プラトンのレビュー一覧

  • メノン

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    ネタバレ

    徳とは何か、どういう性質で人に教えられるものかどうかを探ります。
    今回ソクラテスと対話するメノンは傲慢なところがなく好感が持てる青年です。

    この話の中では、魂が既に学んだことを「想起する」という考え方が出てきます。
    ソクラテスは言います。
    「知らないものは発見することもできなければ探求すべきでもないと思うよりも、我々はよりすぐれた者になり、より勇気づけられて、怠け心が少なくなるだろうということ、この点についてはもし僕に出来るなら、言葉の上でも実際の上でも大いに強硬に主張したいのだ」
    正しいか正しくないかはともかく、想起説を信じる方が実践において有益であるというこの考え方は好きです。

    また、

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    2013年01月17日
  • 国家 下

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    上巻の終盤で放たれた超弩級の思想(哲人統治、イデア論など)に引き続き、下巻も読みどころ満載である。有名な《善のイデア》や《洞窟の比喩》は、下巻の割と早い段階で語られる。下巻の中盤では、国家の諸形態の分析がなされる。名誉支配制国家、寡頭制国家、民主制国家、独裁制国家のそれぞれの特徴を論じたこの部分は、ある意味、最大の読みどころかもしれない。特に、「民主制国家が堕落したらどんな現象がみられるようになるか」「民主制から独裁制への移行はどのようにして達成されるか」を論じた部分は圧巻。下巻の最後は、正義の報酬として有名な《エルの物語》で締めくくられる。ここは哲学というより物語(神話)として興味深い。

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    2012年11月07日
  • ゴルギアス

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    ネタバレ

    政治家は何をしたらいいの?といういまとあまり変わらない話を延々としている。
    国家は民衆に「快」と「善」とのどちらを示すべきか?それともどちらかがどちらと合一なのか?それともどちらかがどちらの下にあるのか?それとも上にあるのか?ということだ。
    プラトンは最終的に、「政治家は民衆の料理人や給仕ではなく、医者でなければならない。」とする。ということは善を与えるべきであるとする。これが哲人王であるということなのだろう。
    このような発想は、てっきりアリストテレスのものだと思っていたが(彼はどうすれば善く生きられるか、何が目的なのか、という思考であるから。)、ソクラテスの時代からあったのかと思った。
    プラ

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    2012年09月17日
  • メノン

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    プラトン対話編の内のイントロダクションとして好適であり、珠玉の掌編でもあるそうだ。

    「徳」とは何か、それは教えられることで獲得されうるのか。
    この問いを軸に、老境円熟のソクラテスが、(明晰で素直だが世俗的な感性の)メノンを諭し、啓発し、さらに真摯な知の態度ーーー自分があることを知っていると思っているからといって、それは本当に知っているといえるのか?、知っている気になっているだけではないのか?に気づくことーーを慫慂する。

    一読、プラトン(ソクラテス)は、「徳は知である」を否定しているようだが、それは本当の結論だろうか? 解説も必読。

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    2018年10月14日
  • メノン

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    徳については善きものを望んで獲得する能力があるのがすごいと思い、メノンが金や銀を手に入れることも国家において名誉や官職を得ることがありメノンが獲得するのが世界一のトップだと思いました。善きものの獲得はできないことと比べると徳であると言えない。自分が一所懸命に獲得すれば徳であると言えると思いました。

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    2012年08月06日
  • ゴルギアス

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    最強の敵、カルリクレス登場!(笑)というコピーがぴったりの対話篇。というか『ゴルギアス』という書名で本当にいいのか!(笑)
    著名な弁論術家ゴルギアスのもとに「弁論術」とは何かという議論をふっかけにいったソクラテス。法廷や政治の場において人々を説得する技術だというゴルギアスに対し、説得する以上、全ての事柄が「正」だと知っているのか、それを教えることが可能で実践している者がいるのかと矛盾を追及し、早々に戦意喪失に追い込む。
    第2ラウンドは代わりに登場したゴルギアスの弟子ポロス。ソクラテスは「弁論術」は技術ではなく、料理と同様に経験であり、その本質は「善」ではなく「快」で民衆への迎合だと喝破する。対

