愛人契約を結ぶ決意をする。★愛してはいけないと思うほど惹かれてしまう。妻の座を諦め、愛人になる――この選択は賢明なのでしょうか?大人気、アン・ヘリスが描く華やかで切ない恋模様をお楽しみください。★
  • 古城の伯爵 / 海賊のキス
    完結
    -
    「僕たちのことは純粋に肉体的なものだ」スコットランドの城で出逢った伯爵と激しい恋に落ちたジェニファー。急速に近づきあったふたりは熱く愛を交わす。しかし、結ばれたあとの伯爵の冷たい言葉が彼女を深く傷つけた。(「古城の伯爵」) ルシンダは過去の苦い思い出を忘れ去り、分別のある女性として家庭教師を務めている。ある夜、庭で彼女が目撃した信じられないもの――それは彼女を捨てて海賊になった元婚約者ダニエル・ド・ランシーの姿だった!(「海賊のキス」)
  • 最後の放蕩者
    3.5
    ジャックは“強欲な性悪女”を捜しに、美術館へ出かけた。ひと目みれば、それとわかるだろう。いとこをたぶらかしたその女はクラブのホステスだという。ジャックはそこで官能的で優美な女性と出会い、心奪われた。だが別れ際、女性の名を聞いて凍りついた。ミス・ボウズ?おじを強請っているのは彼女だったのか!翌日、彼は動揺を隠して彼女が働くナイトクラブへ向かった。地味な服装で机に向かうミス・ボウズは、ホステスには見えない。強請っているのはサリーではなく妹のコニーだった。コニーの帰りを待つ間、二人は一緒に食事をとることになった。ところが、情熱のおもむくまま愛を交わしてしまい……。★本作はニコラ・コーニックの人気ミニシリーズ〈読書会の秘密〉の関連作です。放蕩者でならすケストレル家の末裔ジャックが、せつない恋に悶々とします。ご堪能ください。★
  • 最後の放蕩者【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    4.0
    これまでの放蕩の罰なのか――手折った無垢な花に悩まされるとは。 次期公爵のジャックは“性悪女”を捜しに美術館へ出かけた。いとこをもてあそび、おじを強請ったその女は、商売女だというから、ひと目見ればそれとわかるだろう。美術館に着いた彼は、そこで官能的で優美な女性と出会い、心奪われた。だが別れ際、名を聞いて凍りつく。ミス・ボウズ――目的の性悪女か!翌日、彼は動揺を隠して、彼女が働くナイトクラブへ向かった。地味な服装で机に向かうミス・ボウズは、商売女には見えない。実際、強請ったのは彼女、サリーではなくその妹だとわかり、ジャックはねじ伏せていた欲望をとうとう解き放って誘惑を仕掛ける――まさか自分が、サリーにとって初めての男になるとも思わずに。 ■放蕩者でならす次期公爵が、悪女とも聖女とも知れぬ女性と出会い、悩ましき恋に悶々とするさまが楽しめるロマンティック・ヒストリカルをお届けします。じつはかつてのつらい経験のせいで、自分は醜くて欠陥があると思い込んでいる切ないヒロインの運命は……? *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 寂しき婚礼【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    3.0
    結婚が苦しみしかもたらさないのなら、一生、夫を拒み続ければいい……。 エレナは親の決めた意に染まぬ結婚相手から逃れるため、出会った当初から惹かれていたキットと駆け落ち同然で結ばれた。 式を挙げた直後に、彼が行方をくらましてしまうとも思わずに。 ぽつんと独り屋敷に取り残されたエレナを、社交界の口さがない人々は、“捨てられた花嫁”と呼んだ。 世間の陰口なんて気にしなければいいとは思っても、夫がヨーロッパでオペラ歌手と恋仲になっているという噂には傷ついた。 そして失踪から5カ月後、突然、キットが姿を現す。 しかしエレナは夫に打ち明けられない“秘密”を思い、切なくなった。 彼がいない間に、お腹に宿っていた小さな命を失ったのだ……。 ■リージェンシーの旗手ニコラ・コーニックの名作をお贈りします。幸せになるはずだった新妻に訪れる試練と愛の再生を描いた本作。再会後の、じれったくてもどかしい夫婦生活の紆余曲折のあとには、感動の涙が待っています! *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 寂しき婚礼
    3.0
    ★結婚が苦しみしかもたらさないのなら、一生夫を拒み続ければいいのだ。★エレナは親が決めた結婚相手から逃れるため、出会った当初から惹かれていたキットの元を訪ね、駆け落ち同然で結ばれた。ところが式を挙げた直後、夫が忽然と姿を消してしまう。おかげで、ひとり屋敷にとり残されたエレナには捨てられた花嫁という、ありがたくない呼び名がついた。口さがない人々の中傷は無視すればいい……そう思っていたエレナだが、夫が大陸でオペラ歌手と恋仲になっているという噂が耳に入る。もういつまでもめそめそと泣き暮らすわけにはいかなかった。
  • サンタフェめざして
    3.0
