プラトンのレビュー一覧

  • 饗宴

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    愛についての本。運命の人ってフレーズは、元々2人がくっついていたけど、切り離されて、片割れを探しているって話が由来らしいよ。
    純粋な愛は男性同士の愛ってのは面白いね。性的な何かも含めてなんだろうけど、それより人として好きって感覚なのかな。人まで見て好きになれるのが一番いいよね。
    ソクラテスとアガトンの一説で、エロースは美を求める美しい神という主張に対して、美を求めるってことは、美を持たない。→対象に対して欲求する愛を持っているなら、それは、欲求する段階ではそれを持っていないことになる。
    なぜなら、持っていないものを求めることだから。かけている物を欲求する感じ。

    人間もエロースも、知恵と無知の

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    2021年02月17日
  • 饗宴

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    プラトンが飲みの場で愛について様々な人々と語った本。
    愛とはなにか。
    エロスとはなにか。
    愛とは、美しいものを希求し出産すること。

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    2021年02月13日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    「教養として学んでおきたい哲学」という書籍でおすすめされていたので読みました。哲学に関する書籍はこれが2冊目です。会話形式なので読みやすく、取っかかりやすかったです。後半には訳者の解釈が述べられており、訳文を読んでいて疑問に感じた点が補足されています。なるほどなぁと感心する点もあるのですが、プラトンはそこまで考えていたんだろうかと初学者の僕は思うときがあります…笑

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    2020年12月20日
  • 饗宴

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    男女の恋愛ではなく、少年愛が主なテーマ。
    ギリシャ時代、少年愛こそが崇高なもので、女性に興味を持ってるような男はまだまだ人間としてレベル低いやつ、というような考えだったよう。
    フェミニストとしては、この時代で既に女性は男性に都合の良いように定義づけられてきたのか、、と悲しく思った。

    ただ、愛というものは、最終的には1つの対象に対するものではなく、広い後世の世代に対しての教育意欲を掻き立てる=社会全体への貢献欲に繋がる、という点は、
    自分自身の感覚や、アドラー心理学とも共通していて、やはり、人の欲求は最終的にそこに至るのだなと再確認できた。

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    2020年12月12日
  • 国家 上

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    あまりに有名なので義務感から上巻だけ頑張って読んだが、知的刺激も新規性もなく極めて退屈であった。知識のない中高生が考える姿勢を学ぶために読む本としてはおすすめだが、現代を生きる成人が改めて読む必要は感じられなかった。もちろん歴史的背景から学問的価値の高さは述べるまでもないが、書籍としての価値は教養書として名を連ねるほどのものではないかと。

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    2020年10月24日
  • 饗宴

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    ネタバレ

    エロスとは何か、
    エロスを讃美するとはどういうことか、
    次々にいろんな人が語る饗宴。

    エロスを語るのに、
    一緒に飲みながらという場面は、適切なのかもしれませんね。

    愛と美に魅せられ、
    酔い、
    熱くなり、
    ほめたたえる。

    愛に溺れるのでもなく、
    酒に溺れるのでもなく、
    美そのものへと到る道を行くがごとく。

    ソクラテスは、
    自分がいかにエロスを知らなかったかを説き、
    そしてさらにはエロスのなんたるかを語る。

    この世界で、いま、エロスの神は賛美されているだろうか。

    ”なぜといって独力でもしくは他の誘導によって愛の奥義に到る正しい道とは次のようなものであるからです。それはすなわち地上の個々

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    2020年08月26日
  • 饗宴

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    副題の通り、エロスについて語られている本。
    エロス=神聖なものなのか、戯れなのか。
    エロスを突き詰めると知恵を愛することになる。

    哲学の語源となったフィロソフィアはここから生まれたのではないか。

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    2020年01月10日
  • リュシス 恋がたき

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    「○○とはなにか?」と問いがたてられ、いろいろ議論したあげく、「○○ということについて、わたしたちは知らない」ということが確認される、ソクラテス対話シリーズかな?

    こうした「知らない」対話篇は、初期プラトンの特徴なんだけど、解説によると、中期に近い性質もあるとのこと。

    たしかに、議論の展開が複雑というか、精緻で、いろいろな角度から問題にアプローチして、それぞれが論理的に間違っていることが証明されていく。

    その手際は、なぜかデリダの脱構築を思い起こさせる。

    プラトンのなかでは、比較的マイナーな作品とのことだが、議論されているのが「愛」とか、「知」で、知を愛するという意味の「フィロソフィー

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    2019年11月06日
  • 饗宴

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    哲学書ということで読み辛いものを考えていましたがまぁびっくり。一級の文芸作品でした。
    本文の注釈及び巻末についてる時代背景含めての解説が潤沢で、さらに理解が捗る良い一冊でした。

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    2019年07月25日
  • プロタゴラス~あるソフィストとの対話~

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    プラトンが、ソクラテスとプロタゴラスの対話を描いた本。
    大いに繁栄していた紀元前5世紀のアテネ。これだけ抽象的、哲学的な対話がされていたというのは流石だなぁと、今更ながら思いました。

    対話のテーマは、人間としての「徳(アレテー)」とは、人に教えることができるものなのか?というもの。
    ソクラテスは「教えることはできない」立場、プロタゴラスは「教えることはできる」立場で対話が始まって、徳(アレテー)の性質について論じていたのですが…、最後は確かに意外な結末で終わってしまったなぁと感じました。読者にバトンを渡したってコトなのでしょうか。
    文章は新訳のおかげで意外なほど読みやすく、ストレスに感じる箇

