高橋義孝のレビュー一覧

  • 変身

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    虫として過ごしやすい環境を受け入れてしまってよいのか?人間として人間らしさを捨てずにとっておくのか?一度人間らしさを捨ててしまえば戻ってくることは容易ではない。しかし、現実を見ると捨ててしまったほうが快適であるかもしれない。
    障害を持った人間とケアする周りの人間においても似たようなことが言えると思った。

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    2026年05月18日
  • 変身

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    人が虫に変身するお話ははじめてでした。ファンタジーとは違いますね。淡々とした表現が続くなぁ。その分情景はとても細やかだなぁと思います。

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    2026年05月09日
  • 変身

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    外交販売員として働くグレーゴルは、朝起きたら巨大な虫になっていた……という設定が面白い。虫になった割には冷静かもしれない。絶対にそれどころではないのに、上司を説得しようとしているし。稼ぎ頭であるという責任感がきっとそうさせている。

    ・ずっと仕事がストレス
    ・両親の借金を返さなくてはならない
    ・5年間無遅刻無欠勤からの寝坊

    ……まるで適応障害になったときの私みたい。

    ・さまざまな種類のご飯を用意してくれる妹
    ・りんごを投げつける父
    ・家具をどうするかについての母娘のやり取り

    「グレーゴルとどうやって向き合う?」という家族の悩みや苦しみが感情豊かに描かれている。家族の1人が突然変わってしま

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    2026年03月27日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    正直、自分に重ねながら読んでいた。ウェルテルの感情の大枠には共感できたが、ウェルテルの行動や細かな感情には自己陶酔を感じると言わざるを得ない。ウェルテルはとても感情的な人間で、だが賢かった。作品の根幹となる自死というものについて、理論的な人間であるアルベルトと話し合う場面もあった。その場面では、ウェルテルはアルベルトとは根本的に異なり、相容れないだろうという感情が先行し、これが後々の蟠りに繋がったのであろうと感じた。思い込みが激しく、それに違和感を感じる事ができるほど賢いが、改善には繋がらないような人間臭さがあった。その人間臭さがロッテへの執着につながった。ロッテの性格を考えると、アルベルトと

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    2026年03月17日
  • 魔の山(下)

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    ネタバレ

    読み終えたあとに言い知れる感動に襲われた、と言いながら、しかし、感想を言う。ハッタリ、衒学も含まれていると思うが、しかし、話題が豊富で、文章も文芸の極致。圧倒的。言語を超えた身体的、フェロモン的強靭、巫術、こっくりさん、決闘にまで話が及ぶ。読み進んでいくと、高原のサナトリウム=療養所という閉ざされた実験場と療養者を配置して、その化学反応で、高原の下の世界、俗世で起こりつつあるヨーロッパ文明の自壊を鮮明に、そして凝縮して描き切る。主人公の一人称に次第に俯瞰映像=筆者の視点が入るところに筆者の諦観が滲む。

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    2026年02月14日
  • 魔の山(上)

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    今のところ、ドイツ流の教養(Bildung、自己形成)小説といった観が強い。概して恋と知的な友情との二つの要素でストーリーは組み立てられている。それにしては、ストーリーにとっては余計に見える医学の話なども出るが、この上巻最後のショーシャとのフランス語での会話のなかで伏線として回収されていく。ショーシャとの対話はカタカナで記されているため、読みにくい。けれども、刺激的であり、感情を強く揺さぶってくる。圧倒的名作と評価されているくらいだから、下巻では、予想、期待を超えて大きなもう一山が待っているのだろう。

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    2026年02月11日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ゲーテの感性の豊かさと高い抒情性が強く感じられる作品。
    当時の啓蒙主義的な社会背景の中で、「疾風怒濤(Sturm und Drang)」を体現する本作の登場は、大きな衝撃をもって受け止められたのだろう。

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    2026年01月28日
  • 変身

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    出オチノンエンタメ小説。
    そこから這い上がることも、自分の身に起きたことを覆そうという努力もしない。

    ただ受け入れるだけ。

    ずっと物悲しい主人公が、非現実なほどに諦めていく。

    読み終えたとき「カフカぁ」と嘆きたくなりました。

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    2026年01月17日
  • 変身

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    初めて読んだのは学生時代。
    頁は少ないが内容が内容なだけあり、未だ全てを理解しきれているとは思っていない。だけど、確実に私の人生に影響を与えた一冊。言葉にはできないがこの本が好きだ。

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    2026年01月16日
  • 若きウェルテルの悩み

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    もう一度読みたい
    ウェルテルのただ1人の感情を深いところまで知れたし、共感することもあったし、人間らしさがあって読んでいて面白かった。
    今も昔も人間の心はそんなに変わってはいないのかと思わされた。

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    2025年11月11日
  • 魔の山(下)

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    上下合わせて☆4.8くらい。

    長いけど、読みたいと思わせてくれる小説だった。

    一人でスキーをする場面が、印象的だった。自然との闘いではなく、思索的な旅だったのがよかった。

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    2025年10月20日
  • 魔の山(上)