    ★現代女性はやわだ。それは認めろよ。彼のひと言が、すべての始まりだった。★同じ大学で教鞭をとる妹のシェリーから届いた一枚のパンフレット----その名も”幌馬車体験ツアー”開拓時代そのままに、幌馬車隊を組んでサンタフェまで行く旅だ。大学教授のキャンプは、ツアーの費用は自分が持つという条件で、独自のメンバーを募り参加者にレポートを出させることを思いついた。現代と開拓時代の女性を比較対照して論文をまとめるのだ。現代女性は文明の利器なしでは生きられないという持論が証明できる。一方妹シェリーは兄にひと泡吹かせようと魂胆をもって工作していた。シェリーに誘われて参加した未亡人のエミリー・ベントンは、このツアーをきっかけに、反抗期の子供たちを鍛え直すつもりだ。こうしてそれぞれに思惑を抱えて出発した幌馬車隊の旅だったが、始まってみると誰にとっても大変な極限状況の日々。そんななかで、キャンプはエミリーの真摯な人柄に強く惹かれていく自分に気がついた。
  • 嫉妬と傷心
    -
    ★これは恐ろしい夢……突然現れた男を見て、彼女は蒼白になった。★マリッサは十九歳。十七歳で親子ほども年の離れた伯爵に嫁ぎ、奥歯を噛みしめて二年あまり冷えきった結婚生活をおくったのち、夫があっけなくこの世を去った。葬儀をすませ、屋敷のなかがにわかに騒然となったのは執事が遠来の客の到着を告げたときだ。ジャマイカから亡き伯爵のいとこが訪ねてきたという。弔問客の応対をしていたマリッサも、そちらの方を向いた。なんと、夫に生き写しではないか。あの人が生きかえったんだわ! マリッサは気絶した。
  • 淑女と娼婦
    完結
    4.7
    19世紀のイギリス。教師をしているルシールのもとに、双子の姉の高級娼婦・スザンナが訪ねてきた。なんと旅行中、自分のふりをして亡き父の家で過ごせというのだ!家を相続するためだという。断りきれずお芝居を引き受けるルシールだが、彼女を娼婦だと信じきった領主・シールグレイブ伯爵に愛人になれと誘惑されて!?
  • 淑女と娼婦【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    -
    伯爵に蔑みの目を向けられたのに、彼の誘惑に抗えないなんて……。 なぜ姉の突飛な頼みを聞き入れてしまったのかしら?純朴でまじめなルシールはしきりに後悔していた。父の死後、姉は相続のためにさる伯爵領内の屋敷に住む必要があった。だが、留守中にルシールが姉になりすますのはあまりに無謀だった。双子の二人は顔がそっくりでも、性格もふるまいも……なりわいも違う。ルシールは地味な教師で、姉は社交界に名を馳せる高級娼婦なのだから。領主のシーグレイブ伯爵はもちろん、村人からも白眼視される毎日。次々とつらい目に遭い、思わず涙を流してしまった彼女を見て、伯爵は目の前の女性が自分の知る人物らしくないことに気づいた。ほどなくルシールは仰天の誘いを受ける――僕の愛人にならないか、と。 ■太陽と月ほど違う性格の双子の姉に代わり、不機嫌な伯爵や村人と渡り合わなければならなくなったルシール。皆の敵意は本来、姉に向けられているとはいえ、手酷い仕打ちに傷つきます。うぶな彼女と伯爵との成就しそうもない恋は、いったいどうなることやら……。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 十二時の鐘に間に合えば
    -
    シーモア家の男性……。姉を苦しめた夫のマックスと、その原因を作った弟のニック。二人のことを考えると、キャシーの胸に一瞬暗い影がさした。姉のジュリアとマックスの結婚は、嫉妬深い夫が、妻と弟の関係を誤解したことで壊れてしまっていた。だが、そのマックスと姉がクリスマスに再会しそうなのだ。シーモア家の男性に対する考えを変えたわけではなかったが、どうしても、姉とニックの間には昔も今も何もないと証明したい。キャシーは愛する姉のために一役買うことにした。義兄の疑いを晴らすために、ニックと愛し合っているふりをしよう。ふり? いいえ、違うわ。姉たちが結婚したころ、わたしはひそかにニックに憧れていた。つまりニックへの気持を隠して、彼を愛しているふりをするのよ。
  • 十年目の蜜月
    4.5
    「叔父さん、ぼくを猿と結婚させるなんてひどいよ!」訳もわからぬまま礼拝堂の祭壇に連れていかれたベスは、紅顔の美少年が口にしたその言葉に、幼い心をえぐられた。少年の名はドルー――高貴な伯爵家の跡継ぎで、彼こそ、まだ10歳のベスにと定められた若き花婿だった。不器量な自分がこんな美少年の妻になるなんて耐えられない。ベスは泣いて嫌がるも、式は進み、二人は正式な夫婦となる。儀式を終えるや彼は立ち去り、音沙汰もなく歳月だけが流れた。夫が気まぐれに帰ってきたのは、10年後のことだった。
  • スター作家傑作選~恋は地中海の香り~
    -
