海猫沢めろんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どらえもんは生物?→生物ではない。代謝と自己複製ができないから。
ES細胞・ips細胞はいろんな細胞になることができる。(分化能が残ったまま分裂する)
ES細胞は胚盤胞の内部細胞塊を培養したものである。しかし、受精卵を破壊するので倫理的に批判を浴びている(バチカンなど)。
分化しきった細胞の時計の針を巻き戻したものが、「クローン細胞」
ips細胞は、ES細胞に特有の4種類の遺伝子を組み込むことで、細胞の初期化につくられた。細胞も壊さないので倫理的問題もクリアしたとされる。が、4種類のうち1種が癌化にかかわる遺伝子だったため問題視されることもあったが、現在ではこれはクリアされてい -
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筆者の関心は「人間の機械化」と「機械の人間化」。どちらの方向からも進化していってるがその交点になにがあるのか?を先端のサイエンティストにきく。
でいろいろきいたけど、結局、その交点にあるのは「しあわせ」というもの。
だから前野先生とか矢野先生が共通して幸福の研究をはじめてるのは興味深い。
幸福はサイエンスで証明できるのか?
その糸口にたってるとすると、21世紀は人類が「食べること」「物質的に豊かになること」からはじめて「幸せになること」が目的関数にかわる時代かもしれないしそうあってほしい。
いか印象になった点。
まずはSR。SRはヘッドマンとディスプレイを装着して視覚を現実とは違う視覚を -
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<目次>
第1章 SR~虚構を現実にする技術
第2章 3Dプリンタ~それは四次元ポケット
第3章 アンドロイド~機会はすべて人型になる
第4章 AI(人工知能)~機会は知性を持つか
第5章 ヒューマンビッグデータ~人間を法則化する
第6章 BMI~機械で人を治療する
第7章 幸福学~幸せの定理を探る
<内容>
SF系の作家、海猫沢めろんさんが、現在の最新テクノロジーの研究者にインタビューしたもの。目次を見てもらうとわかるが、最後が「幸福学」。?と思うが、読んでいくとわかる。読んでいくにしたがって、人間と機械の境界が解けていく感じ。「人間らしさ」と我々が思っていることが崩され、人 -
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彼の名を始めて知ったのは、ニコニコ生放送の、何らかのゲストで出演していたのを目にしたからだった。見た目も服装もホストの様な人並み外れた雰囲気で、話しがとても上手く、要領を得ていて、そして極めつけがその名前だった。後になって調べてみると、彼の著作はとてもマニアックなのだなという印象だった。なので、本作を手に取った時も、労働小説と見せかけた、どこか講談社メフィストやハヤカワの様なメタでマニアックな偏った内容のものなのだろうな、とそう予見していた。
しかし、読んでみると、普通の、時給800円で働く人々(またその環境を描いた)の姿があった。拍子抜けし、しかし何か物語に惹きつけられ、時には惰性に読み飽き -
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ネタバレニコニコ時給800円、社会全体から俯瞰すれば、いわゆる底辺の若者たちばかりが出てくる。
月給18万円の漫画喫茶店長と、そこに入ってきた東大法科大学院生のバイトくん。
ショッピングセンターのアパレルショップで働く、体育会系のノリだけで服を売る女の子たち。
パチンコ屋のオーナーだった父が亡くなり、会社を退職した後に店を引き継ぐ息子と、前科持ちばかりが揃ったバイトたち。
元バンドマンだが鬱になってしまって嫁の実家に転がり込んだ先で始めた農業で苦闘する夫婦。
そして最終話、宅配会社の仕分けをしていたバイトのリンコが河川敷で出会ったヒキオタニートのホームレス青年、リュウセイと奇妙 -
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まず、字がでかい。タイトルからして老人向けだということなのか。しかし中身はどうみたって老人向けではない。福岡伸一のいう動的平衡に納得出来ない、人は変化もするし死ぬではないか、という海猫沢めろんが、友人でもある生物学者・八代嘉美に「死にたくないんですけど、どうしたらいいかな」と質問をする対談集。万能細胞でいろんなことが出来るようになったとしても、偶然性に担保された緩衝作用がなければ世の中がギスギスと恐ろしいことになりそうだ。
僕もこうみえて長寿世界一を狙っているので、もちろん死にたくないんですけど、めろん先生の生命に対する考え方が突き抜けていて、僕の長寿世界一なんてその前では霞んでしまった。
生 -