ヘルマン・ヘッセのレビュー一覧

  • クヌルプ

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    クヌルプの流浪してても、装いを綺麗に、物を大切に扱うところが素敵だ。見習いたい。ラストはなかなかいい。

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    2014年09月02日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    ドイツの叙情詩人が挑む『知らない人についてったらえらい目に遭った』アンソロジー。

    『 別な星の奇妙なたより』だけ好き。ろくでなしにも矜恃くらいあるんだってとこがいい。

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    2014年05月16日
  • 知と愛

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    対称的な生き方をした二人を通して見る、「知」を大事にする生き方と、「愛」を大事にする生き方。
    なんだか口にして語ればそう、かからない話なのに、すごく壮大な話であったかの印象。

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    2014年01月14日
  • 幸福論

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    「何にも期待していない状態」や「何かを失う不安を持たない状態」、「純粋な今現在」こそが幸福である、ということを意識していれば、いつでもどこでも幸せになれるのかなと思った。
    2014/1/3

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    2014年10月31日
  • クヌルプ

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    やはりヘッセは文章が美しい。訳者の高橋さんの素晴らしい翻訳もあるのだろうけど。ヘッセは3冊目だけど、物語の主軸には結局ヘッセの人生が見え隠れしてる感じがする。なぜクヌルプが流浪の職工にならなければならなかったのか。理由を知った時、愕然とした。短い作品なのでまた読みたい。ヘッセは素晴らしいね。他の作品もどんどん読もう。2012/172

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    2013年11月15日
  • クヌルプ

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    見どころがありそうなだけに惜しい作品。1クール目だけはおもしろいアニメみたいなかんじ。もっと跳躍できそうなのに、やはりいつものヘッセである。

    クヌルプの漂白の人生。彼は美青年で気ままで不思議なところがあり、かならず娘っこたちの目にとまる。彼のときおり口ずさむ詩や、生活をいとなむうえではいくらも役にたたない手先の器用さは「人々の息苦しい生活に一脈の明るさとくつろぎをもたらす。」

    作者のいうことを鵜呑みにすれば、そうなのだろう。けれどもぼくにはこのクヌルプという人物が真から人を和ませることのできる人物とはとても思えない。なぜなら彼の性格はやはりヘッセ的気難しさであって、それがクヌルプの柔和な性

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    2013年05月09日
  • 春の嵐

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    少年時代の恋から足に障害を負ったクーンが、音楽の道を切り開き、成長した青年となっていく過程を描いた、辛くて哀しいヘッセらしい作品です。

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    2013年03月30日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    メルヒェン/ヘルマン・ヘッセ 読んだ。
    解説にもあるとおり、母から授かった無償の愛と死生に対する考察が混じりあって、価値観の放擲がなんどとなくくり返される。憧憬と回帰に関する一貫したテーマのなかで、短編集ながら連作を思わす生活くささが妙に生々しい。
    メルヘンとはなにか、読みすすめるうちに何度となくこう自問したくなる。この一冊の中に読み取るべきものは『アヤメ』のなかで、他作品とくらべてスローダウンした筆致で書かれてあるのでページを戻りながら読むとわかりやすいが、読み終わってそこに答え(救いのようなもの)をもとめるなら「ノー」と言わざるを得ない。
    たち返ることが必要で純粋なものに同調し、なじむこと

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    2013年03月24日
  • 荒野のおおかみ

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    なんかわかる部分もあるけど、今の時代に読むと・・・これどうなんだろう。
    訳のせいもあるかもしれないが、難解かつ読みづらい。
    グダグダ電波自己告白文・・・

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    2012年10月30日
  • クヌルプ

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    どこか散文詩的な性格を持った小説。
    相変わらずヘッセは主人公に自分を投影させまくり。
    作品自体が忠告をその内に秘めてるというか、一言で要約すれば「恋愛ごときで中退するのはやめとけ」ってことかね。
    故郷の村をあてもなく彷徨う場面が好き。

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    2012年09月11日
  • ヘッセ詩集

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    ワシは「詩」が苦手です。「小説」が好きで、いわんや「言葉」が好きなのに、なぜか「詩」は苦手。理由は掘り下げればいろいろ出てくるのですが、端的に言うと「受け取れている気がしない」。

    詩って、俳句や短歌に次いで、極限まで言葉を削いだ状態ですから、言葉そのものに共感できないと、なかなか入り込めないんですよね。そしてワシはその辺りの感性が鈍いのでしょう、感覚的な言葉紡ぎは結構難しい。

