『GIANT KILLING』は、東京の東のサッカークラブ、ETUが強豪クラブを相手に大番狂わせ(GIANT KILLING)を起こしていく物語です。
このマンガの魅力は、監督であり主人公である達海猛のプロデュース力とマネージメントスキル。と言いたいところですが、それだけではありません。
『GIANT KILLING』は様々な立場の人が描かれます。監督だけでなく、選手・コーチ・クラブの社長・広報・スカウト・スポンサー・スポーツ記者・サポーター・サポーターの家族。それら全員の注目が集まる場所が、サッカースタジアムであり、それら全員が同時に歓喜する瞬間が、ゴールが生まれる瞬間なのです。
「プロスポーツとしてのサッカー」の本質を捉えた数少ない、いや唯一といってもいいマンガかもしれません。
人々がサッカーに「熱狂」する理由が、きっとこの作品を読めば分かるはずです。
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Posted by ブクログ
58巻では降格目前のトリプレックス大分との対戦を描きながら、日本代表で挫折を味わった椿の復活劇が活写されている。
相手の勢いに呑まれながら1-1でハーフタイムを迎え、監督の叱咤激励を受けて奮起し、逆転ゴールの直後に椿が登場する劇的展開。
そして、立ち直る段階には至っていない椿が、サッカーを通じて立ち上がっていく物語像。
その中で生まれてくる鮮やかなサッカーのワンシーン。
ドラマ性とゲームがマッチしながら、見事な復活劇が描かれた一巻である。
下位に落ち込んだチームの難しさや、優勝が懸かるチームのプレッシャーなども端的に描かれていて、この作品らしいシンプルな描写が光る一戦となっている。
若手を支える軸になる選手が居てこその復活劇、という描写もまた味わい深い。
実際のチームでも、やっぱり精神的支柱となる選手が居るかどうかで全然違う。リアリティある描写だろう。
今回も楽しませていただいた。星五つで評価したい巻である。
椿のお姉ちゃんが最高にお姉ちゃんしてた過去エピも良かった。
今更だが、椿はかなり弟らしい弟なキャラ造形をしていると思う。なんか、そんな雰囲気が凄くしてる感がある。
人は優しさに触れて強くなれる
前巻で自らのミスで敗戦したと責任を感じてしまっている椿くん。
プロ選手である以上いつかは立ち上がらなければならないがそれがいつになるか…という具合に心配していたが、今巻で無事に前を向くことができました!
俄ファンほど手のひら返しが激しいので『自分以外はみんな敵』という心境に陥りやすいが、ちゃんと選手自身を見て応援してくれているファンもいるんだよっていうのを選手自身が理解できて良かった。
きっと今回のショックが椿くんをさらにビックな男にしてくれるでしょう。
今後にこうご期待!
復活してよかったなぁ
代表戦で戦犯にされ、失意のどん底まで落ちた椿が復活してアシストを決め、支えてくれた人たちの優しさを改めて感じて涙するシーンでもらい泣き。
今の世の中、何でもかんでも責める人が多いけど、自分は誰かを支えてあげる側に回りたいなぁと改めて思いました。
復活!
椿復活!
流石達海。チームのことも椿のこともわかってる。操縦術が物凄い。現状と今までの道のりを踏まえて進むべき道を示す。良い監督って言葉一つ、行動一つでチームや選手を蘇らせ、成長を助ける。本当に凄い。
そして椿の復活。ただサッカーを楽しむ、一般的にはこれが中々できない。でも今までずっと打ち込んできたからこそ、ふとしたきっかけで掴める。
最高に泣けた!!
ジャイキリはいつもの熱い試合展開だけじゃなく定期的に感動する話持ってくるからずるい!!
前々巻からの椿の絶望でどれだけブルーになったか。はやく次巻が来ないかな、
椿の変化
大分戦も後半に入り佳境へ。
あまり波に乗れないETUはついに日本代表戦で炎上してしまった椿を投入!
物語初期の時とは違う椿の立ち直り方に成長を大きく感じる一巻です!!