プラトンのレビュー一覧

  • ソクラテスの弁明

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    昔から聞いた事があり、気にはなっていたけど読んでいなかった本。とうとう読破。読み始めれば、すぐ読めるページ数なのに、かなり時間を要した。
    内容もさることながら、読んだ事に感動。

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    2025年06月26日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

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    クリトンを読みたくて購入。
    窮地に立たされても「考える」こと、考えを整理すること、自身の行動や判断基準を持つこと、対話すること、伝え方、等々。いろいろ考えながら読みました。が、ピンとこない箇所も多く、難しく感じました。理解を深めたい。

    「ソクラテスの弁明」は先日、光文社の文庫を読んだため流し読み。個人的には光文社の方が好みでした。

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    2025年04月28日
  • ソクラテスの弁明

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    ネタバレ

    3人のソフィストたちによって告発されたソクラテス。
    弁論に長けたソフィストたちを対話によってその矛盾を突き、自身や社会、あるいはこの世の全てを知らないと思うソクラテスの営みこそ彼自身が裁判にかけられることとなった理由である。

    もちろん、「弁明」とはその裁判におけるソクラテスの主張のことであり、ソクラテスは当然これらの容疑について善きものであると捉え、憎まれていることこそが真実を語っている理由であるとしている。

    古典的名著である作品は多くの分析がなされ、その重要点についてあらゆる箇所で論じらている。私は自身が印象に残った点を取り上げたい。

    ソクラテスがいかに論じることでその矛盾をついたのか

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    2025年03月29日
  • 饗宴

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     わかったようなわからんような…「エロス」神についてソクラテスがいろんな人に語らせて、最後おいしいとこ持っていくみたいな感じ。
     でもソクラテスのような「知」を愛する哲人には簡単にはなれないんだよ、っていう。
     
     本書の裏表紙の紹介文では「なぜ男は女を求め、女は男を求めるのか?」とあるけど、実際には当時のギリシャの「少年愛」が主題。解説ではそれは男女の恋愛にも通じる、とはあったけど。この点を含めて訳者による解説は充実。訳も読みやすい。

     「エロス神」と聞くと「ギリシャ神話劇場 神々と人々の日々」をつい思い出しちゃう…。自分は到底哲人の「て」にもなれませんわ。 

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    2025年03月29日
  • ソクラテスの弁明

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    ソクラテスが語りかけるという形になっているので、非常に読みやすい。

    頑固なお爺さんだなという印象も受けた。特にメレトスを詰めていく所は、心がキュンとなった。

    しかし、偉大な哲学者と言われているだっけあって、善き生に向けた、教訓を話してくれている。

    この本の中で一番のお気に入りは、人間の誰もが死を知らないのに恐れているが、これこそまさに無知であり、恥ずべきことだという主張である。死に対して、異常なまでに恐れることなく、善き生の為に徳を積んでいきたい。

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    2025年03月21日
  • リュシス 恋がたき

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    ネタバレ

    「リュシス」と「恋がたき」の短編二つを収録してある。「リュシス」は「どのような人が友達となるのか」を主題に友愛について議論していく話で、最後にはお決まりのアポリアに陥ってしまう。「恋がたき」は「哲学とは何か」ということを少年を論駁しながら探求していく話。どちらも恋する美少年たちの中にソクラテスが割って入っていって話をするようになっているが、美少年好きのソクラテスにしてはでれでれせず冷静なように感じる(笑)。
    なんでそうなるんだ??と思わされるところもけっこうあるが、短いので読みやすいには読みやすい。

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    2025年01月28日
  • ソクラテスの弁明

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    まだ全てを理解することはできませんが、ようやく古典を読めるようになってきました。

    何か行動する時には、正しいことを行うのか、それとも不正を行うのか、良い人間のなす行為か、それとも悪い人間のなすことなのか、それを考慮すべきです。

    自問自答してみます。

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    2025年01月24日
  • アルキビアデス クレイトポン

