『GIANT KILLING』は、東京の東のサッカークラブ、ETUが強豪クラブを相手に大番狂わせ(GIANT KILLING)を起こしていく物語です。
このマンガの魅力は、監督であり主人公である達海猛のプロデュース力とマネージメントスキル。と言いたいところですが、それだけではありません。
『GIANT KILLING』は様々な立場の人が描かれます。監督だけでなく、選手・コーチ・クラブの社長・広報・スカウト・スポンサー・スポーツ記者・サポーター・サポーターの家族。それら全員の注目が集まる場所が、サッカースタジアムであり、それら全員が同時に歓喜する瞬間が、ゴールが生まれる瞬間なのです。
「プロスポーツとしてのサッカー」の本質を捉えた数少ない、いや唯一といってもいいマンガかもしれません。
人々がサッカーに「熱狂」する理由が、きっとこの作品を読めば分かるはずです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2018年05月15日
あまりにタイムリー過ぎてサッカーファンは「うわあ」と思わざるを得ない47巻である。
この巻ではUAEで開催されるアジアカップへと向かう椿を冒頭に据えて、窪田と共に持田の代わりを任された彼の苦悩が描かれている。
代表はおろか、プロとして初めてフルシーズンを戦う彼にとって、代表の世界はあまりに異質...続きを読む過ぎたのである。イップスに近い状況から抜け出すまでは、非常にドラマらしいドラマだろう。
だが、やはり日本の一サッカーファンからすると、代表監督たるブランの「遊びの時間はここまでだ」「ここからは親善試合ではない」(P.32-33)という発言に、どうしてもアイロニカルなニュアンスを感じてしまう部分はあるだろう。
不動のレギュラーをベンチに置いた第一戦クウェート戦なども、あのオーストラリア戦での一幕を彷彿とさせる。
どうも遊びの時間が理由で代表監督が解任される国があったらしいね。どこかは知らないけれど。
連載時期を考えれば狙ったわけではないだろうが、どうも皮肉なニュアンスを作っている巻となっている。
そのタイムリーさも合わせて、星五つで評価したい。
1巻丸々日本代表の調整に焦点が当てられています。試合は次巻からでしょうか。
椿がA代表と自分との差をネガティヴに捉えてしまい調子を大きく崩してしまいます。こういうところ椿らしいなぁと思います。
Posted by ブクログ 2019年04月01日
アジアカップ開幕!と意気込んでみたものの、まるまる代表合宿での椿の奮闘を描くに終わった47巻。
期待と不安と挫折の中で、自信を失いかけた椿を立ち直らせたのはチームメイトの夏木の追加招集でした。
ただのホームシックかよ!っていう畑のツッコミは的確。そこを見越してアドバイスした達海と、ちゃんと対策とるブ...続きを読むランはさすがのマネジメント力なんでしょう。
椿にとっては、夏木が好調で代表選考ラインにいたってことも、幸運の一つですね。
さあ、いよいよ開幕。初戦の相手はクウェートです。