プラトンのレビュー一覧

  • 饗宴

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    エロスはイデアに昇るための強烈な欲求ってことかな?美の段階説(外見、内面、普遍、イデア)はいい視点になった。

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    2023年08月29日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

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    非常に難解な内容であるので、ぜひ、解説まで読んでほしい。少し理解が進むだろう。
    そして、「ソクラテスの弁明」、「クリトン」に加え、「ファイドン」(パイドンと思われる)の3作は、「この世界史上類なき人格の、人類の永遠の教師の生涯における最も意義深き、最も光輝ある最後の幕を描いた三部曲とも称すべき不朽の名篇である」とのことで、早速、「パイドン」も読もうと思う。
     ちなみに、「クリトン」は、「ファイドン」よりは事実に近く、「弁明」よりは事実に遠いらしい。

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    2023年07月15日
  • ソクラテスの弁明

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    「人間たちよ、ソクラテスのように、知恵という点では本当はなににも値しないと認識している者が、お前たちのうちでもっとも知恵ある者なのだ。」

    というわけで『ソクラテスの弁明』です
    ソクラテスですよ!「哲学」ですよ!
    なんか思えば遠くに来たもんだなどと思っておりましたが、あれ?これたぶん読んだことあるかも?w

    そりゃあそう!
    そりゃあそうですよ
    私なんかあれです
    もう気付いてると思いますけどまんま哲学者ですもん
    むしろソクラテスの生まれ変わ( ゚∀゚)・∵. グハッ!!


    大変失礼しました

    ソクラテスは言っています「知らないこと」を自覚していない状態こそが、最悪の恥ずべき状態だと(うん、お

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    2023年05月21日
  • パイドロス

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    ソフィストによる弁論術が隆盛していた時代に一石を投じた対話篇。

    最もらしく語るためには、語られる内容の真理を把握している必要があるだろうか?

    弁舌の内容とその本質に差異があるほど、嘘を見抜くのは容易くなる。しかし、語りの内容と真理が漸近するほど、その微差を見抜くのは困難になる。後者の近接性を生み出すには、本来的な真実の把握なくしては不可能だと説かれていく。

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    2023年05月07日
  • ソクラテスの弁明

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    最初の方はソクラテスの捻くれ者っぷり頑固者っぷりに少しイライラしていましたが、死刑になるかもしれない場面でも捻くれ者を貫き通せるのは凄いと最後には感じていました。
    有名な不知の自覚についての考え方もなんとなく分かる(分かるという言葉をこの本の感想で使いたくはないですが)し、もはやソクラテスの頑固っぷりがほとんどコメディのようになっていて、お話としてもとても楽しめました。

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    2023年06月16日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

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    国家を読んで鬱陶しいなあと思ったソクラテスの印象はそこまで変わらないが、正義や徳を追い求めようとする姿には哲学者としてのイデアが垣間見えたような気がした。

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    2023年04月17日
  • パイドロス

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    ソクラテスとパイドロスとの対話で、弁論術についてをやりとりしている。前半は恋を主題にやりとりがされ、後半は当時巷で流行っている弁論について考察を重ねるような構成だった。しっかりと、注釈を読み込んでいないので、理解していないままの語もあり、内容を得心したわけではない。
    分割と統合を重ねる方法を説明しているところ(130ページあたり)が、私がなるほどなぁと思えたところだった。

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    2023年03月29日
  • 饗宴

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    ソクラテスやプラトンについて語られる時によく出てくる逸話が、もともとどんな文脈で語られたものかがわかって面白かった。訳者による時代背景等の解説も有用。

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    2023年01月12日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

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     ソクラテスの高潔さに感動する一方で「こんな生き方はできなかった」という思いが湧いてきて、複雑な読後感であった。
     ソクラテスにようにはなれなくとも、せめて「彼を告発した者」や「雰囲気に流されて彼を断罪した者」のようにはなりたくないものだ。

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    2022年11月19日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

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    ネタバレ

    ソクラテスは非常に信仰心の強い人物であり、そんな彼の精神に従うことを諦めなかった結果として彼は死刑に処せられた。これは単純に彼の精神が死刑を定めている法律つまりは国家の意向にそわなかったというわけではない。当時の国家を先導していたのがいわゆるソフィストと呼ばれる人々であり、彼らの精神とソクラテスの精神とが合致しなかったという意味である。だからこそソクラテス自身は国家に対しての忠誠心をも持っており、その国家が定めるルールである死刑でさえも受け入れる選択をした。


    正直なところ、物語として読んでみるととてもこんな人いないだろうという感想が1番に出てきました。私自身の日本人として信仰心の浅さ

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    2022年11月16日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

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    文章としては難しく理解しずらいが、内容は非常に面白い。2500年も前に、自分や人にとって正しいと思うことを死刑という判決が下っても貫こうとする姿勢に心を打たれた。「最も立派で最も容易なのは、他を圧迫する事ではなく、出来る限り善くなるように自ら心掛けること」この言葉は今の時代にも全く色褪せていないと感じる。

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    2022年10月28日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

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    善く生きる、正しく生きることとは…と考えさせられる古典の名作
    読んでて面白かったのだが、個人的にはやはり国家と個人の関係が今ひとつ共感できない…
    アンダーソンの『想像の共同体』を読んでみたい

