海猫沢めろんのレビュー一覧
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どらえもんは生物?→生物ではない。代謝と自己複製ができないから。
ES細胞・ips細胞はいろんな細胞になることができる。(分化能が残ったまま分裂する)
ES細胞は胚盤胞の内部細胞塊を培養したものである。しかし、受精卵を破壊するので倫理的に批判を浴びている(バチカンなど)。
分化しきった細胞の時計の針を巻き戻したものが、「クローン細胞」
ips細胞は、ES細胞に特有の4種類の遺伝子を組み込むことで、細胞の初期化につくられた。細胞も壊さないので倫理的問題もクリアしたとされる。が、4種類のうち1種が癌化にかかわる遺伝子だったため問題視されることもあったが、現在ではこれはクリアされている。
(埋め込につかったキャリアはウィルス)
日本は倫理規定が欧米に比べて厳しく、自由な実験がしにくい環境にある。
個々人に完全にオーダーメイドでなくても、HLAが合致していれば他人のデモ拒絶が起こりにくい。なので、骨髄バンクと同じく、ipsバンク構想がある。
「死」を恐れる気持ち。
自己イメージと実際的な自分、いうなればデータとハードがうまく同期しなくなっていくので、「怖い」のではないか。 -
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筆者の関心は「人間の機械化」と「機械の人間化」。どちらの方向からも進化していってるがその交点になにがあるのか?を先端のサイエンティストにきく。
でいろいろきいたけど、結局、その交点にあるのは「しあわせ」というもの。
だから前野先生とか矢野先生が共通して幸福の研究をはじめてるのは興味深い。
幸福はサイエンスで証明できるのか?
その糸口にたってるとすると、21世紀は人類が「食べること」「物質的に豊かになること」からはじめて「幸せになること」が目的関数にかわる時代かもしれないしそうあってほしい。
いか印象になった点。
まずはSR。SRはヘッドマンとディスプレイを装着して視覚を現実とは違う視覚をみせて現実を虚構に摩り替える。
これを使うと「物事を別人の視点で見ることで「お前の見てるものと俺の見てるものが違うのは当たり前なんだ」っていうのが体験できる。」し、それによって「そうすると、共感能力が、ひとつ違ったレベルになってくるんじゃないかと思います。」。
これメタ認知そのものなので自分自身を一番客観的にみれない人の悪癖を是正する。
体験のプラットフォームが、人の共感能力をアップデートする未来。
二つ目は3Dプリンタ。
慶應義塾大学SFC研究所ソーシャル・ファブリケーション・ラボ横浜拠点にて。3Dプリンタよりも「動植物が参加するインターネットっていうものでした。
これだけIT技術が拡がってるのに、自然とつながるIT技術って確かにないかもしれないですね。」「イルカSNS」といった異種とつながること、究極のダイバーシティに興味をもった。
それは「僕は人間が進化するというより、人間中心の考え方に転換が強いられる、というほうが好みですね。機械が生物のようになるとか、そういう方向がいいですね。」につながるとおもう。
3つ目は石黒先生。
「ロボット演劇」の話が印象的。
まず石黒先生は「現在のスマホや携帯は、人間にとって理想的なインターフェースじゃなくて、最も理想的なインターフェースは、人そのもの」と定義。
「たとえば、ロボットを横に置いてミーティングをすると、ロボットが僕らの声に反応して、「なんでそう言うの?」っていうことをふっと言うわけですよ。」にするほうがより人は行動を是正されるのではと。
で、人は機械にすぎないと看破。意識とか心はどこにもないと。なぜなら「感じるから行動するのと、行動するから感じるのと、どっちが先か? それは両方だ」。また「イチローは、生まれてすぐ野球をやりたい、と言ったわけじゃないし、生まれてすぐ野球が好きだって言ったわけでもない。行動してると、感情は自然に芽生えてくる」と。
人間が唯一生きている意味はね、自分が生きている意味を探すということ以外はなにもないと思うんです。最初からある価値なんてないんだから、努力をやめたいと言う人は、死にたいと言っているようにも聞こえる。
四人目のかたは松尾先生。
「技術っていうのは、人間の進化の方法だと思っています。人間は自分の力だけで進化するものではなくて、技術をつくり上げることで、自分の可能性をどんどん引き出していくものです」。ヒトは肉体的進化の速度のおそさに嫌気がさして技術による進化を選んだという考え。
最後は前野先生。
人間は、他の生物と自分を分けて特別だと思いたいんです。自分は機械よりも優れている、と。それは完全に差別です。でもね、一方で困るのは、差別がなくなったら能力で区別することになるわけです。そうすると、「あなたは計算が速いですから、仕事が速くできます」とか、「記憶力がありますか?」とか、一個一個のタスクを比べると、ほとんどコンピュータだとかロボットに勝てないんです。将来、それで自分の存在価値というものを見失う人がけっこう出てくると思います。
これはたしかにそうおもう。能力主義ってどうなってしまうのか?
