プラトンのレビュー一覧

  • 国家 上

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    ネタバレ

    尊敬する先生に勧められて読んだ一冊。たぶん3割も理解できなかったのではないか。ちゃんと読む初めての哲学書だったが、かなり読みやすかった。どうも私はソクラテスの考えに賛同できないなあ。結構ずるくない、彼。言い返せないのが悔しい。

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    2015年05月24日
  • メノン

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    「徳とは何か」という問い。
    どうも、「政治家が目指すべき徳とはいかなるものか」という裏設定があるように見える。
    プラトンの回答は、
    徳は規定可能な知識ではないが、《正しい思いなし》という水準であれば、活用していける、というもの。
    具体的な徳の内容については、中期の『国家』、後期の『法律』などに当たる必要があるか。

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    2015年04月25日
  • プロタゴラス~あるソフィストとの対話~

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    ソクラテスの弁がいかに凄まじいことがこのプロタゴラスでよくわかった。ソクラテスの弁明では、何かのテーマに対する実際の弁はなかったから。
    ソクラテスとプロタゴラスとの対話が展開されていくのだが、読み進めていくと頭脳がが筋トレされてムキムキにバルクアップされていくような感覚になっていく。

    一つ心に刻みたい事が語られていた。
    それはソクラテスがある若者に忠告する言葉。
    「君が体を大切に思っているのはわかる、しかし心はどうだろう?目に見えない知識や情報などは物よりはるかに危険が大きいのだよ。なぜなら心に一旦入ったら物と違い、突き返すことができないのだから」

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    2015年03月05日
  • 国家 下

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    「西洋の全ての哲学はプラトン哲学への脚注に過ぎない」という有名な言葉がある。この『国家』を読んだだけでも、なるほど確かにそうなのかも、と思わされてしまう、それほど広範かつ重要なテーマを扱った本である。

    ただ、完全無欠の神のような人間の存在(ないしは創造可能性)を前提とした国家設計は許容しがたい。個人より国家を優先して思考を突き詰めれば当然の帰結なのかもしれない。

    プラトン曰く、理想的な哲人政治もいつかは落ちぶれる運命にあるという。しかしそれがなぜかを説明する箇所は意味不明の数式で煙に巻く。そもそもプラトンが説くような、完全無欠な哲人が統治を続ける限り、その国家の衰退はありえないはずではない

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    2014年12月13日
  • ソクラテスの弁明

    購入済み

    うむ。

    3回は読まないとね。

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    2014年05月23日
  • ゴルギアス

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    政治に関心を抱いた最中、「政治学の名著」なる本を手に取ると、紹介されていたのが本書。

    詭弁を弄するソフィストが民衆を衆愚とする危険性について警鐘されている。もう少し踏み込むと、民主主義が欠陥あるものになり得ると言える。そこで私心が無い哲学者が政策を決定する哲人政治という発想が生まれ得る。後々は、「国家」あたりも読んでみよう。

    後半はソクラテスが相手を演繹的に論破する様子が描かれており、論理的に考えることの参考となる。しかし、ビジネスでこれをやってしまうと仕事が進まないだろう。人間には感情があるから。

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    2014年04月12日
  • 国家 下

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    古代ギリシアの哲学者プラトン(前427-347)の主著。副題「正義について」。

    真/偽、善[正義]/悪[不正]、美/醜、存在/生成、同一性/差異、概念/個物、一/多、内/外、イデア[界]/仮象[界]、知識/臆見、彼岸/此岸、秩序[cosmos]/混沌[chaos]、必然/偶然、精神/肉体、理性/感性、観想/実践 ・・・。世界をこうした階層化された二項対立的図式によって解釈し、ヨリ価値の低い後者の現実とヨリ価値の高い前者の理想とを区別して(現実とは、イデアを分有しただけの不完全な代物である)、後者から前者への階層移動を志向する、そういう機制としての西洋形而上学は、プラトンによって見出され、そ

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    2014年04月12日
  • 饗宴 恋について

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    古代ギリシアの哲学者プラトンの中期対話篇の1つ。一度読んだだけでは理解するのは無理です。テーマはエロスです。ここでは異性愛ではなく、当時のギリシアでは普通だった同性愛です。その中でもプラトニック・ラブです。このエロスについて、プラトンの師であったソクラテスが参加した酒宴の席上で繰り広げられた愛の神エロスを賛美する演説、ソクラテスが出会ったディオティマの話(イデアについて)、そしてアルキビアデスのソクラテスへの愛を語る話の3つの部分に分かれています。少年愛をテーマにした"リュシス"も併録されてます。

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    2014年02月28日
  • メノン

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    わかりやすい論理で地道に対話が進む。
    ソクラテスのそらとぼけをかなり感じる。

    知識、知恵、知性など、知の言葉がいくつか出ており、その訳し分けが難しい。

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    2013年08月12日
  • 国家 上

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    対話という形式、わかりやすい翻訳だからまだ読みやすい。紀元前400年代の人の思想に触れていることに歴史の厚みを感じた。

