ヘルマン・ヘッセのレビュー一覧
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「鳥は卵の中から抜け出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない」
この一文は、
『デミアン』という作品を象徴する言葉だと感じた。
物語は、
主人公シンクレールが旧約聖書の
「カインとアベル」の解釈や、
善と悪を併せ持つ存在「アプラクサス」
といった象徴的な思想に触れながら、
自分自身とは何者なのかを問い続け、
精神的に成長していく姿を描いている。
読み始めは少し難解に感じたものの、
物語が進むにつれて、
その難しさが作品の魅力へと変わっていった。
特に印象的だったのは、
「善」と「悪」を単純に切り分けるのではなく、
人間はその両方を抱えながら生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「トーマの心臓」からの流れで読んでみた。
前半は読むのが結構苦しかった。
町からたった一人神学校を受験するということで、その合否はもちろん、一挙手一投足が周りの人に監視されてるような状況が辛すぎる。
神学校時代もハイルナーぐらいしか親しい友達ができなくて、勉強に押し潰されるような毎日は苦しそうだった。
ただ、もっと生徒間での足の引っ張り合いみたいのがあると思っていたらそういうのはほとんどなかったので、それはよかった。
自分はどちらかと言うと高学歴に入る部類だけど、もちろん町一番の天才でもなかったし、親をはじめとする大人たちからそんなに重いプレッシャーを受けたとは感じていないので、それが本 -
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ネタバレ青少年の危うさ。地元の田園風景や学校の周りの自然描写はみずみずしくて、牧歌的で、読んでいてヨーロッパの田舎に憧れる気持ちになった。
けど中身はなかなか沈鬱な感じ。自叙伝っぽい要素も多いとのことで、ヘッセさんかなり根に持ってらっしゃるんだろうなと想いを馳せながら読んだ。
地元の時点で、そもそも事件後の休暇中は魚釣りやりたいって本人が言ってるのに、休暇を勉強に費やさせるなよ...。牧師さんや校長のようなタイプの人たちは、それが本当に本人のためだと盲信してるからタチが悪い。
進学後については、これまでの無理や我慢がたたったのもあるだろうし、自身の能力の限界にぶちあたったのもあるだろうし、これまでの -
Posted by ブクログ
友達の教え子(高校生)からの推薦図書です
なるほど、高校生に刺さりそうな内容ではあったけれど、
自分が高校生の頃はヘッセなんてちっとも知らなかったな…と反省
大人と子供のあわいに生じるもやもやした気持ちを
すごく丁寧に描写されていて、これは学生時代に読みたかったな、と感じました
「学校の教師は自分の組に、ひとりの天才を持つより、住人の折り紙つきのとんまを持ちたがるものである」なんて斜に構えた高校生時代の自分なら大歓喜するような一文でしょう笑
また、自然の描写も素晴らしく、ヨーロッパの田舎の生活なんて一ミリも知らないのに、どこか懐かしく、匂いまで感じるような文章がよかったです
リンゴジュ