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    2018年08月19日
  • テアイテトス

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    ソクラテス先生母直伝の産婆術を使うも失敗の巻。

    知識とは何か?というテーマで議論をして、
    仮説を立てて議論をするが結論は出ない。

    「産婆術」という言葉の出典元であるが、
    ソクラテスが他の本でも行っているやり取りであり、
    しかも失敗に終わっているので、
    産婆術を学ぶために読む本でも無いらしい。

    テアイテトスの台詞にもある通り、
    話がややこしくてわかりづらいし、
    プラトンが好きな人以外にはおすすめ出来ない。

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    2017年12月24日
  • 饗宴 恋について

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    「友愛について」少年愛を題材に友愛を描く。話がグルグルして非常にわかりにくい。とにかく、ああでもないしこうでもない。医術が善、病気が悪で病気の時は善と悪とに結びつきが生まれるなんていうから一般的な善人悪人という前提がややこしくなりまとまらない。友愛の有無についてこうだということを避けるというのは、それはそれでいいかもしれない。

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    2017年12月18日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    うーん。ゆっくりと考えながら読んだら面白いのだろうが、、、

    ソクラテスの切り返しは面白い。
    あなたそれわかってんの?
    わかってないよね?この点どう考えてんの?
    っていう、議論する前に、その議題についてちゃんと理解しないとなーと思った。

    議論の出発点からズレること良くあるし。

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    2017年06月09日
  • パイドロス

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    ネタバレ

    恋と弁論術について。

    正直よく理解できなかった。個々の論旨というよりも全体の位置づけ的な部分について。

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    2017年05月21日
  • テアイテトス

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    常日頃、反「プラトン主義」をキーワードにしている私であるが、プラトンを読むのは結構すきである。

    それは、別に反論する相手を良く知ろうということではなくて、純粋に読んでて面白いからである。

    というのは、プラトン自身は、いわゆる「プラトン主義」に収まらない過剰なものがある思想家だと思うし、仮にプラトンが「プラトン主義」を主張しているときでも、「いやいや、それは違うんじゃないか」と思考をとても活性化させてくれるからだ。

    というわけで、「知識とは何か」という問いを巡る対話篇「テアイテトス」であるが、これは、他の対話篇に比べると、なんだか、すごく難しい。議論の大筋を追う事はできても、ひとつひ

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    2017年04月30日
  • 国家 上

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    ネタバレ

    「お金の所有が最大の価値をもつのは、ほかならぬこのことに対してであると考える。……たとえ不本意ながらにせよ誰かを欺いたり嘘を言ったりしないとか、また、神に対してお供えすべきものをしないままで、あるいは人に対して金を借りたままで、びくびくしながらあの世へ去るといったことにないようにすること、このことのためにお金の所有は大いに役立つのである。」(26頁)


    個人と国家の共通項を探し、一方を他方に当てはめている。
    演繹のし過ぎ、というのは現代的な感覚だろうか。

    優れた国家に必要な三つの徳…知恵、勇気、節制。
    勇気と知恵は、国家のある特定の部分に存在するが、節制は国家の全体にいきわたっていて、支配

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    2017年01月15日
  • パイドロス

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    ソクラテスとパイドロスの対話。
    恋についてと文章術、弁論術について。

    パイドロスは若者で、文章を書く能力で有名な別の人物に心酔しているが、ソクラテスはそれを否定する。
    ソクラテスの話す魂についての話はよく分からない。1000年の生を10回繰り返すとか、何の根拠もない話を好き勝手にしているだけのような。

    とにかくよく分からん。

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    2018年11月04日
  • メノン

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    ソクラテス先生若者と徳について探求の巻。

    「徳は教えられるか?」というテーマであり、
    これはプロタゴラスと被っているが、
    当時流行の議題だったらしい。なるほど。
    あっちこっちに話が飛んで分からなくなる
    プロタゴラスに比べると比較的分かり易い。

    結局見事なロジックにより結論が出るのだが、
    これはソクラテスやプラトンの思想では無いらしい。
    師のソクラテスにはそれが可能だったとし、
    プラトンもそこを目指していたのかなあ。

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    2016年02月06日
  • ゴルギアス

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    ソクラテスの弁明Episode0の巻。

    全体的には、道徳についての内容。
    タイトルはゴルギアスだが、
    ゴルギアス→ポロス→カルリクレスと、
    ソクラテスの対話相手は交代していく。

    ゴルギアスとは弁論術について、
    ポロスとは不正と幸福の関係、
    最後にカルリクレスと道徳について議論し、
    結論として、ソクラテスの弁明において、
    彼がとった行動が道徳に基づいた行為とされる。

    解説ではプラトンによるソクラテスと、
    プラトン自身の弁明だとしている。
    弁明による彼の行動の根拠に対する、
    弟子のプラトンの考えが分かるという意味で、
    ソクラテスの弁明の副読本として読むのが良さそう。

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    2015年10月20日
  • 饗宴

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    学生時代に読んだっきりの本書を再読。
    さっと読むと普通に「ふむふむ」だったところも、今読むと「え、それは飛躍だろう」と思うことがちらほら。

    二千数百年前の本を今読んでなんやかや考えることができるなんてすげえなあ、と、内容に関係ないところで感動する。やるなプラトン。

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    2015年09月17日