    なかなか友達にはしたくないプラトン。正義について調べるつもりが理想の国家の話に・・・。

    女・子どもの共有とか、選民思想などかなり奇天烈な発想。ここまで読み継がれてきた理由には疑問が残るけど、頷ける所もあり、よくわからない魅力がある。

    あと、ひとつひとつ言語や意味を突き詰めていく姿勢には学ぶものがある。

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    2013年05月20日
  • 饗宴

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    半分くらいからもうついていけなくなった。はじめから2、3人くらいまでの演説者の言っていることはまずまず理解できた

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    2012年08月13日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    “ソクラテス このような線のことを、学識のある専門の人は「対角線」と呼んでいる。したがって、きみ、この線の名がその対角線であるとすれば、メノンの召使いのきみがいう答は、

    「二倍の面積の正方形は、対角線を一辺としてつくることができる」

    というものになるのさ。
    少年 はい、まったくそのとおりです、ソクラテス。”[P.89]

    数学関係の講義でソクラテスとメノンの召使いのやり取り部分が紹介されたので。

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    2012年06月13日
  • 饗宴

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    プラトン読破マラソン2冊目。

    古本で買ったため漢字が難しすぎてそこで障害あり。


    内容としては宴の場に格式者がエロスの神を誰がどれだけ上手く賛美できるか競争をするという設定。

    今風に言えば「マジでいい人」とか「美しさそのもの」とか「偉大なる将軍様」とか口当たりのいい言葉が飛び交う中、最後の発表者のソクラテスが「美しさなんて主観的なものだよねwww」と論理的にばっさばっさ切り倒す、そんなエキセントリックな本。だと思う。違うかな?

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    2012年06月03日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    徳は教えられるのか?と言うふわっとした出だしから、そもそも徳ってなんだよ、定義は?という話になっていく、めんどくさい対話です。しかし、実社会において、自分で考えない人がいる以上、この古典は読まれる価値があると思います。

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    2012年06月03日
  • メノン

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    ギリシャ神話と哲学を少しだけちゃんと読みたい今日この頃。
    哲学やってた友達に、「ソフィーの世界よりはももう少し深く
    知りたくて、初心者でも読みやすい本ってある??」
    と聞いたところ、プラトンの対話篇をお薦められました。
    ソクラテスとの対話の流れで書いてあるから読みやすいよー、と。

    本屋さんで物色してみて、これともう一冊を購入。
    確かに読みやすい!!
    大学時代、ニーチェのツァラトストラを読んで10ページで挫折した私、
    先にこれを手にとってたらもう少し哲学に触れることができてたかもなぁ。。

    えにうぇい。
    この本のテーマは、「徳」について。
    徳とは何か、そして徳とは教えられうるものであるのか。

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    2012年04月30日
  • 国家 上

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    正義とは何かという問で本書は始まる。

    脚注によると、古代ギリシアでは「友を益し敵を害するのが正しいことだ」という考えが広く正義ととらえられていたようだが、プラトンはそうは思わなかったようだ(p42)。人を害することは不正なことだと言っている(害することによって、相手は正しくなるのではなく、不正になるから)。
    個人にとっての正義を考える上で、より包括的な存在――国家――にとっての正義を考えていく。
    そのために「理想的な国家」を創りだした。
    この「理性的な」というのは、「国の全体ができるだけ幸福になるように」(p261)ということ。
    理想的な国家には4つの性質があるらしい:「知恵」「勇気」「節制

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    2012年04月20日
  • 国家 上

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    正義とは何かという問で本書は始まる。

    脚注によると、古代ギリシアでは「友を益し敵を害するのが正しいことだ」という考えが広く正義ととらえられていたようだが、プラトンはそうは思わなかったようだ(p42)。人を害することは不正なことだと言っている(害することによって、相手は正しくなるのではなく、不正になるから)。
    個人にとっての正義を考える上で、より包括的な存在――国家――にとっての正義を考えていく。
    そのために「理想的な国家」を創りだした。
    この「理性的な」というのは、「国の全体ができるだけ幸福になるように」(p261)ということ。
    理想的な国家には4つの性質があるらしい:「知恵」「勇気」「節制

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    2012年04月21日
  • 国家 上

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    紀元前に書かれた世界最古の正義論。対話篇ということもあって読みやすく、議論も一つ一つ丁寧に進んでいくので話の流れにも迷わない。とはいえ、その論理と主張には首を傾げたくなく場合も多々あるのだが、途中でふと気がついた。この国家を読んでて感じる違和感って、西洋文化そのものに対する違和感と同類のものなんだよね。矛盾を矛盾として受け入れ、言葉にできない経験を重視する東洋思想の源流が老子から来ているのなら、矛盾を言葉と論理で徹底的に解消し、個人より社会を重視する西洋思想の原点がこの国家なんだと考えれば腑に落ちる。

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    2012年04月05日
  • ソクラテスの弁明 ほか

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    目次

    哲学の源流プラトン

    ソクラテスの弁明
    クリトン
    ゴルギアス

    ソクラテスの弁明の途中で断念、、、

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    2012年04月03日
  • 国家 下

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     プラトンが国家で、ソクラテスに哲人王として君臨すべき人物として彼を想起させるような論理展開をさせたことはやはり、『ソクラテスの弁明』の結果処刑されたソクラテスに対する複雑な感情と、民衆のみならず、都市の頭脳たちに対する不満と怒りの念が会ったからであろう。
     
     教育論も語られていて、読み物として面白いのでぜひ一読してはいかがだろうか。

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    2012年02月09日