黒川伊保子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
軽ーく読んで、語り口は歯切れがよくて、気分転換になる読後感でした。
その人らしさに突出していること。人生を豊かにする鍵は、ここにある。
失敗によって、優先順位がついている脳は、つかみがよくて勘がいい。
顕在意識が目指すイメージがその脳に合っている可能性は、意外に低い。
夢や目標は、顕在意識で立てるものじゃない。潜在意識で出会うものである。
文脈を紡ぐためのぐずぐずは、若いときほどしなければいけない。
人間はやらない理由を言う時が一番クリエイティブらしい。
好奇心溢れる人は、「幸福な天才」である。
自分がいることで、彼(彼女)が生きていける、という事実こそが、最も甘美な関係性なのだから。 -
Posted by ブクログ
二週間ほど前(2017.7)に本屋さんで、この本の著者である、黒川女史の最新本を読んで、彼女の考え方をもう少し広く吸収しようと思い、昨年出版されたこの本を読んでみました。
今までに何冊となく「人生を変える」「有意義に過ごす」等とタイトルに書かれた本を読んで、そのエキスをそれなりに実行してきたつもりですが、いま流行りの「人工知能」の研究者が、人間の脳の構造、脳の働きを踏まえたうえでの、生活に関するアドバイスは、私にとっては重みのあるものでした。
今まで自分の中でもやもやと、なんとなく理解していたことがこの本にも書かれていて嬉しかったです。特に、人生を変えるには、毎日の小さな行動(ルーチンワーク)や口癖を変えるべき、変えたら7日間は最低続けてみる、そして49日間(7セット)続けられたら、変化の第一歩となる。
そして食べるもの、それを食べる時間、またどのような気分で食べるかも大事であること。食事と同時に、適度な運動も欠かすべきではない、また勉強として、外国語(それも長年学校でやってきた英語以外のもの)と楽器が指摘されているのは嬉しかったです。個人的にも、5年前に中国語を、3年前にはピアノを始めましたので。彼女は年に数多くの講演をされているようです、機会があれば聞いてみたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・脳の力は、頑張って出す精神力ではない、いくつかのホルモンによってもたらされる、れっきとした機能なのである(p4)
・私達の脳は、何万年も昼と夜の光の強弱の中で、進化してきた。そのため私達の脳は、網膜(目)に当たる光の強弱で、そのモードを変える。網膜に当たる光がなくなると、脳は「感知と思考の活動」を休止して眠りに入り、その代わり、新陳代謝や知識構築を進めるモードに入る(p21)
・目に光が入らなくなると、視神経にストレスがなくなる、すると眼球奥の視床下部・脳下垂体というホルモンの中枢司令塔が働き出す、今日の経験から知識やセンスを作り出し、それが脳神経回路に定着するのを助けるホルモン=メラトニン、皮膚や骨の新陳代謝を促進する成長モルモンがそれである。夜、闇の中で、頭が良くなり、美肌に変わり身長が伸びる(p26)
・効果の特に上がる後半(午前0時から2時)を、ホルモン分泌のプラチナタイムとする、この時間に真夜中の闇を確保することは、脳にとってとても重要(p29)
・網膜に朝日が当たって出てくるホルモンは、セロトニンであり、一日中穏やかな達成感をもたらしてくれる(p31)
・脳はすべてのイベントを電気信号でまかなっている、意識活動・無意識活動もすべて脳神経細胞と神経線維のネットワークに起こる電気信号によってもたらされる(p33)
・空腹に、いきなり甘いもの、白いふわふわパン、ご飯などのGI値の高い糖質を食べると、実は低血糖を起こす、アルコール・スイーツも同様、空腹時は避けて、たんぱく質と共に摂るのが理想(p35)
・無意識の領域でうまくいく事象を見逃しておいて、意識領域でいくらポジティブ思考をしても遅い。私達は潜在意識の取捨選択に人生を託している、だからネガティブ回路の持ち主は、うまくいく事象を見逃している。でも、だて、どうせ、そうは言っても、を繰り返すべきではない(p40、43)
・私達の人生は、私達の脳が作り出していく物語である、あなたの脳の整え方が大事(p47)
・7種類だと「完全性」が生じてしまうので、そこから1つだけ選択するのは抵抗がある、選択肢は6種類を超えてはならない、4-6がベスト(p50)
・49日間は、脳が新しい環境に合わせて、神経回路をつくりかえるのに必要な時間(p54)
・ぐずぐず脳を改善し、脳を活性化するために重要なのは、メラトニン・セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンである。これらは学習能力を上げ、意欲・好奇心・発想力・集中力・幸福で穏やかなな気分をもたらすために不可欠なホルモンである(p65)
・部屋は暗くして寝る、まぶたに直接光源が当たるものは、すべて遮断する(p68)
・湯船に入るか、熱めのかけ流し足湯をすると、メラトニンの分泌量が増える(p81)
・起きる時間を脳に伝えて眠るのと、そうでないのとでは、睡眠の効率が違う(p84)
・頭が半分寝ているうちに身体が動き出すためには、毎朝、起き抜けにする定番を決めておくこと(p97)
・低GIや繊維質の食品として、野菜・海草・こんにゃく・大豆製品(p111)
・コレステロールを抜いたマヨネーズは粘性が足りなくなるので、増粘剤(糖質)が添加している(p118)
