磯田道史のレビュー一覧

  • 感染症の日本史

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    安住アナのラジオに磯田先生が出演されていて、この本の話もされていたので、興味を持って読んだ。

    ラジオで先生は、「歴史とは靴である」とおっしゃっていた。パンデミックは未曽有の事態ではなく、過去の時代にも乗り越えてきたことだから、歴史を調べれば参考になる事例が見つかる。
    コロナに限らず、何か問題に直面にした時、自分の頭だけでゼロから考えるのではなくて、過去にさかのぼって事例を徹底的に調べることは、解決策を見つけるのに有効なのだと思った。

    ■引用

    患者史
    過去と同類のものが、反復的に襲ってくる→歴史が役に立つ
    本能的な人間心理は変わらないものがある

    感染症の対策には、総合的な知性が必要
    長く幅広く時間軸で物事を捉える歴史学がもっとも威力を発揮する

    緊急時のリーダーは、世評は放置し、仁慈、良心に従って断行する必要があります

    世界を見て、1番、感染者や死者を減らしている国の対策を素早く取り入れるのが大切です。
    地球を1つに見て、最善と思われる対策事例があれば、どんなに手間でも、政府は力の限りそれを真似たほうがいい。

    ワクチンを開発し、集団免疫を獲得するのが我々のゴール

    自衛隊が感染予防の見本を示している
    おそらく化学兵器に対する訓練が行き届いているから
    ノウハウを共有すべき

    速水先生の言葉
    「磯田くん、インド行ってみたらわかるよ。人は経済合理的には行動していない。伝統や慣習や宗教に基づいて生きている」

    同じ国の中でも、地方によって特徴は異なる。多様性がある。

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    2021年01月20日
  • 日本史の探偵手帳

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    「中世武士と近世の武士の違い」では猪山家が面白い。細かく数字を分析しているところと能力の高め方は教訓になる。安定するとそこが評価されるが非常時には家柄だけじゃ没落するという日本史のスパンも納得がいく。
    「歴史を動かす英才教育」では豊臣秀吉の子育ての失敗(わしが帰るまで女中を縛って置けとか)と乃木希典の読書(○、△、×をつけて批評する精読)が参考になった。
    「古文書を旅する」ではアイドルとかイケメン大名鳥居とか整形の話が出て普遍性のある読み物。
    「歴史を読む」でお勧めの本を紹介。「日本史」の織田信長が自分と同じ生年月日で同じ時刻に産まれた人物を探させて質問したというエピソードは面白い。考えて実行することが同時代の人に比べても出色であることが分かる。

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    2021年01月15日
  • 無私の日本人

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    江戸時代、特にその後期は、庶民の輝いた時代である。江戸期の庶民は、親切優しさと言うことでは、この地球上のあらゆる文明が経験したことがないほどの美しさを見せた
    心は種である。果てしない未来を開く種である。1粒の種が全山を満開の桜の山に変えるように、心さえしっかりしていれば、驚くほどの奇跡もなし遂げられる
    300年、党を組まぬように、しつけられてきたこの国民が、明治になって、政党政治と言うものを、うまく飲み込めなかったのは、至極、当然のことで、それは後々までこの国の政党政治をみすぼらしいものにした
    金と言うものは、雪玉に似ている。一旦核になる資金ができると、雪玉が転がるように、金が金を呼び、玉は大きくなっていく
    江戸時代、特にその後期は、庶民の輝いた時代である。江戸期の庶民は、親切、優しさと言う事では、この地球上のあらゆる文明が経験したことがないほどの美しさを見せた
    本当に大きな人間と言うのは、世間的にえらくならずとも金を儲けずとも、ほんの少しでも良い、濁ったものを清らかな方に変える浄化の力を宿らせた人である。この国の歴史の中で、私は、そういう大きな人間を確かに目撃した。その確信を持って、私は、この本を書いた

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    2021年01月06日
  • 感染症の日本史

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    文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい
    その他 ◯

    学び直したいなあ。
    学生時代の受験勉強が面白くなかったけれど、今いろいろ興味をもつことができるのは、あの無味乾燥な受験勉強があったおかげなのか。

    「歴史」ってこんなにも面白いものなのか。コロナ禍での皮肉な気づき。

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    2021年01月05日
  • NHK英雄たちの選択 江戸無血開城の深層

