BL のおすすめレビュー
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ブックライブ書店員
皆のもの〜〜、じゃのめ先生の大ヒット作『黄昏アウトフォーカス』(講談社)のスピンオフが読めるぞ〜〜〜〜!!!!(クソデカボイス)
主人公は『黄昏』の寿と真央の同級生で、映画の監督を務めていた丸メガネの2年生、市川。そして、彼と犬猿の仲である映画部部長で3年生の菊地原です。
口論中にうっかり唇同士が触れ合ってキスしてしまったり、家庭の事情で寮のルームメイトになったりと、物語序盤で男子高校生BLとして完璧な舞台が整います。
『黄昏』から登場していた市川ですが、丸メガネの下にこんな色気と、可憐なツンデレっぷりを隠していたとは本当に恐ろしい子……! 部活のときは先輩である3年生にもタメ口&呼び捨てで、特に菊地原に対しては敵意むき出しなのに、寮の部屋では素直でどこか無防備で、冗談を言えば無邪気に笑う。こんなギャップを見せられたら、心動かさずにはいられないでしょう。天然の魔性、怖くて尊いです。普段は後ろでまとめている黒髪ロン毛を、部屋では解いているのもなんだかエロいし……。
そして、菊地原の、ナルシストな残念イケメンと見せかけて、周囲への気配りを絶やさないところ、密かな努力を絶やさないところにもときめかせられます。
寮生活の醍醐味である、部屋でのイチャイチャ(エロくないやつ)も大充実で大満足。菊地原がベッドに寝そべって漫画を読んでいると、その隣に市川が無造作に寝転んできたり、2人並んでプロジェクターで壁に映した映画も見たり。2人がルームメイトでいる間だけの、期間限定の親密な光景に胸がきゅっとなってしまいます。
また、前作からのファンなら、『黄昏』の可憐な受け・真央が市川チームで元気にカメラマンしている姿にもニッコリしてしまうはずです//^^//
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
前作『恋には向かない職業』(新書館)から引き続き、本作でも糖度爆高、キラキラMAXです!
普段はアイドルグループ「D.BUG」のリーダーとしてクールなキャラで通っている頼が、元マネージャーで現恋人の三倉の前だと「三倉さんしゅきしゅきしゅき〜〜〜」と甘えん坊になるギャップが、暴力的なまでに尊い……。ここまで萌えが剛速球で飛んでくる作品、ありそうでなかった気がします。背景のお花率、キラキラ率も高くて、イチャ甘党にとってはものすごいごちそうです。
さらに本作では、破天荒な演出家・尾上が登場し、2人の間をかき回すという甘いだけではない展開も楽しめます! 頼の俳優としての才能に惚れ込んだ尾上は、人一倍頼をしごき、「いままでのおまえをすべてぶち壊して 俺の手で作り替えてやる」と爆弾発言。稽古で自分と正反対の役柄に苦戦する頼や、頼の才能に引け目を感じてしまう三倉など、主人公カプの新しい表情が見られて、「けしからん、もっとやれ」と囃したくなってしまいます。
そして、とある事情で尾上の手で頼の脇腹につけられた“痕”を見つけた三倉のおしおきエッチがしゅごいんです……。嫉妬と独占欲に身を焦がしながらも「お仕置きだ」と酷薄に微笑む三倉と、はじめてのところまで責められてハート目で感じてしまう頼は、「きっと、このシーンのために続編が出たんだ」と呆けてしまうほど。
金井桂先生の超絶美麗タッチにも磨きがかかり、読んでる間はもうずっと目が喜びっぱなし。特に、舞台上で「寂しさと憎悪に支配された弟王子」を演じる頼の鬼気迫る表情は必見です!
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
声がでかそうで、デリカシーゼロでウザくて、古き良き女たらしな上司がめちゃくちゃかわいいアヘ顔で、クールな年下デザイナーにうっかり抱かれちゃって、さらにうっかり心も奪われちゃう――日本にもまだ夢や希望があるんだなと思わせてくれる、ハッピーが詰まりまくったラブコメ作品です。
仕事で無茶振りされているデザイナーの滝沢が、普段の仕返しとばかりに徳良をおいしくいただいちゃう下剋上シチュもたまらないのですが、抵抗しながらも気持ちよくなって、かわいいトロ顔を晒してしまう徳良のうかつさがたまらない……! さらに、最初こそ滝沢に怒っていたのに「女性不信なんて笑われると思ったからつい頼ってしまった」としおらしい素振りを見せられると、コロッと騙されて「話くらいならいつでも…」と拒めなくなってしまうチョロさよ(褒め言葉)。腹黒攻め✕チョロかわいい受けのケンカップルが好きな方は読まないと損です!
