黒川伊保子のレビュー一覧
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ネタバレターゲット層は娘を持つ父親ですが、友人に「娘の立場として読んでも面白いよ」とおススメされたので読んでみました。
著者の本を読むのは初めてです。
脳科学を前面に出さず、エッセイ風に仕上げているところがヒットの理由でしょうか。
要は、思春期の娘には悲しみを見せるだけでよい、妻を大事にしなさい、ということが書かれていました。
確かにね、私の父は母の悪口を言ったことがありません、というか、人の悪口を言っているところを聞いたことがありません。
父を尊敬するところはたくさんありますが、そこが一番すごいよね、とよく妹や母親と話しています。
私自身は特に父親っ子ではありませんでしたが(むしろ厳しくてコワい人でした)、それでも、そんな親の気持ちを裏切るようなことはしたくないと思っていたことを思い出しました。黒川さんの言うこと、あってるかも。
そんな気持ちを振り返るきっかけになったので、読んでよかったです。。
あ、他になるほどね、と思ったことは、
脳の機能性から言えば、親切にされた側の脳より、親切にした側の脳の方に充足感がより残る。→何かしてもらった相手より、何かをしてあげて、それをありがたがってくれた相手に情が湧くんですって。なんか腑に落ちました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「トリセツ」シリーズ、気になりながらも読んだことがなく、「娘」が一冊目となりました。
脳科学者の見地からの記述もありますが、あまりアカデミックな感じがしませんでした。
著者の生い立ちや、著者の父親との関係による解釈に偏っているような気もします。何度も、お父様とのエピソードが出てきます。
父親(私から見たら夫)の思いやりのない言動、無頓着な発言は、悪気がないのですね。男女の性差でよく言われることではありますが、男はそういうものだと思うしかない、と改めて肝に銘じました。
で、私としては「帰りたい」と思える家を目指そう、と。
思春期の娘の「トリセツ」としては、コントロールしようとしないこと。ホルモンの作用だと思うこと。まあ、「娘」を長年やっている自分なら、思い当たる節もたくさんありますね。父親が娘を理解できないのも分かるような気がします。だって自分で「娘」を経験していないものね。 -
Posted by ブクログ
今56歳(令和2年11月)です、この本の著者・黒川女史の本は最近何冊か読ませてもらっていますが、この本の内容は週刊紙などに数年前に書かれたものが文庫化されたようです。
「脳の本番は56歳から始まル」という副題を見て、どうしても56歳である間に読まなければ、という思いでネットで見つけて取り寄せて読みました。
体力や視力は50を過ぎると悲しいことに老化を無視することはできません、その中で脳はこれから活動が本番を迎えるというメッセージには心づけられます。今まで走り続けてきた人生を振り返り、今後はどのように生きるべきかを考える上で、自分にとって分岐点になる今年に、この本に書かれていることを活かして人生の後半戦(本番)に向けて準備を進めていきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・脳には「ある決まった動作」をすると、「その動作を繰り返してきた場面と同じ神経信号の状態を作る」という癖がある(p22)何かに挑戦する人は、挑む日のルーティンも決めておくと良い、同じ動作、同じ位置がキーワード(p23)
・女性脳の共感型対話モデルでは、共感でもって気持ちよく経過を話し尽くすことが基本系、女性は気持ちよく話を聞いてもらえさえすれば、自分で問題解決をする生き物なのである(p39)共感によって女性は脳に残る余剰なストレス信号を解く。(p45)
・人生が始まる前の10ヶ月、ともに呼吸してきた二人は大人になっても呼吸が合う、残念ながら父の胸に抱かれても、母と子の間のあんしんかんは無い(p50)
・人の骨髄液が、7年で入れ替わる。骨髄液は、免疫の中枢司令塔である。この骨髄液は毎日少しずつ入れ替わるが、7年より前の細胞が残らない。つまり、満七年経つと、厳密には今とは違う免疫システムで生きていることになる。(p121)環境に適応するための7年、つまり7年経過すると刺激だったことが刺激じゃなくなる(p122)
