プラトンのレビュー一覧

  • ソクラテスの弁明

    Posted by ブクログ

    「息のつづく限り、可能な限り、私は知を愛し求めることをやめません」
    「毎日議論をすること、これはまさに人間にとって最大の善きことなのです。」
    最後のところはソクラテスの呪詛のように感じた。今も我々がソクラテスの呪い、哲学の中にいるように。
    でもある意味、ソクラテスがあそこで死刑となったからこそ我々が今も哲学しているとも言える。終わらなかったからこそ。
    ソクラテスの子らよ。

    0
    2025年09月15日
  • ソクラテスの弁明

    Posted by ブクログ

    初めはこのような裁判形式の話だと思わず、斬新で何より語り口調だったのは読みやすいと感じる大きな点だった。語り口調だとはいえ内容や語彙は難しく、新しく学ぶことができた。無知を知っているのではなく無知であることを分かっているというのが正しいニュアンスだったことは驚いた。哲学書は初めてだったので他の本も読みたいと感じた。

    0
    2025年09月14日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    非常に読みやすかったことにまず感動した。
    そしてソクラテスがどういった人物であったのか、この形式であったからこそわかるものがあったように思う。
    ソクラテス本人の「弁論の調子」がありありと浮かび、紀元前のことであるのに、今なおこうして名著として読まれるのは、プロットのドラマ性のみならず、ソクラテスが目前にいて弁明してくれているようなリアリティが文面から現れているからこそだと思う。
    また、ソクラテスが論理的弁論家であったことと同時に、多大な神秘的宗教家であったことも印象的だった。

    0
    2025年08月28日
  • ソクラテスの弁明

    Posted by ブクログ

    ソクラテスが語る「無知」とは、単に知らないことではなく、私益や欲にとらわれ、自ら進んで見ようとしない態度。

    人は欲望や立場に飲み込まれると、あえて真実から目をそらし、無知を選んでしまう。だからこそソクラテスは「自分が無知であることを自覚する」ことの重要性を説いたのだと思う。

    現代でも、自分の利益や欲ばかりを優先する場面は多い。その中で「知らないことを知らない」と認める姿勢を持つことが、人として誠実に生きるために大切だと感じつつ、バカを演じる方が得をするのは現代でも同じだなと感じた。

    0
    2025年08月18日
  • 饗宴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本当に2500年も前に書かれたの?と、古代ギリシャ時代からの本はいつも時間の感覚が分からなくなる。

    饗宴、って普段使わない言葉だけれど、酒食の場を設けて客をもてなすこと、とネットで調べたら出てきた。

    古代ギリシャでは「共に飲む」、シュンポシオンという言葉らしい。

    その通り、本書は、日中に、皆で集まってお酒を飲み、何かを食べながら、愛の神について、それがどんなに尊敬すべきものなのかについて、順番に意見を述べ合うお話。ただ一方的に自論を言うのではなく、前の人が言ったことを踏まえて、補足したり自分なりの表現を持ち出したりして、まさに議論し合っている。最後のトリはソクラテス、と思いきや、すっかり

    0
    2025年08月15日
  • 饗宴

    Posted by ブクログ

    文学・哲学の両面において、門外漢でもこの本一冊で充分に楽しめた。ここまでリーダブルな古典作品も珍しい。
    有名なアリストファネスのアンドロギュノスの話、ソクラテスとアガトンの対話あたりは特に面白く、解説書ではなく原典で読めてよかったと思える満足度。

    プラトン対話篇の中でも特に複雑な枠構造が取られているのも興味深かった。
    「ソクラテスが以前にディオティマから聞いた話を饗宴で語り、参加者のアリストデモスから十数年後にその様子を聞いたアポロドロスが、改めて友人(=読者)に向けてその内容を語る」といった具合だが、わざわざこんな回りくどい形式で物語を「創作」する理由がきちんとあるのが凄い。