2人とも化粧品会社勤務で、滝沢は化粧品マニアという設定を生かした、倒錯的なシチュエーションも見どころ。フルメイクした状態の滝沢が徳良を抱いたり、お互いにルージュを塗って愛し合ったり、化粧品という小道具がいい仕事をしています。
また、ポーカーフェイスで毒を吐く滝沢の先輩デザイナー・庄野や、徳良の同期でオネエキャラの富士峰勝男マネージャー、背後に小型犬のスタンドがそれぞれ見える営業部男子たちなど、脇を固めるキャラたちも完璧! 萌え、エロ、笑いの三拍子揃った読み応え完全保証型の作品です。
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
デビュー10周年のヤマヲミ先生初のオメガバース作品。
番を事故で亡くしたシンママΩの千広が、元番であるナオ(故人)の魂を宿した政治家・直太朗と出会うのですが、アルファ至上主義の直太朗の第一印象は最悪。アルファとして何不自由なく育ち、オメガのことを何も知らずに改悪法案の旗手となっている――ヒートや抑制剤代に苦しみながらも我が子・未来に愛情を注ぎ、警備員として働く千広にとっては天敵のような相手です。
そんな相手の体に、最愛の番だったナオの魂が宿っていて、「直太朗くんと番になってよ」なんて言われるわ、なんだかんだ体は直太朗を求めてしまうわ、ナオの人格が顔を出すとほだされてしまうわで、心乱されまくりの千広。しかし、ヤマヲミ先生節のきいたコミカルな語り口や、とにかく天使な未来の存在に救われて、読んでいて辛くなりすぎることはありません。
そして、傲慢なアルファ様だった直太朗が千広の貧乏アパートに馴染んで未来と仲良くご飯を食べる風景や、「どこにもいかないで」いう千広の寝言を聞いたナオが見せる悲痛な表情に胸を揺さぶられ……。笑いと感動が交互に押し寄せてきて、感情がパンチドランカー状態。膝ガックガクです。
みちのくアタミ先生の『アダムの肋骨』(大洋図書)や、末広マチ先生の『ヤキモチはきつね色』(集英社)など、多重人格や憑依ものが人気の昨今。「純愛ものが読みたいけど、色んな攻めに愛される受けちゃんもしゅきぴ♡」という、強欲の壺も真っ青な腐女子の欲望を具現化した、雰囲気3Pブームがキているのかもしれません……!
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
タイトルと表紙を一ミリも裏切ることのない、可愛さの宝石箱やで〜(古)。
狐耳の少年・秋葉は代々狐憑きの家系で、動揺したら狐の耳と尻尾が出てしまうほか、狐に体を乗っ取られて勝手に行動してしまうのですが、肉厚もふもふな狐耳、人懐っこさがすぎる狐の行動など、全てが可愛すぎて……。
動物に好かれがちな寺の息子・ゆくりに、初対面でハグをしたり「好き」と迫ったりと、狐氏GJに次ぐGJ。しかも、秋葉の顔がそもそも可愛いので、狐耳+奔放な振る舞いで「可愛さマシマシ、胸キュンマシマシ、尊み多め」な萌えのごっつ盛り状態に。
可愛さの塊みたいな秋葉と、自然体で超イケメンなゆくりとの絡みは垂涎もの。狐に乗っ取られた秋葉に押し倒されても余裕綽々で「据え膳は食うタイプだけど不本意なのは嫌だから」とキスだけであしらってしまう感じとか、もう――(絶句)。
秋葉の中の狐がゆくりに懐いてしまったせいで、ゆくりが近くにいるとすぐに耳と尻尾が出てしまったり、体を乗っ取られて抱きついてしまったりで、ボーナスタイムが終わらない。ニヤニヤ笑いが収まらない。
また、2人で学校帰りに寄り道して、秋葉がカフェでいちごパフェに目を輝かせるシーンなんかも、思わず菩薩顔になっちゃいます。
狐憑きとはいっても、憑いている狐もなかなかかわいくて話のわかるやつで、ゆくりに「ご褒美に撫でて」と甘えたり、2人の関係を進める助け舟を出したり……。ガチの悪人が出てこないので、不思議設定もすんなり受け入れて楽しむことができるのです。末広マチ先生の人気作『ふれたくなったら、かえっておいで』(竹書房)も腹黒天使✕チョロかわ悪魔というファンタジー設定ながらも、ほわほわ幸せ気分にさせてくれます!
