ヘルマン・ヘッセのレビュー一覧

  • 知と愛

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    素晴らしい物語です。
    理性と本能、それぞれの権化のようなナルチスとゴルトムントの友情とも愛ともいえない魂の巡礼のお話です。

    僕はゴルトムントの放浪生活には妙に影響を受けてしまいました。
    現在お遍路をしているのも原点はこの辺りにあるかもしれません。

    ヘッセを読むなら是非とも高橋健二訳をお勧めします。
    山村のはずれでひっそりと流れる小川のような語りは、
    静かに、深く僕らを物語に引き込んでくれます。

    主人公二人の対比は日本人なら真っ先にキンキキッズの両堂本君が浮かびます。
    決してタッキー&翼ではありません。

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    2009年11月01日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    実は、いちばん好きなヘッセの作品集です。他の作品も、文庫になっているようなものはひととおり持っていたはずなのに、なぜか今は手元にありません。少し気恥ずかしくて(何がでしょう?)、実家に置いてきたままのようです。もう少し時間が経ったら、また読み返せるでしょうか。

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    2011年07月19日
  • 荒野のおおかみ

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    2007.6.12の感想
    字が大きくなって読みずらかった。
    まったく出版社は余計なことをする。
    ヘッセのリズムが狂っちゃうじゃんか。

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    2009年10月07日
  • 知と愛

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    人生を貫く二つの欲求である知と愛、それぞれを体現するナルチスとゴルトムント。出会い、別れ、邂逅する彼らの人生は、離れ離れのようで常に寄り添っているように感じられ、それは知と愛という相反するようでありながら共に真理である二つのものの在り方そのものとも思える。詩人を志したヘッセならではの豊かな詩情と、美しく深い物語が胸に残る名作。素晴らしい邦題にも感動を覚える。

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    2021年09月22日
  • 車輪の下

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    幼少期に分裂してしまった「自分」の物語なのかもしれない。車輪は歯車とも捉えられ、そう考えると、まさに『車輪の「下」』という題名そのものが、作品の本質を表しているように感じられた。

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    2026年08月30日
  • 車輪の下

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    ヘッセの自伝的小説とのこと。
    彼にとっての初期の作品。
    彼の人生に詰まった喜び、悲しみ、悩み、迷い、様々なことを読み取れる。
    景色や人の心、人との対話が、詩的な描写とともに綴られる。
    少年が人生の意味を追い求める。
    成功、挫折、変化、拒否、受容といった紆余曲折する中で、読者も同様な気持ちを味わいながら、静かに最期を迎えることとなる。
    彼の人生に沿って、違う時代のものも読んでいきたい。

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    2026年08月27日
  • 車輪の下

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    ドイツ版人間失格のようでした。主人公はクズではないのですが、大人の利己主義に巻取られて苦しむ様子に教育虐待の闇を感じました。私が1番疑問に思っているのは、ハイルナア主人公にとっていい出会いであったか否かです。ハイルナアはハンスに自由を与えた善人なのか、はたまた彼をグレさせた悪人なのか、もう一度読んだ時にいろいろな解釈ができそうです。

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    2026年08月26日
  • 車輪の下

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    ネタバレ

     輝かしい生活の中では自信に満ちて、まるで自分が主人公であるかのように感じるほど、世界が魅力的である。しかし、何かの歯車が狂い始めてそこから転落し始めると、迷い、不安になり、闘争し、必死になってもがいてもそこから逃れることが難しくなってしまう。
     その時初めて、今までと違った世界の見方ができる。
     哀愁漂う作品だったが、壮絶な人生の一幕を見た感じがした。

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    2026年08月22日
  • 車輪の下

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    「成功する」とはなんなのだろう。
    誰もが「人生の成功者」という実在しない人物を思い描き、憧れる瞬間がある。うまくいくためには?と悩む日がある。
    でもそんなことよりも前に大事にすべき感情がたくさんあるのではないか。
    こんなまとまりのないことをぐるぐるぐるぐる考えてしまう読書時間だった。

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    2026年08月15日
  • 車輪の下

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    小学生の時に読んだのに全く記憶に残っていないのでaudibleで聴いた。
    まず、周囲が無自覚にハンスを追い詰めていく描写がうまいなと思った。
    中盤はハンスの繊細な心の動きがいかにも青春小説らしい。
    最も印象的だったのは、ハンスがお酒を飲んで実に楽しそうな場面で、働いた後の心地よい疲労感や仲間と酔っ払って陽気な様子にこちらも緊張が緩んだような気持ちになった。
    それだけにその後の展開との落差がすごくて、喪失感の残る作品だった。

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    2026年07月30日
  • 車輪の下で

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    私も高校生で上京し、男子寮生活に入った。地元ではそこそこ優秀だったのだが、全国から集まってくる秀才たちに圧倒され、勉強する意味がわからなくなった経験がある。ハンスの気持ちもよくわかった。レール自体に気づかず、疑問を持たない人生の方がラクに生きれるのではないか?と物思いに耽ってた自分を思いだした。自分の子供には、自由奔放さと社会のルールを両立できる人間に育ってほしいと思う。

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    2026年07月29日
  • デミアン

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    「鳥は卵の中から抜け出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない」

