あらすじ
浅草・雷門前に集まった人、人、人――。達海が現れた東京ダービー決起集会は予想外の大盛況! 町の期待を背負ったETUはホームで王者・東京ヴィクトリーを迎え撃つ。タイトル獲得のために、決して負けられない大一番がついに幕を開けた! 10年ぶりの勝利で、「東京最強」を掴み取れ、ETU!!
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『GIANT KILLING』は、東京の東のサッカークラブ、ETUが強豪クラブを相手に大番狂わせ(GIANT KILLING)を起こしていく物語です。
このマンガの魅力は、監督であり主人公である達海猛のプロデュース力とマネージメントスキル。と言いたいところですが、それだけではありません。
『GIANT KILLING』は様々な立場の人が描かれます。監督だけでなく、選手・コーチ・クラブの社長・広報・スカウト・スポンサー・スポーツ記者・サポーター・サポーターの家族。それら全員の注目が集まる場所が、サッカースタジアムであり、それら全員が同時に歓喜する瞬間が、ゴールが生まれる瞬間なのです。
「プロスポーツとしてのサッカー」の本質を捉えた数少ない、いや唯一といってもいいマンガかもしれません。
人々がサッカーに「熱狂」する理由が、きっとこの作品を読めば分かるはずです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
天皇杯が始まって、今年もジャイキリ発生したので、ジャイキリ読み進める。
東京ダービーで盛り上がるところに、持田と花森の宿命のライバルのエピソードを絡める。勝てるのかETU。勝てるのか椿。
Posted by ブクログ
ついに開戦した東京ダービー。キックオフ直前のスカルズリーダー羽田の言葉が熱い。長いけど引用。
「東京Vと比べられる時……俺はいつもこう答えてきた」
「『弱いけど……最高なのはETUだ』」
「まあそう言うしかなかったんだけどよ。お隣は常にリーグのトップ争いに加わり代表選手を輩出し続けている。当然ながら東京Vは俺達とは比較にならない程の実績を残してきた」
「いつの日からか俺の口からは負け惜しみしか出なくなったよ『サッカーはクラブのデカさで決まるもんじゃねえ』」
「『いつか絶対に見返してやる』……ってな具合にな」
「そんな言葉が口ぐせになって気づいたら10年だ…」
「だが今シーズン……」
「チームは達海を中心にひとつにまとまることで快進撃を続け、俺の見たかったETUを現実のものにしてくれた」
「その勢いは俺達サポーターをひとつにし…今は町の人間までも巻き込んでとんでもない盛り上がりを見せている」
「もう俺の口から…負け惜しみの言葉は出ねえ」
「準備はいいか、10年分の借りを…この一戦に全てぶつけるぞ!」
「歴史を変えようぜ‼」
「今日は俺達が…東京最強クラブの座を手に入れる日だ‼」
胸の奥から、心の底から湧き上がる熱情を解き放つにはこれ以上ない言葉。ただ、凶暴に煽るのでは無いのがまたいいです。
勝つぞ!
東京ダービー開幕。
ETUのホームタウンで行われるダービー決起集会に続き、サポーターのコールリーダー羽田の演説。サポーターの試合前のモチベーションは最高潮に達している。その頃の選手達は、達海監督からどんな言葉をかけられるのか。どんな決意で試合に臨むのか。
Posted by ブクログ
39-42巻をまとめて。という訳で、読むのがしばらくぶりでした。そうそう全日本が舞台の展開でしたね。で、その体験を経て、いかにパワーアップしたのかが見所。上手い具合に成長が描かれていて、とりあえず任せられるという、選手としては理想的な安定感が出てきている。
Posted by ブクログ
優勝を狙える位置につけ、怪我人も戻り、チーム状態は良好。当然士気も高い。町の人々も巻き込み、最高潮の熱気で迎える東京ダービー。大一番です。
リアルでは元旦早々がっかりな結果だったので、漫画の中では強豪チームを喰ってスッキリしたい。しかし、巻末のCK…。悪夢が甦る…。
Posted by ブクログ
東京ダービー開幕となる第一巻である。
決起集会での盛り上がりから、東京ダービーへと繋げていく物語の盛り上がりは非常にスムーズであり、代表戦からリーグ戦へと視点を戻した物語が再びETUを中心に加熱していくことだろう。そのことが強く予想される立ち上がりとなっている。
それだけに惜しまれるのは、次の巻で一つダービーが佳境に入ってから年をまたぐ流れになっただろう2016年の隔月刊行がここに来て延期となっており、次巻が来年にまで持ち越しとなった点だろうか。
作者の方の負担が大きかったのだと思うが、ここでのストップは読者としては残念ではある。
あくまで試合立ち上がりまでの物語であり、その点を加味して星四つで評価している。
熱い東京ダービーとなることに期待したい。