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
舞台となるのはキラキラしたオフィス、数年ぶりに再会した両片思いの友人が繰り広げるラブストーリーが爽やかで美麗なタッチで描かれる――と思ったら大違い。
再会した和真と蓮は体を重ねるものの、積もり積もったすれ違いのせいでセフレという関係に陥ってしまいます。
その原因となった“すれ違い”もなかなか明かされず、「過去になにがあったの!?」というサスペンス要素と、両片思いなのにすれ違う2人の関係へのもどかしさに、ぐんぐん引き込まれてしまう〜〜〜。
2人が初めて出会ったのは中学2年生。このときの2人ときたらピュアピュアのキラキラで本当に可愛いんですよ……。わざと(和真はガチ)友人からはぐれて2人きりで浴衣で花火を見て、という王道中の王道な青春が描かれています。なのに、大人になった2人の間には不思議な壁が。このギャップが切ないのですが、甘いだけじゃない大人の恋愛という感じで胸がギュンギュン締め付けられて、それが気持ちいい……。
すれ違い、記憶喪失、セフレ関係、遠距離恋愛(ワールドワイド)など、不穏な要素をはらんだ本作ですが、ハル先生が折り返しコメントで書いているように、これは2人の「初恋の話」。
物語全体に通底している、どこまでもピュアな感情に最後は涙するしかありません。
俺様攻め✕天然受けの過去作『アクマと契約』とは反対に、一部記憶喪失の天然攻め✕飄々としているけど執着強めな受けの本作。読み進むほどに蓮の和真に対するクソデカ感情が明らかになっていってはちゃめちゃに萌えます。そして、そんな蓮のすべてを受け止める和真の包容力。……ありがとう、いいカップリングです(号泣)。
さまざまな障害を乗り越えて幸せを手に入れる2人の姿を見届けてください!!!!
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
「殴り愛」の極北のようなストーリーなのに、名作として愛され続けている本作。
最初は、くだらない因縁をつけられたのをきっかけに、顔を合わせるたびに殴られて、殴られる側もその行為に背徳的な快感を覚えて……という関係だったのが、いつしか体の関係も持つようになり、関係が深くなっていくにつれて暴力はなくなっていき、というのが本作の大筋です。正直に言うと、初めて読んだときにはピンとこない部分がありました。
暴力でつながっていた2人からどうして暴力が失われていき、それでもなお一緒にいるのでしょうか?
しかし、新刊が出るごとに読み返し、自身も年齢を重ねていく中で、不思議としっくりと理解できる瞬間が訪れました。2人が出会い共に時間を過ごす中で、関係性や接し方が変わっていくのが“恋愛”なんだ、と。さらに、その変化の根底には恋情だけでなく、人間としての成長もあるのがエモくて、読み返す回数を重ねるたびに三崎と釧路のことが愛おしくなり、『スニーキーレッド』がかけがえのない作品となっていきます。
暴力でしか感情を出すことができず、自身もその衝動に苦しんでいた釧路が、三崎と出会ったことで衝動をコントロールできるようになり、三崎も釧路に顔面を殴られて無断欠勤するような無責任・無気力バイトだったのが正社員になり――と、破滅的な関係から始まった2人が互いを救い合うようにして幸せになっていく姿が尊いオブ尊い……!
「殴り愛」的なアブノーマルな関係だった2人が丸くなっていく話、とも少し違っていて、暴力でしか対話できなかった2人が色んなコミュニケーション方法を身に付けて世界を広げていく成長物語なのだと思います。闇の腐女子にも光の腐女子にも読んでほしい、尖っているのに全方位対応型の作品です!
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
『レッドベリルにさよなら』(フロンティアワークス)、『腐男子高校生活』(一迅社)、『はじまりはナカから』(ジュネット)などなど、シリアス、ギャグ、エロと様々なジャンルを横断し、そのどれもが一級品というみちのくアタミ先生が、多重人格をテーマに描いた BL、面白くないはずがないです。
表紙には艶かしく乳首に舌を這わせる眼鏡男子、意味深なタイトル……逆に読まずにいるほうが難しい!