    “ハーレクインの三大ヒーロー”と呼んでも過言ではない、ギリシア、イタリア、そしてスペインに生まれた美しきヒーローたちの魅力をご堪能いただけるロマンティック・アンソロジーです! 収録作品 『愛のシナリオ』『トレヴィの泉に願いを』『情熱の取り引き』 *本書収録の『愛のシナリオ』は既に配信されている作品となります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 船上のウエディング
    -
    きみがぼくの妻になれば問題はすべて解決する。■元夫が南米で事故に遭って入院したという知らせが届いた。一年前に不実な夫との離婚は成立していたが、放ってもおけず、テリは十八時間かけてエクアドルに到着するや病院に急行した。元夫は意識不明の重体で、頭と顔に包帯を巻かれている。医師の指示で彼の脚をマッサージしようとしたとき、テリは人違いに気づいた。ベッドに横たわる男性は元夫の雇い主、大企業の支社長ベン・ヘリックだった!やがて意識を回復したベンの話によると、一緒に事故に遭遇した元夫は海の藻屑となったという。帰国しようとするテリに、ベンは驚くべき話を持ちかける。自分を追いかけまわしている女性を追い払うために形だけの結婚をしてくれないか、と。
  • 船上のウエディング【ハーレクイン文庫版】
    -
    元夫が事故に遭ったという知らせが届き、テリは南米へと向かった。結婚生活はつらい思い出ばかりで、元夫への愛も消えたが、包帯で全身を覆われ、身動きできない彼を放ってはおけない。献身的に世話を始めたテリが彼の瞳をのぞき込んだとき、戦慄が走った。この男性は元夫ではない!果たして彼は、元夫の雇い主であり、南米の一国の命運を左右するような会社の支社長ベンだった。とまどうテリに、彼は専属の看護師になるよう提案してきて……。 *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 戯れの恋は今夜だけ
    -
    2011年ロマンティック・タイムズ誌 ベストヒストリカル・ロマンス賞ノミネート作! おとぎ話のようなクラシックなロマンスを 情熱的なラブストーリーに仕立て上げられるのは ジョアンナ・リンジーだけ!      -----------ロマンティック・タイムズ誌 両親を亡くしポピーに育てられたアラナは、突然、自分がヨーロッパの小国ルビニアの王女であることを知らされる。ポピーはアラナの暗殺を請け負った男だったが、どうしても殺せず、自ら彼女を育ててきたのだという。そして国王である父が余命わずかで、世継ぎのいない国が危機にあると聞き、アラナはルビニアに向かった。宮殿の門前で、ハンサムな近衛兵隊長に自分の正体を耳打ちするが、誘惑されたと勘違いした相手にキスをされてしまい…… 原題:When Passion Rules
  • 男爵の醜聞
    4.0
    キャサリンは祖父の莫大な遺産を相続したのち、父に言われるままに、好意すら抱けない男性と婚約した。相手が財産目当てなのはよくわかっているが、どのみち、今後の私にはろくな男性はよってこないだろう。ある日、人で込み合う場でキャサリンは一人の男性を見かけた。ベン・ホークスムーア。数々のスキャンダルで知られる危険な人。そして、皆がこぞって噂するような社交界の人気者だ。そのとき、人込みで気分の悪くなったキャサリンはベンに支えられ、思わずたくましい腕に身をあずけてしまった――。それが初めての恋の喜びと絶望をもたらすことになると想像もせずに。◆大人気の作家ニコラ・コーニックが描く、愛と裏切りと陰謀渦巻く読みごたえたっぷりのストーリーです。巨額の遺産を相続し、周囲からのそねみやひがみにうんざりのキャサリン。初めて心を許せる男性と出会いますが、その相手は実は……。◆
  • 蝶のいた庭
    3.9
    FBI特別捜査官のヴィクターは、若い女性の事情聴取に取りかかった。彼女は〈庭師〉と呼ばれる男に拉致された10名以上の女性とともに警察に保護された。滝や小川があり、蝶が飛びかう楽園のような〈ガーデン〉――完全防音で随所に監視カメラが設置され、外界から隔離された秘密の温室に、彼女たちはコレクションとして軟禁されていたのだ。女性の口からじわじわと明かされていく事件の全貌に、恐ろしい犯罪に慣れているはずの捜査官たちが戦慄する。おぞましくも美しいこの地獄でいったい何が起きたのか。一気読み必至、究極のサスペンス!
  • 尽きせぬ想い
    3.0
    婚約者をふり、社交界の爪弾き者にされたオリヴィアにとって、すばらしい結婚相手に巡り合うことなど夢のような話だった。そんなある日、出席した舞踏会で居心地の悪い思いをしていると、ジャック・デニング大尉がワルツを申し込んでくれた。数日前、森で犬に襲われかけた彼女を救ってくれたジャックは、輝くような魅力とやさしさにあふれているが、戦争から戻ってきたばかりのせいか、瞳の奥に悲しみを宿している。彼の頬に触れ、あの苦痛を和らげてあげたい。オリヴィアはあふれだした想いを止めることができなかった。たとえ彼が結婚しないと誓っているという噂を聞いても……。■絶大な人気を誇るアン・ヘリスの作品をお届けします。第1話『侯爵のお気に入り』で悲しい思いをしたオリヴィアについに幸せが訪れます。1月刊『一夜の刻印』も、どうぞお見逃しなく!
