黒川伊保子のレビュー一覧
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ネタバレ女女問題を語る上で、排卵を促す女性ホルモン「エストロゲン」の影響が外せないようだ。
周産期には最弱の生き物になってしまう女性は、外敵や危険を察知するため、エストロゲンの分泌開始と共に「自我の肥大」と「猜疑心」が女性脳を席巻する。すると他者のちょっとした一言に敏感に傷ついたりする。さらに、動物界で最長の子育て期間を有する人類の女性は、昔から女性グループの中で子育てを行うことでお互いに子供の生存率を上げ合っていた。そのために「ひとりでいられない」「誰かに大切にされて、安心したい」という感覚が備わっている。その果てに「誰かと一緒にいたい」「その誰かに、誰よりも大切にされたい」と欲するようになった、と著者は述べる。
また群の中では、生存率を上げるために周囲からの一方的な支援を受けたいがため、誰よりも愛される必要があり、群れの中で「一番大切な存在でありたい」と欲し、一番は無理でも、せめて「周囲で一番愛されている人の傘下にいたい」と思う傾向があるらしい。「群れたいくせに、一番になりたい」という矛盾の上に成り立っている女性のグループ。思春期の仲良しグループや、子育て世代のママ友グループなどに底通する特徴が垣間見えるようだ。
また「群れて、守ってもらいたい」ので、他人からの評価に敏感になる。それは逆に自己肯定感の低下につながり「いい子、いい人、いい女」を演じるようになる。すると、どうせ他人の評価に身を委ねるのであれば、自ら感じたことを自覚しても無駄であると脳は判断してしまい、自分の「好奇心」が働きにくくなってしまう。すると女性は「生きる意味」を周囲の労いや感謝、賞賛に見出すようになる。これは生殖本能が薄れた40代後半以上に特に顕著になり、それらがないと自己価値を見失ってしまう傾向にある、と筆者は語る。
エストロゲンに振り回される女性の生きづらさがヒシヒシと伝わる本書。例え子供を産まないと決断したって無差別に付きまとうエストロゲン。その働きを知り、自身も周囲も理解しあって共存していくしか無さそうだ。
あと印象的であったのが、育児中にスマホに集中する母親が増えたために、ミラーニューロン不活性型の人類が増えているという話。
スマホ以前では、育児期に母親とよく目を合わせて、笑い合い、話しかけられ、手遊びしたりして過ごしていたため、ミラーニューロンが働き、当たり前のように「微笑み返す」「手を振り返す」といった共鳴反応の体験ができ、コミュニケーション能力を培っていく。
その体験が減ったスマホ以降では、反応の薄い子供が増えたり、先輩の背を見て仕事を覚えるのが苦手になってきている。先輩の所作が車窓からの風景のようにしか見えず、先輩が「何をしているか」を脳が感知せず、「あ、手伝わなきゃ」という発想が起こらないらしい。
著者はこれは進化であるとし「なんでやらないの(手伝わないの)?」とイラつくよりも「これやってね」と言うようにしたら最近の子は素直にやってくれるとアドバイスする。指示しなくても動いてくれた部下から、指示すればちゃんとやってくれる部下に、世の中のトレンドは変わってきているのだろう。 -
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ネタバレ
『情を伝えたかったら大和言葉(訓読み)を
理を伝えたかったら漢語(音読み)を。』
ちなみに、訓読み・嬉しい、ありがとう、など
音読み・光栄、感謝、など
以前、大和言葉にハマっていたことのあるわたし。 実感します。 話しているわたし自身も柔らかな気持ちになります。
『 対話をぶち壊すクラッシャー』
子どもの保護者会であった一人一分の自己紹介の内容を片っ端から話してくれたの妻への対応に頭を抱えた愛妻家。
『「で、何が言いたいの?」だなんて、絶対言っちゃいけない!
では、夫は我慢しなければいけないのか。
いや、・・・「で、きみは? きみはなんていったの?」と聞けば、話は一気に短縮される。』
なるほど。 急かされた感がなく、反対に、愛情さえ感じます。 すぐに使えそうです。
『 感情ネーミングの法則 』
車、家、食品などなどのブランドネームの話のアレコレも面白かった。 -
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遺伝子レベルの生き残り戦略として、男女のペアはお互いに違ったタイプのパートナーに魅力を感じ、対局の遺伝子を組合せた子を作って生存競争に勝ち残ることを前提として話が進んでいる。またラブラブ期を過た女性が、男性からの肉体的接触を避ける理由などが科学的に書かれており、自分の経験としても全面的に同意できる内容であった。
このように真逆の価値観のパートナーと生活する時のヒントが、黒川さんの著作には科学的に分かりやすく説明されている。各シリーズで内容はだいぶ被っているが、シリーズを読み進めることで、パートナーに対する接し方を考え、物事の柔軟な思考のきっかけになる本であった。 -
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1章は綺麗事だ。筆者の体験は稀だと思う。男性が怖い、男性は女性の敵と思っている女性が大半だと思う。そんな中で、筆者の「父は男性への大きな信頼」というのは私にとって自信になるし勇気をもらえたが、妻が読んだら怒り出すと思う。
人によるかも知れないが、かなり余裕がないと本書に書かれていることは実現出来ないと思う。心の余裕も時間の余裕もお金の余裕も。
妻の言い分と娘の言い分を受け止め、解釈し、柔軟性を利かせて、相手を否定せず、正論ではなく、ユーモアを持って、相手に気持ちを伝える。むずくないか。
思春期になって娘に嫌われても、傷つかないメンタルとストレスをセルフマネージメントして娘が18歳になるまで(あるいは娘が子供を産むまで)うまくやり過ごす…。エグくないか。
もちろん、家族を支えるためにお金は稼がないといけないし、自分の老後のためにもお金を貯めないといけない。不景気、円安、物価高のこの時代に?
