プラトンのレビュー一覧

  • ソクラテスの弁明

    Posted by ブクログ

    ソクラテスが口語っていうのもあるし、注と解説が潤沢だから疑問をすぐに解決できる
    本の話をすると、ソクラテスがただ負け惜しみ言ってるだけなのかなーって思ったらサラッと大切な考え方言ってきたり、その考えが今でも通用することがすごいと思った

    結局は知ったかぶりをするなということなんだと思う
    死に対する恐れにせよ、それが「人間的な知恵」に反するものとして論駁するところとかは感動した

    0
    2025年02月22日
  • ゴルギアス

    Posted by ブクログ

    哲学者プラトンの著書ですが、大変読みやすいですね。登場人物のキャラが引き立つイキイキとした対話のやりとりが素晴らしいです。

    0
    2025年02月15日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ●議論
    ソクラテスが何をどのように考えていたか知りたく。
    考え方というよりも、生き生きとしたソクラテスの弁明が印象的であった。
    孔子もそうだか、有名な人物は決してその時は幸せに生きていたわけではないと思った。

    0
    2025年01月27日
  • 饗宴

    Posted by ブクログ

    『ソクラテスの弁明』に引き続いてプラトンを読んだ。「哲学」と聞いて思い浮かぶようなお堅い文章とは対極にあるような平易で読みやすい文章だった。
    「饗宴」とは酒を共に飲むいわば「飲み会」で、その名の通り非劇作家アガトンの開催する飲み会が舞台となる。饗宴の場に集まったパイドロス、パウサニアス、エリュクシマコス、アリストファネス、アガトンが順番に恋愛の神エロスの賛美を述べ、その後ソクラテスがアガトンとの対話やディオティマとの会話を語る形式でエロスについて述べる。このソクラテスの言葉で展開されるのがかの有名なイデア論である。
    個人的には、少年愛についての諸々が気になった。古代ギリシア・ローマ世界で一般的

    0
    2025年01月05日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    哲学入門書と言われているが、通常の文章体の本ではなく、会話形式で進む本なので読みづらく感じる人も多いだろう。
    ただ、内容としては学びの多い本です。巷のSNSで意識高い系の思想などが流れてきますが、こちらはそれらに惑わされないための本質となるのでデジタルデトックスのしたい人には最適な本だと思う。
    相手の主張を比喩を交えながら論理的に説き、現代を生きる上でも多くの気づきをもらえます。
    無知の知と無知の無知。徳を志すソクラテスとプラトンの会話も印象に残っています。

    0
    2024年12月09日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    ソクラテスの審問裁判における弁舌を当時の息づかいと共に伝える。ソクラテスの人格を凝縮した本書は、彼の人格性を感じ取るのに最適の書だと言えるだろう。

    0
    2024年11月29日
  • ソクラテスの弁明

    Posted by ブクログ

    自分はインドのOSHO(ラジニーシ)が語るように、哲学とは思考の中をぐるぐる回るだけで真理に到達することはないようなスタンスでいたのですが、この本を読んで感銘を受けました。ブッダの生き様や教えに出会って受けた刺激のように、ソクラテスも超クールでかっこいいですし、彼は哲学という範疇では語れないほどの人物なのではないでしょうか。

    0
    2024年11月28日
  • ソクラテスの弁明

    Posted by ブクログ

    難しそう、と言う理由だけで読んでいなかったのを後悔しました。講談社文庫、岩波文庫からも出版されていますが、最も現代語に近いとおもわれる光文社バージョンをまず読んでみました。(…実は講談社バージョンを最初に買ったのですが、引越しの際実家に持って帰ってどこに行ったかわからなくなってしまいました…)

    難しいと思わずに、青年にこそ読んでほしい。ソクラテスほどの哲学者でありながら、知識、知恵に対して何と謙虚な姿勢であることか!!

    まずは自分の態度知識に対して恥いるばかりです…。

    0
    2024年09月22日
  • ゴルギアス

    Posted by ブクログ

    不正を行うのと、不正を受けるのとはどちらが利益があるか等。当時の政治と絡めて人間の正しさを問い正した書。

    0
    2024年11月29日
  • 国家 上

    Posted by ブクログ

    言わずとしれた大古典。難解と聞いていたものの、全体が理解困難なわけではなく、読んだ価値はあった。ソクラテスへの追従形式と言っても過言ではない記述形式と、時に繰り出されるトンデモ理論には失笑を禁じ得ない。犬に誓って。

    0
    2024年06月16日
  • ソクラテスの弁明

    Posted by ブクログ

    哲学書の古典だと身構えていたが、法廷を舞台にしたエンタメ小説かと思うくらいの読みやすさ。
    特にメレトスの告発を鮮やかに論破する「新しい告発への弁明」は、日曜劇場のような爽快感。
    加えてソクラテスは、彼が死刑に抗わなかった理由にまで一本の筋を通していて、さながら少年漫画の主人公のなのだ。