  • 罪深き修道女
    2.5
    ヴァイキングの血を継ぐ金髪のたくましい体躯の戦士、ルーリク・エレンギスルソンは、あらゆる女を知り尽くした放蕩者だ。遠い異国に追放されて以来、戦と女を糧に生きてきた。そんな彼に十三年間音沙汰のなかった父から突然下された命はマルグリートという名の無垢な修道女を連れ、帰郷すること。黒い修道服の美女を意識するまいと思うのに、心はかき乱される。一方、マルグリートは罪深き秘密をひた隠しにして旅に臨んだ。真実を告げれば、父は激怒するだろう。でも、ひょっとしたらあの人との結婚を許してくれるかもしれない。旅路の果てに、恐るべき謀略が待ち受けていることをルーリクもマルグリートもまだ知らずにいた。
  • 天使と野獣 狼たちの休息 II
    3.0
    六年前、瀕死の重傷を負ったサム・ダンディーを見つけ、みずからの癒しの能力で救ったときからジニーはかなうことのない恋に身を焦がしていた。あのとき心にも傷を負ったサムは恩返しを誓いつつも、彼女の愛を受け入れることなく去った。だが超能力者であることを騒がれ、身の危険を感じる今のジニーは警備会社を営むサムに頼らざるをえない。SOSを聞きつけて現れた彼に胸を高鳴らせたが、その冷たい言葉は彼女の淡い願望をこなごなに打ち砕いた。「ぼくがここにいる理由を勘違いするな」

    試し読み

    フォロー
  • 天使と野獣【MIRA文庫版】
    -
    怒り傷つき、生き残ったことを悔いるあなたの目に、私が映る日は来るの――? レジェンド作家の貴重な復刻! 人の苦痛を取り除く能力を持つジニーは、両親に利用されてつらい少女時代を過ごし、あげく事故で杖なしでは歩けない体になってしまった。やがて美しく成長した彼女はある日、浜辺に打ち上げられた瀕死の男性サム・ダンディーを助ける。ハンサムな麻薬捜査官は任務中に撃たれたのだが、仲間を失った罪悪感に苛まれ、感謝もせずに去っていった。ジニーの胸に、ある切望を残して。6年後、ジニーの能力を狙う狂信者が現れ、ボディガードがつけられる。現れたのはサムだった。だが彼は「借りを返しに来ただけだ」と冷ややかで……。 *本書は、シルエット・ラブストリームから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 囚われの花嫁
    4.0
    愛なき結婚――これがわたしの宿命なのだろうか。反旗を翻したスコットランド王の軍により、ローンの城は陥落。父は城を追われ、ララと弟妹は敵の捕虜となった。スコットランド王の腹心の部下、セバスチャンがララに迫る。花嫁になれ、さもなくば死を選べ、と。敵に身を捧げるのは屈辱だが、結婚を拒めば、弟妹の命まで奪われる。ララは敵の支配する城で、囚われの花嫁となるほかなかった。その晩、従順な新妻を演ずるべく、ララはベッドに身を横たえ、そして、待った。夫を欺こうという企みなどおくびにも出さず。★氏族を救うため囚われの花嫁となったララ。謀略の渦の中で愛と裏切りが交錯し、運命に弄ばれ……。2年連続RITA賞最終選考まで勝ち残った実力派作家の自信作をどうぞご堪能ください!★
  • 囚われの花嫁【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    -
    結婚か? 死か?選択を迫られた、ハイランドの乙女は…… 愛なき結婚――これがわたしの宿命なのだろうか。反旗を翻したスコットランド王の軍により、ローンの城は陥落。父は城を追われ、ララと弟妹は敵の捕虜となった。スコットランド王の腹心の部下セバスチャンが、眼光鋭くララに迫る。花嫁になれ、さもなくば死を選べ、と。敵に身を捧げるのは屈辱だが、結婚を拒めば弟妹の命まで奪われてしまう。ララは敵の支配する城で、囚われの花嫁となるほかなかった。その夜、従順な新妻を演ずるべく、ララはベッドに身を横たえ、そして、待った。夫を欺こうという企みなどおくびにも出さず。 ■『ハイランドの野獣』で話題をさらったUSAトゥデイのベストセラー作家、テリー・ブリズビン。「私の前世は、古代エジプト人と中世スコットランド人」と語る彼女の描く、逞しく野性味あふれるヒーローにあなたもたちまち虜になること請け合いです! *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 名うての貴族 読書会の秘密 I
    3.0
    夏のある朝、レイチェルが川岸で読書をしていると、一糸まとわぬ男性が川から上がってきた。わたしは幻覚におそわれているのかしら?レイチェルは自分の目を疑ったが、それはまぼろしではなかった。たくましい肩、幅広い胸、引きしまった腹部……。まるで大地を突き破って現れた異教の神のようだ。その男性が幼なじみのコーリーだとわかるやいなや、レイチェルは心臓が止まりそうになった。放蕩貴族として名を馳せるコーリーが、なぜここに?★今や英国摂政期(リージエンシー)の名手の感があるニコラ・コーニック。風光明媚な田園地帯で繰り広げられる放蕩貴族と淑女の恋愛模様をお楽しみください。★
  • 伯爵の秘密の管理人
    -
    身分を隠したままの伯爵と 夫をでっちあげて未亡人になった城の管理人。 互いに嘘を抱えたまま惹かれ合うふたりは―― 日本初登場作家! あらすじ:遠縁の伯爵が亡くなり、継承権を持っていたことすら知らないまま突然マグナス伯爵となった英国軍の中尉トマスは、領地へ向かった。そこには城を賃借している変わり者の作家ラトリフと、管理を任されている秘書が滞在しているという。 前の伯爵は寒冷な気候を嫌い、城を管理人に任せて領地に寄り付かないまま亡くなった。軍の任務に戻りたいと考えていたトマスは、有能だと噂の秘書に管理を続けてもらえないか交渉しようと思いつく。 幼い頃からの村の友人たちとの関係が変わることを恐れ、伯爵であることを隠して城を訪れたトマス。城を管理していたのはなんと初恋の人ジェーンで、彼女はいまや未亡人になっていた。だが、ジェーンはある秘密のため、架空の夫【架空の夫に傍点】をでっちあげていたのだった。互いに嘘を抱えたまま惹かれ合うふたりは……? 日本初登場作家のロマンティック・ヒストリカル。