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    聡明で知られた慶喜ですが、自らの出自には、とらわれていました。自分の母親が皇族である。つまり天皇の親戚だと言うことで、他の兄弟たちよりも高い位置にあると言う意識を持ちます
    よく徳川慶喜は、徳川幕府15代将軍、最後の将軍と呼ばれていますが、実は私は、京都幕府の初代将軍と言うべきでだと思っています
    民主的な議会を作ることで、国民各層の中を結集する。それこそが、欧米と肩を並べる国づくりの基本であると、西郷は考えていたわけです
    戦いが長い長引けば、西郷軍を見る周囲の目も変わってきます。あの西郷が率いる軍勢に寄せられる期待は徐々に薄れ、やがて、政府に逆らう賊軍を見る視線に変わってきます
    歴史にifは必要です。ifを考えない歴史は役に立たない歴史になりがちです
    歴史とは、過去の出来事を興味本位に拾い上げ、記録する営みにとどまるものでは決してありません。人生や社会を正しく運用していくための知識を集積し、必要に応じて引っ張り出せるレファレンスでなければならないと思います

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    2021年01月04日
  • 戦乱と民衆

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    白村江の戦いと民衆:ではなぜ、倭国軍は敗れたのか。答えは明らかです唐の軍勢は国家軍であり、訓練されて統制のとれた軍隊ですが、倭国軍は豪族軍の寄せ集めであり、国家軍ではありません
    戦いにおいて最も重要なのは、実は戦意を支える忠誠心とモチベーションです。国家軍にはそれがありますが、豪族軍にはありません
    応仁の乱と足軽:民衆が必ずしも反権力の動きをしていたわけではないと言う事実です。民衆は、その時の状況に応じて本権力的な動きを見せることもあれば、権力の手先として動くこともあった
    私が不思議でならないのは、例えば新選組の視点に立って京都の幕末を見る人は極めて多いのに、先ほどご紹介したような、夏の暑い盛りにくさった死体をひっくり返してお金を集め、新京極にお店を出した男の視点と言うのは、一切ない

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    2021年01月04日
  • 武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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    猪山家では収入の2倍もの借金があり、ほかの武家社会と比べて特別多いわけではなかった。
    借金返済方法が参考になった。
    頼母子講(たのもしこう)を初めて知った。一族の中でお金を積立て、借用したりしていた。利率が高いこともびっくりした。15%ぐらいもあった、そりゃ大変だわ

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    2020年11月13日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

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    古文書や歴史資料に記述される過去の災害の記録を歴史に重ね、被害状況や官民への影響を紐解く。秀吉時代の地震、江戸の津波と富士山噴火、土砂崩れや高潮、幕末史を変えた台風、津波。

    災害大国日本を再認識。100年に一度、というのは、稀というより必至と捉えるべきだと知る。

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    2020年10月09日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

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    テレビでよく見る歴史家の先生の本。歴史本というよりはエッセイ集で、今もなお歴史の発見がされていることがよくわかる。

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    2020年08月13日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

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    磯田先生の頭の中を垣間見れる良い本。面白い。
    ここまで知識があると、色んなことが色んな様に繋がるから、古文書読むの本当楽しいんだろうなぁ

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    2020年08月03日
  • 江戸の備忘録

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    戦国から江戸時代を中心に、古文書に書いてあるエピソードを紹介した本。1つのテーマが3-5ページくらいで軽く読める。偉人や有名人の逸話から無名の人の話まで色々。特に江戸時代の教育や、結婚と離婚の日本史、貧乏神、蚊帳など、昔の風俗の話が面白かった。

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    2020年07月05日
  • NHK英雄たちの選択 江戸無血開城の深層

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    幕末維新を4つの事件を著者独自の視点で分析した一冊。
     慶喜の大政奉還、
     勝海舟の無血開城、
     和宮と天璋院の嘆願、
     西郷の西南戦争。
    NHKの「英雄たちの選択」という番組を本にまとめたものだが、彼らはそれぞれ他にどんな選択肢があったのかを検討して行くが、それぞれの事件に関して専門家の意見も交えて、「歴史にもしもはない」という理論を超えて、「もし別の選択をしたらどうなったか」検討を進めて行く。
    無血開城に関して、山岡鉄舟が再評価されている中、著者は最終的にはやっぱり勝ー西郷会談が決定的であったという立場をとっている。

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    2020年06月13日
  • 龍馬史

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    著者の意図は、「龍馬をもって史を語る」とのこと。坂本龍馬の手紙を多く取り上げることで、生きた坂本龍馬の個性を鮮やかに描くとともに、幕末ってこういう時代だったんだ、ということをわかりやすくみせてくれる。面白かったね。龍馬暗殺の謎っていうのは、意外と謎ではなかったんだということも見て取れたけど、同時にそれはこの著者の主張でもある。ちがう意見の人もいるのだろうな、専門家の中にも。まぁここで提示された史料と論の組立から考えると、著者の論旨は明解だと思うけど。

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    2020年05月27日
  • 素顔の西郷隆盛(新潮新書)

