磯田道史のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
歴史ふむふむエッセイ。「江戸の備忘録](文春文庫)磯田道史。
「武士の家計簿」の作者として有名な、歴史学者さんです。
正直に言うと、軽く楽しめればいいや、というくらいの衝動買いだったのですが、かっちりと期待通りでした。
本当に軽いエッセイ集で、記憶に残ったところで言うと、
●江戸時代は、武家も庶民も離婚率が高かった。再婚率も。結婚の4割は離婚していた。
「離婚は恥、結婚は一度が当たり前」という価値観が当たり前になったのは、明治時代、修身教育以降であろう、という話。
●日本は地域によって貧富の差が激しかった。簡単に言うと西日本は、気候、風土的に、米と麦の二毛作ができた。
東北はできなかった -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者は、江戸期に生きた、世にあまり知られていない穀田屋十三郎、中根東里、大田垣蓮月という3人の生き方を、あまり残されていない史料を繋ぎ再現してくれた。
動機は、日本人ならではの清い生き方を、自らの子どもや、未来の人たちに伝えたいと思ったからだそうだ。
最初の穀田屋十三郎は、映画「殿、利息でござる」を観たので、ここを読むのは省略してしまった。本当は、原作と映画でそれぞれ味わってみるというのがよいとも思うのですが。
余談だが、著者もこの映画に出演しているとの事だが、それをあとから知ったので全く気がつかなかった。
二つ目の中根東里については、彼の清貧な生き方よりも、その師であった荻生徂徠の悪 -
Posted by ブクログ
○目次
はじめに
第1章:自筆書状から龍馬を知る
第2章:龍馬、幕末を生きる
第3章:龍馬暗殺に謎なし
本書は坂本龍馬の歴史を通して、幕末の政治社会史を描こうとした一冊である。基本的に龍馬関係文書を中心に、同時代史料をふんだんに用いて叙述されている点で巷の龍馬関係の書籍よりは史実を積み重ねた手堅い内容となっている。
しかし、著者の磯田氏神ーの専門が近世史であり、明治維新史が専門ではないため、所々幕末政治史の間違った評価が多いのが残念。
例えば、現実的に政治問題として「討幕」が出てくるのは早くとも慶應3年9月以降なのに、それ以前(下手すると文久期まで)に遡ってたり、「倒幕」と「討幕」の区別が