黒川伊保子のレビュー一覧
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やはり黒川先生は面白い。
絆の中には「きず」がある。私は、大切な人に裏切られて苦い思いをしたときには、そう唱えることにしている。
清く、正しく、美しく、優秀で、ノーリスク。そんな人生が、最も素晴らしいという考え方もあると思う。そう生き抜いて、充実した人生を送れる道もあるのかもしれない。私は、個人の脳が望むことに、1ミリも反対しやしない。
ただ、自分自身がそう生きることを考えると、私はぞっとする。そんな一軸の世界観では、「勝ち組」にしか存在意義がなくなる。私ぐらいの能力と容姿だと、何かと頑張って生きなきゃいけないし、頑張れない自分へのストレスから、しくじった人をここぞとばかりに叩きのめし、家族のできの悪さを嘆き、老いていく自分にダイエットやアンチエイジング技術を駆使しなければ生きていけなくなる。
そのうえ、自己存在の証明のために、愛されたがることになるだろう。他人に、自分の存在価値を測って暮らすほど、苦しい人生はない。愛してくれない人を恨むか、宗教にすがるか、酒かクスリに溺れないでいられる自信がない。
いい子でいなさい、エリートでいなさい、愛と思いやりに溢れ、お金を儲け、人に敬愛される人に。そのこと自体は正しい。
けれど、「それでも、はみ出してしまう自分」を許さなきゃ。完璧でないことを厭い始めたら、人生はいくらでも過酷になる。
というわけで、失敗を恐れることはない。失敗は潔く認めて、十分に胸を痛めたら、清々しい気持ちで寝ればいい。翌朝、脳が必ず良くなっているのだから。
その際、失敗を確実に脳にフィードバックさせるための大事なポイントがある。失敗3カ条と呼んでいる。
1、失敗は誰のせいにもしない。
2、過去の失敗をくよくよ言わない
3、未来の失敗をぐずぐず言わない
過去の失敗でさえ、思い返さないほうがいいのに、まだ起こってもいない未来の失敗にぐずぐず言うのは、もちろん得策じゃない。教育熱心な親が、「あなたは、あのときも、あのときも、これで失敗した。次も失敗するかもしれない、気をつけなさい」なんていうのを聞くことがあるが、残念ながら、この子はたぶん失敗する。失敗回路が活性化したまま、現場に送り込まれるのだから。失敗にビビる指導者がついていると、人材は育たない。
女は、情のある相手にこそ共感してほしいと願い、男は、責任のある愛する相手にこそ、すばやく問題解決しようと試みるからだ。このため、人間の男女には、愛があるからこそ心がすれ違うという自己矛盾が生じるのである。
これほどさように、人間には、「自分の正義が、世界の正義」が強く働いて、それを抑えることができない。これが脳のチューニングの怖さであり、徹底できるという意味では、素晴らしさでもある。
となると、やがて、ヒトの仕事は、「動揺すること」「懲りずに痛い目に遭うこと」に集約されるのかもしれない。逆に言えば、そこにこそ、人間の脳の成長の鍵があり、それこそが人間性の源、ひいては人生の輝きなのに違いない。
「心の文脈」のポイントは3つ。
①気持ちの推移を語る(事実のほうは、とぎれとぎれだったり、時系列がめちゃくちゃだったり、ちょっと盛っちゃったりして、なかなか全容がわからないが、気持ちの流れ自体は整然としている)
②話の目的や結論はなかなか言わない(あるいは特にない)
③共感してもらわないと着地できない
「事実文脈」のポイントも3つ。
①結論と論点数の確認から始めたい
②感情(主観)は極力排除する
③問題は片っ端から、さくさく片づける
人間とは、「複雑」と「簡潔」の相反する感性モデルを脳に内在し、生存や生殖に関わるとっさの判断には潔く使い分けるものの、本来は、どちらも究極なまでに使える生き物である。
人間界では、ここ30年ほど、赤ちゃんから始める早期教育がブームである。
私が息子を産んだ1990年ごろには、胎児に英語を聞かせるためのCDや指先のあらゆる動きで遊べるアクティビティ・シートが、「脳育」として流行ったりした。
アクティビティ・シートは、子どもの暇つぶしにはいいのだが、教育熱心なあまりに遊ぶことを親が強要するのは賛成できない。
だって、脳は、「その機能を取り揃えたところで、勝手に使いたくなる」ものだから。その時に好奇心が溢れるのである。
ボタンホールにボタンが通る。その事象は、脳の空間認知の領域を刺激する。初めて認知する際には、かなり不思議な光景のはずだ。赤ちゃんの脳が空間認知能力を上げてくると、ある日、母親のブラウスのボタンに気づく。それを外してみたときの興奮…!