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    西郷隆盛って、実はよく知らない気がしてね。幕末の英雄というと坂本龍馬がすごい有名だし、小説やドラマでなじみがある。土方歳三も新撰組で印象が強い。でも、それらにたいてい大物の脇役として出てくる西郷隆盛って、なんでそこまで有名だったのか、というとイマイチよくわからない。それほど身分は高くなかったみたいだけど、いつのまにか有名になり、実力者になり、という印象で、きっかけがわからないんだよね。島流しにもあってるし、二度も島流しになっているにも関わらず、連れ戻されている。その理由がいまいちわかんないんだよね。

    そのあたり、実をいうとまだピンとこないところはある。やっぱり、いつのまにか、なんだよね。

    ただ、有名になったあとの西郷像というのは、とてもよくわかった気がする。こういう人がいたんだね。闇をかかえつつ、仁というか徳というか、人格者だったのだろう。闇というのも、新しい国家をつくるため、という大義があってのこと。一貫した人物であり、強烈な個性だったのだろうな。

    歴史を読む、学ぶ面白さを感じられる本だった。

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    2020年05月05日
  • 天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

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    地名や神社の位置には先人の教えが表れている。歴史は繰り返す。だからこそ歴史に学ぶもいつの世も人間は変わらないことを今ほど痛感することはない。

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    2020年05月04日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    司馬遼太郎の小説は、明治前後のものが多いが、本書を通して昭和という時代をどのように捉えていたかを知ることができる。青春時代を戦時中で育ったゆえに、原点は昭和にあるのかもしれない。

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    2020年04月22日
  • カラー版 江戸の家計簿

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    著名人や専門家によるコラムでページ稼ぎな気がする。しかし、職種毎の給料、蕎麦などの値段、長屋暮らしの家賃など生活に必要不可欠な値段を教えてくれる。
    江戸時代にタイムスリップした場合に備えとして必須の知識だろう。笑

    「東京都江戸東京博物館」の展示物やイラストで補足してくれており、時代小説を読む時には、必ず出てくる「物価」をイメージするための辞書として使てるため、当面、我が家の本棚を居座るだろう作品。

    ただ、古文書マスターの作者の切れ味鋭い、新たな視点がなかった気がする。多忙ゆえにやむ無しかな。

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    2020年04月02日
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

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    当代随一の人気歴史家が、日本史の謎の数々に迫る。古文書の中から見えてくる、本当の歴史の面白さがここに!
    というキャッチフレーズの本

    まず「まえがき」に磯田先生のアツーイ思いが満載でなかなか唸らせる

    【「まえがき」抜粋】
    日本史の内幕知りたい
    そう思うなら、古文書を読むしかない
    歴史教科書は政府や学者さんの願望に過ぎない
    古文書は一次情報にあたる
    ここが肝心である
    情報化社会、ネットの社会になって、情報検索が容易になり、同じ情報をコピーして共有するようになった
    そのため歴史小説を読んでも面白いものが少ない
    ドラマもそうで、新味を見せようとすると、現実離れした架空の作り話にするほかない
    そうしたコピペとフィクションの歴史が巷には触れている

    ~くぅ!熱い!いいですねぇ♪
    このまえがきで読もう!と思ったのでまさに掴みはOKですね(笑)



    【面白かったトピック】
    ・物見役(偵察)は士気を下げないため、敵の数を半数くらいに報告する
    ・家康は三方ヶ原の戦いで逃げ延びた際、暗闇の敗走中、左右に馬を走らせたお供の刀に痰唾を吐き続け、後日それを証拠にその者たちを賞した
    ・浜松東照宮…浜松は家康だけでなくまだ無名の秀吉が16〜18歳まで過ごしていた
    浜松でも主人に「なに一つ主人の心にかなわぬことがない」と完璧な勤めぶり
    ・「築山殿」家康の最初の正室
    本来の正室時代の名前は「駿河の御前」
    岡崎の築山御殿に隔離されつけられた別称が「築山殿」
    ・江戸期の婚礼マニュアル、宝くじの先祖は大阪の「富くじ」、昭和初年の「二重まぶたの整形手術」が現代の費用とそう変わらない!
    ・寺子屋のおかげで江戸の知識レベルの身分格差は小さかった 
    ・全人類の日本人が占める人口の割合
    弥生時代→0.03%
    江戸時代→5%
    2000年→2%
    2100年→0.75%
    かつ江戸時代のGDPはアメリカの1.75倍!
    ・中根東里と司馬遼太郎
    中根東里という儒者
    「徳川開闢以来、稀有の才」
    にも関わらずおのれの名が残らぬよう作品を燃やす
    なんとも謙遜的なつつましい立派な日本人である
    (「無私の日本人」を読まなくては)