  • 伯爵夫人の出自【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    -
    煙突のすすのようなモノクロの世界に、伯爵との出逢いが色彩をもたらした。 漆黒の髪、黒の上着とスカートに、黒いブーツ。煙突掃除人の娘ジェマイマは伝統的な盛装で、貴族の結婚式の余興に出た。上流階級の人々に気後れしていたところ、一人の男性が声をかけてきた。見目麗しきその男性は、第15代セルボーン伯爵ロブ。結婚式に煙突掃除人とキスをすると幸せになれる――そんな言い伝えに則って彼に口づけされ、ジェマイマの胸はときめいた。一方ロブは、亡き父と祖母の奇妙な遺言に頭を痛めていた。伯爵領と莫大な資産を継ぐ条件として、父からは4週間以内の結婚を、祖母からは100日間の禁欲を命じられたが、適した相手がいないのだ。いや、待てよ。この煙突掃除人の娘を、名ばかりの妻にしたら……? ■透き通る白い肌と青紫の輝く瞳、そして教養と機知に富んだジェマイマこそ、完璧な伯爵夫人候補だ――煙突掃除人の娘でさえなければ。迷うロブでしたが、出逢った数日後に彼女の家を訪れ、便宜結婚を申し込みます。「結婚しても君は君、僕は僕で暮らそう」と。 *本書は、mirabooksから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵夫人の出自
    5.0
    余興のために結婚式に呼ばれた煙突掃除人の娘ジェマイマは、式場で居合わせた伯爵に幸せを運ぶキスを求められ、思わず胸がときめいた。数日後、驚いたことに彼が家に訪ねてきて便宜上の結婚をしてはもらえないかと申し出る。聞けば、亡父の遺言で、花嫁を迎えなければ遺産を手にすることができないという。「結婚しても、きみはきみ、ぼくはぼくで暮らそう」すてきな申し出だわ。もう煤(すす)だらけの生活をしなくてもすむ。ジェマイマはにっこり笑って承諾したのだが……。★一作ごとに大物感が増してきたニコラの最新刊をお届けします。今回のヒロインはなんと煙突掃除人の娘、ジェマイマ。結婚式に煙突掃除人とキスをすると幸せになれる――その言い伝えをヒントに、作者は寓話性の高い物語を書きあげました。さて、その結末は?★
  • 伯爵夫人の出自【MIRA文庫版】
    3.0
    こんなにも彩りに溢れた世界があるなんて、知らなかった――19世紀英国に舞い降りたシンデレラ・ストーリー! 煙突掃除人の娘ジェマイマはある日、余興のため貴族の結婚式に呼ばれた。上流階級の人に囲まれ居心地悪く佇んでいたところ優しく声をかけてきたのが、見目麗しいセルボーン伯爵――思わず胸ときめかせるジェマイマだが、もちろん彼は住む世界の違う人。もう二度と会うこともないだろうと思っていた数日後、その伯爵がジェマイマの家を訪ね、あろうことか便宜結婚を申し込んでくる。聞けば亡父の遺言で花嫁を迎えないと遺産が手に入らないらしい。「結婚してもきみはきみ、ぼくはぼくで暮らそう」思わぬ申し出にジェマイマは……。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.498
    7/17入荷
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「嘘でもいいから」「古城の伯爵 / 海賊のキス」「恋は嵐に似て」「謎のプレイボーイ」の4話をまとめて収録。

    試し読み

    フォロー
  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.485
    7/17入荷
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「拝啓、子爵さま / レディ・ラブレスを探して」「意外なカップル」「すいれんの咲く庭で」の3話をまとめて収録。

    試し読み

    フォロー
  • 引き裂かれた愛
    3.0
    一六四一年、夏。グラフトンの村は美しい花々で彩られていた。婚約者のサイモンはハンサムで、優雅な紳士だった。彼に優しくキスをされ、アンは幸せな花嫁になる日を夢見た。一六四五年、冬。現れた美女を見て、サイモンは我が目を疑った。アンに恋したあの夏の日の思い出が甦る。だが革命が起きたせいで、二人の未来は消えてしまった。今や彼女は、弟を殺した敵側の人間だ。危険を覚悟で交渉にやってきたアンに、サイモンは冷たく言った。「きみを人質にする、レディ・アン」★婚約直後に引き裂かれた恋。四年後、愛らしかった少女は大人の女性になっていました。でも、彼女は仇敵……。時代の荒波に翻弄される切ない愛を、ニコラ・コーニックが描きます。★
  • 美徳の戯れ
    -
    ウィンダム子爵は無邪気なセリーナにすっかり魅了されて父親のリース卿のもとへ求婚しに行ったが、娘が心変わりしたという見え透いた理由で拒絶された。一方、セリーナは子爵からの求婚を心待ちにしていたところ、彼が堕落した放蕩者だと教えられ、別れるよう命じられる。代わりに父がすすめたのは、粗野で品のないヘイルクーム卿との結婚だった。あんないやらしい男に嫁ぐのだけはいや!セリーナは子爵への思慕をつのらせた。ウィンダムもまたリース卿への疑念が日に日にふくらんでいった。■「侯爵のお気に入り」に引き続き、スティープウッドを舞台に繰り広げられる恋物語をお届けします。十九世紀初頭の華やかなりし英国摂政期、放蕩者子爵と無垢な令嬢セリーナの恋のゆくえは……?