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    高校生のとき挫折したけど、何回も読み返したい本になった。

    ドストエフスキーのような思想が積み込まれた本だけど、彼と違うのは、この本の通奏低音がカオスではなく、教養小説的な自己刷新であること。一つの大きな出来事がきっかけになるのではない。サナトリウムという非生活の中での、現実的な生活を通して、人との関わりを学んでいく。そうした、ナイーブな存在から大人になる過程を描いている。

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    2025年10月17日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ロッテは純粋で無垢だと思っていたけれど、今回読み返してみて、もしかしたら無意識にヴェルテルを弄んでいたのかも?と思った。彼女自身も、誰かに愛されることで安心していたのかもしれない。悪気はないけれど、彼女の“優しさ”は残酷でもある。
    後半に行くにつれて不安定になるウェルテルは読んでいて辛かった…。
    彼の愛はものすごく重いけど、ロッテを理想化しすぎてるんじゃないかと思う部分もあった。

    あと、チェーホフの『ワーニャ伯父さん』、ドストエフスキーの『白夜』を思い出した。
    『ワーニャ伯父さん』は、愛してはいけない人への想いを抱えながらも、どうしようもなく惹かれてしまう登場人物の苦しみが描かれていて、『白

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    2025年07月23日
  • 変身

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    ネタバレ

    いかに人間が本質ではなく存在でものを捉えてしまっているのかがわかる気がした。それと同時に実存主義に興味を持つきっかけにもなった。
    虫になり家族に貢献することができなくなり煙たがられてしまうことは何かのメタファーであるのだろうが、そこ以上に社会の持つ不条理とそれに生きる自分たちと云う面で見てしまった。そして、その不条理に対して人間はどう動くのだろうか。この小説の場合、グレーゴルは自らが虫になったことに対していつのまにか慣れてしまう。そのことがひどく恐ろしく、印象に残った。

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    2026年04月25日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ゲーテの時代も今の人と同じような人間関係の悩みがあったり、異性にときめいていること自体がもう素敵だった。
    考えてみれば同じ人間なんだから当たり前だけど、こうやって書簡体の文章で読むとより親近感を持ってこの時代に触れられて良かった。
    悲劇的な最後を遂げるウェルテルだけど、彼の燃えるような愛は出逢えただけでも幸福なのかもしれない。

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    2025年03月18日
  • ファウスト(一)

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    ゲーテはすべてを言ったを読んでからの初ゲーテです。
    古典文学ってもっと難しいのかなと思っていたけど、とても読みやすく、尚且つ面白いです。
    四大呪文とかまんま現代のRPGでも使われてそうだし。
    尻に霊を見る人とかいきなり出てくるし。
    2巻も楽しみです。

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    2025年03月04日
  • ファウスト(一)

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    ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、1749年-1832年)は、ドイツの詩人、小説家、劇作家、科学者、政治家であり、ドイツ文学や哲学における巨人として評価されています。ゲーテの幅広い知識と深い洞察力により、彼の作品は文学だけでなく、自然科学、哲学、美術など多方面にわたって影響を与えました。代表作には、『若きウェルテルの悩み』や『ファウスト』があり、ロマン主義やドイツ古典主義を代表する作家です。

    生涯と活動

    ゲーテはドイツ・フランクフルトの裕福な家庭に生まれ、幼い頃から文学や語学に触れて育ちました。法学を学び、その後も詩や劇、小説を執

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    2024年11月12日
  • ファウスト(二)

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    571P

    『ファウスト』は、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの代表作であり、ドイツ文学の金字塔とされる悲劇です。ゲーテが約60年をかけて完成させたこの大作は、彼の文学的成長と哲学的思想が反映されており、特に人間の欲望、道徳、救済、そして死後の世界に関する深い探求が行われています。『ファウスト』は、全2部から成り立ち、非常に複雑で多層的な構造を持っています。

    あらすじ

    第一部
    『ファウスト』の物語は、学者であるファウスト博士が登場するところから始まります。ファウストは自らの知識に満足せず、人生の意味を求めて絶望し、死にたいと思っています。その絶望的な思いの中で、彼は悪魔メフィストフェ

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    2024年11月12日
  • 若きウェルテルの悩み

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    大学生の時に買うだけ買って、何年越し?
    やっと読み終わった

    ウェルテルの気持ち、想像に難くない
    恋の苦しみ、社会的階級におけるやりきれなさ

    厭世
    感情の全てを自己に向ける

    解説を読んで、当時の小説は”「楽しませることと有益であること」(prodesse et delectare)”としての機能があったけれど、ウェルテルは人間の生き方そのものを問題にしようとした点で、きわめて画期的な作品だったと初めて知った

    やるじゃん、ゲーテ

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    2024年11月01日
  • 若きウェルテルの悩み

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    報われない恋の苦しさ。
    叶わぬ想いが絶望を生み、破滅へと追い込む。
    青春時代の代名詞とも言われる作品。

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    2024年06月04日