自分で”事象”に出会うとは、そういうことだ。脳の準備が整う前に、「ほら、これこれ。やってみて」と強要されていたら、脳の準備が整った時には、その光景が既知のものになっている。早期教育とは、ときに、好奇心を溢れさせる機会を奪うのである。
先へ先へ教えてやる、失敗しないように、他人様に遅れないように、あわよくば人に秀でるように。その親心は痛いほどわかる。けれど、それが、子どもの好奇心を削いでしまう可能性があることを人類は検討すべきだと思う。
実は、20世紀型エリート道を邁進するには、好奇心は控えめなほうが効率がよかった。公式は、決まり事として速やかに暗記できれば効率はいい。「どうしてこうなるの?」をいちいちやっていると偏差値は上げられない。
しかし、人工知能の時代、「好奇心は控えめに抑制し、聞き分けがいい子にして、効率よく偏差値を上げる」方式では、人間は活躍できない。 -
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やはり黒川先生は面白い。
絆の中には「きず」がある。私は、大切な人に裏切られて苦い思いをしたときには、そう唱えることにしている。
清く、正しく、美しく、優秀で、ノーリスク。そんな人生が、最も素晴らしいという考え方もあると思う。そう生き抜いて、充実した人生を送れる道もあるのかもしれない。私は、個人の脳が望むことに、1ミリも反対しやしない。
ただ、自分自身がそう生きることを考えると、私はぞっとする。そんな一軸の世界観では、「勝ち組」にしか存在意義がなくなる。私ぐらいの能力と容姿だと、何かと頑張って生きなきゃいけないし、頑張れない自分へのストレスから、しくじった人をここぞとばかりに叩きのめし、家族のできの悪さを嘆き、老いていく自分にダイエットやアンチエイジング技術を駆使しなければ生きていけなくなる。
そのうえ、自己存在の証明のために、愛されたがることになるだろう。他人に、自分の存在価値を測って暮らすほど、苦しい人生はない。愛してくれない人を恨むか、宗教にすがるか、酒かクスリに溺れないでいられる自信がない。
いい子でいなさい、エリートでいなさい、愛と思いやりに溢れ、お金を儲け、人に敬愛される人に。そのこと自体は正しい。
けれど、「それでも、はみ出してしまう自分」を許さなきゃ。完璧でないことを厭い始めたら、人生はいくらでも過酷になる。
というわけで、失敗を恐れることはない。失敗は潔く認めて、十分に胸を痛めたら、清々しい気持ちで寝ればいい。翌朝、脳が必ず良くなっているのだから。
その際、失敗を確実に脳にフィードバックさせるための大事なポイントがある。失敗3カ条と呼んでいる。
1、失敗は誰のせいにもしない。
2、過去の失敗をくよくよ言わない
3、未来の失敗をぐずぐず言わない
過去の失敗でさえ、思い返さないほうがいいのに、まだ起こってもいない未来の失敗にぐずぐず言うのは、もちろん得策じゃない。教育熱心な親が、「あなたは、あのときも、あのときも、これで失敗した。次も失敗するかもしれない、気をつけなさい」なんていうのを聞くことがあるが、残念ながら、この子はたぶん失敗する。失敗回路が活性化したまま、現場に送り込まれるのだから。失敗にビビる指導者がついていると、人材は育たない。
女は、情のある相手にこそ共感してほしいと願い、男は、責任のある愛する相手にこそ、すばやく問題解決しようと試みるからだ。このため、人間の男女には、愛があるからこそ心がすれ違うという自己矛盾が生じるのである。
