高橋義孝のレビュー一覧
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ネタバレ最初に読んだのが10代の頃で、20年ぶりに再読。すごく胸に響きました。
ウェルテル青年はとても感受性が強く、目の前の人々や自然、自我や孤独、色んなものの捉え方が鋭くハッとさせられます。
許嫁のいるロッテを深く愛し葛藤する気持ち、恋心一つとっても、こんなにも人間の内面をありありと描いた作品は他に出会った事がないくらいです。
200年以上も前に書かれた作品とは思えませんでした。
人々の生活は変わるし、階級社会や信仰などピンと来ないものがあったとしても、普遍的なものってあるんだな、そしてそこに文学の凄さがあるんだと思いました。
恋をして、舞い上がって、期待して、不安になって、絶望して。人と人との -
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解釈が難しいところを読み返しながら読んでいたため5時間かかりましたが「変身」を読み終えました。
「変身」のグレゴール・ザムザと
「判決」のゲオルクは親に心を支配されているところが共通していると思う。
親が要求したものに応え続ける人生。
「判決」のゲオルクが父親に怒鳴られている時もゲオルクは父に愛を向けていたように
「変身」のグレゴールもどんなに職場で辛い思いをしても 自分自身が虫になって自分自身の未来すら見えない状況でも家族のことを一番に思い愛していた。
しかし「判決」の父親も「変身」の家族も
自分達が要求したものに応えられないものはある裏切り者であり 愛するに値しない人間と成りうる。
「変身 -
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外交販売員として働くグレーゴルは、朝起きたら巨大な虫になっていた……という設定が面白い。虫になった割には冷静かもしれない。絶対にそれどころではないのに、上司を説得しようとしているし。稼ぎ頭であるという責任感がきっとそうさせている。
・ずっと仕事がストレス
・両親の借金を返さなくてはならない
・5年間無遅刻無欠勤からの寝坊
……まるで適応障害になったときの私みたい。
・さまざまな種類のご飯を用意してくれる妹
・りんごを投げつける父
・家具をどうするかについての母娘のやり取り
「グレーゴルとどうやって向き合う?」という家族の悩みや苦しみが感情豊かに描かれている。家族の1人が突然変わってしま -
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ネタバレ正直、自分に重ねながら読んでいた。ウェルテルの感情の大枠には共感できたが、ウェルテルの行動や細かな感情には自己陶酔を感じると言わざるを得ない。ウェルテルはとても感情的な人間で、だが賢かった。作品の根幹となる自死というものについて、理論的な人間であるアルベルトと話し合う場面もあった。その場面では、ウェルテルはアルベルトとは根本的に異なり、相容れないだろうという感情が先行し、これが後々の蟠りに繋がったのであろうと感じた。思い込みが激しく、それに違和感を感じる事ができるほど賢いが、改善には繋がらないような人間臭さがあった。その人間臭さがロッテへの執着につながった。ロッテの性格を考えると、アルベルトと
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ある本を読んで、自分の好きな本の傾向を言い表せるきっかけとなった。
「男性の恋に真っ直ぐすぎるがゆえに、日常が崩れていく」
そんな小説が、どうやら自分は好きらしい。
品を無くして言わせてもらえれば、主人公に童貞臭が漂えば漂うほど、魅力的に感じる。
ヘッセの『ナルチスとゴルトムント』、東野圭吾の『夜明けの街で』、太宰治作品全般が好きである理由が、ここではっきりと明確になった。
あくまで童貞である必要はない。
ゴルトムントは作中で何人もの女性を抱くイケメンだし、『夜明けの街で』の渡部は妻子がありながら社内不倫をする。
どちらも一見、童貞の敵のようであるが、読み進めていけば、必ず彼らの童貞臭が漂 -
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ロッテは純粋で無垢だと思っていたけれど、今回読み返してみて、もしかしたら無意識にヴェルテルを弄んでいたのかも?と思った。彼女自身も、誰かに愛されることで安心していたのかもしれない。悪気はないけれど、彼女の“優しさ”は残酷でもある。
後半に行くにつれて不安定になるウェルテルは読んでいて辛かった…。
彼の愛はものすごく重いけど、ロッテを理想化しすぎてるんじゃないかと思う部分もあった。
あと、チェーホフの『ワーニャ伯父さん』、ドストエフスキーの『白夜』を思い出した。
『ワーニャ伯父さん』は、愛してはいけない人への想いを抱えながらも、どうしようもなく惹かれてしまう登場人物の苦しみが描かれていて、『白