・49歳、ヒトは生殖のために生きてきた人生を別の人生に切り替えるのである。生殖のために生きる人生を、新たな目的の人生に切り替えてから7年目、人の脳は新たな目的に慣れて、人生の最高潮期=出力性能最大期に入る。28年を一ブロックと見立てると、84歳まで続くことになる(p125)29歳から56歳までの第二ブロックは、膨大な数の回路の中から、要らない回路をより分け、必要な回路を知るための28ねんかんである(p128)
・失敗のない人生はないが、失敗を他人のせいにする人は、その失敗を脳に反映することができない。(p129)
・50代からの語学は、何度も繰り返すことが肝要である。この時、本人の脳は「繰り返し」だと思っていない、これが50代の素晴らしいところ。50の手習いは成果を求めず、繰り返しを楽しむことを目的にしたら良い(p142)
・56歳近くになると、あらゆる成功に使われる共通の回路=成功の秘訣、が目立ち始める。30代の惑い(失敗事例の蓄積)、40代の苛立ち(成功事例が増えてくるものの周りの理解が足りない)、を乗り越えて、脳は50代に本質を知る(p143)
・本質の回路は膨大な失敗の果て、成功事例をいくつも重ねて脳に仕上げられる回路であり、人に教えられたり「一方向の成功事例」だけを恣意的に繰り返すだけでは手に入らない(p144)苦難が降りかかった時、「私には特別な才能がある、神に選ばれたに人なんだ」と思えば良い(p144)
・脳は102歳までは進化が約束されたしょうみきげんの長い装置である(p159)
・不満や怒りを溢れさせている人の話は、「そう」「そうなの」「それはひどいね」という相槌で聞く人が圧倒的に多いが、これは無意識のうちに「ソ」の触感で、相手を宥めている。優しく撫でて、クールダウンして温めて包み込む(p165)
・上質な男は、ヤ行音を使う。「良い」ヤ行音は、イから他の母音への変化で出す音韻である、脳に「長い時間をかけた感じ」「深い癒し」を同時にもたらす。「やれやれ」「よしよし」「おやおや」「そや、良かった」「やっと、きたね」(p181)
・ねぎらいや親密感を表現したかったら訓読み系(大和言葉由来)、敬意や責任感を表現したかったら音読み系(漢語由来)でと、無意識に使い分けることができる(p193)
・この世には何語であろうと、二つの対話スタイルがある。女性は主にプロセス指向共感型、男性はゴール指向問題解決型である。そして異なる対話モデルで喋ろうとすると、互いに傷つけ合うことになる(p201)
・女性がキレたら過去の総決算をしていると思った方が良い、何度謝ったかしれないが、今もう一度傷ついているので、もう一度謝るしかない(p204)これをやめさせる方法としては、キレられた時ではなく比較的幸せな時に、深い後悔として謝ること(p205)
2020年11月28日作成 -
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最初に読んだトリセツは「妻のトリセツ」、長男の嫁に買ってあげたのが「娘のトリセツ」、そして今度は今年退職した私にピッタリの「定年夫婦のトリセツ」
チョット不思議に思ったのがこのシリーズにみえる三作品、すべて出版社が異なっています。
順に講談社、小学館、SBクリエイティブ。
それはさておき、男の私からすると、今まで考えてきたり、してきたりした事すべては平和な夫婦関係の維持には否定されてしまうのですね。
でも、本当かもしれません。
家庭というのはその性質から妻が主導権を持って維持すべきもので男はそれに従うものの様です。
著者によれば、自分の周囲3メートルを支配するのが女性、その先を見ているのが男性。
であれば家庭はほぼ3メートルの視野で賄える領域。
現役で働いている亭主は3メートルの範囲を超えた社会で戦い、家に帰ればそこは自分のテリトリーではない休息の場所と捉える。
妻がそんな亭主を許して休息させているのは亭主が家にいる時間が短いから、なんとか我慢して良い顔を見せているからと考えよう。
だから定年退職して家庭より他に居場所を失った亭主は周囲3メートルのテリトリーを完全支配している妻の完全管理下に置かれる。
