あらすじ
アジアカップに挑む日本代表、発表! ブランの言葉を日本中が固唾をのんで見守る――。そして、リーグ戦は残り5節。4位のETUが今季勝てていない難敵・清水に挑む! 「代表」への思い、タイトルへの渇望。それぞれの思いが交錯するフィールドに、キックオフの笛が響く!!
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『GIANT KILLING』は、東京の東のサッカークラブ、ETUが強豪クラブを相手に大番狂わせ(GIANT KILLING)を起こしていく物語です。
このマンガの魅力は、監督であり主人公である達海猛のプロデュース力とマネージメントスキル。と言いたいところですが、それだけではありません。
『GIANT KILLING』は様々な立場の人が描かれます。監督だけでなく、選手・コーチ・クラブの社長・広報・スカウト・スポンサー・スポーツ記者・サポーター・サポーターの家族。それら全員の注目が集まる場所が、サッカースタジアムであり、それら全員が同時に歓喜する瞬間が、ゴールが生まれる瞬間なのです。
「プロスポーツとしてのサッカー」の本質を捉えた数少ない、いや唯一といってもいいマンガかもしれません。
人々がサッカーに「熱狂」する理由が、きっとこの作品を読めば分かるはずです。
感情タグBEST3
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ワールドカップ編突入!椿の成長
ワールドカップアジア大会のメンバー発表から始まり、持田が怪我で選ばれなかったのは残念でしたが、その代わりに椿と窪が代表入り。ここまで積み重ねてきた努力が報われた瞬間に胸が熱くなりました。
後半の清水戦では、若手中心のETUが堂々とした試合運び。ライバル大谷との激しいぶつかり合いも見ごたえありました。最後に椿が決めた一撃はまさに主人公の成長を象徴するゴール。読後の余韻が長く残る一巻でした。
U-22のカテゴリーからETUの椿と大阪ガンナーズの窪田が日本A代表に選ばれる。それも持田の役割を担う存在として期待されて。アジアカップが楽しみです。
リーグ中断前の1節としてETUは2位の清水と対戦する。清水の蛯名監督がいいキャラしてるので、話を1巻で納めずもうちょっと引っ張っても良かったように思います。