    それでも、まだこのヘッセの詩集は読めました。まぁ和訳の妙もあるのでしょうけど、まだ「分かる」という感覚で読める作が半分くらいはあった。それが多いか少ないかは分かりませんが。そんな中、特に感じ入ったことが二つ。

    一つ

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    2012年04月26日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    ヘルマン・ヘッセの短編集。大人のための童話みたいな物語がたくさん収録されている。いくつか好きな作品があった。が、ヘッセの良さは短編では出きらないな、とも思った。なぜなら、ヘッセの良さというのは、人間が心の奥底で悩んでいることについて、それが自分自身にもよく言い表せないような状況において、それを見事なまでに文章化する点にある。そしてもっとすごいところは、さらに自分自身でもそこに存在していたことに気が付かなかったような細かな感情の揺れ動きまでを見事に表すことができる点にある。こんな事をするには長ーい前ふりと細やかな記述が必要なのだけれども、短編ではそこのところができなくなってしまう。なのでヘッセの

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    2012年02月29日
  • 郷愁

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    まるでヘッセの自伝を綴った小説のよう。

    主人公カーメンチントは自然豊かな田舎育ち。
    荒々しくも美しい山、川、森、空に囲まれ育まれた純真で透明感のある心で、無二の友人、恋心を抱く芸術家、障害者たちとの出会いを鮮明に際立たせる。

    繊細でダイナミックな自然描写と、詩的な感情表現が美しい文学小説。
    やや回りくどい感は否めないが、海外文学の入門書としておすすめ。

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    2012年01月02日
  • 荒野のおおかみ

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    デミアンを読んだことを承けて読む.
    作者であるヘルマン・ヘッセの心理が,外的な出来事と綯い交ぜになって表現されたような作であった.
    自省的な主人公のハリーハラーが,ヘルミーネという女性と出会い,少しずつ解放された思考になっていく.ハリーハラーは作者と同じイニシャルで,ヘルミーネは作者の女性名である.
    中盤あたりまでは不思議な現実の出来事のように書かれるが,最後の部分では目まぐるしく場面が変わり,夢の中の出来事のように描かれており,安部公房の小説を連想した.

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    2011年11月04日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    ネタバレ

    9話から為る短編集。
    あたしのオススメは、「アウグスツス」と「別な星の奇妙なたより」

    ヘッセ文学が持つ仄かな灰色と、童話らしいクリーム色が織り交ざったような感じ。
    彼が持つ闇と光と希望が、すべて現れているような気がした。

    ドイツ文学の翻訳なので、読みやすいとはいえないけど、文学作品すきとか興味があるひとは是非是非!!

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    2011年10月02日
  • 春の嵐

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    ネタバレ

    若さ故ともいえる激しい恋心を抱いた主人公が、自己で不具になったことをきっかけにか、多くを望まない、性欲なしに穏やかにみつめる愛を得る。

    結局はかなわないんだけど、その過程で出会うひととの応酬がおもしろい。

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    2011年10月02日
  • 郷愁

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    私の読書人生はヘッセから始まったので、私の心の故郷はドイツの風景だったりする。すごくすごく帰りたくなるんです…

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    2011年09月07日
  • 幸福論

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    幸福とは何か。没時間性とは何か。どういうときが幸福なのかをヘッセ流に書いたものです。こういう幸福論もありかなと、しばらくはかぶれながら過ごしました。一理ある幸福論です。

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    2011年07月03日
  • ヘッセ詩集

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    ぴたりとくるのがいくつかあった。

    でも真っ昼間に読むもんじゃないなあ。
    しんみりしてしまう。
    2011.5.25

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    2011年05月25日
  • 知と愛

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    ネタバレ

    久方ぶりにヘッセをば。
    で読んだのだけど、読み終わった後泥のように眠った。
    読む力衰えてるのかもしれない。

    知と愛。
    原題はNarziss und Goldmund。

    修道院長になるナルチス(宗教家としてではなく、自らをあくまでも学者・思索家として定義しているのがこの人物の造形の肝ではないかと思う)、

    放浪の日々を経て芸術家になるゴルトムント(ナルチスから見るゴルトムントは常に少年らしさを失わず・・・何か少年漫画の主人公みたいね。)

    その二人の応酬が軸になっている。
    *

    前5編、後ろ5編、ナルチスとゴルトムントの会話が繰り広げられる修道院の中の場面は、設定も含めてヘッセらしく理屈っぽ

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    2011年05月22日