海猫沢めろんのレビュー一覧

  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    小説家×小説家×若林さんの鼎談(初めて知った言葉だ)集。対談ではなく鼎談、そして小説家ではない人がいるところが面白さを生み出しているのだと思いました。

    作家の方の、作品への思いではなく、その周辺や日常の話だったり、マイルールだったりが分かり、作家も雲の上の人ではないんだなと思えます。本の紹介もあって、本の世界が広がっていきそうで嬉しいです。

    ・ロイヤルホストに行きたくなる。
    ・「あたし」を使わないは、よく言ってくれた!これだけで星5つ!

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    2021年08月21日
  • ニコニコ時給800円

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    学歴詐称して漫画喫茶で働く青年。そんな青年にかき回され、警察に厄介になる店長。怪しげなファッションリーダー。それに感化されるアパレル店員。農家に怪しげなキノコを持ち出す元バンドマン。それに多額の借金を背負わされる自分に自信のない女子大生。。。


    いずれも現代にもよくいる設定と思わせるリアルさがさすがである。登場人物が微妙に次のストーリーに絡んでおり、短編集としての醍醐味を存分に楽しめる作品だったと思う。

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    2021年07月04日
  • 死にたくないんですけど iPS細胞は死を克服できるのか

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     どらえもんは生物?→生物ではない。代謝と自己複製ができないから。

     ES細胞・ips細胞はいろんな細胞になることができる。(分化能が残ったまま分裂する)

     ES細胞は胚盤胞の内部細胞塊を培養したものである。しかし、受精卵を破壊するので倫理的に批判を浴びている(バチカンなど)。
     分化しきった細胞の時計の針を巻き戻したものが、「クローン細胞」

     ips細胞は、ES細胞に特有の4種類の遺伝子を組み込むことで、細胞の初期化につくられた。細胞も壊さないので倫理的問題もクリアしたとされる。が、4種類のうち1種が癌化にかかわる遺伝子だったため問題視されることもあったが、現在ではこれはクリアされてい

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    2018年12月22日
  • ニコニコ時給800円

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    ユルく明るく、でも底冷えのする冷静さでかかれた時給800円の生活‥と思いきや、最終話が効いている。
    人を妬んだり羨んだりする気持ちがなければ(つまり人を蔑む気持ちがなければ?)、人生はもっと生きやすいのに。

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    2018年12月07日
  • 明日、機械がヒトになる ルポ最新科学

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    テクノロジーをどうとらえるか、どう向き合うのか、というのは哲学・宗教の世界に近いのでは、と考えていたが、まさにそういうことがこの本には書いてある。

    もうすこし図解や写真があると、わかりやすい。また、行間が詰まっていて読みづらいのが残念。

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    2018年07月17日
  • 明日、機械がヒトになる ルポ最新科学

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    「今、この世界では、人間(生物)が機械化し、機械が人間(生物)化しているのではないか?」という疑問から、著者が各専門家に取材した対談形式の本書。

    面白かった。

    SR、3Dプリンタ、アンドロイド、AI、ビッグデータ、BMI、幸福学…やっぱそれぞれの専門家は専門家らしく、変わった人が多く面白かった。マツコアンドロイドで有名な石黒さんとかもでてきてます。

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    2017年06月11日
  • 零式

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    作中に登場する言葉がかっこいい。

    バイクや戦闘機の疾走感や、スラム街の猥雑な感じの描写が上手い。
    遊郭とも違うが和洋折衷という感じのスラム街はちょっと魅力的。
    でも、住むのとかは辛そう。無理。
    特に女の子にとっては辛い。
    現代に生きていてよかった、と思わされた。

    最後のオチは初見だとかなり衝撃的だが、読み返してみると確かに納得。

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    2017年03月26日
  • 明日、機械がヒトになる ルポ最新科学

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    自らのお脳のスペック問題で、理解するのは到底無理なのに面白く読めた。
    はーぁ、ほーぅ、すごいねぇ
    でもいいから触れないより触れた方が面白いことが増えるよね。楽しかった。

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    2017年01月23日
  • 明日、機械がヒトになる ルポ最新科学

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    筆者の関心は「人間の機械化」と「機械の人間化」。どちらの方向からも進化していってるがその交点になにがあるのか?を先端のサイエンティストにきく。
    でいろいろきいたけど、結局、その交点にあるのは「しあわせ」というもの。

    だから前野先生とか矢野先生が共通して幸福の研究をはじめてるのは興味深い。
    幸福はサイエンスで証明できるのか?
    その糸口にたってるとすると、21世紀は人類が「食べること」「物質的に豊かになること」からはじめて「幸せになること」が目的関数にかわる時代かもしれないしそうあってほしい。

    いか印象になった点。

    まずはSR。SRはヘッドマンとディスプレイを装着して視覚を現実とは違う視覚を

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    2016年09月22日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    今回は私好みのSFっぽい話が多くて面白かった!(^^)でも読み終えてみたら、青春甘酸っぱ系だった千早茜さんの「あかがね色」が一番好き(*^^*)

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    2016年08月09日
  • 明日、機械がヒトになる ルポ最新科学

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    <目次>
    第1章  SR~虚構を現実にする技術
    第2章  3Dプリンタ~それは四次元ポケット
    第3章  アンドロイド~機会はすべて人型になる
    第4章  AI(人工知能)~機会は知性を持つか
    第5章  ヒューマンビッグデータ~人間を法則化する
    第6章  BMI~機械で人を治療する
    第7章  幸福学~幸せの定理を探る

