プラトンのレビュー一覧

  • プロタゴラス~あるソフィストとの対話~

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     ソクラテスは、知者として高名なプロタゴラスに対して最大限の敬意を払い、持ち上げると見せて、彼の演説の中の、一見些細なことにも思える問題点を指摘する。はじめは余裕で応じていたプロタゴラスも、ソクラテスから次々と繰り出される質問に次第に追い詰められ、最後は自分の発言の誤りを認めざるを得なくなる。そんなプロタゴラスの様子と、ソクラテスの鮮やかなやり口に、昔見た米国のテレビドラマ「刑事コロンボ」が想い起こされた。プラトンの著作の中でも、読み物としての面白さが特に際立つ作品となっている。
     「徳は生まれつき備わっているものではなく、教えられて身につくものである」というプロタゴラスの主張には、納得できる

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    2016年07月30日
  • ゴルギアス

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    これレジメにするのめんどくさいなあ、という印象。
    正義とは何か、ということで、初期プラトンから『国家』へ向かっていくあいだにあるような作品。

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    2015年09月11日
  • テアイテトス

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    もう二度とレジメにしたくないですねー笑
    話が結構込み入っていてややこしい。
    知識とは何かを問いながら、「~ではない」というかたちで反駁していく(結局こたえはみつからないのだけれど)。

    ヘラクレイトスやプロタゴラスの言葉ーー「万物は流転する」「人それぞれ」ーーというかたちの相対主義をいかに乗り越え、共通のものとして知を立てることができるのか、ということがプラトンの課題。
    あまりここでは「イデア」という発想が全面にはでてこないので、そのぶんだけややこしいのかもしれない。

    そしてもうひとつのモチーフは、《産婆術》。
    ソクラテスは、相手を窮地に陥れバカにするのだ、
    という批判に応えるために、
    ソク

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    2015年09月11日
  • パイドロス

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    古書。副題の「美について」がどうにもしっくり来ないが、〈訳者の解釈とは無関係に一応慣用に従って採った〉という記載もあるし、訳者としては「恋と弁論術について」辺りにしたかったのでは。中期著作の特徴たるイデア論の想起説等に触れつつも、後の『ソピステス』『ポリティコス』で縦横無尽の活躍を見せる分割法の萌芽も確認でき、現時点での哲学の総決算にして新たな領域へ踏み込もうという過渡期の印象を強く感じる。あと解説が素晴らしい。的確にして適度なまとめ方はさすがプラトン哲学の第一人者。逝去からもう10年以上経つのか……。

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    2015年05月21日
  • 饗宴

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    エロスについて、饗宴の参加者が順番に賛美していく、対話とはまた違った面白さ。
    まさかプラトンで涙するとは思わなかった。感銘ってこのことなんだろうな。
    一神教以前の生き方はなんて豊かなんだろう。
    アリストファネスの話にすごく刺激を受けた。
    登場人物が生き生きと描かれていて、読み物としてもすごく面白かった。

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    2015年05月12日
  • パイドロス

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    ソクラテス先生若者と恋と弁論について議論の巻。

    恋についてと弁論について、
    二つのテーマを扱っているように見えるが、
    藤沢令夫先生のあとがきによると、
    哲学という一つのテーマで一貫しているらしい。

    恋は狂気と同じではあるが、
    偉大なものは狂気から生れるとしているが、
    弁論は正しくないことも
    もっともらしく見せるための方法。
    ついでに文章はどんな相手にも
    同じ答えしか言うことの出来ない
    欠陥品とソクラテス先生は手厳しい。

    ソクラテス自身は著作が全く残っていないため、
    本当にそういう考えの持ち主だったんだろうけど、
    プラトンは師の思想を継承して哲学するために
    師が否定した文章という方法を

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    2015年06月06日
  • 饗宴

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    ネタバレ

    説明 原題の「シンポシオン」とは「一緒に飲 む」というほどの意味。一堂に会した人々 がワインの杯を重ねつつ次々にエロス(愛)讃 美の演説を試みる。最後に立ったソクラテ スが、エロスは肉体の美から精神の美、さ らには美そのものへの渇望すなわちフィロ ソフィア(知恵の愛)にまで高まると説く。さ ながら1篇の戯曲を思わせるプラトン対話篇 中の白眉。

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    2015年01月08日
  • メノン

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    ソクラテスは偉大だ。人間の域を凌駕している。彼ですら辿り着けなかった徳に誰がたどり着けるのであろうか。

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    2014年10月25日
  • 饗宴

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    ネタバレ

    ギリシアの哲学者ソクラテスの弟子プラトンによる、愛と知をめぐる対話。学生時代に熱心に読んでいたが、ひさびさに通読。

    少年愛という習慣があったギリシアで、対話のしめくくりは、ソクラテスに横恋慕する弟子の登場でしめくくられる。文学性が高いとされるが、そのあたりはよくわからない。

    ただ、ディオティマとの対話を引き出して、ソクラテスが「エロスとは美や善そのもの」と信奉する若者を論破していく下りは、知の遊びとしておもしろい展開。AはB
    である。しかし、AはBとは反対のCでもある。という矛盾した対立項をおさめるために、親の話に例えるとは。

