ヘルマン・ヘッセのレビュー一覧

  • メルヒェン(新潮文庫)

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    実は、いちばん好きなヘッセの作品集です。他の作品も、文庫になっているようなものはひととおり持っていたはずなのに、なぜか今は手元にありません。少し気恥ずかしくて(何がでしょう?)、実家に置いてきたままのようです。もう少し時間が経ったら、また読み返せるでしょうか。

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    2011年07月19日
  • 荒野のおおかみ

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    2007.6.12の感想
    字が大きくなって読みずらかった。
    まったく出版社は余計なことをする。
    ヘッセのリズムが狂っちゃうじゃんか。

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    2009年10月07日
  • 知と愛

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    人生を貫く二つの欲求である知と愛、それぞれを体現するナルチスとゴルトムント。出会い、別れ、邂逅する彼らの人生は、離れ離れのようで常に寄り添っているように感じられ、それは知と愛という相反するようでありながら共に真理である二つのものの在り方そのものとも思える。詩人を志したヘッセならではの豊かな詩情と、美しく深い物語が胸に残る名作。素晴らしい邦題にも感動を覚える。

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    2021年09月22日
  • クヌルプ

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    ネタバレ

    最期クヌルプは雪の中で神様から、お前のあるがままの姿、お前のような人生も必要だったと言われ自分の人生に納得して死んでいった。
    しかし僕が思うにやっぱりクヌルプの人生は悲しい。素直な人間だったからこそ初恋の裏切りに耐えれず、13歳の頃の過去を永遠と引きずりながら人生を終えることになってしまった。

    もっとやりようはなかったのか?過去に囚われず前向きに進んでいくことはできなかったのか?

    確かにその過程でクヌルプは人生の傍観者として旅の道中多くの人を楽しませ、その人たちの人生の一部を明るくした。だけれども自分のために生きたとは言えないと思う。最期まで自分の生き方が正しかったのか疑問を本人も持ち続けていたわけだし、本当は普通の生き方をしたかったんだろうなと思ってしまった。

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    2026年10月11日
  • 車輪の下で

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    ネタバレ

     父や牧師、校長の期待を一身に背負って、車輪に押し潰されてしまった青年・ハンスの話。
     ハイルナーと親しくなってから川で死ぬまでのハンスは、急に陽気になったり鬱々としたりして、読んでいて悲しかった。
     最後の場面で、ハンスを囲んでいた大人たちがハンスを破滅に導いたのだと指摘するフライク親方のセリフが印象に残った。

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    2026年10月11日
  • デミアン

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    自分を見返すような懐かしい感覚と
    自分の先を見通すような不安と感動を
    同時に感じるような作品だった

    これまでの間違いと
    これからわかる正解を
    噛み締めて、踏みしめて
    生きるのだろうと思う

    迷ったときはこの本に戻ることで
    鏡を見るように自分を見返せるような気がする

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    2026年09月26日
  • 車輪の下

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    車輪という社会や学校、構造に押しつぶされないように僕たちは生きないといけない。
    車輪の下で争うこと
    ハイルナー、ハンスの生き方は僕たちに今の現状を訴えかけてくれるようだった

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    2026年09月26日
  • 郷愁

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    自己の幸福の追求を止めないものが幸福なのかもしれない
    自分は何者なのか、もっと知りたい
    バーゼルのライン川のほとりで読み終えたことを幸せに思う

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    2026年09月26日
  • 車輪の下

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    1人の少年の淡くも儚い人生。
    周囲から期待され、その期待に見事に応えるも、どこかで歯車が噛み合わなくなっていく。
    自然と戯れていた頃のハンスが一番生き生きしていたのではないだろうか。
    最後、父親と隣人がハンスとの関わり方を振り返るシーンは、切なくてやるせない。
    ヘッセ自身の人生をハンスとハイルナーを通して自伝的に語っていると言われている本作。
    ヘッセも神学校を去り、町工場で働くことになったが、彼には彼を支えてくれる母や友人という存在があった。だからこそ、詩人や作家として大成していく。
    ハンスにとっては、あまりにも他人や周囲の環境に振り回される人生となってしまった。
    どこかで、自分自身と向き合う時間があれば、何か変わっていたのかもしれない。

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    2026年09月09日
  • 車輪の下

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    あらゆることに感じ入る。伝記的な語りの距離感こそが苦しくさせる。あらすじとかなにも知らずに読んだけど、読み終えて裏表紙のあらすじを見たら展開の9割が説明されていて驚いた。労働と「日曜日」に飲みこまれてから回顧の記述がなくなってしまう。

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    2026年09月08日
  • 車輪の下

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    幼少期に分裂してしまった「自分」の物語なのかもしれない。車輪は歯車とも捉えられ、そう考えると、まさに『車輪の「下」』という題名そのものが、作品の本質を表しているように感じられた。