    前半の4人

    0
    2025年05月20日
  • ソクラテスの弁明

    Posted by ブクログ

    ソクラテスが「不敬神」の罪で裁判にかけられ、弁明をしていく。非常に読みやすく解説も丁寧なので古典という感覚を感じることなくスラスラ読めた。

    「アテナイの皆さん、今まで述べてきたことが真実であり、皆さんにすこしも隠し立てせず、ためらうことなくお話ししています。しかしながら私は、まさにこのこと、つまり、真実を話すということで憎まれているのだということを、よく知っています。そして私が憎まれているのというまさにそのことが、私が真実を語っていることの証拠でもあり、そして、私への中傷とはまはにこういうもので、これが告発の原因であるという証拠でもあるのです。」p24

    この一文が私は特に印象深い。
    真実を

    0
    2025年05月18日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    ソクラテスの裁判での主張も面白かったが、クリトンとの対話が特に良かった

    脱獄を促すクリトンに対し、ソクラテスが国法を重んじるということや、正しさとは何かを比喩を用いて表現していることが良かった

    0
    2025年05月17日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    会話形式だし、ちょっと読むのに難しい本だけどためになる本。
    また読み返して理解を深めていきたいと思うような内容だった。

    0
    2025年04月05日
  • ソクラテスの弁明 ほか

    Posted by ブクログ

    ソクラテス=無知の知 ぐらいの知識で読み始めたけど無知の知が生まれた壮絶な背景に胸を打たれた。
    政治家になっていい暮らしがしたい、際限なく欲を満たしたい、と言う動機で弁論術を学ぶ事が流行するが、弁論術ってただのおべっか人気取り術じゃん、偉い人の機嫌を取ることと市民の票を獲得する事だけが目的になってるじゃん。
    私たちが一番知識があって国をいい方向に運べますって顔してるだけで、実力や矜持は一切伴ってないじゃん。
    というソクラテスの指摘がアテナイ全体に刺さりすぎたせいでソクラテスの存在は権力者達から疎まれるようになっていく。
    作中でゴルギアスのアテナイでは知っているという事よりも知っていると周りに思

    0
    2025年02月09日
  • 饗宴

    Posted by ブクログ

    193P

    プラトン
    (Platon 前427~前347)ソクラテスの弟子で、古代ギリシア哲学の最盛期であった前4世紀のアテネを代表する哲学者。彼が生まれたのはペロポネソス戦争が始まって4年目、ペリクレスの死後2年目にあたり、アテネの民主政が大きな岐路にさしかかり、ポリスの衰退期に向かおうとしていた時期であった。プラトンは名門の出であったがアテネの政治に関わることはなく、前399年に師のソクラテスが、民主政にとって有害であるとして民主派政権の手によって裁判にかけられ、有罪となって刑死してからは、フィロソフィア(知を愛する者)としての思索生活に入った。プラトンの著書はその師のソクラテスの対話とい

    0
    2024年12月19日
  • メノン

    Posted by ブクログ

    「たしかにそのとおりです、ソクラテス」

    徳は教えられうるか? 徳とはなにか?ということについて考えてはいないから、良い議論ではないのだが……
    徳は生まれ持っての性質というのが結論であったか?

    「人は自分の知らないものをどうして探求できるのか」-想起によって。

    想起説 「自分で自分の中に知識をふたたび把握し直すということは、想起するということにほかならないのではないだろうか?」
    (世界にもともとあった真理を習得しただけで、思い出した、というのはね……)

    魂の不死

    ソクラテスによる形の定義……つねに色に随伴しているところのもの

    色の定義を持ち出したら循環するだけよな。

    少年奴隷とソク

    0
    2024年12月16日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    「神が己の役割を示したのなら、死を恐れず安息にも逃げず、持ち場を人生の最後まで死守せよ。」
    無知の知が本書のテーマではあるが、私は上の弁明が男らしくてとても気に入っている。

    しかし、有罪か無罪か投票結果は僅差だったのに、刑量判決の投票では大差で死刑になったのはなぜだろう?後者の判決の投票者は全員ではなく、告発者のみだったのだろうか?