そこでは今までの様に休息してなどいられない。妻は管理職なのである。
これからは妻の3メートル世界を理解し、その理論を教えてもらって良き家庭人、パートナーに成長しなければならないのだろう。
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夫婦お互いの目線
妻のトリセツというタイトルですが、夫目線での捉え方と妻の考えていることの違いを説明しているので、夫にも妻にも読んでほしいと思います。漫画で事例を紹介して、その後に正解の対応方法を文書で教えてくれるので、面白いです。
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「人工知能が、人類を超える日はやって来ない。それは、母としての直観であり、確信である。」「心とは、胎内体験に根ざしたものである。」もう、これだけで十分。母の断言で安心した。人工知能が人を凌駕することはないだろう。よくわかんないけどそうだわっていう直感を信じること。全く科学的ではないし、AIにはそんなことはできないだろうね。AIに理路整然と反論されても言ってやるんだ。「母体内にいたこととないやつにはわからない。」ってね。生身の人間は大丈夫だ。まぁ、胎内記憶はないけどね。
子は親を選んで生まれてきた。という人もいれば、この親を選ぶ訳ない。という人もいる。そのはざまで、ぼくは選んできた子もいれば、たまたまそこに行き着いた子もいたり、「おまえ行けよ」みたいに誰かに言われてきた子がいてもいいんじゃないかと考えていた。でも今は、「母親を選んだという確信」が母体内で生まれることは哺乳類の生存戦略なんじゃないかなと思うようになった。
AIクライシスはこの10年で世界をガラリと変える。AIが得意な事はAIに任せてしまえば良いと著者はいう。そうすることで人は人間性を取り戻すと。
人類は脳の拡張感覚を使って道具を使ってきたので、AIも使いこなすようになるだろうけど、今度のクライシスはどうも今までとは違うようだ。拡張機能の源は妄想力。それが得意な男性脳は得意だからこそ簡単にAIの世界に乗っ取られるだろう。これからは生命を宿すことのできる女性のことばをもっと聞くことで、生身の人間としての実感をとりもどしつつ生活しないとまっすぐ歩けないような気がする。AI研究の牽引者の中に黒川さんがいて良かった。
脳の性差があるのはわかっていても、こんなにはっきり指摘されるとあちゃ~となる。家事の能力は女性脳は男性の3倍ある。だから、男が半分やっているつもりが1/6にしかなっていないんだって。これは、あちゃ~と言うしかない。『できそこないの男たち』と立て続けに読むと、男って…となる。
語感の研究についても面白かったな。「カタい」、「タカい」の由来にはあごが外れそうになった。K、S、Hのスピード感やKの硬いイメージ、母音は中心の言語は大らかな親密感を作る。我が家の三人の子の名前を考えると納得。子の何かを感じ取って名付けたのか?そういう名前だからそういう子になったのか?どちらもあるかもしれない。
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Posted by ブクログ
定年付近の夫婦はどう付き合えばよいか知りたい人におすすめ。
【概要】
●夫婦の道のりは安泰ではなく、7年ごとに危機がやってくる。
●男女は違うことを自覚するところから始まる。
●定年夫婦のために何を準備するか
●夫婦それぞれの禁則5箇条
【感想】
●読んでいて面白い。
●脳科学者の著者によれば、夫婦は結婚7年目でときめきは消えて「7年目の離婚」が多い。ここから腐れ縁が始まり7年の周期で危機がやってくるらしい。そして28年目で腐れ縁にあきれ果て、ここからの7年間がまた分かれ目のようだ。
●熟年離婚した元妻方の「一緒にいる意味がない」というセリフが1位のようだ。これには最初驚いたが、そういう考え方もあるのだなあと思えた。
●定年夫婦は一例として、本の内容は異性を理解するのに役立つと思う。男女として男性脳と女性脳にどう付き合えばよいかがわかる。
●書かれていることを成し遂げるのは難しいかもしれないが、「なるほど」という感覚で読めば面白い。役立つときがやってくるような気がする。