    【この本の一番のお気に入り】
    ■我々は「本が作った国」に生きている
    ・江戸日本は世界一の「書物の国」で硬軟様々な本が流通していた
    ・頼山陽の『日本外史』、『通議』
    ・実用的で面白いのが『吉原細見』
    今で言う風俗情報誌、吉原の妓楼や遊女が細かく紹介され(遊廓内の案内図、遊女の格付けや料金まで有り!)
    ・江戸、京、大阪などの大都市だけでなく、各藩、各地域の村々にまで書物が行き渡っていた(庶民の家に多くの書物があった→これが江戸日本の特徴)
    ・寺子屋などで使われていた教科書をはじめ、職業の心得や礼儀作法を書いたもの、健康な生活への指南書がベストセラーとなった→職業知識や礼儀作法、健康知識などのインフラを築いた
    ・日本人の基礎教養は、長い時間をかけて「本」が作り上げた
    読書によって人格形成された歴史的人物が日本を動かした=本が彼ら動かしていた

    ~現代の日本の基盤を作って下さった先祖先輩に感謝である
    他国では恐らく庶民にまで書物が浸透していなかったのであろう
    寺子屋も然りですな
    (こういう言い方をあまり大っぴらにするのは宜しくないかもしれないが)日本国民の民度の高さを感じる
    現代、本を読まない日本人が増えている…ということは、すなわちこの逆の現象になる
    末恐ろしさを感じる



    (恐らく皆さんも同じだと思うが)日頃本を読む時間を捻出するのに苦労している
    よく言われるのが隙間時間の活用であり、「移動時間」が主な隙間時間と言われている
    平日電車通勤しているのだが、電車乗車時間が有難いことに(?)たったの6分しかない!
    そのため、どうしても長編的な本や先が気になりすぎるミステリーは読みづらい
    しかしながらこの本はこの6分+電車待ちの数分の時間に読むのに非常に適していた!(全て3〜4ページの内容)通勤のおともにピッタリである
    それはともかく、マニアなことに熱心な方の本は本当に面白い
    深堀マニアさんが大好きである
    年々小説を読まなくなり、どうしてもノンフィクション系の内容の本に比重が集まっていく
    地道にご自身の足で歩いて、目でみて、身体を張って書いた本というのはやはり面白いのである
    マニアックであればあるほど、その人の経験でしか書けない価値のある内容になるのだ
    こういった真実を追求した内容の本に対し、「内容が薄い」、「期待外れだ」という意見も多いみたいであるが、現実、真実ってそんな派手なもんじゃない…と思うのである
    偽りの派手なことよりも地味ながら味わい深い真実の良さがわかるのも、年を重ねた醍醐味だと感じている
    (確かに本の宣伝文句はちょっと盛り過ぎかも(笑)これに惹かれて読むとガッカリするかも…)

    磯田先生が15歳で古文書の解読を始めたことにも感動
    好きなことしか仕事にできないでしょ?ってホリエモンが言いそうなことをふと感じた

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    2020年03月22日
  • カラー版 江戸の家計簿

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    江戸時代の武士、農民、町人、また、職業別の給料や物品の値段が今の貨幣に換算していくら位だったかを紹介し、そこから当時の暮らしや文化を解説していく。
    「遠山の金さん」の年収は3億円以上、卵は1個315円、大工は年収800万円以上、伊勢参りの一行は250万円以上を散財したなど、興味深い事例が紹介されている。しかも、当時の浮世絵や名所図絵、イラスト、江戸東京博物館にある展示模型など、豊富なカラー資料が、満載でわかりやく、気軽に読める内容になっている。
    自分としては、現在との値段比較はともかく、解説されている暮らしぶりや経済事情に注目して読んだ。わかったことの幾つかを箇条書きしておく。
    ・江戸時代の貴重な動物性タンパク源は、鶏肉や卵であり、なかには鶴やトキを食したという資料もあった。
    ・手軽に食べられる外食産業として、道路脇などに屋台を出す「立ち売り」と、棒手振りで有名な「振り売り」があり、「立ち売り」には、天ぷら、そば、寿司、うなぎの蒲焼き、団子など様々な屋台があった。
    ・江戸の人口は参勤交代でお供の武士が単身赴任することなどにより、男性の方が圧倒的に多く、男性文化が盛んになった。
    ・長屋の大家が共同便所の糞尿を売ったり、生ゴミを回収して、新田開発の埋め立てや肥料に活用したり、火事の廃材を転用するなど、リサイクルやものを大切にする暮らしがあった。
    ・醤油、味噌、漬け物、鰹節など発酵食品が江戸時代に開花した。
    わざと、こぼれ話的な軽い読み物にしてあるが、巻末に示されてある主要参考文献一覧を見ると、さすがだなと思った。

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    2020年03月07日
  • 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

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    司馬遼太郎の作品を読んだことはないが、どういう風に歴史を解釈して描いているのかよく分かった。

    そして、その国民的歴史小説家を歴史学者・磯田道史が解説しているためより理解が深まった。

    幕末の気運とか、どうやって滅んでいくのかとか、勉強になった。
    歴史から学ぶことは多い。

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    2019年12月26日