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    2013年03月23日
  • パイドロス

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    恋している男よりも恋していない男に抱かれろ!と少年(!)に説くリュシアスの衝撃的な言説に見事に喰いついたソクラテスが、パイドロスと真夏のお花畑の木陰で物語るという図式です。(笑)神に憑依された(!)ソクラテスは詩的な調べで「恋」(エロース)についてのいくつかの見解を披露してパイドロスを翻弄する。(笑)結論、「恋は狂気」。
    だが実はプラトンはこの話を発端に、詭弁に走りがちな弁論術を批判し、ディアレクティケーを駆使して真実そのものを把握し議論せよという結論を導きたかったのだ。
    そういえばいつもよりもソクラテスの詭弁的言説も少ないような・・・。(笑)
    ムゥサの後裔たる蝉の鳴くもとで語られる、不死なる

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    2012年02月04日
  • ゴルギアス

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    カリクレスの弱肉強食の自然の摂理を礼賛することに反駁していくソクラテスには本当に心を打たれた。

    「不正を受けることより不正を行うことが悪いことである,さらに不正を行いながら裁きを受けないのが害悪の中で一番ひどいものである」というのを示すくだりは,今後も忘れないようにしなければ,と思う。

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    2011年11月19日
  • 国家 上

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    プラトンの「国家」。

    政治に関心のある僕としてはずっと読みたいと思っていた本で、周囲からは「難しい」と言われていたのでなかなか踏み出せなかったが、勇気を出してその扉を開いた。

    構成は上下巻2冊で、さらにその中で大きな話を1巻(章)ごとに区切っている。

    プラトンの理想国家について考察をソクラテスと周囲の人物の対話を中心に描写しており、ソクラテスの問答法がいかなるものかが分かる。

    国家を統治するものはいかなるべき者がふさわしいか。
    そういった人物をどう教育していくか。
    そのようなことを議論しながら理想国家への道を模索している。

    プラトンの考えは国家の守護者(統治者)は優れた哲学者がなるか

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    2012年02月04日
  • メノン

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    大学時代、課題図書だった為に読んだが、かなり面白く、好きになった本。

    徳を積むとは何か。
    徳とは何か。
    人生とは。

    答が出ないところを延々と回るやりとり。
    哲学の本。

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    2011年07月20日
  • 国家 下

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    正義とは何か、正しい国家とは何かについて語られる。哲人王の統治や有名な洞窟の比喩もコンテクストの文脈で語られると意義深い。広範に渡って語られるため全貌を掴むにも何度も読み込む必要がありそうだ。理想の国家から堕落していく国家のあり方はアテネだけでなく、古代ローマ、フランス革命などと照らし合わせても正しいと感じられ洞察力には舌を巻いた。また、魂の不死を説いたエルの物語は現代人にも説得力を持つように感じられた。

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    2011年07月20日
  • 国家 上

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    プラトンがソクラテスに仮託して語る国家の理想像、正義の本質。その議論は古代から今日に至るまで多くの人々に影響を与えてきた。今日の、建前上民主主義国家のなかで生きている我々にとっては、議論の前提となっている支配者/被支配者の二分法は非常に違和感があるが、この点を乗り越えていくことに『国家』の議論を批判的に継承していく鍵があるのではないか、と思う。

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    2021年10月19日
  • ゴルギアス

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    ソクラテスが弁論家、その弟子、政治家と議論し次々に論破していく。三人は矛盾をつかれたり、論旨をすり替えようとしたり、揚げ足をとったり、逃げようとしたり、感情的に非難したりするが、ソクラテスの首尾一貫した論理には黙らざるをえない。哲学書ではあるが議論の正しいやり方としても読める。哲学的には公共善とは何か、政治とは何か、いかに生きるべきかなど現代にも当てはまるテーマだと思う。カルリクレスの説はニーチェが支持したらしい。