    愛情とはなにかについて、あらためて考えさせる一冊。もちろん抽

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    2014年10月15日
  • パイドロス

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    副題が「美について」の対話篇。文章は平易なのですが、私には難しい主題に思えました。精進が足りん・・・

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    2014年08月01日
  • ゴルギアス

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    弁論術や政治について、ソクラテスが対話の中で、また、長文の弁舌で明らかにしていくもの。うーん、面白いものですね。

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    2014年06月07日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    とても読みやすい訳でおもしろかった。

    「徳とは教えられるものか」をメノン、ソクラテスとアニュトスとのディアレクティケーにより探究していくもの。

    人間でなかった時から、正しい考えが内在しており、それが質問によって呼び起こされるという「起草」の概念が興味深い。

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    2014年07月21日
  • ゴルギアス

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    『プロタゴラス』がおもしろかったので、さらに本作を読んでみた。こちらの方が議論の内容や対話の相手がバラエティにとんでおり、おもしろいし、わかりやすいかもしれない。

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    2014年05月05日
  • マンガで読む名作 ソクラテスの弁明

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    善く生きることとは
    「無知の知」や「悪法も法なり」で有名なソクラテス。
    彼自身は著作を遺していないのでプラトンによる記録である。

    君がもし、国家で起こりうる不正や違法な行為を止めたいと考えるなら......
    公人ではなく、私人であるべき。

    私にはこの言葉がわからない。
    確かにそうだと思う反面、そうではないという気持ちもある。
    もちろん現代とはまったく異なる政治体系の中、また異なる文化の中、いかに県人であっても古代ギリシアの価値をそのままもってきても上手くはいかない。
    だからこそ考えてしまう。
    今ならば、彼の言葉は異なるのか、あるいは今も変わらないのか。

    初めて「倫理」(担当教員は哲学が専

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    2015年03月18日
  • パイドロス

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    エマニュエル・レヴィナスさんが「これは読んでおくべき」と推奨された3冊の哲学書の一冊である。
    後の二冊はヘーゲルさんの『精神現象学』とハイデッカーさんの『存在と時間』
    恋する者のはなしから始まって、狂気や神的なものの効用、ものの考え方、書くということの優劣、語るべき言葉を持つことの困難さやそのことを目指すことの尊さまで余すことなく見事に書かれた書物なのだろうと思う。
    思うと書いているのはわたしにはまだわからないからで、その大事さを感じることができるといいなぁという期待というか望みというかそんなものをもてるだけだからである。
    いずれまた読み返してみなければと、思っているうちに死んでしまうのかもし

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    2013年09月16日
  • メノン

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    メノン:徳は人に教えることのできるものなのでしょうか?

    ソクラテス:その前に、そもそも徳とは何かを考えてみよう。

    メノン:はい、わかりました!で、結局のところ、徳は教えられうるのでしょうか?

    ソクラテス:(唖然)

    ・プラトンの遊び心が感じられる小品。それはともかくとして、ソクラテスは、結局メノンの天然ぶりに押されてしまい、徳とは何かを定義することなく、徳は教えられうるかについて検討する羽目になる。

    ・仮に徳が知識だとしたら、徳は教えられうるものであるし、徳の教師だっているはずだ。しかし、実際には徳の教師など存在しない。したがって、徳は教えられうるものでもなければ知識でもない。徳は、教

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    2013年07月14日
  • 饗宴

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    再読。愛=エロスの本質を求めて男達が語り合い、愛の絶頂即ちイデアを求めて昇り詰めていく対話のエクスタシー。エロス、それは賢者と愚者の狭間であり神と人間の中間にいる神霊(ダイモーン)的存在。善きものの永久の所有を欲求するそれは肉体的不死/生殖へ向かい、それを心霊的生産へと向けることで徳へと至る精神を形成する。初読時には同性愛讃歌と思っていたが完全な誤読。とはいえ相変わらず恋愛体質で愛されボーイなソクラテスの口説き文句は絶好調。「こんなにオシャレをしたのは、美しい人の所へは美しくなって行こうと思ったからだよ」

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    2013年05月30日
  • ソクラテスの弁明 ほか

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    「自然の正義が燦然と輝きでるのは、このときだ。」カリクレス
    ソクラテスの弁明というよりも、ソクラテスの強弁。
    ただし、「クリトン」時の説得力は素晴らしい。
    また、「ゴルギアス」でのカリクレスとの対話も面白い。
    特にカリクレスの主張が、ソクラテスも言うように大胆で素直なものである。

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    2013年04月08日
  • 饗宴

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    良いこと書いてあるんだけど、なんだかんだで、少年愛がらみの記述に目がいってしまう、ついつい。普遍的な価値について語ろうとするギリシア人たちが、こと「その話題」のときだけは、特殊な文化的背景にもとづく性癖を擁護しまくりというのがね。それが、苦笑をとおりこして、可愛くみえてきた。

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    2013年04月03日
  • 饗宴

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    平易で楽しい哲学書。ただの読み物としても面白い。
    内容は酒をのみながらみんなでエロスの素晴らしさを語るものだ。性の問題で悩む若者、BL好き、セックスレスカップルはまずこれを読め!

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    2013年02月23日