プラトンのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
プラトンの中期対話篇。
「恋(エロース)」について
恋を"美のイデアを想起する神的狂気"と規定して、想起説や魂-三部分説を援用しながら称揚し、打算的な観点から恋を貶めようとする議論を批判する。恋とは、功利的な i.e. 即物的な立場からその是非を論じるべきものではないのであり、現世的な実用主義を超えた形而上的な観点から論じようとするソクラテス=プラトンの姿勢には、一面に於いて共感できる。但し、私の場合は、恋をイデアとの結びつきを根拠にして称揚するのではなく、合理性を超越しようとする実存の投企として肯定するのであるが。本筋とは関係ないが、人間の五感の中で視覚を最重視する -
Posted by ブクログ
上巻を読み終えてからしばらくたちました、ようやく読み終えたプラトンの『国家』。イデア論を中心に、ソクラテスとグラウコン、アディマントス兄弟の答弁は続きます。知ること、知識こそが真理を見出す唯一の道といい、感情がいかに芸術を求めようともそれを切って捨てることが正義。ホメロス批判が響きます。上巻で取り上げられた『ギュゲスの指輪』に対する答えも一応答えられています。結局は本心の問題。死後の世界が巻末に広がりますが、当時の価値観としては意味がある答弁だったのでしょう。黄泉の有無よりも、そういった恐怖信仰以前の人間の本性としての正義を追及した点で哲学のすばらしさを感じます。今より2500年ほど昔に、この
-
Posted by ブクログ
かかった時間
11時間! プラトンのその他の著作は短いですが、本書は中々骨太でした。
概要
本作は、正義について説いた作品である。作中内での主要な問いは、以下の3つである。
・正義とは何か、正義が実現する状態はどのようか
・正義が実現する国家はどのようにして可能
・正義を守る人自体にもたらす便益は何か
これらの問いを中心に、ソクラテスとその弟子の対話形式という形で論が展開される。
1. 正義とは何か
国家における正義とは、統治者と補助者と生産者の三階級が、それぞれ固有の特徴を発揮し、それに専念することを指す。そのような正義が実現した国家には、節制と勇気と知恵が存在する。勇気は軍人に宿 -
Posted by ブクログ
え、そんな感じて終わるの?と少し驚いた。
最後まで話をして帰ってよ。と。
これまでの理論は、確かに理屈として主要な筋は通している。
しかし、誤魔化されている気持ちになる。
事象を一般化して理屈にまとめた。そんな討論だった。
プロタゴラスの理論はなんだか幼稚で現実を知らない理想論のように私には聞こえる。
そんな部分がいくつもあったように感じる。
戦争はよいものだという短絡的判断なども、私には極論すぎて、なぜそんなとび方になるんだ?と無理矢理な感じがした。
時代のせいか?
物事の本質をとらまえようとする一方、色んなものをボロボロとこぼして進んでいく車。
なんとなくそんな印象を受けた。 -
Posted by ブクログ
自分の正義感というか信念を曲げずに生きるというのは難しい事ですが、処刑を受け入れてまで曲げない、というのはちょっと常人には不可能に思います。
一番大切なことは単に生きるそのことではなく善く生きること。善く生きるとは美しく正しく生きるということ。
わかりますよ。わかりますけど、、、
学べた事は、なんでしょうね。まあなるべく自分に正直に生きる。って事ですかね。
あとは前半にある、分からない事はわからないと自覚する、方が知ったかぶりより大分良いという事くらいでしょうか。
いずれにせよ2500年前の人の考え方を知れる。これも読書の素晴らしさの一つですね。