ブックライブの書店員おすすめレビュー

BL のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    あなたは「宦官」を知っていますか?アソコを切除して去勢し、宮廷に仕える者のこと。恥ずかしながら、こういった知識がなかった私が、「設定が難しそう…」と何となく読んでいなかった、『皇帝と宦官』シリーズ。しかし読み始めてみると、どんどん引き込まれていくのです!今までなんてもったいないことをしていたんだろう!
    権力闘争に敗れて宦官のふりをすることになった寧。やさぐれる彼が出会った士良もまた、不本意ながら宦官になった青年だった…。寧は序盤、本当にイヤな男ですが、士良とのやり取りの中で、本当は不器用なだけだとわかってきます。士良もまた、寧を「おっさん」扱いしながらも、惹かれる気持ちを認めようとしないのがカワイイ!ツンデレ同士の年の差カップルの濃厚Hがたまりません♪
    本作は、『皇帝と宦官』シリーズの番外編にあたるのですが、本編を読んでいなくても大丈夫。(もちろんあわせて読んでほしいけれど!)知られざる宦官の豆知識は、萌えの宝庫ですよ…。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    自分自身に存在価値を見出せず、投げやりになっていた昭彦の命を救ってくれた青年・和重。彼は、永遠の命を持つ吸血鬼だった…。

    みちのくアタミ先生の新作は、なんと吸血鬼もの!
    吸血鬼とはいえ人を襲うことはせず、輸血袋で食欲を満たす和重は「僕にできることがあれば言ってほしい」という昭彦の言葉に、だったら俺を殺してくれと言い放ちます。
    昭彦はもちろん断るのですが、望まずして吸血鬼になってしまった和重の苦悩は深く、彼の半生がいかほどのものだったかと、想像しただけで涎……じゃない、涙が出てきます。
    愛する人たちに次々と先立たれた吸血鬼の和重と、天涯孤独な昭彦は、同じ孤独を抱えるもの同士、ひそやかにその心の距離を縮めて行くのですが、和重を吸血鬼に変えた男・将門の登場を機に不穏な空気が漂い始めます。

    2人に幸せは訪れるのか。そして、冒頭で和重が墓参りをしていた墓標の名前は……と気になることがモリモリの本作。続きが楽しみすぎます。
    それにしても、吸血シーンってなんてエロいんでしょうか……将門に血を吸われる和重の表情はまさにエロスそのもの!仄暗い色気にぜひノックアウトされてください。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    時代物×ファンタジーな世界観の作品ですが、BLという枠組みを超えておすすめしたい!

    剣豪・草薙が出会った盲目の座頭・千載こと千。彼は人の望みを叶え、その魂を喰らうという能力の持ち主でした。魂を喰われた人間は輪廻の枠から離れ、人々の記憶から消えてしまうのですが、千もまた魂喰らいとして輪廻から逸脱し、痛み以外のすべての感覚を失っています。
    そんな千に興味をもった草薙は、千のことを知りたいと、彼の旅路の伴となります。
    千と契約を交わす人々はみな、誰かのために自分を犠牲にしようとします。千はそんな彼らの願いを叶えつつ、残された人々の気持ちに寄り添おうとします。願いの行く先は悲劇であることも多いのですが、根底に流れる愛情の強さ、深さに思わず涙してしまうことも。