  • 美貌のシャペロン【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    4.5
    あか抜けない姿の彼女に美を透かし見た、不埒な伯爵―― 付き添い人をして生計を立てているアニスは、年頃の令嬢のいる貴族から縁結びの依頼をたびたび受けている。そんな彼女には、ある悩みがあった──美しすぎるのだ。令嬢に引き合わせた相手男性から関心を向けられないよう、アニスは古ぼけた服をまとい、豊かな金髪を帽子に押し込んで、決して目立たぬよう、つねに地味に振る舞っていた。ところが、偶然知り合った悪名高き放蕩伯爵アダムが、彼女の慎重に隠された美貌に目ざとく気づき、誘惑を開始した。その場面を社交界のうるさがたに見咎められてしまい、もはや失業同然のアニスに、伯爵はやむなく求婚するが……。 ■軽妙洒脱な作風が魅力のニコラ・コーニックの名作をリバイバル!野暮ったい婦人に身をやつし、日陰暮らしをするアニス。なのに、百戦錬磨のアダムがそんな彼女に恋の照準を定め……。ゆえあって、幸せな結婚なんて自分には望めないとあきらめるアニスの運命は!? *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • サスペンス作家が殺人を邪魔するには
    3.0
    何者かが、オンラインの掲示板に、元夫スティーヴンの殺害依頼を投稿した!?――作家のフィンレイは、子育てに奮闘しつつ、遅れている原稿の執筆に取り組んでいた。だがスティーヴンの件が気になって仕事が手につかない。オンライン掲示板を眺めていると、あるアカウントの人物が、依頼に食いつこうとしているのを発見する。どうやらプロの殺人請負人らしい。フィンレイはベビーシッターで同居人のヴェロと一緒に、元夫が殺害されるのを阻止しようと奔走するが……。どこに連れていかれるかわからない、極上のジェットコースター・サスペンス!/解説=若林踏
  • サスペンス作家が人をうまく殺すには
    3.8
    売れない作家フィンレイの朝は、爆発状態だ。大騒ぎする幼い子どもたち、請求書の山、撒き散らされたコーヒーの粉。もう、だれでもいいから人を殺したい気分――とはいえ、本当に殺人の依頼が舞い込むとは! レストランで執筆中の小説の打ち合わせをしていたフィンレイは、隣席の女性から男の名前と5万ドルと書かれたメモを渡される。話の内容とマザーバッグのなかの血のついたタオルと包丁のせいで、殺し屋と勘違いされたらしい。依頼を断ろうとするが、本物の死体に遭遇して……。予想外の展開で一気読み必至! 本国で話題沸騰のサスペンス。
  • ふたりで探す愛のかたち
    4.0
    ベストセラー作家キャンディス・キャンプの最新刊は傑作ヒストリカル! 伯爵家の跡取りとの結婚式直後、「形だけの夫になりたくない」と告げられた米富豪の娘は今再びロンドンの地に── ヴィクトリア朝時代──。結婚式を挙げた、英国モントクレア伯爵家の跡取りグレイムと米富豪の娘アビー。互いの利害が一致した結果ではあったが、グレイムが一方的に「形だけの夫はならない」と宣言したため、アビーは帰国。その後、ロンドンにアビーが戻っていると聞き、追い返そうと彼女に会うグレイムだが、大人の魅力を湛えた彼女に魅入られ、互いの誤解も解けていく。一方、二人の結婚の裏で何があったのかを教えてやるという人物が現れ、それにからんだ殺人事件を、二人で解決していくのだが……。 原題:A Perfect Gentleman
  • 放蕩貴族と未練の乙女
    -
    かつて愛の道標だった彼が今、わたしを愛の迷い子にする―― 19人目の求婚者を断り、ポリーは憂鬱な気分に沈んでいた。 5年前、社交界で注目の的だったヘンリー卿に熱烈に求愛され、彼女自身も魅力的な彼への想いに胸を焦がしていた。 しかし放蕩者で通る彼は、ポリーの親からすれば“要注意人物”。 まだ若すぎた彼女は親の言いなりで逆らうこともできず、ヘンリー卿からの駆け落ちの誘いを泣く泣く拒んだのだった。 あのとき、もしも彼の胸に飛び込む勇気があったら……。 その後のヘンリー卿はといえば、さらに放蕩に拍車がかかった様子だ。 ある夜、舞踏会で誤って飲酒したポリーは酔った勢いのままにヘンリー卿との過去を清算しようとして、逆に彼にキスされてしまう! ■リージェンシーの旗手ニコラ・コーニックが19世紀初頭のロンドン社交界を生き生きと描いた名作をお贈りします。悪名高き貴族ヘンリー卿への恋心は色褪せることなく、ポリーは心密かに未練を募らせてきました。彼の不意のキスの意味とは?