父親ってそこまでしないと娘から人として認めてもらえないの?
おそらく、この本に書いてあることは真実だと思う。結婚して娘を持ったからにはそこまでの覚悟をしておけ、ということなんでしょうね。お父さん頑張るよ。 -
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要約
・28歳までで脳のインプット能力はピークを迎え、その後徐々に落ちる。しかし、アウトプットの能力は50代後半から60代になってピークを迎えるのではないか。
・60代になると、気付きの能力が、処理する能力を超える。こうなると、忘れる能力が必要になる。
・60代になって始める新しい習い事は、気付きが早いが忘れるのも早い。
・30代の子供にアドバイスをしてはいけない。28歳にインプット能力のピークを迎えた脳は、その後失敗を重ねて、処理能力の効率化(無駄な失敗をしないようになる)の時代となる。30代は失敗をすることに寄って学ぶ時代。30代の子供に、失敗をしないようにアドバイスをするのは逆効果。
・親が結婚について口を出して良いのは、すでに恋人がいる20代の若者に対してだけ。30代になると、いろんな心配事が増えるから、結婚するならさっさとしておくほうが良い。
・孫の心配はしてはいけない。
・失敗3か条:失敗を他人のせいにしない。過去の失敗をくよくよ言わない。未来の失敗を不安に思わない。
・夫婦の間で習慣(3時のお茶とか)を作るべし
・男は、帰宅の少し前に予告するべし -
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ネタバレいわゆる男性脳と女性脳の話。
妻からは理解しがたい夫の言動を脳科学の観点から読み解く。
男女によって脳の作用(チューニング)が異なるから考え方や行動の違いに苦しむということ。
男性は昔から狩人として広い範囲を観察し、最短で問題解決する(獲物を狩る)ように、女性は子どもを育てるため、周りの女性たちと会話し協力しながら子どもの細かな変化も見逃さず守り抜くようにできている。
そのため、男性は空間認知に長けており、その能力を発揮するため、沈黙の中でぼんやりとすること(周囲から雑音を消し静寂の中に身の危険を察知しようとする習性)で安心する。だから、女性のおしゃべりにぼーっとしやすい。男性が話を聞いてないなと思っても、男性脳を発揮してストレスから解放されてるんだなくらいに思っておく。
また男性と女性では腕の動きが異なり、所作の違いから男性の目には妻の所作が網膜には入っても風景のように見流してしまっているので、妻がせわしなく家事をこなし手伝ってほしい時も、夫には外を走る車を眺めているようなもので妻の状況を認知しづらい。そんな時は、察してオーラではなくきちんと言葉にして何をやってほしいか具体的に言葉にする。
なんでもやってあげる妻でいるのは危険。夫にも家事を任命する、やってもらいたいことはお願いする、甘えることが大切。 -
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母にとっては「娘」 息子たちにとっては「母」である私
母との同居が始まって 「娘」でいる時間が増えてきて
自分が子どもの時「いい子」を強烈に求められていたことを思い出して ちょっと憂鬱になったり…
いろいろケアが必要になってきた母と どのような距離感で接するのがいいのか…って迷ったり
親としては親離れしようとしている息子に ちょっと寂しさを感じたり…
そんな時に 書店で見つけて迷わず手に取った1冊
語りかけるような文章で書かれていて読みやすい
本の中に書かれているような「母」として「娘」としては… なかなかできないことも多いかも…だけど
ちょっとエッセンスとして知っておくということだけでも 読んでみる価値はあるかな…と思う -
Posted by ブクログ
女性の脳は「怖い」「ひどい」「つらい」などのストレスを伴う感情が起こったとき、男性よりも何十倍も何百倍も強くストレス信号が働く。そして脳の中に記憶する(残る)
→二度と同じようなことが起こらないようにするための防衛手段。
この残った記憶(ストレス信号)を一掃するために、人に話をして共感をしてもらい、安心感を得る。
だから女性は共感の生き物といわれる。
共感をしないと、その信号が脳の中に残り続けるため、次に進まない。(一掃されない)
女性は、右脳と左脳の仕組み上、何らかの危険や先のことを察する能力が備わっている。
察した時点では根拠提示ができないこともあるらしい。親身に耳を傾けるのも悪くないかも。
脳の仕組み上、複雑系を愛する女性は、「混沌」に興奮し、「意外性」「特別」が大好き。
今だけ、あなただけなども好きだし、刺さりやすい。