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    2026年08月30日
  • 車輪の下

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    ヘッセの自伝的小説とのこと。
    彼にとっての初期の作品。
    彼の人生に詰まった喜び、悲しみ、悩み、迷い、様々なことを読み取れる。
    景色や人の心、人との対話が、詩的な描写とともに綴られる。
    少年が人生の意味を追い求める。
    成功、挫折、変化、拒否、受容といった紆余曲折する中で、読者も同様な気持ちを味わいながら、静かに最期を迎えることとなる。
    彼の人生に沿って、違う時代のものも読んでいきたい。

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    2026年08月27日
  • 車輪の下

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    ドイツ版人間失格のようでした。主人公はクズではないのですが、大人の利己主義に巻取られて苦しむ様子に教育虐待の闇を感じました。私が1番疑問に思っているのは、ハイルナア主人公にとっていい出会いであったか否かです。ハイルナアはハンスに自由を与えた善人なのか、はたまた彼をグレさせた悪人なのか、もう一度読んだ時にいろいろな解釈ができそうです。

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    2026年08月26日
  • 車輪の下

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    ネタバレ

     輝かしい生活の中では自信に満ちて、まるで自分が主人公であるかのように感じるほど、世界が魅力的である。しかし、何かの歯車が狂い始めてそこから転落し始めると、迷い、不安になり、闘争し、必死になってもがいてもそこから逃れることが難しくなってしまう。
     その時初めて、今までと違った世界の見方ができる。
     哀愁漂う作品だったが、壮絶な人生の一幕を見た感じがした。

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    2026年08月22日
  • 車輪の下

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    「成功する」とはなんなのだろう。
    誰もが「人生の成功者」という実在しない人物を思い描き、憧れる瞬間がある。うまくいくためには?と悩む日がある。
    でもそんなことよりも前に大事にすべき感情がたくさんあるのではないか。
    こんなまとまりのないことをぐるぐるぐるぐる考えてしまう読書時間だった。

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    2026年08月15日
  • 車輪の下

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    小学生の時に読んだのに全く記憶に残っていないのでaudibleで聴いた。
    まず、周囲が無自覚にハンスを追い詰めていく描写がうまいなと思った。
    中盤はハンスの繊細な心の動きがいかにも青春小説らしい。
    最も印象的だったのは、ハンスがお酒を飲んで実に楽しそうな場面で、働いた後の心地よい疲労感や仲間と酔っ払って陽気な様子にこちらも緊張が緩んだような気持ちになった。
    それだけにその後の展開との落差がすごくて、喪失感の残る作品だった。

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    2026年07月30日
  • 車輪の下で

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    私も高校生で上京し、男子寮生活に入った。地元ではそこそこ優秀だったのだが、全国から集まってくる秀才たちに圧倒され、勉強する意味がわからなくなった経験がある。ハンスの気持ちもよくわかった。レール自体に気づかず、疑問を持たない人生の方がラクに生きれるのではないか?と物思いに耽ってた自分を思いだした。自分の子供には、自由奔放さと社会のルールを両立できる人間に育ってほしいと思う。

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    2026年07月29日
  • デミアン

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    「鳥は卵の中から抜け出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない」

    この一文は、
    『デミアン』という作品を象徴する言葉だと感じた。

    物語は、
    主人公シンクレールが旧約聖書の
    「カインとアベル」の解釈や、
    善と悪を併せ持つ存在「アプラクサス」
    といった象徴的な思想に触れながら、
    自分自身とは何者なのかを問い続け、
    精神的に成長していく姿を描いている。

    読み始めは少し難解に感じたものの、
    物語が進むにつれて、
    その難しさが作品の魅力へと変わっていった。
    特に印象的だったのは、
    「善」と「悪」を単純に切り分けるのではなく、
    人間はその両方を抱えながら生きていく存在なのだという視点である。

    自分の中にある光だけでなく、
    影までも受け入れて初めて、
    本当の意味で自分自身になれる。
    そのメッセージが全編を通して流れているように感じた。

    また、
    読んでいる最中には、
    心理学者カール・ユングの
    「シンクロニシティ」や「集合的無意識」
    を思わせる場面が何度もあり、
    夢や象徴、
    偶然とは思えない出来事が一つの意味を持って結びついていく感覚に強く惹かれた。

    ユング心理学に興味を持ち始めた今だからこそ、
    この作品をより深く味わえた気がする。

    『デミアン』という小説は、
    「自分らしく生きるとは何か」「本当の自己とは何か」という問いを読者自身に投げかけてくる作品だったと感じる。

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    2026年07月17日
  • 車輪の下

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    ネタバレ

    主人公が勉強に押しつぶされて田舎に帰ってきたとき、美しい自然の描写があって、それは世間の評価とは関係なく存在しているという部分がとても心に残った。

    今の社会にある苦悩とかなり似ていて意外だった。

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    2026年07月13日
  • シッダールタ

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    1人の人間が。色々な経験を積み、最後に心の平和を悟るまでの物語。
    全てのものには多様な面があり、一方向から見ただけでは解らない。
    言葉は発した時には、伝えようとする事から外れてしまう。
    全てをそのまま受け入れる事、それが一番単純であるが難しい。
    人としての生き方を考えさせられる物語でした。

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    2026年06月19日