    <内容>
    SF系の作家、海猫沢めろんさんが、現在の最新テクノロジーの研究者にインタビューしたもの。目次を見てもらうとわかるが、最後が「幸福学」。?と思うが、読んでいくとわかる。読んでいくにしたがって、人間と機械の境界が解けていく感じ。「人間らしさ」と我々が思っていることが崩され、人

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    2016年08月06日
  • 明日、機械がヒトになる ルポ最新科学

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     人は何をもって人たり得るのか。
     割と心なんかないと思う私には、おもしろい一冊だった。
     心や体をさまざまな視点から見ている人が居るというのは、それだけで面白い。

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    2016年08月02日
  • 明日、機械がヒトになる ルポ最新科学

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    SR(代替現実:Substitutional Reality)、3Dプリンタ、アンドロイド、AI(人工知能)、ヒューマンビッグデータ、BMI、幸福学(脳科学)と最新のIT系先端科学技術について、小説家である著者とその第一人者との対談、著者がドキドキ・ワクワクしながらサイバーパンク的な未来に思いを馳せながらの哲学的でもある問いが、よくあるビジネス的な視点とは異なっていてとても新鮮でした。

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    2016年07月24日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    8人の作家による「小説」をテーマにしたアンソロジー。色んな切り口で切り刻まれた「小説」や「物語」を小説で読むことで、物語の深みに勝手に囚われたり、メタ的なゾワゾワ感に包まれたりする。小説って面白い、と実感。

    秀作が揃っているが、ワシは、物語の禁じられた世界で物語を知覚し出会う男女を描く「赤と青の物語」(加藤千恵、著)と、物語を創り出すAIの成長とブレイクスルー後の世界を描いたSF要素もある「ワールドエンド×ブックエンド」(海老沢めろん、著)が、特にお気に入り。

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    2015年12月24日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    作家陣も表紙も、10代向け直球。中堅作家が並んで、平均点以上は約束されている。知らない作家を発見する喜びはなかったけれど、どの作品もお話を読む楽しさを提示してくれ、安定感があった。

    奇しくも「いじめ」がからんでくるものが8本中3〜4本あり、いじめにあってる子が本を読んで本の世界に救いを見いだすという図式が、かなり一般的なようである(本といじめって親和性高いんだなあ…)。

    神永学で軽やかに入り、一番よかったのが千早茜、そして藤谷治の問題提起で終わる。小ぶりながらよくまとまったアンソロジーだった。

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    2015年12月14日
  • ニコニコ時給800円

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    彼の名を始めて知ったのは、ニコニコ生放送の、何らかのゲストで出演していたのを目にしたからだった。見た目も服装もホストの様な人並み外れた雰囲気で、話しがとても上手く、要領を得ていて、そして極めつけがその名前だった。後になって調べてみると、彼の著作はとてもマニアックなのだなという印象だった。なので、本作を手に取った時も、労働小説と見せかけた、どこか講談社メフィストやハヤカワの様なメタでマニアックな偏った内容のものなのだろうな、とそう予見していた。
    しかし、読んでみると、普通の、時給800円で働く人々(またその環境を描いた)の姿があった。拍子抜けし、しかし何か物語に惹きつけられ、時には惰性に読み飽き

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    2015年06月27日
  • ニコニコ時給800円

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    ネタバレ

     ニコニコ時給800円、社会全体から俯瞰すれば、いわゆる底辺の若者たちばかりが出てくる。

     月給18万円の漫画喫茶店長と、そこに入ってきた東大法科大学院生のバイトくん。

     ショッピングセンターのアパレルショップで働く、体育会系のノリだけで服を売る女の子たち。

     パチンコ屋のオーナーだった父が亡くなり、会社を退職した後に店を引き継ぐ息子と、前科持ちばかりが揃ったバイトたち。

     元バンドマンだが鬱になってしまって嫁の実家に転がり込んだ先で始めた農業で苦闘する夫婦。


     そして最終話、宅配会社の仕分けをしていたバイトのリンコが河川敷で出会ったヒキオタニートのホームレス青年、リュウセイと奇妙

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    2014年08月09日
  • ニコニコ時給800円

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    庶民の苦悩と生き方を代弁してくれている本にゃん
    みんな「がんばれ」と応援したくなる気持ちと、「もうそんなにがんばらなくていいょ」という気持ちが交差するにゃん
    やっぱり、どうせ働くなら、ワクワクする仕事がしたいと思ったにゃん

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    2014年08月07日
  • 死にたくないんですけど iPS細胞は死を克服できるのか

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    まず、字がでかい。タイトルからして老人向けだということなのか。しかし中身はどうみたって老人向けではない。福岡伸一のいう動的平衡に納得出来ない、人は変化もするし死ぬではないか、という海猫沢めろんが、友人でもある生物学者・八代嘉美に「死にたくないんですけど、どうしたらいいかな」と質問をする対談集。万能細胞でいろんなことが出来るようになったとしても、偶然性に担保された緩衝作用がなければ世の中がギスギスと恐ろしいことになりそうだ。
    僕もこうみえて長寿世界一を狙っているので、もちろん死にたくないんですけど、めろん先生の生命に対する考え方が突き抜けていて、僕の長寿世界一なんてその前では霞んでしまった。

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    2014年03月03日
  • ご本、出しときますね?

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    村田沙耶香さんのインタビューを読み漁っていたところこの番組を知り、当方リトルトゥースでもあるので是非観てみたいと思い、映像を探していたら書籍化されてるとの事で読みました。
    若林さんと仲の良い西加奈子さんや朝井リョウさんのインタビューも載っていてとても面白かったです。

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    2025年11月09日