これほどさように、人間には、「自分の正義が、世界の正義」が強く働いて、それを抑えることができない。これが脳のチューニングの怖さであり、徹底できるという意味では、素晴らしさでもある。
となると、やがて、ヒトの仕事は、「動揺すること」「懲りずに痛い目に遭うこと」に集約されるのかもしれない。逆に言えば、そこにこそ、人間の脳の成長の鍵があり、それこそが人間性の源、ひいては人生の輝きなのに違いない。
「心の文脈」のポイントは3つ。
?気持ちの推移を語る(事実のほうは、とぎれとぎれだったり、時系列がめちゃくちゃだったり、ちょっと盛っちゃったりして、なかなか全容がわからないが、気持ちの流れ自体は整然としている)
?話の目的や結論はなかなか言わない(あるいは特にない)
?共感してもらわないと着地できない
「事実文脈」のポイントも3つ。
?結論と論点数の確認から始めたい
?感情(主観)は極力排除する
?問題は片っ端から、さくさく片づける
人間とは、「複雑」と「簡潔」の相反する感性モデルを脳に内在し、生存や生殖に関わるとっさの判断には潔く使い分けるものの、本来は、どちらも究極なまでに使える生き物である。
人間界では、ここ30年ほど、赤ちゃんから始める早期教育がブームである。
私が息子を産んだ1990年ごろには、胎児に英語を聞かせるためのCDや指先のあらゆる動きで遊べるアクティビティ・シートが、「脳育」として流行ったりした。
アクティビティ・シートは、子どもの暇つぶしにはいいのだが、教育熱心なあまりに遊ぶことを親が強要するのは賛成できない。
だって、脳は、「その機能を取り揃えたところで、勝手に使いたくなる」ものだから。その時に好奇心が溢れるのである。
ボタンホールにボタンが通る。その事象は、脳の空間認知の領域を刺激する。初めて認知する際には、かなり不思議な光景のはずだ。赤ちゃんの脳が空間認知能力を上げてくると、ある日、母親のブラウスのボタンに気づく。それを外してみたときの興奮…!
自分で”事象”に出会うとは、そういうことだ。脳の準備が整う前に、「ほら、これこれ。やってみて」と強要されていたら、脳の準備が整った時には、その光景が既知のものになっている。早期教育とは、ときに、好奇心を溢れさせる機会を奪うのである。
先へ先へ教えてやる、失敗しないように、他人様に遅れないように、あわよくば人に秀でるように。その親心は痛いほどわかる。けれど、それが、子どもの好奇心を削いでしまう可能性があることを人類は検討すべきだと思う。
実は、20世紀型エリート道を邁進するには、好奇心は控えめなほうが効率がよかった。公式は、決まり事として速やかに暗記できれば効率はいい。「どうしてこうなるの?」をいちいちやっていると偏差値は上げられない。
しかし、人工知能の時代、「好奇心は控えめに抑制し、聞き分けがいい子にして、効率よく偏差値を上げる」方式では、人間は活躍できない。 -
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黒川さんの本の中では最も実用的かも。言っていることはいつも同じだけど、毎度、勉強になります。
「言ってくれればやったのに」「言えばいいのに」は、男性はきっと親切で言うのだろうけれど、実は、女性の好感度は意外に低い。以前、ある新聞社が行ったアンケートでは、「夫のムッとするひと言」の第2位に選ばれている。このときの1位は、「誰のおかげで食えてるんだ」で、これはひどすぎる。となると、第2位の「言ってくれればいいのに」が女性にとってどれだけ不評かわかっていただけるだろう。
…関連記憶を取り揃え、ときにそれらを串刺しにして、初体験のトラブルにも何らかの初動がとれる、というのが、女性脳に搭載された基本機能なのである。