    この一文は、
    『デミアン』という作品を象徴する言葉だと感じた。

    物語は、
    主人公シンクレールが旧約聖書の
    「カインとアベル」の解釈や、
    善と悪を併せ持つ存在「アプラクサス」
    といった象徴的な思想に触れながら、
    自分自身とは何者なのかを問い続け、
    精神的に成長していく姿を描いている。

    読み始めは少し難解に感じたものの、
    物語が進むにつれて、
    その難しさが作品の魅力へと変わっていった。
    特に印象的だったのは、
    「善」と「悪」を単純に切り分けるのではなく、
    人間はその両方を抱えながら生

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    2026年07月17日
  • 車輪の下

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    ネタバレ

    主人公が勉強に押しつぶされて田舎に帰ってきたとき、美しい自然の描写があって、それは世間の評価とは関係なく存在しているという部分がとても心に残った。

    今の社会にある苦悩とかなり似ていて意外だった。

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    2026年07月13日
  • シッダールタ

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    1人の人間が。色々な経験を積み、最後に心の平和を悟るまでの物語。
    全てのものには多様な面があり、一方向から見ただけでは解らない。
    言葉は発した時には、伝えようとする事から外れてしまう。
    全てをそのまま受け入れる事、それが一番単純であるが難しい。
    人としての生き方を考えさせられる物語でした。

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    2026年06月19日
  • シッダールタ

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    ブッダの話かと思って読んでいたら「あれ?」となりましたが、これはこれで別のストーリーとして楽しんで読めました。仏教的要素や教えが強いわけではないですが、なんというか人間くささや特有の詩的表現が素敵な作品

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    2026年06月07日
  • 車輪の下

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    ネタバレ

    「トーマの心臓」からの流れで読んでみた。

    前半は読むのが結構苦しかった。
    町からたった一人神学校を受験するということで、その合否はもちろん、一挙手一投足が周りの人に監視されてるような状況が辛すぎる。

    神学校時代もハイルナーぐらいしか親しい友達ができなくて、勉強に押し潰されるような毎日は苦しそうだった。
    ただ、もっと生徒間での足の引っ張り合いみたいのがあると思っていたらそういうのはほとんどなかったので、それはよかった。

    自分はどちらかと言うと高学歴に入る部類だけど、もちろん町一番の天才でもなかったし、親をはじめとする大人たちからそんなに重いプレッシャーを受けたとは感じていないので、それが本

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    2026年06月06日
  • シッダールタ

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    シッダールタとゴーヴィンダ
    目指すものは離脱と悟り
    だが、それぞれの違う選択をする
    悟りを得つつも
    悩み、疲れて、時に溺れていくシッダールタ
    初志貫徹で突き進むゴーヴィンダ
    人生の道のりの中、何度か再開し言葉を交わす
    悟りとは一体なんなのか、離脱とはなんなのか
    探求している間は見つからない
    やがて歳を経て再開したふたりそれぞれいきつくのは…
    進行やセリフがまるで演劇のようで繰り返されていたり、大仰なところはあるので少し読みずらかったが、
    本質を語っている素敵な話でした。

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    2026年05月29日
  • クヌルプ

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    ネタバレ

    クヌルプは人に優しい。誰とでも自然に親しくなり、周囲の人々も彼に好意を抱く。しかし彼自身は、誰かと深く結びつこうとはしない。友情や恋愛が本当に近いものになりそうになると、去ってしまう。彼は美しい繋がりが壊れてしまうことを極端に恐れているのではないかと思った。美しい恋も友情も永遠ではないなら、美しかった場面だけを記憶しておきたい。人との関係で倦怠感や義務感やすれ違いで失望したくない。クヌルプの話し方や考え方は本当に優しいが、その優しさが人との深い関わりを拒否していたのが悲しい。

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    2026年05月12日
  • 車輪の下

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    ネタバレ

    青少年の危うさ。地元の田園風景や学校の周りの自然描写はみずみずしくて、牧歌的で、読んでいてヨーロッパの田舎に憧れる気持ちになった。
    けど中身はなかなか沈鬱な感じ。自叙伝っぽい要素も多いとのことで、ヘッセさんかなり根に持ってらっしゃるんだろうなと想いを馳せながら読んだ。

    地元の時点で、そもそも事件後の休暇中は魚釣りやりたいって本人が言ってるのに、休暇を勉強に費やさせるなよ...。牧師さんや校長のようなタイプの人たちは、それが本当に本人のためだと盲信してるからタチが悪い。
    進学後については、これまでの無理や我慢がたたったのもあるだろうし、自身の能力の限界にぶちあたったのもあるだろうし、これまでの

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    2026年05月09日
  • 車輪の下

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    友達の教え子(高校生)からの推薦図書です

    なるほど、高校生に刺さりそうな内容ではあったけれど、
    自分が高校生の頃はヘッセなんてちっとも知らなかったな…と反省

    大人と子供のあわいに生じるもやもやした気持ちを
    すごく丁寧に描写されていて、これは学生時代に読みたかったな、と感じました

    「学校の教師は自分の組に、ひとりの天才を持つより、住人の折り紙つきのとんまを持ちたがるものである」なんて斜に構えた高校生時代の自分なら大歓喜するような一文でしょう笑

    また、自然の描写も素晴らしく、ヨーロッパの田舎の生活なんて一ミリも知らないのに、どこか懐かしく、匂いまで感じるような文章がよかったです
    リンゴジュ

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    2026年04月28日