ヘルマン・ヘッセのレビュー一覧

  • 知と愛

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    ネタバレ

    学問と理性と秩序を象徴するナルチスと、芸術と感情と自由を象徴するゴルトムントを主に進んでいく。修道院で出会った2人は、ナルチスが憧れられる指導者として、ゴルトムントが憧れる生徒として関係を深めていく。ゴルトムントはある日ナルチスに母を忘れていることを目覚めさせられ、芸術に向いていることを諭され、旅に出ることになった。

    自由で快活な好青年ゴルトムントは、森の冷たさや恐ろしさや飢えと情欲と女とを知り徐々に大人になっていく。女の元を転々として愛を学んでいたゴルトムントは、ある日翻訳家として騎士に雇われそこ姉妹の姉と愛を育む。妹にバレ、妹も参戦したその日に騎士に追放された。次に同じお気楽で打算的な放

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    2026年05月17日
  • デミアン

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    依存から自立へ向かう過程があまりにも生々しくて、読んでいて正直しんどかった。

    シンクレールの思春期は、友人関係に揺れ、両親との距離にも違和感を抱えながら、デミアンという存在に救われていく。でも読み進めるうちに気づくのは、デミアンは「外から与えられる導き」ではなく、自分の中に取り込まれていくものだったということ。

    特に強く残ったのは、「善だけでなく、悪や衝動も自分の一部として認める」という感覚。言葉にするとシンプルだけど、実際には逃げ場のない重さがある。

    自立するというのは、綺麗な自分だけで生きることじゃなくて、そういう矛盾や衝動ごと引き受けて、自分で自分を導いていくことなのかもしれない。

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    2026年03月29日
  • 車輪の下

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    感想 ネタバレなし
    タイトルからして不穏な雰囲気が漂っていたので、読む前から嫌だな...という心境でしたが、とても面白かったです。辛い場面は多いですが、少年時代の痛々しくも、楽しく、美しい思い出を回顧できる作品でもあります。

    本作品を通じて、ヘッセの少年・青年時代の心情を描き出す手腕には、驚嘆させられました。大学以降の心情描写に優れた作品はいくらでもありますが、それ以前の心情をここまで瑞々しく描ける作者は中々いないと思いました。国や時代は違えど、どんな人であっても自分の子供時代にあったキラキラしたドロドロした何かに、出会い直せる作品です。

    あとは、本作品が1904年刊行ということで、この時

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    2026年03月27日
  • 車輪の下で

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    昔、学校の推薦図書で度々見かけた気がするが、学校がこの本を生徒に読ませようとしたあたりに、少し滑稽さを感じる。
    最後の顛末は、ちょっと不自然に片づけたな、という感じもする。
    ありえるけれど、強引だ、と感じた。

    私にとっては、別に面白い作品ではない。
    才能に恵まれてはいたけれど、弱い子ども。
    才能を上手に開花させ、育む能力が周りの大人たちになかった。
    周りの大人につぶされた。
    そういう話なのだけれど、まあ、そういうことっていっぱいあるよな。と思ってしまう。
    個々の才能を開花させることのできる教育って、それはとても贅沢で難しいものだろう、と少し考えただけで思い至る。
    今でこそ選択肢は多くなってき

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    2026年03月08日
  • デミアン

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    デミアンくんの冒険ではなく、
    親友デミアン。

    展開が少なく、基本的に主人公の心の中や思考を
    通して進んでいく。

    哲学的な内容で、ページ数は多く無いのだけど、
    気がついたら考え込んでいて
    1ページが重くて進まない。

    向き合うには良い1冊。

    26.02.11-31冊

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    2026年02月11日
  • デミアン

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    ヘッセは車輪の下しか履修していなかったが、幼少期のある事件における心理描写は流石だなぁと舌を巻いた
    人生における孤独の意義や自己実現のために何が必要か、ここまで丁寧に示してくれる小説も珍しいのではと思いつつ、ちょっと予想外のテイストだったなぁ
    ちなみに読み始めるまでデミアンって主人公の名前だと思ってた

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    2026年02月04日
  • 車輪の下

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    ネタバレ

    自分の受験時代を思い出して辛くなった。
    我々は明るくも安牌とも言い切れない不確かな未来と引き換えに、命を削っていたのかもしれない。

    受験で心を病んでしまって日常生活がままならなくなり、かえって未来の可能性を狭めることになってしまった子供というのは今も昔もたくさんいるだろうから、最後主人公が死んだのはその比喩なのかなと思った

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    2026年02月01日
  • 荒野のおおかみ

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    ヘッセの作品は「車輪の下」「デミアン」「知と愛」以来だと思う。かなり前に読んだ記憶。

    この作品は正直、個人的には読みやすくはなかった。「人間」と「荒野のおおかみ」に自己分裂した中年男の、現代社会での苦悩が続く。市民的に生きられないと言うものの市井に住み、社会に呪詛を投げかけるも社会からも逃れられない。とある女性と出会い変化していくのだが、ラストのある種の幻想的なシーンの連続は難解に感じた。

    さて、文庫のあとがきで訳者が、この書が「ヒッピーの聖書」に祭り上げられた、と書いていて驚いた。確かにヘッセが時代を先取りしていた部分は、この作品を読めばよく分かる。しかし、私の生まれるかなり前に存在して