人間の行動はおおまかに分けると3つしかない、と述べています。即ち、「移動」「会話」「作業」
機械と比べて、自分はどれだけ存在価値があるのか、というのを自分自身で納得できるような生き方を探さないと、生き残るのが難しい世の中になってくるんじゃないかなと。
エシカル・ジレンマ、「倫理的な葛藤」という意味ですよね。よく企業の利益と社会的な倫理に対する葛藤の問題を論じるときに出てくる単語ですが。
産学連携なんてもう古い、今は「教学連携」かな、と思っていて。やっぱり人間にとって一番大事なのってお金じゃなくて心が満たされることで。
能力主義のなかで機械に劣っている人間ばかりになるとしたら、人間の存在価値は一体なんなのか、
昨日やったことを全部黒板に書け。そのうち人間しかできないものにマルつけてみろ」って言ってみたら、ほとんどマルがつかない(笑)。「お前だってゴキブリだろ」と証明できるん
特徴量を取り出す──つまり、機械が得たデータのなかから何を概念として取り出すべきかっていうのを機械が自分で計算できるようになったのが、ディープラーニングの功績です。世界から何を抜き出すか、を選びとることは、これまで人間しかできなかった。
イチローは、生まれてすぐ野球をやりたい、と言ったわけじゃないし、生まれてすぐ野球が好きだって言ったわけでもない。行動してると、感情は自然に芽生えてくる
人間が唯一生きている意味はね、自分が生きている意味を探すということ以外はなにもないと思うんです。最初からある価値なんてないんだから、努力をやめたいと言う人は、死にたいと言っているようにも聞こえる。
人間は、他の生物と自分を分けて特別だと思いたいんです。自分は機械よりも優れている、と。それは完全に差別です。でもね、一方で困るのは、差別がなくなったら能力で区別することになるわけです。そうすると、「あなたは計算が速いですから、仕事が速くできます」とか、「記憶力がありますか?」とか、一個一個のタスクを比べると、ほとんどコンピュータだとかロボットに勝てないんです。将来、それで自分の存在価値というものを見失う人がけっこう出てくると思います。 -
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<目次>
第1章 SR~虚構を現実にする技術
第2章 3Dプリンタ~それは四次元ポケット
第3章 アンドロイド~機会はすべて人型になる
第4章 AI(人工知能)~機会は知性を持つか
第5章 ヒューマンビッグデータ~人間を法則化する
第6章 BMI~機械で人を治療する
第7章 幸福学~幸せの定理を探る
<内容>
SF系の作家、海猫沢めろんさんが、現在の最新テクノロジーの研究者にインタビューしたもの。目次を見てもらうとわかるが、最後が「幸福学」。?と思うが、読んでいくとわかる。読んでいくにしたがって、人間と機械の境界が解けていく感じ。「人間らしさ」と我々が思っていることが崩され、人間も生身の”機械”なんだなと思う。ただ、無用な❓感情が人間の機械化を邪魔している。最後の幸福学を読んでいると(最後まで行かなくてもあちこちに散見されるが)、宗教や哲学って、テクノロジーの進歩で見えてきた世界(一部未来)をすでに言い当てていた、ってこと。幸福学の4つの因子は①「やってみよう」②「ありがとう!」③「なんとかなる!」④「あなたらしく!」だそうです。完全に自己啓発講座ですが…。巻末に参考文献が載っているので、ぜひ読んでみないと… -
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彼の名を始めて知ったのは、ニコニコ生放送の、何らかのゲストで出演していたのを目にしたからだった。見た目も服装もホストの様な人並み外れた雰囲気で、話しがとても上手く、要領を得ていて、そして極めつけがその名前だった。後になって調べてみると、彼の著作はとてもマニアックなのだなという印象だった。なので、本作を手に取った時も、労働小説と見せかけた、どこか講談社メフィストやハヤカワの様なメタでマニアックな偏った内容のものなのだろうな、とそう予見していた。
しかし、読んでみると、普通の、時給800円で働く人々(またその環境を描いた)の姿があった。拍子抜けし、しかし何か物語に惹きつけられ、時には惰性に読み飽き、読み終え、感じたものは生き辛さだった。作者の背景(職を転々としている)、作者の生きた時代(バブル崩壊直後の氷河期世代)が滲み出ていた。どこか影がありつつも、優しく照らされる作中の空気は、何とも言い難い。 -
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ネタバレニコニコ時給800円、社会全体から俯瞰すれば、いわゆる底辺の若者たちばかりが出てくる。
月給18万円の漫画喫茶店長と、そこに入ってきた東大法科大学院生のバイトくん。
ショッピングセンターのアパレルショップで働く、体育会系のノリだけで服を売る女の子たち。