…
この能力によって、女たちは、初めての子育てもなんとか乗り越える。素晴らしい才能なのだが、男性から見たら、厄介な副作用があるのは否めない。夫や上司が何か無神経なことを言ったら、過去の無神経な発言をすべて一瞬で思い出すわけだから。
女性はトラブルを抱えたとき、したいのは「気持ちの確認」、してほしいのは「共感」である。私的空間で大切なものを守るために、この方法がもっとも有用だからだ。
しかしながら、男性はトラブルを耳にしたとき、つい、最短時間で問題解決を図ろうとする。しかも、できるだけ感情論を抜きにして。主観を抜きにして普遍の答えを導き出すことは、「狩り」のような命がけの共同作業をする際に、もっとも有用なことだからだ。
どちらも、それぞれの役割において必要な演算を脳がしているだけなのだが、これが、男女のすれ違いを引き起こす。いざトラブルが起きると、「気持ちを言い募る」女性と、「気持ちをできるだけ切り離して状況を分析したい」男性に、真っ二つに分かれてしまうからだ。
女性からトラブルの話を持ちかけられたとき、男性は、感情論をできるだけ排除して、普遍の答えを導こうとするが、それでは共感などできない。「共感」を得られない女性は、気持ちの確認に失敗し、関連知識が引き出せないから対処法が探り出せず、ますます混乱する。そんな苦しい会話の果てに逆ギレがやってくるのだ。
…
というわけで、どんなアドバイスよりも「共感」が、女性に「腹落ちの答え」をもたらすことを覚えておいてほしい。
何度も蒸し返されることの罪の大小はきっとそれぞれなのだろうが、なんにせよ、女の口から何度も蒸し返されるうちは、きっと男の反省が足りないように見えているのだと思う。
本当に心から溢れるように出てきた同情のことばだけが、女性の心の中にある氷の塊を解かすのに違いない。
蒸し返される度に、「つらい思いをさせたね」と声をかけていくのも効果はあるが、できれば、蒸し返されたその場ではなく、別の場面で、自発的に同情と反省のことばを口にしよう。
哺乳類のメスは、妊娠・出産・授乳の期間中、赤ちゃんともども社会的に大変な弱者になる。自分と赤ん坊を守るために、女性脳には”何か事が起こったら、とっさに被害者意識が働き、「自分の状況」を真っ先に考える”ようにプログラミングされている。殻に閉じこもって保身態勢に入り、口を利かなくなる女性もいれば、逆にかたくなになって口撃に出る女性もいる。
「自分の状況」がクローズアップされるせいで、公平なジャッジに基づくアドバイスでさえも受け入れがたいことがあり、夫や恋人など、自分を守ってくれるはずの相手に対しては、とくに強くその傾向が顕れる。
なので、このひねくれた態度こそが、あなたを愛している証拠かもしれない。耐えがたきを耐え、「ごめん、言いすぎたね」とか「責めてなんかいないんだ」くらい言ってみよう。 -
Posted by ブクログ
世の流行の秘密を握る〝脳周期(ブレイン・サイクル)〟
「7年目の浮気」さえも理論づける、ブレを許さぬ脳の働きとは?
「一生この人と暮らすの?」
「定年まで、この会社で働くのか……」
誰もが抱く、こうした悩みは、7の倍数年という脳周期で生じていた!
それに呼応するかのように、
車の形、ウエディング・ドレスのデザインから店頭に並ぶお菓子まで、
世の中の流行も7の倍数年である56年周期で一巡りしている。
そんな脳が発する合図を見逃さずにとらえることで、思いも寄らない新たな未来がやって来る。
世界で起こるすべての事象を論理づける、ブレを許さぬ驚異の脳科学とは?