    千と草薙の関係は恋愛とは少し違うものの、確固たる結びつきを感じさせ、時に色っぽく、時に切なく胸に迫ります。バディものが好きな方にもおすすめしたい作品です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    元火消しの卍(まんじ)と陰間あがりの百(もも)。義兄弟の契りを交わした2人の蜜月を描く本格江戸BLです。
    言葉遣いはもちろん、当時の風俗や文化などを随所に織り交ぜつつも、甘くキュートなBLに仕上げられているのは、時代物を多く手がけてきた紗久楽さわ先生だからこそ。
    百と卍のイチャラブはえっちで可愛く(百の尻のラインが最高!思わず触りたくなるプリケツっぷり!)、見ているだけで幸せになります。
    おっとりして天然っぽい百ですが、陰間時代のエピソードは切ないのひとこと。実の兄でありながら百を陰間として「仕込む」ことになった醒と、そんな醒を慕う百との、胸を突かれるような関係には思わず涙が。
    俺様でツンデレな伊達男・卍もまた、なにやら重い過去を背負っているようで…互いに地獄を見てきた2人だからこそ、こんなにも優しく思い合えるのかもしれません。
    時代物ははじめてという人にも、ぜひ手にとっていただきたい作品。新しい萌えに出会えること間違いなし!です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    ギターの腕は最高。でも、音楽への情熱を失いかけていた「立夏」。彼は偶然知り合った「真冬」の歌声に魂を撃ち抜かれます。すぐさま自分のバンドへと真冬を誘う立夏。徐々に距離を縮めていく2人ですが、真冬が過去に男とつきあっていたことが判明して──。
    繊細でリリカルな恋模様にもときめくのですが、なによりバンドにまつわるストーリーが熱い!そして青い!男子高校生たちの青春を描いた音楽漫画としても、十分に楽しめます。俺様な立夏が真冬に惹かれていく様子や、バンド仲間・秋彦と春樹のただならぬ雰囲気など、BL的にも萌えポイントがたくさん。
    第3巻では、真冬への恋心を自覚した立夏のもだもだが可愛くて、あー青春だなあ!と叫びたくなるはず。ギャグのテンポも最高で、読むだけで心が跳ねあがる作品ですよ!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    女にモテたいという理由でバンドをやっている「朝一」。そんな朝一のバンドに、伝説のボーカル「ヨル」がサポートメンバーとして入ってきます。実は、ヨルは朝一にずっと憧れていて…。
    女にしか興味がない朝一が、ヨルの歌声に思わず欲情するシーンがすごくいい♪普段はぼーっとした天然ちゃんのヨルですが、歌う姿は色っぽいの一言!
    ヨルに惹かれる自分を認められず、苛立ちを暴力に変える朝一は男としては最低ですが、そんな朝一のダメなところも、クズなところも、全部含めて好きだと言えるヨルは強いなあと思うのです。
    痛いシーンや暴力的な描写も多いのですが、好きな人には確実に「刺さる」作品です。(個人的に、朝一受けも見てみたいな、なんて思ってしまいました)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    音楽雑誌の編集者・新のもとに、活動休止中の人気ギタリスト・椎名が転がり込んでくる。椎名は新の恋人であり、ギターの楽しさをを教えた相手だった──。
    自分に憧れてギターをはじめたはずの少年が、輝くような才能を発揮しはじめる……そのことに軽い嫉妬と劣等感をおぼえながらも、ひたすらに自分を慕ってくる相手を可愛いとも思う、そんな複雑な男性心理が描かれているところが、とても魅力的!脇役のミュージシャンたちもいい味を出しています。
    包容力に溢れた新ですが、どこか屈折した愛情を抱えているような雰囲気も醸し出しており……今後の展開が非常に楽しみです!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    かわいらしい絵柄でジャンルの垣根を飛び越え、そして「なんかやばい」マンガを生み出す作家ふみふみこ――がとうとうBLコミックを出した…!
    隠れて女装をする優等生の駿と、さえない童貞のおじさんがSNSで出会ってセフレに。一度は別れを決意しますが、再会してハッピーエンド☆までが第1話。しかし、第2話以降の展開が既存のBLの概念を覆す…!愛がすべてを救うわけではないことを突き付けてくる痛みもありながら、だからこそ折り合いをつけて生きていくリアルを描きます。
    それにしても女装男子がとにかくラブリー!駿を励ますクラスの女子・田辺さんにも感情移入しちゃうこと間違いなしです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    執着受BL。かわいくてドジっ子のくせに、たっくんのことになるとすごいエネルギーを発揮しちゃう受・純平が、もはや犯罪レベルのヤバさ!たっくんから分泌されたもの(汗、鼻血、アレしたティッシュ、おならetc..)なら、なんでも集めちゃう生粋のストーカーなんです。そんな彼にうっかりほだされた、たっくん。勢いで抱いちゃったから、さあ大変!?愛されすぎるのも困ったものです…!強面なのに隠れファンシー男子という攻のたっくんもギャップもなかなかです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    かつていじめいてた相手が、超絶ハイスペック男子となっていたら!?偶然を装って明里の前に現れた細川。その目的は、過去のいじめっ子への復讐。しかし、引き寄せ体質のせいで相次ぐストーカー行為に見まわれいた明里をほうっておけず、いつのまにかナイト役として立ち回ることに!華麗に明里を守る細川はかっこいいけど、突き抜けていてなんだか残念。そしてストーカーの意外な正体とは…?コミカルとホラー、そしてラブが同居する、絶妙な逸品です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    寝取られ好きさんにオススメ☆ラブラブな恋人同士だけでなく、元セフレやストーカーまで登場し、気まぐれやあてつけであちこちでHな展開が勃発!しかも、激しい男達のバトルの行く末は、衝撃の2カップル同時○○…!?愛だけじゃ足りない、ほだされ男達の爛れた交友関係をお楽しみあれ!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    医者と写真家。日々に不満はなくても、少しだけ弱い大人たち。偶然に出会った2人の会話と暮らしがまったりと流れていきます。ラブ展開は薄いのですが、関係性の機微をとても丁寧に描いた作品。互いの性格を理解して、受け入れて思いやることの大切さに気づかされます。作中で触れられているタイトルの意味も素敵で、本棚にそっと忍ばせておきたい美しい一冊です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    挫折を経験して無気力に日々を送るボクシングトレーナー。純粋で不器用、そして一途な年下ボクサー。対照的な二人、だからこそお互いに無い物に惹かれあう…。けれど、衝動で体の関係を持ってしまい、そのたびに「大人だから」「トレーナーだから」と何度も突き放す攻めがあまりにズルい!それに傷つきながらも追いかけてくるワンコ受けを見ていると、切なさで胸がいっぱいになります。
    ボクサー同士のしなやかな肉体がぶつかりあうHシーンもキュンキュン!特に、レアな剃毛プレイは必見ですよ☆

