高橋義孝のレビュー一覧
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最後にリビドー登場。
夢の解釈について表も裏とも解釈できるのであれば、解釈者の主観によっちゃうんじゃないかと思いつつ、曖昧な人間の夢の解釈だからそれも致し方なしなのかな。
解釈者はあくまで補助者としてしか役割しか与えられないどいうことかな。Posted by ブクログ -
小さな兆候から物事を読んでいく姿勢には好感が持てるが、夢に出てくる様々なものを性的なものと解釈するのには少し抵抗があるし、リビドーによってすべてが成り立つとは思い難い。が、ものを考える姿勢としてはとても役に立つ一冊であると思う。Posted by ブクログ
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大正2(1913)年、東京・神田生まれのドイツ文学者によるエッセイ。この世代によくみられるモダニスト、やわらかい心の持ち主かと思い手にとってみれば、やや期待外れ。
文中しばしば登場する「昔の日本はよかった」「近頃の若いもんは」「女というものは」式な発言は、なんだかおじいさんのお小言に付き合わされて...続きを読むPosted by ブクログ -
『トニオ・クレーゲル』
「普通の人」とはどんな人か、「普通でない人」はどんな人か、「才能のある人」と「才能のない人」はどちらに属するのか、そもそもすべては別のカテゴリとして別れているものなのか、そして自分はどこに当てはまるのか。
自分がどうあるべきか分からなくなり不安になったことのある人に読んでほし...続きを読むPosted by ブクログ -
精神分析入門
小学生や中学生でも聞いたことのあるフロイト。
とうとう手を出してしまいました。
この一冊はフロイトの熱が込められていて、
わかりやすいように解説してくれているのがよくわかります。
晩年には彼の言うリビドーの意味は変化するも、
彼の考え方がよくわかる、
入門にはおすすめの一冊。Posted by ブクログ -
いつか読みたい、と思っていて手にした本。
思い当たる節とか、そういうところに付箋付けていったら付箋だらけになって読みにくい本になってしまった、、、
まだ上巻の1/4ほど残っている。
上巻は主に夢の解説なのだけど、結局全部そこに行くんですか?そうなの?人間て?みたいな、ちょっと受け入れたくないような...続きを読むPosted by ブクログ -
美少年に溺れていく初老の芸術家。設定はともかく、映画のせいか、マーラー?の音楽が何とも「緩く包んだ」作品。美少年の気に留めようとするアッシェンバッハに、美を追求するはずの芸術家の頽廃が愚かしくも映った。Posted by ブクログ
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美と倫理、感性と理性、感情と思想のように相反する二つの力の板ばさみになった芸術家の苦悩と、芸術を求める生を描く初期作品集。Posted by ブクログ
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トニオ・クレーゲル。興味がなくても読むと言ったハンスとのやりとり。此処にあって、横にあって、でも結局あっちにある。挟まれた感覚と迷い。Posted by ブクログ
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たぶん、これ読んでから、いろんな意味でいろんなコトに抵抗なくなったのね、、、。って、上巻と同じく、、、。Posted by ブクログ
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おどおどしながら女装しているしてるくせに、辺りを舐め回すように見ているトルストイ似爺の姿しか浮かんでこない。
迫り来た現実に怯え、美しい少年に憧憬する逃避。
その姿は滑稽過ぎて哀切故、鼻でせせら嗤うことしか私には出来ない。
使われる言葉、観察眼などは美しいと思うのだが、ここには僕の求める美学が全く...続きを読むPosted by ブクログ