「こんな捉え方をしてみたら面白いと思うんだけど、どうかしら?」というスタンスで書かれているので、押し付けられてる感じがせずに、読みやすかった。
人間の脳は、56歳まで学習し続けて、一番使えるのは50代以降だという説が、目からウロコだった。
脳の機能というと、記憶力が一番最初に思いつくが、記憶力のピークは28歳まで。
29歳からは35歳までは、優先順位をつける時期で、失敗の経験を元に、「瞬時に本質を見抜く脳」に変わっていく。
35歳までは失敗適齢期、42歳からは物忘れが始まるが、迷いや惑いが消えていく。49歳になると、次の人生への準備期間に入り、56歳に脳の出力性能最大期に入る。
記憶力が落ちるから、30代以降は落ち目に入ると思っていたけど、まだ次の7年のアップデート期間なのだと思うと、自分もまだまだこれからだ、と意欲が湧いてくる。
それから、子どもの話。
7歳までに言語機能、空間認知、勘やセンスが完成し、14歳までにこども脳(いまの体験だけを記憶する)からおとな脳(過去の類似体験と結びつけて記憶する)へとデータ変換されていく。その作業中に誤作動を起こしやすいので、13歳〜14歳の反抗期では、大切な人に「死ねば?」と言ってしまって、自分でびっくりしたりする。
これから我が子たちが迎えるだろう反抗期も、脳の仕組みがこうなってるから、と知っていると、冷静に見守れる気がする。 -
Posted by ブクログ
黒川伊保子氏の本をいくつか楽しんで読んできたが
どうやら私は新しいものから読んでいたようだ
( )内は発売年月
妻のトリセツ(2018年10月)
前向きに生きるなんてばかばかしい(2018年4月)
運がいいと言われる人の脳科学 (2011年11月)
成熟脳: 脳の本番は56歳から始まる (2017年12月)
この本は3部構成になっており
「感じることば」で56歳以降のエッセイ
「一生の脳科学」メインディッシュ
「情を科学する」デザート
メインでは人生最初の28年とその後の脳の役割について
特に「デキる40代の罠」が面白かった
キリスト教 ユダヤ教 イスラム教 の教えに端を発する7日周期が
仏教の初7日49日にも7日周期が使われている不思議
The magical number 7(魔法の数7)
49日でヒトは立ち直る(7×7)
49歳で生殖のために生きてきた人生を別の人生に切り替える
脳にとって物忘れは想定内の進化
今生きるのに必要ない回路の優先順位は下がるらしい
あれあれほらっあの人とか言い合って必死に思い出そうとしてきたけど
今の私に必要ないものなんだと知ると笑える
56歳まで生きると誰しも人生の達人になる
ただしネガティブに生きてきた人はネガティブの達人になる
だから56歳をこえて困った人には近づかないこと
それ以降は変えられないのだ
私は何の達人になっているのかなぁ
成熟脳世代のいう事は理屈を考えず素直に従う
ただし尊敬できない脳の持ち主なら一目散に逃げる
成熟脳に至るまでの3冊も読んでいないが
もう過ぎ去った時代なのでいまさらなので読む必要もないかな
今その渦中にいる世代の方は読んでみると面白いかも
恋愛脳(2006年2月)
夫婦脳(2010年11月)
家族脳(2014年4月)
今後はこの2冊を読もうかな
夫のトリセツ (2019年10月)
定年夫婦のトリセツ (2019年4月) -
ネタバレ
ただだらしないだけ
家事を増やすわ 礼儀はなってないわ
子供に悪影響だわ 不潔だわ
一緒に住む価値がない
そのくせ妻が死ぬほど忙しくて
身なりに構えないと文句
常に上からな発言
脳科学とかでなく躾の問題 -
Posted by ブクログ
これまで読んできた著書と同じようなことが書いてあるが、忘れていることも多いので、たまに読み返す意味で、黒川先生の本は読むべきだ。