多重人格者の色織一羽は、カズハ、レイに加えてその他5人、全部で7人の人格を持っています。その中でも表に出ることが多い人格であるカズハとレイが、共にルームメイトの広瀬悠真に惹かれたことから奇妙な三角関係が始まる。
穏やかな性格で人当たりが良いカズハと、少し意地悪だけど繊細で放っておけない性格のレイ。どちらも魅力的で、悠真の心だけでなく体も2人(?)の間で揺らいでしまいます。体は同一人物なのに人格は別人なので、不思議な背徳感が……。
そして、カズハとレイが別人格と認識しつつも求められると拒めない、悠真のほだされ上手さにキュンキュンしてしまいます。そしてベッドシーンはさすがのみちのく先生クオリティ。
甘くて美しくてエッチで、もう最高です(語彙死)。
カズハとレイの両方が気になってしまう悠真ですが、解離性同一性障害(多重人格)を治すには、人格を統合していかないといけません。つまり、他5人の人格はもちろん、カズハかレイ、どちらかも消える運命にあるのです。
物語中盤くらいまでは「合法二股おいしいです(^q^)」とニコニコしながら読めるのですが、後半は……とにかく辛い。
でも、そんなずっしり感も、クライマックスで綺麗な涙に昇華され、最終的には「読んでよかった」という感想しかありません……!(語彙絶滅)
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
コミュ強で陽キャな千葉男子・相馬と、人見知りで神経質な京都男子・周が京都の町屋でルームシェアをすることになって……という設定だけで腐女子の夢が溢れてもう床下ビッチャビチャです。
相馬の出身が東京じゃなくて千葉っていうところがいいですよね。明るく爽やかで見た目も洗練されているけど、根っこはやや押し強めなマイルドヤンキー気質みたいな(偏見)。そして、一見たおやかだけど、はんなり頑固で我の強い「THE京男」な周のキャラクターも最&高。相馬が「敬語やめません?」と持ちかけたら「別に友達ちゃいますし」と返すやり取りとか、んも〜〜〜県民性〜〜〜〜♡って悶えちゃいます。これ、東京男子✕大阪男子とか、北海道男子✕沖縄男子とか、他地方パターンも読みたいですね(ジュルリ)。
2人の性格が正反対なのに加えて、周が恋愛に対してトラウマを抱えているため、相馬と周の距離はなかなか縮まりません。しかし、京都の落ち着いた街並み、木造の町家という趣深い舞台のおかげで、そのスローペースさすら心地よく感じられます。更に、木下けい子先生の繊細でやわらかなタッチも京都の雰囲気にマッチしていて、うっとり度アップ……。もう、ずっと読んでいたい……。
相馬が周への恋心を自覚して、彼に思いを告げてからも県民性や性格の違いからすれ違ってばかりの2人ですが、作品内で流れる雰囲気がゆったりしているせいか、すれ違いすらにこにこしながら見守れてしまう、不思議な愛おしさに満ちています。悲しみも喜びも切なさも全部推せる――これが「作品の力」というものなのでしょうか。物語の舞台から恋模様までの全てが穏やかな情緒に彩られた、「これが大人のBL、か」と、お猪口を片手にしみじみと噛み締めたくなる作品です!
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
30歳まで童貞だったことで、「触った人の心が読める」という魔法が使えるようになった主人公の安達。その魔法のせいで、会社の同期のイケメン・黒沢が自分を好きだということを知ってしまいます。全くその気がなかった安達ですが、仕事ができて性格もいいイケメンから「すげー可愛いすげー好き」「俺に頼ればいいのに」「本当ほっとけないんだよな」と熱烈な好き好きビームを放たれたら抗えるはずもなく……! 2人がゆっくりと距離を縮めていく様子がじれったくもかわいく、ニヤニヤが止まりません。このほんわかと恋が育っていく感じ、BL初心者さんの入門編にもBL玄人の心の洗濯にもおすすめです!