  • 放蕩貴族の初恋
    3.0
    グレースは両親を亡くし、妹と二人暮らし。今は没落した名家でつましい暮らしを強いられている。地元の名士、サー・ドナルドに求婚されたものの、傲慢なうぬぼれ屋で、どうしても好きになれない。ある日、グレースは負傷した行き倒れの男性を発見し、介抱する。エリオットと名乗るその人物は、驚くほど端整な顔立ちだった。でも、見ず知らずの男性を女所帯に泊めるなんて論外だわ。グレースは拒んだが情にもろい妹に懇願され、しぶしぶ承知した。もちろん、グレースは知るよしもなかった――彼の正体がどうしようもない放蕩者のぺてん師で、いかさまをして金を巻き上げたならず者に追われる身だとは。★HS~313『黒の公爵』で家を飛び出した弟のエリオット。自堕落な日々を送ってきた彼は、清らかな乙女の優しさにふれ、放蕩者の汚名をすすぐことができるのでしょうか……?★
  • 放蕩子爵のやっかいな約束
    -
    「きみは自分が美しいとわかっているはずだ。」 顔に傷のあるエミリーは憧れの人と再会した。 ただし、彼の役割はただのお目付け役で…… モーリー子爵マルコムは、親友の侯爵ケイレブから、屋敷で2週間に渡り開かれる結婚パーティの期間中、内気な妹エミリーの面倒を見てもらえないかと頼まれた。エミリーは、12歳の時に不慮の事故で双子の兄を目の前で亡くし、自らは顔に消えない傷を負い、以来、心を閉ざしてひっそりと暮らしていた。しぶしぶイエスと答えたマルコムは、約束通りエミリーのお目付け役として気を配ることにした。 いっぽう、エミリーは幼い頃に憧れていたマルコムとの再会に心を躍らせていた。だがそれもつかの間、目の前に現れたマルコムは、なぜか自分にだけ不愛想で意地悪を言い、思い出の中の優しい男性とは変わってしまっていた。マルコムは最初はこの役割にいらいらしていたものの、エミリーの中に本人ですら存在を知らない気骨を感じ取り、ないがしろにされていい存在ではないと周囲に示させようとしたのだ。 ”約束“に縛られて付き添っているだけだと思っていたマルコムと、彼の本心を知らないエミリー。互いに心を閉ざしていたふたりはすれ違いながら惹かれ合って――。ゴールデンハート賞受賞作続編!
  • 放蕩者の求婚
    2.0
    シーアは没落貴族の娘。幼い弟妹を5人も抱え、生活に困っていた彼女に救いの手を差し伸べてくれたのが、友人バーティ。裕福な彼は、結婚を申し込んでくれたのだ! だが、シーアはどうしても財産目当ての結婚を受け入れられず、なんと祭壇にバーティを置き去りにして逃げ出してしまった。すると、バーティのいとこで侯爵のジャックが訪ねてきて信じられない提案をしてきた。「金目当ての結婚は良心がとがめたのか? ならば金ならある、僕の愛人にならないか?」と。
  • 間違いと妥協からはじまる公爵との結婚
    -
    1817年、英国。父から大嫌いな伯爵との婚約を迫られたアデルは、ハウスパーティの夜、大胆な賭けに出た。かつて求婚してくれたミスター・アトウッドの寝室に忍び込み、目撃されることで、結婚に漕ぎつけようとしたのだ。だが、なんと寝室にいたのはウルヴァートン公爵で、パーティの主催者夫婦に目撃されたアデルには、結婚する以外、名誉を守るすべはなかった。ミスター・アトウッドにも事情を説明したが、見放されてしまう。ところが、醜聞を無視しても問題のない立場にいる公爵が、結婚を申し込んでくれた。その高潔さに感謝したアデルは、結婚を決意する。 いっぽう、公爵にも思惑があった。前妻亡き後、残されたふたりの娘には母親が必要だと考えていたのだ。花嫁は条件さえ満たしていればだれでもよく、本当の夫婦になるつもりはなかった。 お飾りの妻となったアデルだったが、持ち前の明るさと優しさで娘たちとも心を通わせるようになる。そして公爵もまたアデルに惹かれるようになるが……。 偶然と妥協から始まった結婚。果たしてふたりは本当の夫婦になれるのか? 人気作家待望の新シリーズ!