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    2026年01月25日
  • 青春は美わし

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    主人公が成長していくのが良かったです。青春の感じも懐かしいような気持ちになりました。ただ個人的にはさほど印象には残らなかったです。

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    2026年01月24日
  • クヌルプ

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    〝最期〟で神と対話するクヌルプ。
    我が人生の数々の不完全さを嘆くも、彼の存在そのものが神の御心のままに生きて死んでいくことなのだと啓示を受ける。
    読後は非常に清らかな気分になる。

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    2026年01月09日
  • デミアン

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    主人公・シンクレールと、聡明な友人・デミアンの交流と成長を描く名作小説。
    抽象的な場面が多くてなかなか進まず、読み終えるまでに3か月ほど要してしまい2026年の一冊目になった。
    すでに内容がおぼろなので、いつかもう一度挑戦したい。印象的な文章に出会えたので、それだけでも僥倖。

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    2026年02月10日
  • デミアン

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    ネタバレ

    序盤の、主人公がクローマーに虐められて、誰にも相談できずに子供の狭い世界の中で苦しむ様は、私の幼少期と重なる部分があり引き込まれた。狭い世界で悩みを抱える時間が人生で最も苦しい時間だったという旨の記述にも共感できた。
    それ以降は神学や宗教学への理解がないと真にヘッセの思想を理解することは難しいなと思った。オルガン奏者の子が途轍もなく変人であることが主人公と解釈が一致していたのはちょっと安心した。

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    2025年12月11日
  • 車輪の下

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    難しい 
    ヘルマンヘッセの文章、綺麗で良いなーと思った
    もう少し時間の余裕のある時に読み返して、感想を書きたい

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    2025年11月29日
  • デミアン

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    弱みを握られて怯えるあたりはすごく心情や情景が分かりやすかった。デミアンが登場してよりこの小説に惹かれた気がする。主人公シンクレールが彼や、彼の母に惹かれる気持ちはよく分かる。デミアンとの出会いのお陰で彼は彼自身の心の闇と光と向き合えた、そんな青春〜成年へ〜なドイツ文学。

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    2025年09月20日
  • デミアン

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    p96までで断念。
    デミアンが出て来たところくらいから述べられる、物事に対する考えが、少し面倒だなあと思ってしまい読みにくく。

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    2025年09月11日
  • 青春は美わし

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    「青春は美わし」故郷に帰ってきた青年が2人の少女に再会してドキドキしていてかわいらしい。
    「ラテン語学校生」こちらの方が読みやすい。歳上女性に夢中になった少年。最後、生涯忘れないであろうプレゼントを受けるところが印象的だった。

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    2025年08月18日
  • 車輪の下

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    ネタバレ

    幼い頃から親や周囲の期待に応えようと猛勉強するハンス。神学校に合格した後も同級生に負けじと勉強に明け暮れ疲弊していく。思春期になり周囲との人間関係に馴染めず自分の感情や意思との葛藤。挫折を味わい何度も命を絶とうとするが勇気が出ない。苦しいハンスの生き方を気の毒に思う。ハンスの精神が押し潰される程の重圧を作ったのは、親・地域(郷里の人々)・神学校(先生•同級生)…。重圧という車輪の下で、誰にも気がつかれず潰されてしまったハンス。個人的には、子どもに携わる専門職についているため教育に対する意識と責任を考えさせられた。

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    2025年08月11日
  • 荒野のおおかみ

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    何回か読み返して、ほかの方の解釈も見てやっと理解が追いつける作品。
    主人公のイニシャルや、ヘルミーネの名前から、この作品は作者自身の体験をモデルにしたものだと思われる。主人公が、市井で暮らす「人間」と周りの文明に馴染めない「おおかみ」としての二面性をもちながら生活する、どこか息苦しさを感じる部分に共感できた。

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    2025年05月29日
  • 車輪の下で

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    ネタバレ

    高校の時に、「俺本読むわ、でも何から始めていいかわからんし」って言った時に母が買ってきてくれた本がこれ。積み本にしてそのまま捨てて、買ってくれた母は今は亡き。
    思い出して大いに猛省し、再度読む機会を得た。
    これはヘルマンヘッセの自伝でもあるという事だったけど、ええ!?主人公最後....オイ
    これは今でいう鬱になっちゃった時期があったんだろうか、神学校から戻ってきてからの話がぶっとぎ過ぎて学生時代こんなむつかしい本理解できんやろうって思いながらも、でもやっぱりこれは学生時代に読んでおきたかったなぁとつくづく思った。
    タイトルの車輪の下って意味が文中に登場し、ああ、そういうことなんだぁって納得した

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    2025年05月15日
  • クヌルプ

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    主人公のクヌルプは、とても魅力的な青年に感じました。

    作中に出てくる登場人物たちも、彼を慕っていて、彼が来ると食事やお酒を与え、寝床まで提供します。

    しかし、彼はどこにも定住しません。人生に悩んでいるのです。

    なぜ、彼にこんなに魅力を感じるのかは、理屈ではなかなか説明できませんが、最後の神様との対話で、その理由が少しわかった気がします。

    それは彼が自分の生き様に対して、本気で悩む人だったからです。

    最初の頃は、どちらかというと、物事を斜めから見るような印象が強いクヌルプですが、それは彼なりの物事に対する「真摯な態度」の表れだったのかもしれません。

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    2025年05月11日