・ダイエットは、カロリーではなく、血糖値でコントロールすべき。トーストの上には、スクランブルエッグを載せるべき(p121)
・卵を1日3個以上食べるようになってから、血液の値は改善、骨強度もアップ、体重も減少、卵には、上質たんぱく質に加えて、脳が必要とするコレステロール、ビタミンB群、E、レシチン等の栄養素が豊富(p123、125)
・1日1時間の孤高の時間をもつ(SNS禁止)と、右脳と左脳の連携を断つことができる。(p133)
2017年8月6日作成 -
Posted by ブクログ
「K音(カラカラ,コツコツ,etc)」は硬さ・乾き・スピード感、「M音(モタモタ,モチモチ,etc)」は柔らかさ・丸さ・甘さ、といったように言葉の音にはそれ自身が発する感覚が存在する。この言葉の音と感覚との関係を科学的に分析・解説しようという本。
本書では、発声音と感覚とが結びつく理由は、発声時における口腔動作で説明される(例えば、B音では両唇を震わせながら放出する動きから "膨張" のイメージに繋がっている,等)。読んでいる分には「たしかにそうかも」と納得しかけてしまうのだが、しかしどうも煙にまかれているというか、適合する部分だけを都合よく取り出しているように感じてしまった。
おそらく、理由付けが説明に留まってしまっており、演繹あるいは帰納的な根拠が示されていないことが、この違和感の正体なのだと思う。その点で、本書が謳っている「科学的に」という言葉にはクエスチョンマークが付く。
発声音と感覚の対応、また、口腔動作と感覚の対応、等の関連が確かであることを何らか実験・調査で示されていれば、納得感は段違いだったと思う。
「発声音と感覚には関連がある」という主張自体には同意できるだけに、惜しい一冊だった。何かに名前を付ける際の参考としては有用かもしれない。 -
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誰に母国語を奪われたわけでもないのに、自ら母国語を捨てようとする国。26
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日本人にも、見えなくなってしまったのだろうか。あの、日本語の語感が作り出す、豊かな情感の世界……意味を突きつけ合う合理的な会話の裏で、語感によって交わしている、意識の対話があることを。33
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優劣をうやむやにして、気配で譲り合って暮らしていけるのは、日本人だからだ。傍流といわれても、あえて反論せずに、こつこつと組織に貢献し続ける美学がわかるのは、日本人だからだ。38
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何より怖いのは、「その風土で培われなかった言語」を使う民族になることだ。風土と言語が乖離することは、風土と人々の意識のありようが乖離するということに他ならない。日本列島に生きて、国語として英語をしゃべる民族となってしまったら、日本人はほどなく自然と対峙するようになる。常に何かと戦い続けなければ生きていけない民族になってしまう。そうなれば、何かの宗教にすがるようになるはずである。34
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ゴジラ、ガメラ、ガンダム等、男の子が好きなものの名前にはなぜ濁音が含まれるのか。
カローラ、カマロ、セドリック等、売れる自動車にC音が多いのはなぜか。
キツネがタヌキよりズルそうなのはなぜか。
すべての鍵は、脳に潜在的に語りかける「音の力」にあった!
脳科学、物理学、言語学を縦横無尽に駆使して「ことばの音」のサブリミナル効果を明らかにする、まったく新しいことば理論。
[ 目次 ]
第1章 ブランドをつくるマントラ
第1章 ことばの音
第2章 サブリミナル・インプレッションの力
第3章 鍵は擬音・擬態語
第4章 音のクオリア
第5章 ブランドマントラになった商品名たち
終章 日本人は言葉の天才
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
スピードを感じさせるS音・硬さを感じるK音など、音にもサブリミナル効果が存在する。今までになかった観点から言葉を分析した本。
サラサラ・スルスルと聞けばスムーズな感じがするし、カラカラ・コンコンと言われれば硬さや乾いた感じがする。確かに音から感じるイメージというものはある。擬音語など音を言葉にしているのだから当然と言えば当然だが。それを理論的に解説しているわけだが、どうしても既存の言葉では同時に漢字や意味なども浮かんでしまい、それが音の持つ力なのかどうか確証が持てなかった。キツネはタヌキよりずる賢く感じるというのは、音の持つイメージと言うより昔話などの刷り込みのようの気がしてしまう。が、新撰組(シンセングミ)のライバル見回り組(ミマワリグミ)が注目されなかったのは名前の響きのせいではないかと言うのは妙に納得できる。確かにシンセングミの方が文句なしにかっこいい響きだ。
それにしても、発声するときの口腔内の動きも音のイメージと一致していると言うのは面白い。
日本語と言うのは、母音を単語として認識している特別な言語らしい。その事が外国語の習得を難しくしているのではないかと言う意見に、自分の能力不足を差し置いて同意したいものである。