  • 魅惑の一夜 読書会の秘密 II
    3.0
    兄の結婚式を控え、デボラは悩んでいた。未亡人とはいえ、それなりに充実した日々を過ごしていた彼女に父がこのごろ再婚しろとうるさく言ってくるからだ。あまりの煩わしさに、彼女はつい嘘をついた。「お兄様の結婚式には婚約者とともに出席します」窮したデボラは、つかの間の婚約相手を探すため新聞の求人欄に“紳士募集”の広告を出した。意外にも応募者はただ一人きり。約束の日、待ち合わせ場所に赴いた彼女が目にしたのは、放蕩者として名高いリチャード・ケストレル卿の姿だった。★放蕩貴族と淑女の恋の駆け引きに謎と陰謀が絡んで、ますます目が離せません。★
  • 胸騒ぎの舞踏会
    完結
    -
    自堕落で酒癖の悪い夫が亡くなり1年。アナベラは義母から執拗ないじめを受け、つらい毎日を過ごしていた。そんななか久しぶりに出席した舞踏会で、たくましく魅力的な紳士サー・ウィリアムから声をかけられる。「以前からお近づきになりたいと思っていました」…いったいなぜ? 義母に罵られ、召使いのようにこき使われるみじめな未亡人に関心をもつなんて信じられないわ。戸惑うアナベラだが、夏の海のような青く美しい彼の瞳に見つめられ、胸はときめいて――。
  • 胸騒ぎの舞踏会
    3.0
    自堕落で酒癖の悪い夫が逝って一年。アナベラは義母から執拗ないじめを受けていた。そんな折、喪が明けて社交界に復帰した舞踏会で、魅力的な紳士サー・ウィリアムから声をかけられる。「以前からお近づきになりたいと思っていました」夏の海のような青い瞳に見つめられて、アナベラの心はかき乱され、胸はときめいた。でも、この紳士に惹かれるのは危険だわ。どういう人なのか何も知らないし……。それにしても、どうしてわたしに関心を持ったのかしら?★今や英国摂政期(リージエンシー)の大御所作家の感があるニコラ・コーニック。この作品の主人公アナベラは、『いたずらな運命』(HS~257)でヒロインをつとめたアリシアの妹にあたります。★
  • 夢に見し人
    完結
    3.8
    家同士で決められた結婚がイヤで、ジェーンは丸々と太った不細工な女に変装し、婚約者を撃退した! これで破談と思ったのに、婚約者の兄であるデラヘイ公爵に宣戦布告されてしまう。「賢く勇気あるレディ。あなたはまさに弟の伴侶に相応しい。どう抵抗しようと、この縁談は進めます」と。けれどジェーンは公爵を見て驚いていた。――15歳のあの晩。親友が教えてくれた不思議な伝説によってジェーンは未来の夫の姿を夢に見た。それはほかならぬデラヘイ公爵で…!?
  • 夢に見し人
    4.0
    あんな横柄そうな男性と結婚するのは絶対にお断りよ!父の遺志により決められた婚約者フィリップ卿との初対面の日、ジェーンは不細工で太った女に変装し、彼をまんまと撃退した。その話はすぐに、フィリップ卿の兄であるデラヘイ公爵に届いた。花嫁が醜かろうが、この縁談は放蕩者の弟にとっていい話なのだ。だが噂の花嫁候補との対面が叶ったとき、彼は自分の目を疑った。彼女は醜いどころか、知性にあふれた美しいレディではないか。一方のジェーンもまた公爵の姿を前にして、目を丸くしていた。彼こそあの黒髪の紳士、聖アグネス前夜の夢に見た未来の夫だわ。
  • ラヴェンダーの密約
    -
    結婚適齢期をとうに過ぎて23歳になったラヴェンダーは、いつか幸せな結婚をすることを夢見ていた。理想の夫に思い描くのは、バーナバス・ハモンド。優美な顔立ちに気品あふれる物腰の彼はあまりにすてきで、ラヴェンダーはときおり挨拶をするものの、親しくなれずにいる。そんなある日、森を歩いていた彼女は聞き慣れない音を耳にした。息をひそめて近づくと、バーナバスが友人と剣の試合をしている。表情は真剣そのもので、体はしなやかでたくましい。その姿に見とれ、ラヴェンダーが誤って音をたてたとき、バーナバスにのぞき見していたところを見とがめられ……。■ドラマティックで華麗な物語で人気のニコラ・コーニックの作品をお届けします。ヒロインは『運命の遺言状』でヒーローをつとめたルイス・ブラバントの妹、ラヴェンダーです。
  • レディ・サラの冒険
    5.0
    サラ・ハンターは理想の花嫁候補として社交界でもてはやされている。しかし彼女には別の顔があった。今夜も寝室の窓から抜け出し、男装姿でロンドンの裏通りをひた走る。ある筋からの依頼により失踪した子どもたちの行方を捜しているのだ。ついに手がかりとなる人物の尾行を始めたとき、イーサンという男にじゃまをされた。それ以来、行く先々で彼とでくわす。不審に思ったサラは、逆にイーサンの周辺を探ろうと思いつく。霧雨の中、“夜のレディ”の追跡が始まった。★本作のヒロイン、サラは仲間のレディ三人で水曜同盟というクラブを作り、活動の拠点にしています。一方、イーサンは“アルセーシアの悪魔”の異名をもつ謎の多い男。二人の道が交錯し、魂が呼応しあって……。本作で日本デビューの作家がヒストリカル仕立てのミステリーをお届けします。★
  • 恋愛はラテン式に
    3.0
    留学先からギリシャに帰国したフェーベは、ペトロニデス家の長男との婚約を解消しようと決心していた。本当は次男スピロスのほうを愛していたから。だが、親族が決めた婚約の破棄は許されない状況に陥る。婚約者の援助がなければ父の会社は倒産してしまう……。◆アリーは双子の妹を訪ねてローマに来たところ、緊急事態に直面した。妹は失恋が原因で自殺未遂を起こしていたのだ。失恋相手の親族ヴィットーリオは大富豪で、一族の平穏を守るためアリーに自分の恋人のふりをするよう命じる。彼女が双子の姉であるとも知らず。◆シドニーに住むリアは弟が作った借金の返済に頭を抱えていた。ある日、彼女の前に一人の男が現れる。スペインで半年間だけ熱い愛を交わしたアレハンドロだ。実業界の大物の彼は、リアの弟の借金を肩代わりする見返りに、またベッドをともにするよう要求した。

最近チェックした本