パチンコ屋のオーナーだった父が亡くなり、会社を退職した後に店を引き継ぐ息子と、前科持ちばかりが揃ったバイトたち。
元バンドマンだが鬱になってしまって嫁の実家に転がり込んだ先で始めた農業で苦闘する夫婦。
そして最終話、宅配会社の仕分けをしていたバイトのリンコが河川敷で出会ったヒキオタニートのホームレス青年、リュウセイと奇妙な生活を始める。
元々リュウセイはあるゲーム会社の立ち上げメンバーで500億円の資産があったのだが、自分が面白そうだと思った事業に悉く失敗して文無しになる。
それは普通の人から見れば失敗にしか見えない。しかし、本人からすれば楽しかったから問題ないのだ。
「そもそも貨幣経済は信用という土台の上に成り立つ砂上の楼閣だ」
「問題は、この世の中に存在するほとんどのものがカネで買えることだ。だからみんなカネを欲しがる。ならば、答えは簡単だ」
「カネで買えないものを増やせばいい」
「それが楽しさだ。楽しさはカネとは無関係だ」
すべてのモノ、コトに値札を付けるのが資本主義だ。愛はカネで買える。
カネでなんでも買えるということ言う人たちがいるこの世界で、じゃあカネを持ってない人たちには価値はないのだろうか。
カネは無いけど、楽しさがある。
この小説に出てくる人たちは底辺ばかりで、どうしようもない底辺ばかりだ。
なのに、どこか楽しそうだ。もうどうしようもない、これ以上何もできない、そんな悲壮感は伝わってこない。
どうしようもない状況でも、それを肯定してくれる救いのある小説が、同じ経験を共有する同世代から発信される。
そういった薬のような小説が、この時代に必要とされているのかもしれない。 -
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まず、字がでかい。タイトルからして老人向けだということなのか。しかし中身はどうみたって老人向けではない。福岡伸一のいう動的平衡に納得出来ない、人は変化もするし死ぬではないか、という海猫沢めろんが、友人でもある生物学者・八代嘉美に「死にたくないんですけど、どうしたらいいかな」と質問をする対談集。万能細胞でいろんなことが出来るようになったとしても、偶然性に担保された緩衝作用がなければ世の中がギスギスと恐ろしいことになりそうだ。
僕もこうみえて長寿世界一を狙っているので、もちろん死にたくないんですけど、めろん先生の生命に対する考え方が突き抜けていて、僕の長寿世界一なんてその前では霞んでしまった。
生物学者はオーブリー・デ・グレイを除いてプレゼンがヘタだとか、iPhoneが引き合いに出てきたりとか、生命ということを語るのに視点の違いがすごくてとても愉快だぞ。 -
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ネタバレ①キッズファイヤー・ドットコム
カリスマホスト白鳥神威。
ドアの前に
ベビーカーに赤ちゃん。「神威さまへ よろしくお願いします」
今までのセックスを思い返す。付き合った女は多数。
枕営業はしていない。
心当たりはなかったが、自分が育てることに。
ホスト倶楽部で赤ちゃんを連れていく。
客には不評。
ホストたちもやめて、5人だけが残る。
KIDS-FIRE.COM
日本を革命するソーシャル子育てサイト。クラファンで子供への寄付をつのる。
赤ちゃんを日本全体で育てるプロジェクト。
赤ちゃんを抱えて生きていくとしたら結局は金。
子供一人育てるのに3000万かかるので、目標は5000万。
リターン。
命名権1500万。
赤ちゃんプラン、小学校プラン、中学生プラン⋯。
サイトは作ったが、全然アクセスない。
仕方なく、炎上方法に。
赤ちゃんがシャンパンタワーでおしっこしている写真を載せる。
テレビの依頼。
命名権。千草が使う。美容業界のカリスマ。元々神威の店によく行ってた。
歌夢威。
②キャッチャー・イン・ザ・トゥルース
小学生新聞。
白鳥歌夢威。KJ(カムイジュニア)。
プランは全て売れた。
小学生新聞が6歳になったKJにインタビュー。
キッズ2
神威のプロジェクト、炎上しつつも大成功。
神威、都知事に。
KJ,プライバシーなくなった。
「世界が驚くSUGOI日本の病院」。神威が新しく作ったもの。
そこに行く途中、出資者の老人と出くわす。
車に乗せてくれるというので、乗る。
老人、神威の都知事の政策のしわ寄せで、息子が自殺。
車でKJと共に自殺しようとする。
最期、やめて、老人一人で自殺。
→なんで、辞めたのかきっかけがよくわからなかった。。
病院で命名権の千草に会う。
最期を看取る権利。
プロジェクトM,月。
KJ,の人生で売られていないもの。死。
→途中までは、子供のクラファン、しかもホストが、ということで斬新だったが、視点が変わり微妙。なんか、途中が抜けた感じ。。
考えさせられる話ではあるが、もっときっちり終わってほしかった。 -
Posted by ブクログ
あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。