    0
    2024年05月26日
  • メノン~徳(アレテー)について~

    Posted by ブクログ

    徳は他人から教えられるものではない。最後には結局、徳とは何であるかという問いに戻る。人生において何が大切なのか気づきを得られた。

    0
    2024年05月26日
  • ソクラテスの弁明

    Posted by ブクログ

    2000年前に生きた哲学者の言葉に時代を超えて感銘を受ける。自分の死をもって裁判員の愚かさを指摘するソクラテスはまさに偉人。そして健気に彼の言葉を書き残したプラトンのお陰で私たちが彼の考えを知ることができる。感謝。
    無知の知はよく知られているが、人を裁こうとすると、より一層人から裁かれることになるというのはまずもって現代でもその通り。人を呪わば穴二つということだろう。
    また彼の死に対する考え方も新鮮だった。死をまだ経験したことがないのに恐れるということは知らないことを知っていると考えている証拠だと。死はあらゆる善のなかで最上のものかもしれないのに。
    確かにそうだ。だけど自分が殺される直前になっ

    0
    2024年05月08日
  • プロタゴラス~あるソフィストとの対話~

    Posted by ブクログ

    おもしろかったなあ
    これが紀元前の作品だなんて…今読んでも色褪せないし、対話形式だから私たちの疑問も拾いながら連れて行ってもらってる感覚になる
    考えることについて、その方法を物語形式で教えてくれている
    中高生ぐらいのときに出会えていたらなあと思わずにはいられない

    ソクラテスが処刑で死んだ理由は何となく分かるような気がする…これは本当にうまくやらないと、色んな人の反感を買いそう…

    0
    2024年05月03日
  • 国家 下

    Posted by ブクログ

    単に政治論、政体論などと一言で片付ける事の出来ない、哲学の歴史的名著。一人の人間として、どう生きるべきか、ということを考えさせられる。哲学的思考法のお手本。

    0
    2024年03月07日
  • 国家 上

    Posted by ブクログ

    「正義とは何か、悪とは何か」を導き出すために、ソクラテスがその友人や弟子たちと対話していく話の、上巻。

    これまで読んだ『ソクラテスの弁明・クリトン』と『パイドン』ではソクラテスの死の間際というタイミングであったのに対し、この国家は弁明・裁判から遡った時間軸になる。

    そのためソクラテスの質問への回答や話しぶりではまだ悟りきったような部分がなく、それが故により親近感を湧きやすい。「死の直前」ならではの緊張感がないので落ち着いて読める印象がある。

    「正義とは何か」、つまり「正しさとは何か」というのはテーマとして非常に難しい。人によって回答が違って当然と私には思われる。だからとてもこれと断言回答

    0
    2024年01月08日
  • 饗宴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古代ギリシャの饗宴(飲み会)でのオッサン達による戀バナ。
    テーマはエロス(愛)古代ギリシャなので当然少年愛(パイデラスティア)エロさえも哲学なのだ。
    成人した男性が少年と恋愛する事こそが最高の教育とか流石古代ギリシャレベル高すぎ。

    今作ではソクラテス自身ではなくマンティネイアのディオディマ(多分腐女子)の言葉として語られている。
    曰く戀とは、善きものと幸福への慾望である

    エロスとは美しさと醜さ、良さと悪さの中間にあり、神と人間の間にある精霊である

    エロスは既知の神ポロスと貧乏神ペニアの間に生まれた存在(マジで?)

    肉體の美から精神の美、知識の美、美のイデアへと至るなどプラトン先生らしく

    0
    2023年12月10日
  • 饗宴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今までの対話編と違って、宴会で一人ずつが愛の神エロスについて話を披露するという形式。ソクラテスの話の内容も、今までのように論理的な対話形式でなく伝聞の話を延々語るというもので面食らった。しかし構成やストーリーとしてはいままでになく凝っていて面白いので、二重に面食らうことになってしまうのだ。ソクラテスの語るのは「エロスの奥義」という一見何ともうさんくさい話なのだが、中身はプラトンのイデア論につながる哲学的談義になっている(ただ、神話的・直感的な話が多い)。
    美を求めるエロスとは人と神との中間である聖霊であり、美や良いものに欠けるがゆえにそれを激しく求めるという性質を持つ、というところから始まり、

    0
    2023年11月25日
  • ソクラテスの弁明

    Posted by ブクログ

     ソクラテスは、「徳」について、様々な人と対話する生活を送っていた。しかし、70歳頃、「不敬神」で告発され、裁判にかけられる。神への不信で訴えられたが、実際は、対話によって生まれた中傷や妬みが原因だとソクラテスは主張する。私たちは物事を知っていると思う市営に強い批判をぶつけている。

     「不知」と「非知」の区別を主著氏、多くの人が分かったつもりになっているという発言は、個人的に耳が痛くなる忠告だった。アテナイの人も現代の私たちも何事も分かったつもりで日々を過ごしていることが多いのではないだろうか。現代でいえば、ソクラテスは曖昧に日々を過ごしている人からは嫌われる人物だったのであろう。しかし、本

    0
    2023年10月21日
  • ソクラテスの弁明

    Posted by ブクログ

    ギリシアで誕生した人類初の哲学者と言われるソクラテスに関する本。知を愛し求めるという哲学について学び始めるきっかけとして良い本だと思う。
    無知の知という言葉だけは知っていたが、その日本語表現自体が適切ではないということが驚きであった。
    自分は知らないことを知らないと思っている、自覚している、ということが、少なくとも知ったかぶりをしている人よりは知恵がある、という解釈から、知らないことを認知する、メタ認知は大事だと感じる。そういう認知があるからこそ、知ろうとする行動につながる。知っているということはそれを明確に証明できてこそである。知っている、と、思っている、では違う。無知の知、ではなく、不知の

    0
    2023年09月10日