安達目線からは黒沢のかっこよさや優しさが、黒沢目線から安達のかわいらしさや誠実さがガンガン伝わってきて、めちゃくちゃ推せるカップル間違いなしなのですが、安達が魔法を授からなければきっと黒沢の気持ちに気付くことなかったと思うんですね、安達が鈍感ピュア(褒めてる)なので。魔法を授けてくれた女神様には感謝しかありません。そして、黒沢✕安達を妄想しつつ見守る腐女子の藤崎さんがGJ&羨ましすぎる! 4巻特装版に付属している「腐女子たちの純愛妄想小冊子」もわかりみが深すぎるのでぜひ……!
また、同録されている、安達の友人で同じく魔法が使えるようになってしまった恋愛小説家の柘植(30歳・童貞)と宅配便配達員との恋路からも目が離せません。不器用な文系とツンデレヤンキーのカップリングは正義です。
2020年5月にはTVドラマ化決定が発表されました。まだ詳細未定のようですが、「おっさんずラブ」に続くBLドラマの名作が生まれてしまうYO・KA・N☆
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
ありそうでなかった新境地、ドSの襲い受け。いかつい攻めがガンガンに攻められてメス顔でイッちゃう系(どういう系だよ!)が好きな方、性癖にぶっ刺さる1冊になること間違いなしです。受け攻めのポジションが逆ですが、『真夜中ラブアライアンス』(竹書房)のバリタチ女装男子×ヤリチンノンケで新しい扉開いちゃった方にはぜひおすすめしたい……!
いかつい男を責めまくってイかせるのが大好きな淫乱受け・風間と、犯された側なのに「責任取るから…」とか言っちゃううかつな硬派攻め・水嶋という、倫理観にギャップありまくりなカップリングがたまらんかわいいです。淫乱受けにスパダリ攻めという耽美みあるカップリングもいいのですが、純粋で男気ある攻めにほだされて淫乱受けの毒気が抜けていく過程is癒やしと救済……。風間から自分が出演するストリップショーに誘われたときに「怖いから」という理由で先輩2人を誘う水嶋、ヘタレかわいくて推せる〜〜〜。過激なボンテージ衣装とピンヒールが完璧に似合ってる風間もビッチ受けの鑑です!
フェチ味あふれるテーマ&カップリングの本作ですが、物語の後半で風間が淫乱ドSになった理由が明らかになってきます。ネタバレになるのでその理由は書けませんが、エロいだけじゃなくて、ストーリーもしっかりエモいとかズルすぎる……とだけ言わせてください。これが初コミックスだなんて、御茶漬わさび先生恐るべし。
この直後にコミックス2作目『オメガと悪魔のセフレ事情』(KADOKAWA)が刊行されるなど、ネクストブレイクの予感高まる新鋭の才能を見逃さないでください!
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
クラスで人気のイケメン男子が目立たない根暗男子を構い倒すのって、なんでこんなに萌えるのか。私は「イケメンによって新しい扉をこじ開けられて戸惑う根暗がかわいい」「根暗を翻弄するイケメンの無自覚な傲慢さが光る」「イケメンが根暗にだけ見せる執着心がおいしい」「根暗の中で暴力的なまでに大きく膨らんでいくイケメンの存在感」といったポイントに萌えているんだと思うのです。そんな思春期特有の制御不可能な感情に振り回される男子2人によって醸成される萌えが、本作にも満ち満ちています。
感触や味を再現できるほど強すぎる妄想力を生かして、授業中にオナニーをしていることを、イケメン男子・暮島に知られた根暗男子・大野。「ノットハンドオナニー」という屈辱的なあだ名をつけられ(呼ぶのは2人きりのときだけ)、妄想を煽るような言葉責めで射精させられて、と割とひどい目に遭わされているのに、友達として遊んでいるときは楽しいし、暮島が女子と仲良くしていると嫉妬のような気持ちが沸き上がってくる。倒錯的でアンバランスな関係にたまらなく萌えてしまう……! そして、そんなすれ違いもプレイとして楽しんでる感すらある暮島くん、将来大物になりそうです。
読み始めは「とにかくエロくていいじゃない!」という印象だったのが、読み進めるにつれて「これは青春……ていうか、ゴリゴリの純愛やんけ!」「暮島の嫉妬尊い……」「同棲だと!? 2人の幸せフォーエバー……」と変化していくのも本作のすごいところ。すれ違いシーンではこの2人どうなっちゃうんだろうとハラハラさせられ、イチャイチャシーンでは糖度の高さに蕩けさせられる、ドライブ感のある読み心地も病みつきに。エロから始まった恋が純愛に昇華されていく過程を、とくとご覧ください!