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    ネタバレ

    「アルキビアデス」は、うぬぼれ屋のアルキビアデスの「国家の支配者になりたい」という野望のためにという触れ込みでソクラテスの話が始まる。その野望が実際どういうことなのか、何を目指すのかについてのアルキビアデスの無知を対話によって明らかにし、「魂の配慮」へと意識を向けさせるという流れだ。「クレイトポン」はとても短く、ソクラテスは徳を育てることの重要性について目覚めさせる事はできるが、実際に徳をどのように養えばいいのか教えてくれない、というクレイトポンの非難のみで終わってしまう。
    「アルキビアデス」「クレイトポン」は、プラトンの真作かどうかは議論があるらしい。学術的には大議論で結論はついてない(とい

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    2025年01月15日
  • 饗宴

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    アガトンのコンテスト優勝を祝う宴席の場で、出席者がそれぞれ愛の神エロス(解説によればキューピッド)を賛美するお話。

    構成が凝っていて、出席者アリストデモスが宴会の様子をアポロドロスに話し、アポロドロスは、その話を聞かせろ、とせがむグラウコンに一度話をしたので、お安い御用と今からもう一度その話を読者に対してする、という設定(でプラトンが創作している)。プラトンが哲学者になる前のお話だから口頭伝承の形にしてしたのだろうか。

    いろんな説が出る中、最も有名なのは、古代、人類は男・女・アンドロギュノスの三種類があって、神の怒りを買って真っ二つにされた、失われた片割れを求めて人類は愛し合う、というもの

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    2025年01月13日
  • ソクラテスの弁明

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    いまいちピンと来ない。
    でも引っかかる言葉はあった。
    死を恐れることは死を知った気になってるのであって、死は誰にも分からないのだから恐れる事は間違いだ、というのがなるほどど思った。
    紀元前のギリシャ時代の言葉が読めるなんて改めてすごいと思った。

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    2025年01月11日
  • ソクラテスの弁明

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    前に読んだ倫理学の本(の中の登場人物)がプラトンの「国家」を絶賛してきたので、じゃあ読んでみようかと思ったら、とんでもない大作だったので、もう少しライトなものからにしようと、「饗宴」と本作を手にとった。

    以前、岩波かなんかで読もうとして、たったの100ページちょっとなのに挫折したことがあるが、いつものように光文社古典新訳文庫だととても読みやすくて助かった。

    東大総長が卒業式で「肥った豚よりも痩せたソクラテスになれ」と言ったとか言わなかったとか諸説あるが(JSミルの言葉を不正確に引用した式辞原稿のこの箇所は結局は本番では読まれなかったが原稿を紙で貰っていたマスコミが本番発言と照合もせずに誤報

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    2025年01月11日
  • ソクラテスの弁明

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    古典を読むのは大変だった。
    紀元前の人たちが、このような論理的思考が出来ることが意外だし、もう少し自分も頑張りたい

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    2025年01月03日
  • ティマイオス

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    ネタバレ

    「ティマイオス」は前に現代書館のやつで読んで正直全然頭に入ってこず、読み直す気力もわかない…と言う感じだったのだけど、これはちゃんと話の内容が分かって嬉しかった。
    デミウルゴスによるイデアを模した宇宙の生成と、神々による宇宙を模した人間の生成を見て、そして三角形の組み合わせで作られる土・水・空気・火による物体の成り立ちの話をし、物体としての人間の体の構造をつぶさに見ていく。
    ちょっと分かりづらいと感じたところでは註でざっくり内容をまとめてくれていたり、文章で分かりづらい三角形や多面体の話なども註に図を出してくれていたりしてとても親切。解説の「必然」の話もとても参考になった。「ティマイオス」二冊

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    2024年12月23日
  • メノン

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    最初に読んだ時は、「徳は教えることができるか」と「√2の求め方」に何の関係があるか、理解出来なかった。
    再読し、「人間本来の知恵や本性は教えられうるのか」が共通するテーマだと理解できた。が、私の関心は徳そのものであり教示の可否ではなかったので、またも徳の理解には及ばなかった。