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    2022年08月31日
  • ゴルギアス

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    この本は、ソクラテスと3人の人物との対話形式で書かれており、「口が上手い人が本当に賢い人なのか!」という問題や、政治の本題を取り上げているものです。
    私には、読みにくい本でしたが、2000年以上前に書かれた本を読んでいる思うと、不思議な気がしました。
    ぜひぜひ読んでみてください。

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    2022年08月31日
  • 饗宴 恋について

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    飲みながらエロス(愛とか女神とか。決して肉欲的なものだけを意味するものでは無い)について語っているのを眺める本。ソクラテス登場回。めっちゃエロスについて語ってるけど、ソクラテスの問いもなかなかのもの。エロス云々より無知の知でソクラテスがひたすら問い詰めるのはこんな感じなのかと思った。結構鋭い。そしてソクラテス崇めすぎやろwと思える信者もいる。あと、面白かったのは婦人もソクラテスに文句あっかと言わんばかりに独自論を展開する。強い。古代ギリシャの力強さを感じた。

    そしてエロスについて。正直読みづらいので中身まではしっかり入ってない。ただ、本当にその人の為を思って、見返りを求めずに行動することなん

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    2022年08月18日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

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    ネタバレ

    善く生きるとはどういうことか。ソクラテスの死生観がよくわかる名著です。

    ◆ソクラテスについて

    古代ギリシアの哲学者。哲学の父や哲学の祖と呼ばれ、「無知の知」の概念や「問答法」という思考法を残した事で有名。

    ◆ソクラテスの弁明のストーリー

    ソクラテスは「国家の信仰と異なるものを信じ、若者に悪い影響を与えている」という罪で裁判にかけられ、陪審員たちの多数決により、死刑を求刑された。

    友人クリトンから逃亡を持ちかけられるが、ソクラテスは自分の信念を貫き通し、死を受け入れた。

    ◆ソクラテスの死生観について

    ◇読書前の疑問
    なぜソクラテスは死を選んだのだろうか?
    若い人へ大切なことを伝え、

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    2022年08月13日
  • 饗宴

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    古代ギリシャ当時のエロス観と、ソクラテスの哲学的エロス観との対比が、物語調で書かれた本です。
    当時の少年愛という風習があることは知っていたし、ギリシャ神話を少しかじっていたことが理解の助けにもなり、読みやすかったです。
    訳者による、時代背景や登場人物一人一人のエロス論への丁寧な解説があるのはとてもありがたいですね。
    エロスとは、「何物とも比較できない、独立した普遍的な美」を追い求める欲望である(と解釈しましたが正しいのかはわかりません笑)、というソクラテス(プラトン)の考えが、後のプラトンのイデア論へと繋がっているそうです。

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    2022年07月31日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    プラトン哲学のうち、初期に書かれた戯曲。「アレテーは教えられるか?」を問う若者メノンに対し、「そもそも自分はアレテーが何かすら知らない。よって、アレテーは教えられるかを知る由もない」とソクラテスが答える。メノンにアレテーとは何か問い、反駁し続ける事で、事物の本質を自分の頭で考え、「想起」する重要性を読者に説いているように感じる。

    この本を読み、自分の今までの学習はメノン寄りの考え、つまり川上から川下に水が流れるように、智慧者から教わるもの(正当化)に近しいものだったと感じる。プラトンはこれを否定し、生まれる前に人はあらゆる事を既に知っており、学習や経験によって想起する事が知であると解いている

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    2022年06月04日
  • パイドン~魂について~

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    哲学史の教科書でプラトンの教説とされているイデア論。
    それをもっともまとまった形で示している著作。


    ソクラテス最期の日、肉体と魂とが切り離される死の直前という舞台設定にふさわしく、
    魂が対話の主題として扱われる。

    「魂と肉体」という対比を軸として、思考と感覚、不変と変転、絶対と相対、イデアと事物、真の原因と自然学的な原因など、さまざまな対比が重ねられて語られる。
    この対比によって、いわゆるイデア論が図式的に提示されている。

    魂についての論証は、当時の自然学の知見を意識して行われているので、今日の我々にとっては説得的ではない。
    また、対話相手の提示する話も、それを承けたソクラテスとのやり

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    2022年06月01日
  • 饗宴

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    古代ギリシャの哲学者・プラトンによる、師匠であるソクラテスの物語のひとつで、エロス論です。

    舞台となるのは詩人・アガトン邸での饗宴(飲み会の一種)の席。アガトンが大勢の大衆を前に見事な詩を披露して優勝したお祝いの饗宴です。そこに出席した者たちが順々にエロスについて語っていきます。途中、演説の順番が来たアリストファネスのしゃっくりがとまらず、次の順番をひとつ飛ばしてもらうアクシデントがありますが、これはこの哲学議論物語にユーモアで彩ったアクセントなのかもしれません。

    まずはじめのパイドロスの話からもうおもしろかった。
    「自分がなにか恥ずべき状態に置かれている状態を愛する者に見られるとき、最も

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    2022年05月23日
  • パイドン~魂について~

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    これまでプラトンの著作を有名どころから色々読んできた上で、これがあのイデア論か!と思った後に、ついにソクラテスの死の場面が描かれて、なんだかショックを受けてしまった…。
    論理展開は?と思うところや時代背景の違い、おそらく今よりもっと神話が思考と切り離せないくらい身近であったころということで、違和感があって、ついていけなかった。
    小説的に読んでしまった。
    残りの作品と国家論、解説書を読んでいきたい。

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    2022年01月27日