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
本作の舞台はオメガに対して強い差別・偏見がある世界。主人公の雫人も学生時代に複数人の上級生からレイプされて妊娠し、1人でその子どもを産み育てているという過酷な状況に置かれています。そんなひどい目にあっても「オメガがフェロモンでアルファを誘ったに違いない」と後ろ指をさされるほど、アルファの欲望が正当化されていて、オメガにはまともな就職先すらない。それでも健気に生きようとする雫人と娘・しずくの姿に胸を打たれます。誰か早くこの2人を幸せにして……。
そんな2人を現代のシンデレラに例えるなら、雫人の前に現れたアルファの男子高生・葉月は白馬の王子様。イケメン・アルファ・御曹司と三拍子揃ったスパダリが、薄幸美人を見初めて純愛を貫き成就するという、ど真ん中ストレート剛速球な王道設定が爽快です。そうそう、不憫受けBLってこうでなくっちゃ!(暗黒微笑)
リリカルな少女漫画感すら漂う王道シンデレラストーリーでありながら、いや、だからこそ、スケベシーンが一際エロく輝きます。フェロモンの暴走や雫人のアルファへの恐れ、当て馬の登場といった幾多の障壁を乗り越えて、きちんと気持ちが結ばれた2人のとろとろエッチ……10年に一度、満月の夜にだけ咲く花のような尊さと美しさ……。ああ、全ての障害はこの瞬間のために……ウッ……。
心も体も結ばれ、さらには新しい家族も増えた葉月と雫人。このまま幸せ街道を爆走して、その糖度で俺たちを糖尿病の向こう側へと誘ってくれ!! この家族の幸せ、何巻分だって見守っていたくなります。
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
『魔法少女 俺』の作者・毛魂一直線先生、初のBLコミック!
大和御門(やまとみかど)は、御曹司で眉目秀麗・才色兼備のスポーツマン。パーフェクト高校生である彼が、長い前髪で顔を隠した、地味で平凡な一般家庭出身の、根崎春(ねざきはる)に一目惚れする。アプローチをかけるものの、自分になびかない根崎にしびれを切らした御門は、ある日思わず彼の前髪を切ってしまうーー。
スーパー攻め様が平凡受けに片想いする、という王道カップリング&ストーリーなのですが、王道でないのは、本作のとどまるところを知らないギャグ展開! 1ページ目から怒涛のハイテンションで物語が進んでいきます。序盤のギャグ展開が明るく、気負わずに読めるからこそ、根崎に好きな人がいると分かってからの後半のシリアスなシーンが胸に沁みます。
ぜひ皆さんに読んで欲しいのは、最初頑なだった根崎くんが最後にデレるシーン! 思わず「きゅん」となってしまいました……。なんて可愛いんだ根崎くん。
読み終わった後は、なんだか微笑ましい、明るい気持ちになれる青春BL、ぜひご一読あれ。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
国内最大規模の資本を持つミカドホールディングスの跡取り候補筆頭にして有智高才で眉目秀麗、と絵に描いたようなスパダリ・三角冬真。全ての人間を魅了し、何不自由なく暮らす三角の悩みは唯一つ、自分に見合う魅力的なパートナーに出会えないこと。麗しの令嬢をちぎっては投げちぎっては投げするうちに「俺がすべきは努力ではなく妥協かもしれんな」と諦めかけていた三角でしたが、フジミと名乗る謎の地味顔男と出会ってから、彼のことが気になって仕方なくなってしまい……。
スペックも立ち振舞いもスパダリ中のスパダリな三角なのに、フジミが破天荒なまでに天然すぎるせいで、何故か残念なギャグの人に……。しかししかし、それがたまらなく可愛いのです! 想像してみてください、スーツのジャケットでほっかむりをされてお姫様抱っこ状態で絶叫するスパダリ、好きなアーティストがサザンとバレて恥ずかしがるスパダリ、熊と戦うスパダリ。何を言っているか分からないかと思いますが、なんか可愛くないですか?