    0
    2024年12月10日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    自分は頭が良くて、たくさんの知識を知っているという連中が一番の大馬鹿者であるという知恵を古代のソクラテスから教わった

    0
    2024年10月15日
  • ゴルギアス

    Posted by ブクログ

    プラトン著『ゴルギアス』。舞台は古代ギリシャ。哲人ソクラテスと雄弁家たちとの対話。賢人の論理が、弁士たちの誤った説得至上主義を打ち砕く。
    ソクラテスによれば、最高の人生とは、純粋さと誠実さを備えた人生だ。雄弁な人間は一見偉そうに見えるが、実際のところその言説は悪人を改心させたりすることはない。説教とは人々の社会に変革をもたらし、民衆の命を救って初めて私たちに大きく資するものだ。
    すべての人間は死ぬ運命にある。彼自身自らの人生を以て、理想の人生とは何かを示した。21世紀に生きる私たちは一度きりの人生をどのように生きていくのか。彼は、読者の心にそう問いかけている。

    0
    2024年07月30日
  • 饗宴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大学時代に読んで以来30年ぶりくらいに読んで見た。正直なところ、議論の主題が愛と美と言う私からするとかなりどうでもよい物なのでそこは置いておくとしても、ソクラテスの屁理屈満載の弁舌にはなんの魅力も感じない。しかしながら、プラトンの筆による文章はやはり引き付けられるものがある。ニーチェがルサンチマンと言っている「古代は美が最善のものであった」という話はここから来ているのかと改めて納得した。同性愛を最上の愛としているのはちょっと時代にそぐわないような気がするが、人間の本性はむしろそうなのだろうか?

    0
    2024年07月20日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    「弁明」では、アテナイの青年を腐敗させたとして裁判にかけられたソクラテスが、自分の信念に基づいて告発者たちの訴訟の誤りをロジカルに指摘する姿が対話の形で描かれている。続く「クリトン」では、その裁判のその後が描かれる。
    元々はあるタレントが子供の頃にこの本を読んで感銘を受けたと言っていたので、どんな内容なのか気になって読み始めた。もし周りの人と違う考え方を持っていたとしても、このソクラテスの姿を思い出せば、強く勇気づけられることだろう。

    0
    2024年07月07日
  • メノン

    Posted by ブクログ

    ソクラテスの弁明の後に読んだ。藤沢先生の翻訳はかなり読みやすく、現代の本と比べても違和感なく読み進めることができた。
    内容は言わずもがなである。

    0
    2024年07月03日
  • ソクラテスの弁明 クリトン

    Posted by ブクログ

    裁判にかけられた師の口から述べられた弁明を弟子が記した「ソクラテスの弁明」、収監された友に対し説得を試みる「クリトン」。著作を残していないソクラテスの哲学を鮮やかに感じられる二作。

    何も知らないが、知っているとも思わない。真に賢明なのは神のみ。だから政治はやらず、市井の知恵者として生きる。自らの例で置き換えるなら、仕事でプレゼンやセミナーを担当するとき、あるいは人にものを教えるとき、知識を持ち合わせていないシーンでどう対応するか。ごまかしたり取り繕ったりしていないか。自分自身を省みる。

    発言することの責任。そして、修養することの大切さ。

    0
    2024年06月30日
  • ゴルギアス

    Posted by ブクログ

    名著。

    古典で哲学書というと,複雑で難解なイメージばかりが先行しがちだが,プラトンの対話篇は物語のように読めるので非常に読みやすいのだなということを知れた。

    また本書は新訳ということで,21世紀の現代に生きる私たち読者のために,なるべく平易で分かりやすい文章になるよう努められていることが感じられた。

    脚注や解説などで,この書を書くに至った背景や当時の歴史的な事情などに対する理解を補助してくれているので,内容を掴み取るのに苦労することは殆ど無かったと言って良いと思う。

    もちろん,一般教養としてある程度の世界史(古代ギリシア史)に対する理解や,哲学に対する予備知識はあった方が,理解が容易く

    0
    2024年06月16日