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    高校の生物教師・木庭のことが好きな葉純。わざと赤点を取って補習授業を受けていたのですが、一緒に補習を受けることになった根井という生徒に、先生への思いを見破られます。自分も木庭が好きという根井に、葉純は……。
    三角関係とはいうものの、ギスギスした空気はありません。3人の性格や、相手のことを好きになった理由などが丁寧にやさしく描かれていて、読んでいるとあたたかい気持ちになります。
    はじめは「先生が好き」ということで繋がっていた葉純と根井ですが、だんだんと互いを特別だと思い始めます。憧れとリアルな恋、その狭間をたゆたう男子高校生の心情が繊細に、リリカルに描かれていて、読後は良い映画を見た時のよう。
    独特の間やギャグのセンスも素敵で、次回作も読んでみたいなと思わされる作家さんです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    女の子大好き!な親友・西村に、ずっと片思いしている酒井。叶わぬ思いの発散方法は、セフレの北田に慰めてもらうこと。 ある日、北田と致しているところへ西村がやってきて……という三角関係を描いた作品です。
    現場を目撃した西村はドン引くこともなく、「俺が知らない酒井の秘密を北田だけが知っていた事が許せない」と思います。ここでまず、萌えの臨界点が突破!友情を超えた独占欲と嫉妬がたまりません( ´∀`)
    ところが、北田もまた、心の底では酒井を思っていて……。
    3Pシーンもしっかりエロく切なく、胸がキュンとする作品。登場人物のガタイがよく、むっちりしているのもいい…♡三角関係というと、どうしても1人が当て馬になりがちですが、この作品ではそういうこともなく、新しい愛の形を楽しむことができます。
    同時収録の用心棒×ポールダンサーのお話も、クールに見える攻めが実は受けのことを大好き!な内容ですごくかわいくておすすめです!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    オメガバースというと、どうしても発情期などのエッチ方向に興味が向きがちですが、こちらは「男でも妊娠できる」オメガバースの特徴を活かした子育てBLです。
    サラリーマンの夫・弘と、専業主夫・真生、そして彼らの息子・ひーくん。3人の穏やかな日常風景がメインですが、オメガへの差別やアルファ至上主義な父親との葛藤なども描かれており、ほのぼのした中にもピリッとスパイスが効いています。いつもは優しい弘が、真生やひーくんを傷つけようとする相手に対して黒いオーラを放つのも、ときめきポイント。直接的には描かれていないものの、彼らが過去に抱えてきた葛藤や苦悩は端々から読み取れるので、幸せそうな3人の姿に胸がぎゅっとしてしまいます。癒やされますよ!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    つきあって8年のゲイカップル・千秋と和馬。そろそろ同居したい千秋に、和馬はこのままでいいと言い放ちます。ですが、ある日、幼馴染の巴が「娘を預かって欲しい」と言ってきて……。
    いわゆる子育てBLですが、これがもう、すっごくかわいい!見た目は金髪ヤンキーですが、手先が器用で(クリエイター系)いつのまにか幼稚園の付き合いにも馴染んでる和馬と、ヘタレワンコっぽさはあるものの、和馬を心から愛し守ろうとする千秋。2人のラブラブっぷりにも癒やされますが、娘のあゆちゃんがまたかわいい!母親似のきっぷの良さは幼稚園児とは思えないほど(笑)。他人同士が「家族」になることの意味……その答えをあたたかく、やさしく描いた本作。エッチシーンも可愛くてオススメです♡

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    義兄からかけられた一言がトラウマとなり、他人との食事を避けてきた豊は、ひょんなことから穣と種という年の離れた兄弟と食事をともにするようになります。
    孤独に慣れ、心を閉ざしがちだった豊ですが、兄弟と過ごすことで食事の美味しさ、他人と触れ合うことのあたたかさを知ります。
    幸せな食卓の記憶がないのだと、穣に告白するシーンで思わず号泣。互いに傷を抱えた2人だからこそ、人に優しくなれるのだとしみじみ実感させられます。
    エッチなシーンはほとんどないんですが、そんなことどうでもいい!彼らをいつまでも見守りたい…!上田家の壁になりたい…!と思ってしまいます。
    おにぎりが食べたくなること間違いなしなので、炊飯器のスイッチを押してからどうぞ!

    2022年07月20日