プラトンのレビュー一覧

  • 饗宴

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    構えてたよりも読みやすくてびっくりした。
    文化の背景は違うけれど、現代にも通じそうなことを書いていて驚いた。

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    2022年01月20日
  • 饗宴

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    面白い!エロスの賛美をしていく中で、前半は神としてのエロスの賛美を。後半は神ではなくダイモンとして、美しいものよいものを目指す存在であることがかたられる。この欠如しているからこそ、欲し、追い求める姿こそがエロスだという解釈に帰着させるために、様々な視点からエロスについて語られる。途中のアガトンとソクラテスの対話でアガトンのエロス解釈が誤りであることを気づかせたソクラテスの手法は、部下との面談の場でも活かせないものかと思う。

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    2022年01月02日
  • 饗宴

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    これは解説無くして読めなかったな。パイデラスティアという風習がどんなものか全く想像できないし、それ以前に寝椅子で横になって食事っていうことすら???だったしな。(多少横になってたほうが消化にはいいのか?)
    まあこの少年愛の理解は難しいだろうから、それはそういうものだということで受け入れて読む。
    でも結局エロスは何なのかが、ディオティマなる巫女?の話で説得されて終わってしまった。うーむ、、もうちょっと考えてみたい。エロスについてはパイドロスでも議論されるみたいなのでそちらをみてみよう。

    アルキビアデスのソクラテスに対する感情は、何となく理解できる。ああ、そう、美少年繋がりのせいかもしれないが、

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    2021年08月15日
  • メノン~徳(アレテー)について~

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    「プロタゴラス」で、ホメロスを引用して“2人で行けばどちらかが先に気付くことができる”と言っていてるのだけど、いいこと言うなあと思う。
    プロタゴラスに引き続きアレテーについての探究。誰もいなければ歴史の中での対話に参加することができると教えてくれたのはセネカなのだけど、プラトンのおかげ。彼らは無理強いもせず、置き去りにもせず、待ってくれる。

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    2021年07月18日
  • 国家 上

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    「いかなる神も信じておらず、アテネの青年をそそのかして伝統的な信仰から離脱させた」として、ソクラテスは「毒杯を自分で飲む」の刑に処されることに。友人クリトン「逃亡の準備したから逃げて。あなたは判決が間違っていると主張しているのに、なぜ刑罰を受けるのか」。ソクラテス「裁判は不正だが、脱獄もまた不正。脱獄は善ではない。不正されても、不正の仕返しをしてはいけない。ただ生きるのではなく、善く生きることが大切」。プラトンPlato『ソクラテスの弁明・クリトン』BC399

    ポリス。人々は市民共同体として共通のルールの下で協力する一方で、名誉・名声を得る競争をしている。弁論術で他人を操作したいと望んでいる

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    2025年08月11日
  • 国家 上

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    ネタバレ

    対話の流れがはやすぎて時々迷子になった。
    興味深かったのが、どんな人にも固有にもつ才能があり、それを見つけ出して国家のために役立てることの重要性を話していた。
    知識という言葉はあくまでもカテゴリーという意味づけで〇〇の知識という使われ方をしていることを再確認した。

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    2021年06月20日
  • プロタゴラス~あるソフィストとの対話~

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    難しかったけど、読めなくはなかった。
    対話形式でアレテーについて深めていく内容で、ソクラテスの論理的な思考が物凄いなと思った。仮説を立てて証明を行なっていく様がとても面白かったし、物事を深く考えるのって楽しいんだなと思った。

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    2021年02月17日
  • 国家 上

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    個人の話から国家、そして下巻の宇宙にまで広がるスケールの大きさたるや。
    壮大なものではありましたが、その国家がしっかりと個々の人間と対応していて、ある種の比喩になっているのが面白いです。
    下巻まで通読することをお勧めしたいです。

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    2020年11月03日
  • 国家 下

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    一先ず通読しました。
    厳しく合理的で誤解を生みそうなところも感じられましたが、熱くロマンがあって、尚且つ愛を感じる作品だと思います。素晴らしいです。

    復習したり、要所で読み返してみましたが誤読があるかもしれません。
    今度は参考書や研究書を読みながら多角的な視点で読み返したいと思います。

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    2020年11月03日
  • ゴルギアス

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    ソフィスト(ゴルギアス&ポロス)とアテネの政治家(カルリクレス)とソクラテスの対話を通じ、「善」を目的とした生き方であってこその人生であり、「善」を押し進めることによってこその政治であるとのプラトンの理想を伝えた対話編。

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    2020年09月08日
  • ゴルギアス

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    ソクラテスと弁論を重ねるソフィスト達の意見が、現代であっても十分通用するものなので、そっちに驚いてしまった。
    ソクラテスの意見もソフィストの意見も「なるほど。確かに。」と納得できる。
    部分的に言い回しがくどい/分かりにくいところがあったが、論理的に何かを探ることはこんなに難しいのかと再確認できた。