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    2011年05月01日
  • ゴルギアス

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    プラトンの初期対話篇。

    弁論家(ゴルギアス、ポロス)や現実政治家(カルリクレス)に代表される価値観と、哲学者(ソクラテス)に代表される価値観と、二つを対比して後者の方こそ真に目指されるべき生き方であることを論証していく。前者は、カネ・権力・快楽以外の価値を認めずそれら計量可能な「快」をより多く獲得することが――「真=善=美」に適っているか否かとは無関係に――幸福であるとする即物的な(無)価値観。後者は、カネ・権力・快楽を超えたものとして「真=善=美」という特定の価値を認めてそれを求めることが幸福であるとする形而上的な価値観。

    前者の立場からカルリクレスは、「法は弱者のルサンチマンの実体

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    2011年03月27日
  • パイドロス

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    人類史に残るような偉業は狂気によって生み出された。
    俗世的な正気からは、けちくさい奴隷根性しか生まれない。
    魂の快活さ、躍動感こそ大事なんだ。
    ソクラテスによって語られる恋
    ―アプロディテの子、エロース―
    の物語(ミュートス)は圧巻!

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    2009年10月04日
  • ソクラテスの弁明 ほか

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    哲学に生き、死んだ人。哲学・思想と行為を一致させた人。自らの命を度外視して正しさを主張した。

    哲学の基本書。プラトンの著作はたいてい対話形式で書かれているが、この著作に限っては、途中メレトスとのやりとりがあるものの、主としてソクラテスの一方的な独白形式で話が進む稀な作品。確かに弁明という性質上、形式的には必然かもしれないが、ソクラテス自身が聞き惚れそうになったと言うほどの (流されないようにと陪審員へ注意を促すのが真意だろうが)メレトス側の弁論が一切書かれていないのは、双方の主張を取り上げて吟味するプラトンの一連の作品からすると読者にとってあまりに一方的で異例な事のように思われる。例えば饗宴

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    2009年10月04日
  • 国家 下

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    内容に入る前に一言…「長いんじゃ、ボケ!」 そして、対話のテーマが、柱である「国家論」「正義論」に留まらず、あらゆる方向に伸びてるのに巻数ごとのテーマ別の分類などが一切無いため、非常に読みづらい。まぁ、解釈書じゃないから原典に忠実でなければならないのはわかるけど…苦しかった。



    さて、下巻では上巻の最後で登場した「哲人統治」の続きから。結局は真理や実在を愛する哲学者が、国を守る…というか支配するのに相応しいということでファイナルアンサー。トラシュマコスさんが陥落した今となっては、誰もソクラテスの意見に異を唱えません。「アナタノイウコトハタダシイデス」…そんな言葉ばかり繰り返してないでもっと

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    2009年10月04日
  • 国家 上

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     うーん。ソクラテスの問い詰めみたいな対話が馴染めない。。
     昔の人は老人を虐待することもあり、また現代と同じく、子どもを女の人が産むには20から40が適齢と書いてあり、対して時代が変わっても変わらないのだなと感じた。

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    2026年02月02日
  • 国家 下

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    教育とは

    教育とは、視力を外から植えつける技術ではなくて、視力ははじめからもっているけれども、ただその向きが正しくなくて、見なければならぬ方向を見ていないから、その点を直すように工夫する技術なのだ。

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    2026年01月28日
  • 国家 上

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    ネタバレ

    教育とは

    教育とは、視力を外から植えつける技術ではなくて、視力ははじめからもっているけれども、ただその向きが正しくなくて、見なければならぬ方向を見ていないから、その点を直すように工夫する技術なのだ。

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    2026年01月28日