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    2024年12月10日
  • プロタゴラス~あるソフィストとの対話~

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    ジョンCボーグル「人生のダイヤモンドは足元に埋まっている」にて引用。
    命題、徳は教えられるのか?
    「プロタゴラスとの対話」
    若きソクラテスが、プロタゴラスを質問攻めにするが、ソクラテスお前は何が言いたいのだ?
    真実に迫れているのか?それで、満足するのか?
    「詩を論ず」
    ソクラテス、良いこと言うね。ギリシャ人たちの言葉遣いの厳密さが光る。
    「プロタゴラスとの対話」
    知識は、快楽をはじめ、なにものをも支配する。
    第7章は再読したい。

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    2024年11月03日
  • 饗宴

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    所詮私は私でしかなく、子は私とは別のものでしかない、というのはしごく簡単な疑問である。しかし、この疑問を解決するのは実に 簡単で、我々がそもそも我々自身と思っている物ですら、子供から老年までに構成要素から外見まですっかり変わってしまっているのであり、 それをして同一であるとみなしているのである。また、これは心の状態(欲求、快楽、苦痛)にも同じことが言える。そして、 我々は(動物も含めて)上記と同様に、神のように永遠に同一性を保つというやり方ではなく、老いて消え去りながら、自分にに似た別の新しいものを 残していくというやり方で永遠の自身を確立させるているのである。これについては、ヒュームが極めて

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    2024年07月27日
  • プロタゴラス~あるソフィストとの対話~

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    人間としてのよさ(アレテー)は教えることができるのか? アレテーとは何なのか?
    最高の頭脳を持つソクラテスとプロタゴラスが論戦を行うが、最終的に答えは出ない。
    勝手なイメージで、こういった古典作品は作者の主張を明確に読者に伝えるものだと思っていたがそれを裏切られる作品だった。
    読後、頭はモヤモヤしたままだが、それを考え続けることが哲学なのだというプラトンからのメッセージなのだろう。

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    2024年06月02日
  • パイドロス

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    パイドロスは教養として読んでみたかったので、その目的は達したが、面白いとか思索に繋がるかというと、それ程でもなかった。寧ろ、プラトンの生きた紀元前の社会を想像する好奇心が満たされる楽しさ勝る。その時代の価値観である。

    つまり、これは解説で触れられる事だが、言論の自由と法のもとにおける平等をたてまえとする民主制下のアテナイでは、人は国民全体の集会である国民議会や陪審法廷の世論を動かすことによって国政を支配し、あるいは身の保全と立身をはかることができたという。そのために言論技術が重要であった。弁論術とは、まさに時代の要請であった。

    そこでその弁論術。ソクラテスと恋人のパイドロスの対話形式で、愛

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    2024年04月13日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    意外と面白かった哲学の本。哲学は自分にとって難しいが、これは比較的読みやすい方だと思う。自分は、ソクラテスの考えにはメノンのように「その通りです」とか簡単に頷けなくて、それは違くない?と思ってしまう部分もあった。だが、哲学の考え方を教養として学べて良かった。
    自分の友人がソクラテスを「屁理屈おじさん」と呼んでいたのが面白かった。

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    2024年01月31日
  • テアイテトス

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    ネタバレ

    素直な青年テアイテトスを相手に「知識とは何か」を問答する対話篇。この問いにテアイテトスとソクラテスは「知識とは知覚である」「知識とは真の考えである」「知識とは真の考えに説明規定が加わったものである」と3つの仮定を立てて検討するが、結局どれも否定されて終わるという久々にソクラテスらしい結末である。独自の親切丁寧な見出しに100ページ超の解説がついているが、それでも難解だった。テアイテトスくんが素直で前向きに議論についていく分、展開はスムーズなんだけど。特に最後の方の字母がどうとか、全体と全部の違いとかの辺りが解説を読んでも理解が怪しい。「ソフィスト」とテーマ的に繋がっているようなので、そちらも読

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    2024年01月19日