対するフジミは、夜景の見える高級レストランの窓から生身で飛び降りても無傷、生まれてこのかた血を流したことがないというとんでもなく丈夫な体の持ち主。もともとは名家の出身ですが、家業が退屈で風来坊のような暮らしをしている人物です。そんな破格な2人が織りなすラブストーリーが面白くないわけがありません! BLのセオリーというセオリーを全てへし折りながらも、尋常じゃない萌えとハッピーを届けてくれます。
『フェイクファー』(フロンティアワークス)でデビューしてから、新作を出すごとにBL界に革命を起こしてきた虫歯先生。どの作品を手にとっても、クソデカ感情を味わわせてくれること間違いなしです!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
マスクで自分のコンプレックスを隠して、なるべく目立たないように生きている男子高校生・佐山。しかし、ひょんなことからイケメンでリア充のクラスメイト・才川に気に入られてしまいます。しかも、佐山にだけ見せる才川の素の表情は、目が笑ってないし性格が悪い! 「ねぇ知ってる? 口は第二の性器とも呼ばれてるって」なんて迫られてしまい、佐山の平和だった日常はどうなる……!?
pixivコミックで人気に火が付き、コミックス化された参号ミツル先生のデビュー作。腹黒なイケメン✕毒舌な陰キャラというカップリングもさることながら、マスクというアイテムが良い仕事をしているのです。マスクで隠されていることによって“秘部”となった口に、指を突っ込んで唇をなぞり、舌を嬲って……。高校生にしてこんなマニアックな責めができる才川、将来はスパダリかド変態か。可能性しか感じません。
最初は佐山が才川に一方的にもて遊ばれるような関係だったのが、徐々に才川の視線も熱を帯びるようになり、佐山もいつしか才川から与えられる刺激に心を溶かされていく――という関係性の変遷にも滾るぅ〜〜〜。「何もかもがつまらない」みたいな顔をしていた才川が佐山に見せた包み込むような微笑み、誰にも心を許そうとしなかった佐山が才川に見せたくしゃくしゃの泣き顔が全てを表しています。恋は人を変える……(号泣)。
2人の心を移り変わりだけでなく、佐山が抱えているコンプレックスも丁寧に描き切り、「これがデビュー作とは……」とBLファンを震撼させた参号ミツル先生。次はどんなBをLさせてくれるのでしょうか!?2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
ある日突然、街中にゾンビが大量発生! コンビニ店員の三柴はしばらくバックヤードに立てこもるも、家族の安否を確認するため外に出ようとした瞬間に、元同僚のゾンビに襲いかかられます。そこに自衛隊員の千ヶ崎が現れ、危機一髪のところを助けられますが、「生存本能……的な?」と股間を隆起させた千ヶ崎に迫られて、またしても大ピンチに……!
ゾンBLという新ジャンルを切り開いた本作。パニックものって一般作でもどんどんラブが生まれがちなので、実はBLとも相性がいいのかもしれません。
本作でも、ゾンビが溢れかえって自分もいつゾンビ化するか分からない非常事態に押されるようにして、三柴と千ヶ崎の距離はどんどん近づいていきます。見た目も中身もいかにも雄っぽい千ヶ崎は、こんなシチュエーションでこそ輝く男。2人きりになって守られたら、好きにならないわけがありません。対する三柴くんは一緒に戦える系の受けなので、バディものBLとしても読み応えあり! これまでの作品では攻・受ともに可愛い系の印象が強かった淀川ゆお先生の新境地がここにあります。
2020年3月発行の最新2巻では、ゾンビ化に抗う特効薬開発の可能性が見えてきたほか、「美味そうなのがいるじゃん」と三柴を狙おうとする謎の男(タレ目つり眉ツーブロという、良き当て馬感満点!)も登場。三柴と千ヶ崎のラブ度もぐっと高まり、読者をワクテカさせたところで3巻へ。早くハッピーエンドにたどり着きたいような、2人の物語を読み続けたいような複雑な気持ちですが、いずれにせよ早く3巻が読みたいです……!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
10歳の頃に両親が借金取りから夜逃げして、下駄箱の中に一人取り残された風太郎。そのとき取り立てに来ていた実に拾われて、同じ屋根の下で育てられ、いつしか育ての親に恋心を抱くようになります。しかし、その気持を伝えるつもりはなく、実のそばで実のために働けたら幸せだと割り切っていた風太郎ですが、実の匂いが染み付いた浴衣で自慰行為をしているところを見つかってしまい……。
