磯田道史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・ナショナリズムとパトリオティズムの違いは、お家自慢のたとえで考えてみるとよくわかる
・ナショナリズムは、何ら自分の努力で手に入れたわけではないのに、家柄を自慢し、他の家をバカにする。
・パトリオティズムは、自分はたまたま名家に生まれついたのだから、一層きっちりして周りから尊敬される家にしよう。
・明治期の日本がお手本にしたドイツはヨーロッパでは後進国で、市民社会がまだできておらず、君主の権力が非常に強いものだった。日本の国情によく似合っていた。つまり「ドイツ」という服を着て歩くのが一番華々しく自分の体にも合った。
・大隈重信や福沢諭吉はイギリスの服がいいと言ったが、伊藤博文によって追い出された。
・天皇の国家がドイツの服を着て大日本帝国を名乗った。この服に合わせた「軍隊ブーツ」が一度履いたら死ぬまで踊り続ける「赤い靴」だったのが落とし穴だった。 -
Posted by ブクログ
私は気に入った文章がある時はページの隅を小さく折るのだが、本作は最近の中で最も多くの端折りがあった作品である。所々で出てくる作者の歴史観に興味を引かれ、かつ日本人の本質、何より日本史を知ることの最も面白い部分を再認識させてくれた。
ただ、1つの作品としては、前半の『穀田屋〜』と後半の2作の色合いが大きく違いすぎるように思える。前者は映画になっただけあって、ストーリーに大きな魅力があり、その中で私欲のない日本人が描かれる。一方で、後者はある種、特異な人物の一生を淡々と描くもので、タイトルに合致しているのはこちらだが、少し退屈に感じられ、その特異性に感情が寄せきれない感じがした。