惚れ合って一緒になった夫婦は、とっさに正反対の反応を生み出すペアの装置にほかならない。さらに、とっさにムカつき合うことで、最高の答えを最短で出すシステムなのである。というわけで、夫婦の愛とは「わかり合い、譲り合う」ことではないのだ。ムカつき合うことこそ愛の正体だったのである。
そうとわかれば、覚悟を決めればいい。
男女の脳は、タスク制御の方式が違う。女性脳は、ちょっと無責任なマルチタスク、男性脳は、精密なシングルタスクなのである。
10年以上前、ある自動車メーカーの事例が感性工学会で取り上げられたことがある。
その自動車メーカーでは、企画がスタートしてから製品の完成までに2年以上かかっていた。それを約1年近く短縮することに成功したことが発表された。短縮成功の鍵は横の連携。今までは、デザインはデザイン部門、生産管理は生産管理部門と、それぞれの縦社会の中で、交流がなかった。交流がないと、たとえば生産管理で「ここのアールが少し甘かったら大量生産できるのに、アールがちょっときついせいで大量生産が難しい、アールをちょっと甘くしたい」と思っても、デザイン部門にそれが言えない。そういう状態だったと。
そこで、気軽に話し合いができるよう、部門と部門の間にカフェのようなラウンジを作った。ラウンジでコーヒーを飲みながら、部門を超えて話ができるように風通しを良くしたら、驚くほど工期が短くなったという。
劇的な改革という感じの発表だったが、もしも女性脳であれば、このようなことは日常茶飯事に起きる。「このアールがもう少し甘ければ、この間のあれで使えるんですよね。じゃあちょっとデザイン部門に交渉してきます」となったはず。それがそうならないまま、数十年もの歴史の中で、デザインはデザイン、生産は生産でテリトリーを守り続けてきたのである。
これはまさに男性脳と女性脳の違いを解説するのにうってつけの事例だ。女性脳は、臨機応変にテリトリーを軽々と超え(男性脳的に見るとテリトリーを侵し)、それぞれの妥協点を取りまとめてうまく着地させることがうまい。
しかし、デメリットもある。臨機応変、忖度ばかりになってしまうと、皆がそこそこ満足はするが、突出したところのない、同じようなものばかりが出来上がってしまうのだ。
惚れ合って一緒になった夫婦は、とっさに正反対の反応を生み出すペアの装置にほかならない。さらに、とっさにムカつき合うことで、最高の答えを最短で出すシステムなのである。というわけで、夫婦の愛とは「わかり合い、譲り合う」ことではないのだ。ムカつき合うことこそ愛の正体だったのである。
そうとわかれば、覚悟を決めればいい。
男女の脳は、タスク制御の方式が違う。女性脳は、ちょっと無責任なマルチタスク、男性脳は、精密なシングルタスクなのである。
10年以上前、ある自動車メーカーの事例が感性工学会で取り上げられたことがある。
その自動車メーカーでは、企画がスタートしてから製品の完成までに2年以上かかっていた。それを約1年近く短縮することに成功したことが発表された。短縮成功の鍵は横の連携。今までは、デザインはデザイン部門、生産管理は生産管理部門と、それぞれの縦社会の中で、交流がなかった。交流がないと、たとえば生産管理で「ここのアールが少し甘かったら大量生産できるのに、アールがちょっときついせいで大量生産が難しい、アールをちょっと甘くしたい」と思っても、デザイン部門にそれが言えない。そういう状態だったと。
そこで、気軽に話し合いができるよう、部門と部門の間にカフェのようなラウンジを作った。ラウンジでコーヒーを飲みながら、部門を超えて話ができるように風通しを良くしたら、驚くほど工期が短くなったという。
劇的な改革という感じの発表だったが、もしも女性脳であれば、このようなことは日常茶飯事に起きる。「このアールがもう少し甘ければ、この間のあれで使えるんですよね。じゃあちょっとデザイン部門に交渉してきます」となったはず。それがそうならないまま、数十年もの歴史の中で、デザインはデザイン、生産は生産でテリトリーを守り続けてきたのである。