素直にすくすく育った年下大型わんこ・風太郎のぽわぽわ天パや、実のことが大好きすぎてすぐ暴走しちゃう青臭さも可愛いのですが、ここはあえてガチムチ強面な金融屋(元極道)、実の可愛さについて語らせてください。一見、血も涙もなさそうな彼ですが、親に見捨てられた風太郎を引き取って育て上げたあたり、ほだされ受けの素質バッチリです。しかも、エッチのときには男らしさを崩さないながらも、ほんの一瞬見せてくれるトロ顔がたまらなくセクシー……。喘ぎ声を我慢して、こめかみに浮かび上がる血管や唇を噛み締める仕草も萌ポイントです。
本作は『ご利用は計画的に』(竹書房)のスピンオフ作品。父親の借金を代わりに返済する真面目な好青年・真に、セックス大好きな淫乱金貸し・愛美が「1回セックスすれば3万円チャラ」と迫り、片方は借金返済のため、もう片方は体目当てという不埒な関係から恋が始まる物語です。そこにポメラニアン5頭飼いのブラコン兄として登場しているのが実。未読の方はぜひこちらもチェックしてみてください!2022年07月20日 -
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田舎道を走る電車に揺られるスーツ姿の2人の男性、鳴海真樹と田那辺貴弘。同じ会社の先輩後輩である彼らは、「今日一晩だけ」という約束でセックスをするためだけに温泉旅館に向かっているのです。しかも、電車の中で「もはや前戯…!」なえっちなキスを始めて……。この一晩で真樹は貴弘に抱き潰されてしまうのか、本当に2人は「今日一晩だけ」で終われるのか!?
エロとフェチの神作家様・佳門サエコ先生の作品で、このタイトル、この表紙。「どんなエロを見せてくれるんだろう!?」という期待しかありません! そして、その期待は裏切られるどころか、200%超の勢いで満たされるのですが、加えて強調しておきたいのが本作品が「純愛もの」でもあること。2人が濃密な行為を繰り広げる傍ら、「互いのことをどう思っているのか」「どうして一晩だけ体を重ねることにしたのか」「2人はどうして出会ったのか」が明らかにされていき、その結果、完全に両思いの純愛なんですよね、尊みがすごい……。実は両思いの2人が、トロットロのぐちゃぐちゃになって抱き合いながらも、「だけどこの関係は一晩だけ」と切ない思いを抱えている――このシチュエーション、天才すぎませんか?(震え声)
洗練された大人の男をエロく美しく描くのが佳門先生の持ち味。高級ブランドのシューフィッターで重度の足フェチ紳士✕“理想の足”の持ち主である若手サラリーマンの『試着室の淫らな紳士』(芳文社)、世界的ブランドのCEO✕舐めフェチの美青年『大富豪の愛しい舐め犬』(芳文社)など、華麗な世界を舞台にした上質な男同士の濃密ラブが楽しめる作品が揃っています!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
会社には居場所がなく、家に帰っても何の楽しみもない……。そんな社畜リーマンの美春が電車に揺られていつの間にか辿り着いたのは、桜が咲き乱れる先にポツンと建つボロボロの廃旅館。そこで旅館の跡継ぎを名乗るイケメンと仲良くなり、そのまま朝を迎えますが、翌朝美春を叩き起こした女将は「息子はとうに死んでるよ」と告げます。そして、再び美春の前に現れた彼を成仏させるべく体と差し出しますが……。
『少年の境界』(リブレ)、『四人のにびいろ』(祥伝社)、『落果』(祥伝社)など、エッジィで陰のある作風で知られるakabeko先生のエロコメ作品。頑張れば頑張るほど職場で疎まれてしまう不憫な社畜男子・美春が、ボロ旅館に取り憑いた幽霊(正体は勘当されていた元AV男優の跡取り息子)藤男にうっかり絆されて、エッチな体に開発されていっちゃうストーリー展開、腐女子にとってのアメリカンドリームなのでは? 最初は目の下に隈をつくって憔悴しきっていた美春が色っぽく変わっていくのも、何にも執着しなかった藤男が美春のことは独占したくなってしまうのも、手を合わせたくなるほど尊い……!
受けが超気持ち良さそうでフェチみたっぷりなakabeko先生のエロスに心を射抜かれてしまった人は『蝶と花の関係性』(竹書房)もぜひチェックしてみてください。黒髪短髪の体育会系わんこ男子が美人上司にドM開発される可愛い姿が拝めます! akabeko先生の描く攻めのいじわる顔×受けのトロ顔、焼肉と白ごはんくらい相性抜群ですよ。2022年07月20日
