黒川伊保子のレビュー一覧
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1章は綺麗事だ。筆者の体験は稀だと思う。男性が怖い、男性は女性の敵と思っている女性が大半だと思う。そんな中で、筆者の「父は男性への大きな信頼」というのは私にとって自信になるし勇気をもらえたが、妻が読んだら怒り出すと思う。
人によるかも知れないが、かなり余裕がないと本書に書かれていることは実現出来ないと思う。心の余裕も時間の余裕もお金の余裕も。
妻の言い分と娘の言い分を受け止め、解釈し、柔軟性を利かせて、相手を否定せず、正論ではなく、ユーモアを持って、相手に気持ちを伝える。むずくないか。
思春期になって娘に嫌われても、傷つかないメンタルとストレスをセルフマネージメントして娘が18歳になるまで -
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要約
・28歳までで脳のインプット能力はピークを迎え、その後徐々に落ちる。しかし、アウトプットの能力は50代後半から60代になってピークを迎えるのではないか。
・60代になると、気付きの能力が、処理する能力を超える。こうなると、忘れる能力が必要になる。
・60代になって始める新しい習い事は、気付きが早いが忘れるのも早い。
・30代の子供にアドバイスをしてはいけない。28歳にインプット能力のピークを迎えた脳は、その後失敗を重ねて、処理能力の効率化(無駄な失敗をしないようになる)の時代となる。30代は失敗をすることに寄って学ぶ時代。30代の子供に、失敗をしないようにアドバイスをするのは逆効果。
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ネタバレいわゆる男性脳と女性脳の話。
妻からは理解しがたい夫の言動を脳科学の観点から読み解く。
男女によって脳の作用(チューニング)が異なるから考え方や行動の違いに苦しむということ。
男性は昔から狩人として広い範囲を観察し、最短で問題解決する(獲物を狩る)ように、女性は子どもを育てるため、周りの女性たちと会話し協力しながら子どもの細かな変化も見逃さず守り抜くようにできている。
そのため、男性は空間認知に長けており、その能力を発揮するため、沈黙の中でぼんやりとすること(周囲から雑音を消し静寂の中に身の危険を察知しようとする習性)で安心する。だから、女性のおしゃべりにぼーっとしやすい。男性が話を聞い -
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母にとっては「娘」 息子たちにとっては「母」である私
母との同居が始まって 「娘」でいる時間が増えてきて
自分が子どもの時「いい子」を強烈に求められていたことを思い出して ちょっと憂鬱になったり…
いろいろケアが必要になってきた母と どのような距離感で接するのがいいのか…って迷ったり
親としては親離れしようとしている息子に ちょっと寂しさを感じたり…
そんな時に 書店で見つけて迷わず手に取った1冊
語りかけるような文章で書かれていて読みやすい
本の中に書かれているような「母」として「娘」としては… なかなかできないことも多いかも…だけど
ちょっとエッセンスとして知っておくとい -
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女性の脳は「怖い」「ひどい」「つらい」などのストレスを伴う感情が起こったとき、男性よりも何十倍も何百倍も強くストレス信号が働く。そして脳の中に記憶する(残る)
→二度と同じようなことが起こらないようにするための防衛手段。
この残った記憶(ストレス信号)を一掃するために、人に話をして共感をしてもらい、安心感を得る。
だから女性は共感の生き物といわれる。
共感をしないと、その信号が脳の中に残り続けるため、次に進まない。(一掃されない)
女性は、右脳と左脳の仕組み上、何らかの危険や先のことを察する能力が備わっている。
察した時点では根拠提示ができないこともあるらしい。親身に耳を傾けるのも悪くないか -
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■どんな本か
脳科学者が自身の子育てを振り返るエッセイ。
■メッセージ
世間に惑わされず好きなように育てよ、とことん甘やかせ、母は選ばれて母になる。おっぱいも、言語も母と子のもの。母と子がやりたくてやる、自分らしい子育てをしよう。楽しもう。
■印象に残ったこと
・胎内記憶は2才過ぎまで脳内保持される可能性高い。
・生まれてすぐの子どもは、相手の筋肉の動きなどの視覚や息の風圧などの触覚で言葉を認知している。(発音体感) 聴覚優位になるのは2才後半になってから。
・8才までに身体能力基礎決まる。様々な体験させた方がいいと言われる根拠。
・12-13才で脳のOS書き換わる。13-15才は移行期 -
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・男子の器の大きさは、母親が決める。生まれたての息子につきっきりの母親が、息子の脳の「座標軸」を決めるからだ。
・男の子は「自分」よりも「対象」に夢中になる傾向が強くて、自分そっちのけで、まずは「母親」に夢中になる。やがて、おもちゃやスポーツ、宇宙にまで夢中の範囲を広げていくが、思春期に本格的に自我を確立するまでは「母親に夢中」はその脳の根底にある。つまり、人生の初期、男性脳は、その「自我」を母親に丸投げにしているのだ。だから母にはたまらないのである。その「まるごとの愛」が。母親なしでは生きていけない感じが。
・おとなになるとは男女共に主観も客観も手にいれるということだ。「素敵なおとな」は