これはまさに男性脳と女性脳の違いを解説するのにうってつけの事例だ。女性脳は、臨機応変にテリトリーを軽々と超え(男性脳的に見るとテリトリーを侵し)、それぞれの妥協点を取りまとめてうまく着地させることがうまい。
しかし、デメリットもある。臨機応変、忖度ばかりになってしまうと、皆がそこそこ満足はするが、突出したところのない、同じようなものばかりが出来上がってしまうのだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ*アドバイスしただけなのに「もういい!」と逆上される、「仕事と私(家族)、どっちが大事なの!?」とからまれる…。男性にとって永遠の謎である女の不機嫌は18種類に分類でき、そのすべてに対処法がある。そもそも男女のコミュニケーションギャップの多くが、男女脳の相違に起因している。共感を求める女性脳を理解して、優しいひと言をかけられれば、一発で妻の機嫌はよくなる、はず。本書は、人工知能研究者が脳科学の見地からすぐに実践できる具体例を示した究極の指南書*
「妻のトリセツ」同様、女性あるあるが満載の指南本。
「一緒にいる意味ないよね」「これするの、大変なんだからね」「あなたってどうしてそうなの?」「だから言ったじゃないの」…うわー、全部言っちゃってるわ!!なオンパレード。男性脳からの景色で見ると、そりゃ理不尽で謎だらけだよな妻語…とよーくわかる。前著は夫に読み込んで欲しいと思ったけど、本著は自分を顧みてちょっぴり反省。とりあえず、一つ非を認めたらついつい上乗せするのはやめよう…。次回は「夫語を学ぶ」も読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
セロトニンとメラトニンをコントロールする。
10時から2時、とくに0時から2時は眠る。
無意識の領域に、ネガティブ回路をつくらない。無意識の回路を整えて、潜在意識に身をゆだねる。
有酸素運動と泣くこと、笑うこと。
泣く、笑うを出力ではなく、入力につかう。笑う表情、なく動作は、感情を改善する。
ジャムは6種類から選んだほうが満足度が高い。7は多すぎる。
メラトニンとセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの働きをコントロールする。
テストステロンは、暗闇で寝て朝日と共に起き、肉体疲労がある、ことで誘発される。
湯船、足湯でリラックスする。寝る1時間半前。
早起きは上質な睡眠のための条件。
朝、半分寝ている間に定番の運動をするとセロトニンが出る。
寝る1時間前のスイーツは血糖値が上がり眠りが妨げられる。小腹が空いたら卵スープ。
血糖値の乱高下は太る。
卵3個。
足裏磨き。
一日1時間、ボーっとする。思考の時間。
くよくよ回路に長時間浸らない。脳は眠っている間に進化する。
好奇心を作り出すドーパミンと集中を作るノルアドレナリン。
ひとつ、語れるネタを作る。すべての島に行く、鉄道に乗る、など。 -
Posted by ブクログ
女性脳と男性脳の違いについて、科学的にも解説してあり、エピソードや実際の会話例も交えて解説してあるので、実践的な本でした。
黒川伊保子さんの『妻のトリセツ』を以前読んだので、女性脳の復習のような感じで読むことが出来た。何度も、女性脳は「共感が大事」と出てくるので、女性と会話をするときは気持ちを共感する言葉をまず返すように意識している。LINEなどでの会話も、意識してないと男性脳である解決策を打ち込んでいたが、一旦、共感する言葉を挟むようにしてからは、相手の機嫌を損ねることはなくなった気がする。夫婦になってから使いどころが増えてくると思うので、結婚した後にでも、また読み返したいと思った。