    個人的に、ソクラテスのような方法で議論を進められたらめっちゃムカつくなぁと思う。

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    2020年08月19日
  • メノン

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    ネタバレ

    ソクラテス とすると、有益であるという点にかけては、正しい思わくは、知識に何ら劣らないわけなのだ。
    メノン しかし、ソクラテス、これだけの差はあるでしょう。つまり、知識をもっている者はつねに成功するけれども、正しい思わくをもつ者のほうは、うまくいくときと、そうでないときがあるという点です。
    ソクラテス どうして?つねに正しい思わくをもっている者は、いやしくもその思うところが正しいあいだは、つねにうまくいくのではないかね。
    メノン そうでなければならないようですね。すると、どうも私には不思議になるのですが、ソクラテス、もしそうなら、いったいぜんたいなぜ知識は、正しい思わくよりもずっと高く評価され

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    2020年03月08日
  • 饗宴

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    イデアに対する理解が足りなかったので、愛に導く神エロースに関する議論はイメージし易く、その理解を深めてくれる。

    ディオティマとソクラテスの対話には引き込まれたが、その他のエロース賛美はダラダラ進んでいく。このダラダラの中にこそプラトンのソフィストや喜劇・悲劇作家等を描く巧みな表現がふんだんに詰まっているわけだが。

    我々は不死を得るために愛によって子どもを作るし、創作するし、教育する。つまり我々は自分という存在を後世に残したいと強く望んでいるのだろう。このレビューも一種のそれに該当すると言ってもいいかも知れない。

    「美そのもの」を求めて人生を歩む必要性を強く感じる。この美の段階の議論は現代

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    2020年02月26日
  • メノン

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    ネタバレ

    哲学というものはやはり難しい…
    だけれどもこれぐらいだと、
    とっつきやすくはなるのかな…
    ただやはりそれでも独自の表現はあるけど

    確かに、徳は残念なことに
    教えることはできない代物でしょう。
    結局のところ教えられても
    それを自分で会得しなければ意味ないわけで
    それをしない人には意味がないのです。

    それは悪人を善人に変えることが難しいのと
    一緒なのかもしれませんね。

    この中にはあ、と思えることが多いと思います。
    先入観がいかに危険か、
    それはこの貴重な知の源を
    処刑により消し去った
    ある人物の発言がまさにそれでしょう。

    ただ哲学ですので…

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    2019年07月23日
  • 饗宴

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    読みやすい。そして結構面白い。(文庫のくせにやたら高額なのが気になるけど)
    エロース賛歌、そしてかの有名な美のイデア論について。
    角川ソフィアだとたしか「恋について」って副題がつけられてたけど、なんかそれだと語弊があるような気はする。
    アリストファネスの神話がすごく好きで、それ目当てだったけど他の人の話も興味深かった。
    それにしてもソクラテスのおっさん、いけ好かねえなー。




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    2019年06月21日
  • 饗宴

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    美へのエロスが高まっていけば、それが美のイデアの発見へと至る、というところか。
    イデアとは何か、まだ構築しているところ、という感じ。読んで面白いけども、読むべきなのかというと、そうでもないか?ゴルギアスもそうだけども。
    「国家」「ソクラテスの弁明」「パイドン」あたりを読めば、一旦はそれでいいのかもしれない。
    他のも読むと、発見や楽しみはあるけど、そのあたりを読み始めたときの驚きはもうあんまりないのかも。

    また、そのうち読みたくなったらプラトン読もう。もう次にいっていいかな、と思う。
    アリストテレスにいこう。

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    2018年11月18日
  • 饗宴

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    ネタバレ

    パイデラスティア、美の梯子
     本文もさることながら、解説が詳しく書かれているのが本書の良い点である。歴史的背景と文化的背景がわかりやすく、理解の助けとなった。なかでも、パイデラスティア(少年愛)について誤解を与えぬよう配慮しながらの記述に多く学んだところがあった。
     古代ギリシャ人の性は、現代における性とは異なる側面をもっているため、現代的な価値観を通して評価するのは危険である。古代ギリシャ人の愛は近代的な価値観の枠組みの外にある。彼らの性的な愛は対等な関係を前提としておらず、不均等な優劣の中で成立する。それは少年愛に限らず、女性との関係においても動揺で、彼らにとっての性は能動—受動という関係

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    2018年03月24日
  • メノン

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    問うことが如何に重要であるか、想起して探求と議論から解に近ずくことの大切さを徳という問いに対するソクラテスらの対話を通じて考えさせられた。

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    2018年03月22日
  • リュシス 恋がたき

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    プラトン著作の中から『リュシス』と『恋がたき』の2編を所収。(但し『恋がたき』は偽書の可能性があるとのこと)
    『リュシス』は「友」とはどういう人か、さらに「愛する」とはどういうことかを問うた対話篇で、『恋がたき』は「哲学」とは何か、さらにどんな「知」を愛することなのかを問うた対話篇である。
    根本としてどちらも「愛すること」「愛するとは」をテーマとした対話篇であるが、非常に短い短編となっていて、プラトンの対話篇に親しむにはとっつきやすい作品であるといえる。
    それぞれの対話の構造的解釈は本書の「解説」に詳しい。

    『リュシス』では美少年2人を相手に(しかも、ソクラテスの知人が対話の一方である美少年

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    2018年01月21日
  • 饗宴

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    有名な哲学の古典。美のイデア、善のイデアにつながるように恋愛について語られている。少年愛のことをうまく変換できれば詰まることはないと思う。様々な言い方や角度から述べられるので飽きずに読むことが出来た。又、当時の風習については巻末の解説が割合丁寧なので、キリスト教以前のギリシャを考えさせてくれる。

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    2017年12月18日